10人のイレブン決勝で涙…なでしこ福島に拍手

October 31 [Mon], 2011, 5:00
 “10人のイレブン”、力尽きる――。強豪で知られる福島県立富岡高校女子サッカー部が30日、全日本女子ユース(U―18)選手権東北大会(山形県天童市)の決勝で敗れて全国大会出場にあと一歩届かず、今年の公式戦日程を終えた。

 同校は東京電力福島第一原子力発電所からわずか10キロの距離にあり、事故後、部員はスタメンにも満たない10人に減少。数的不利の連戦に耐え、果敢に闘い続けたみちのくのなでしこたちに、観客席から惜しみない拍手が送られた。

 決勝の最終スコアは「0―5」。ベンチに戻った富岡高の大木汐(しほ)主将(18)は大粒の涙を流し、「悔しいけど、このメンバーでやって良かった。これだけ走れるチームはない」と声を振り絞った。

遠藤、FK“完全解禁”の可能性「多分、大丈夫」

October 30 [Sun], 2011, 11:00
 右足内転筋を痛めていたG大阪の日本代表MF遠藤が11月3日の鹿島戦でFKを“完全解禁”する可能性が出てきた。前日28日の大院大との練習試合ではセットプレー時のキッカー役は譲ったものの、ロングフィードを多用。1日明けたこの日もリバウンドはなく「FK? 無理はしないけど、多分、大丈夫だと思いますよ」と話した。

 8月の親善試合・韓国戦で負傷して以来、ここぞの場面でFKを蹴ることもあったが、基本的には他の選手に任せていた。ただ9月以降のリーグ戦では6試合でわずか10得点。そのうちセットプレーからは1得点と激減している。この日、遠藤はレギュラー級では最も遅くまで居残ってウエートトレに励んだ。遠藤の右足がナビスコ杯優勝で勢いに乗るシカを狩り、逆転優勝へ大きな弾みを付ける。

<都市対抗野球>西濃ベンチで選手鼓舞 社長の思い届かず

October 30 [Sun], 2011, 5:00
 第82回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)第8日の29日、第1試合に登場した大垣市・西濃運輸は、持ち株会社「セイノーホールディングス」の田口義隆社長(50)がチームの野球部長としてベンチ入り、選手を鼓舞した。「野球は地域や会社をまとめる力」がモットー。地区予選から毎試合、ベンチで激励した。試合は敗れ、社長は「鍛え直しです」と早くも次を見据えた。

 チームは都市対抗32回の出場を数える名門。田口社長は、チームが都市対抗で準優勝した94年から03年、野球部長を務めた。しかし、チームは09、10年と2年連続で都市対抗出場を逃して低迷。社を挙げて部を後押ししようと昨年7月、野球部長に復帰した。チームは躍進し、今大会3年ぶりの出場を果たした。東名真吾主将(28)は「会社全体で応援してくれていると実感する。緊張感が漂い、気持ちが引き締まる」と話す。

 この日の仙台市・JR東日本東北戦。スーツ姿の田口社長はピンチもチャンスも選手と並んで声を振り絞った。しかし、延長戦の末3?6で敗退が決まると、悔しさをにじませてグラウンドを後にした。東名主将は「来年こそ優勝して社長を胴上げしたい」と誓った。【石戸諭、中村宰和】