不動の再会 

2014年10月13日(月) 10時53分
私の高校時代の友人と連絡を取っていたとき、彼が思い出したかのように言った。
「あの子と毎週バスが被るんだよね、金曜日なんだけど」
その子は委員会の後輩だった子。友人に言われて久し振りに思い出したくらい疎遠な子だが、彼女の名前はしっかり覚えているし、今でもあの泣き癖がどんなものだったのか思い出せる。
「あいつと隣の席になっても、挨拶もまだ交わしたことないんだよねぇ」
びっくりした。彼は私と同じ委員会だったから、もちろんその子とも同じ委員会だ。総勢八名くらいの少数だったため、会話をしたことがないということはまずない。そもそも、私と一緒にその後輩をからかっていた仲間の一味だった。
私は、「いや、話し掛けろよ! てか話し掛けてやれよ!」と笑いながら言ってやった。
「いやぁ……でもなぁ」と彼。
一年も間が空いていると掛ける言葉も出てこないみたいだ。
はぁ、そういうものなんだろうか。
ふと思い出してみる。去年の夏、卒業生としておすすめと養毛剤を見に行ったときだ。私はその時、その後輩を見つけた。
「先輩!」と声を掛けてくれたあの子と、バスが隣になっても会話がない……? 友人が話し掛けないとしても、彼女から声を掛けないのはおかしい……。
んー、もしかして、嫌われてるのか……?
私はそう思ったが、口にするのを恐れて言わなかった。
時間があれば、私もそのバスに乗車してみようと思う。
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