「幻坂」

April 13 [Sun], 2014, 12:26


大好きな作家さんの一人、有栖川有栖さんの作品。

大阪にある「天王寺七坂」が舞台の幻想怪談小説。
有栖川有栖さんって本格派ミステリ小説で有名だからちょっと意外。

短編集で、現代を舞台にしたものと昔(平安時代とか)を舞台にしたものが入っているんだけど、私には時代物は読みにくく感じられた。未熟だわ。

でも現代物はそれぞれ雰囲気が違うのにどれも読みやすくて、話に引き込まれた。
話自体は怪談、っていうほど怖くはなくて、幻想的なお話。

「口縄坂」が一番怖かったかな。
猫に魅入られるお話なんだけど、ジブリの「猫の恩返し」と比べると、こっちの方がなぜかしっくりくる。
このミステリアスで得体の知れない猫っぽさが。
そして一番行ってみたくなったのもこの「口縄坂」。写真が、少し小樽の「外人坂」に似てる気がする。

一番のお気に入りは「真言坂」。
幽霊って必ずしも怖いものじゃないよね。
彼氏さんにもちゃんと見えていたところがもう……。

あとは「源聖寺坂」。心霊現象専門の探偵が出て来て、ジャンルはミステリーになるのかホラーになるのか。
全然OKだけどね!
幽霊の存在を認めると、こういう推理が成り立つのね、と感心してしまった。
この心霊現象専門の探偵さんがでてくるお話が、もう一話入ってるけど、シリーズ化したらぜひ読んでみたいな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
幼い頃、清水坂でよく遊んだ幼いヒナちゃん。不慮の事故で亡くなったヒナちゃんを偲んで、清水坂を通る人に語りかける。坂の傍らにはあのころと同じ、山茶花が咲いています。ーー「清水坂」
作家志望の美咲と愛染坂で会い、恋仲になるが、新作に苦悩する新進作家の私。いつしか二人の関係に亀裂が入り・・・。亡くなった美咲の四十九日に愛染坂で再び二人は会えるのか…切ない悲恋を描いた「愛染坂」。
七坂を舞台に歴史的因縁や文化的背景を織り交ぜながら、大阪の人々をリアルに叙情的に描いた傑作9編。
傑作と話題沸騰の、大阪で頓死したといわれる芭蕉の最期を怪談に昇華した「枯野」。怪談雑誌『幽』に連載された8篇に加え、難波の夕陽に心奪われた平安時代の歌人・藤原家隆の終焉の地となった「夕陽庵」を悠久の歴史とともに描いた書き下ろし傑作。
<Amazon.co.jp の内容紹介より転記>
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:ふゆ
読者になる
2014年04月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
最新コメント
ヤプミー!一覧
読者になる
P R
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
http://yaplog.jp/keepcalmand/index1_0.rdf