「プレステージ」再び&原作本
2007年06月10日(日) 0時23分

この作品、試写で観たあとじわじわまた観たくなって
そそくさと初日に2回目観てしまいました。
ミシェル・ゴンドリーの「恋愛睡眠のすすめ」についで今年2本目です。
そういえば「バットマン・ビギンズ」も気に入って二回観たんですよね。
クリストファー・ノーラン監督と相性いいのかもしれません。
結論から言うとやはり2回目の方が、さらに面白かったです。
二回目観ると、一度目のときは映画の意図するマジックに
まんまとひっかかってたのがよーく判りましたよ・・って事で
久々に「再び」記事です。(笑)観た方出来ればお付き合いを。
ひょっとしたら、二回目観たときにホントの面白さが判る映画にした
のかも?とさえ思いました。自分が鈍感なだけか・・・。
一度目の感想記事「プレステージ」
全然関係ないんですけど、
先日三谷幸喜さんの「コンフィダント・絆」って舞台を観たんですけど、
この映画に似たテーマを扱ってると思いました。
ゴッホと同時代にいたゴーギャンやスーラー等の売れない頃の話なんで
すけど、才能ある人は才能があるが故、さらに才能のある人のスゴさが
判ってしまう。この映画のアンジャーとボーデンの関係もまさにそう。
相手よりなんとかスゴイ事をやってやろうと思う気持ち、そして
何を置いてももライバルの事が気になって仕方がない・・・。
恋愛感情に近いものがあるんですよね。そばにいる女性は堪りません。
でこの映画、あのオチを知ってて果たして面白いのか?
という事で、映画と結末が違うという原作本を読んでみました。
前の記事に追記で書きましたけど、この原作が凄く面白かった。
映画はかなり原作の物語をアレンジしていて、それがとても
上手くいっていると読んで思いました。原作は記述式でもっと複雑。
映画気に入った方は映画のアナザーストーリーみたいに楽しめるので
お勧めです。
原作本
クリストファー・プリースト「奇術師」(ハヤカワ文庫)
@amazon

原作の冒頭の舞台は現代。
新聞記者のアンドルーはある貴族の女性から取材の要請を受ける。
彼は幼い頃養子に出されたらしく、もちろんその頃の記憶はほぼ無いのだが
彼女の屋敷に行くと、自分が2歳の頃にこの屋敷で会った事があるという。
アンドルーは元々は、19世紀に名を馳せたアルフレッド・ボーデンという
イリュージョニストの末裔だった。
そして彼を招き入れた彼女もまた、同じ時期に活躍していた
ルパート・エンジャ(映画ではアンジャー)の末裔。
彼は自分の先祖が書いた長きに渡る日記によりライバルだった
エンジャとの確執を知る。
小説は末裔が出会う導入部から、ボーデンの日記〜エンジャの日記
〜エンディングという4部形式で進んでいて、特に19世紀の部分は
記述式になっており、ライバル二人の両方の日記から、
二人の些細な誤解や嫉妬心が
悲劇をもたらしている事が伝わってくる内容。
ボーデン、エンジャ、そして現代のアンドルーの真相がラストに
向かって収束していく展開は秀逸でした。
映画が大きく違うのは、現代パートがスパっと取り去られているのと、
アンジャーの妻が舞台で死ぬっていうくだり。小説では奥さんは
死にません。舞台上で妻が亡くなってしまうっていう映画の
設定のほうが二人の確執を強める上ではドラマチックな気がします。
逆にデビッド・ボウイが演じたニコラ・テスラのパートは原作の
イメージそのまんまって感じだったのが読んで逆に判りました。
ノーランすまん。
あと「プレステージ」は「偉業」ではなくて「惑わし」っていう
訳をメインに使っていて、そっちの方が合ってるなぁと思いましたよ。
(ここからネタバレ)
そんな訳で公開もされた事なんでネタバレで書きたいと思いますんで
未見の方はここでどうぞストップを!
最初観たときはぼーんやり観てたので、全然気付かなかったんですけど、
一番最初に映る!"The Prestige"タイトルの場面で映画の謎の核心と言える重要な
映像が映ります。
そして「良く観ておけよ」という声が・・・。
そうです。この映画、ずっと謎の真相は映像では明かしている映画。
いや正確には大きな謎は実はなくて、ちゃんとセリフになってたり、モノを映したり
しているのに、なかなか観客が気付かないように出来ているというか・・。
クリストファー・ノーランの弟で、「メメント」の原作を作った
ジョナサン・ノーランの脚本はかなり凄いと思います。
マイケル・ケインのセリフ
「観客は実は何も観ていない・・・騙されたいのだ」という意味が
二回目観るとなるほどと思える部分。
特にボーデンのセリフに着目して観ていると、ボーデンは大きく人を
欺いてはいるけれども、言葉でウソはほぼ言ってないようになってる
んですね。ここがまずこの脚本の驚きでした。
ボーデンが中国人マジシャンの舞台を観て
「人生を犠牲にしてまで欺く・・マジックの真髄だ」
感銘を受けるシーンが印象的。
ここから超ネタバレなんで文字小さくします、未見の方は御遠慮を。(注・超ネタバレ)
クリスチャン・ベール演じるボーデンはラストまで観ると

だったって事が判るわけですが、二回目観ると、一番最初から
ファロンがいるし、映画のあらゆる場面で
が入れ替わっているんだ
ろうなってのが、一度観た観客にはアリアリと判ります。
カッターに「二十結びはキケンだ」って楽屋で言われるボーデン、
水槽脱出失敗の日のボーデンと、葬式に出ているボーデンは
。
だから「I don't know」。
そして奥さんであるサラは、もう新しい家を買う頃から「何かオカシイ」
ってのは気付いてて、「今日の愛してるはホント」みたいなセリフが印象的に
挿入されてます。
奥さんは感覚的に今そばにいるのが
なのかが判る。映画の観客にも
その違いも若干わかるようにちゃんと作ってある。娘とのコミュニケーション
のとり方とかで、今のボーデン
なのかが判ります。
ボーデンはラスト近くオリビアに「一度もサラを愛した事は無かった」
って告白して彼女に呆れられますが、このへんもすごく深い場面。
そしてアンジャー。
カッターは最初からアンジャーに、ボーデン側のマジックのタネを
「それ以上は無い」と教えてくれていたのに、打倒ライバルに取り憑かれた
アンジャーは人間の領域を超えた所まで踏み込んでしまった。
あのニコラ・テスラのくだりで、最初に書いたタイトルの場面が
出てきます。
全くもって、この辺りでちゃんとあのテスラの機会が
を作る機械だって
映像で説明してるのに、最後のマジックでそれを実演してみせてる
ってのにラストまで真相に気付かない人が結構多いような気がします。
自分もラストでようやく「あぁぁそういう事だったのか」って思ったほう。
なんといっても最初の「鳥を消すトリック」のエピソードがらみで
このエンディングの複線をちゃんと張ってるのもすごい。
ほぼ同じ原理なんですよね「鳥のマジック」と「最後の人間瞬間移動」は・・。
ラスト近く、ボーデンは絞首刑台の前で「良く観ておけよ」(ここだ!)
って嫌がらせをしてた看守に言い放ち、
「アブラカタブラ」って呪文を唱えます。ここ粋だなぁ。
そして見事な瞬間移動を見せる訳です。
ここは映画ならではのさすがの演出で
二回目は鳥肌が立ちました。
他にいろいろ気づく方も多いと思うので、そういう記事あれば
是非は意見してみたいなぁ。
原作本ではPeistige=「惑わし」って訳されてましたけど
一度観て面白かった方は二回目でまた惑わされに行ってみてください。
さらに面白いですよ〜
official site
http://www.prestige-movie.com/
日本公式
http://prestige.gyao.jp/
クリスチャン・ベール演じるボーデンはラストまで観ると

だったって事が判るわけですが、二回目観ると、一番最初からファロンがいるし、映画のあらゆる場面で

が入れ替わっているんだろうなってのが、一度観た観客にはアリアリと判ります。
カッターに「二十結びはキケンだ」って楽屋で言われるボーデン、
水槽脱出失敗の日のボーデンと、葬式に出ているボーデンは

。だから「I don't know」。
そして奥さんであるサラは、もう新しい家を買う頃から「何かオカシイ」
ってのは気付いてて、「今日の愛してるはホント」みたいなセリフが印象的に
挿入されてます。
奥さんは感覚的に今そばにいるのが

なのかが判る。映画の観客にもその違いも若干わかるようにちゃんと作ってある。娘とのコミュニケーション
のとり方とかで、今のボーデン

なのかが判ります。ボーデンはラスト近くオリビアに「一度もサラを愛した事は無かった」
って告白して彼女に呆れられますが、このへんもすごく深い場面。
そしてアンジャー。
カッターは最初からアンジャーに、ボーデン側のマジックのタネを
「それ以上は無い」と教えてくれていたのに、打倒ライバルに取り憑かれた
アンジャーは人間の領域を超えた所まで踏み込んでしまった。
あのニコラ・テスラのくだりで、最初に書いたタイトルの場面が
出てきます。
全くもって、この辺りでちゃんとあのテスラの機会が

を作る機械だって映像で説明してるのに、最後のマジックでそれを実演してみせてる
ってのにラストまで真相に気付かない人が結構多いような気がします。
自分もラストでようやく「あぁぁそういう事だったのか」って思ったほう。
なんといっても最初の「鳥を消すトリック」のエピソードがらみで
このエンディングの複線をちゃんと張ってるのもすごい。
ほぼ同じ原理なんですよね「鳥のマジック」と「最後の人間瞬間移動」は・・。
ラスト近く、ボーデンは絞首刑台の前で「良く観ておけよ」(ここだ!)
って嫌がらせをしてた看守に言い放ち、
「アブラカタブラ」って呪文を唱えます。ここ粋だなぁ。
そして見事な瞬間移動を見せる訳です。
ここは映画ならではのさすがの演出で
二回目は鳥肌が立ちました。
他にいろいろ気づく方も多いと思うので、そういう記事あれば
是非は意見してみたいなぁ。
原作本ではPeistige=「惑わし」って訳されてましたけど
一度観て面白かった方は二回目でまた惑わされに行ってみてください。
さらに面白いですよ〜
official site
http://www.prestige-movie.com/
日本公式
http://prestige.gyao.jp/
[ PR ]写真共有
[ この記事を通報する ]
- 映画 |
- コメント(19) |
- トラックバック(32)
- URL:http://yaplog.jp/kazupon/archive/524

DVD買いますわ。





