女帝 [エンペラー]

2007年06月03日(日) 19時16分


すごく絢爛優美な作品。
↑昨年秋香港行った際、泊ってたホテルの隣のビルに
入ってたシネコンで丁度上映されてたんですけど、
観ずじまいだった1本。
クレジット見るとキャストのチャン・ツィイー、ダニエル・ウーの他に
武術導演に袁和平(ユエン・ウーピン)師範の名前が!
これは見ておかないと!
日本では公開されないだろうな〜
って思ってましたが、シネコンでの全国公開とは嬉しいです。
大きなスクリーンに映える美術と音響が美しい映画。
とにかく奇麗なシーンの数々は素晴らしいんですけど・・・・・
正直お話は単調でつまらなかったな。

古代中国、唐王朝が滅びて間もないころのある国。
皇帝が謎の死を遂げた。その弟リー(グォ・ヨウ)が新帝となるが、
その死は彼の策略である事は明白だった。
妻である王妃ワン(チャン・ツイィー)もわが手にするリー。
都を離れ歌舞に興じる皇太子ウールアン(ダニエル・ウー)にも
暗殺の魔の手が伸びている。なんとか刺客から逃れ、
都へ戻ったウールアンは、自分の父親を殺したリーに
ひざまづく自分より年下の王妃が許せない。

ダークで豪華な宮廷内のセットにたたずむチャン・ツィイーの
鮮やかな衣装のバランスがすごく美しかった。
ストーリーはシェイクスピアの「ハムレット」
を下敷きにしている作品。
だからなのか、なんとなくセリフの難しい古典舞台劇やオペラっぽい、
ちょっと大げさな演出をつけている印象を受けました。
大きなセットの中で、それぞれがゆーっくり話すセリフ回し。
テンポがゆるゆる・・。

アクション監督のユエン・ウーピン
美術・衣装のティム・イップ
音楽のタン・ドゥンの3人は
「グリーン・デスティニー」で欧米に
中華ワイヤーアクション歴史スペクタクルの
評価を高める事に貢献した3人。
音楽、アクション、美術や映像はとにかく素晴らしい。。
ただフォン・シャオガン監督の映画はこれが初めてでしたが、
王妃、皇太子、皇帝のそれぞれの愛情と権力欲と復讐心・・
みたいなものを描こうとしてるのは判るんですけど、
セットが豪華でやたら「奇麗な絵を見せる」って事に
意識が行き過ぎてしまって、人間ドラマが意外に薄っぺらく
感じてしまった。
前述の作品と比べると、やや重厚すぎ、マジメに作り過ぎてて、
エンタメ色が薄くなってる自分に合わなかったようにも思います。
アクションシーンはさほど多くない映画ですし。

でも・・こういう作品ではやっぱりありえなーい
シチュエーションも登場。
皇帝にたてついた家臣の処刑の場面とか。なぜ処刑でそんな
空飛ぶワイヤーアクションで拷問するの?みたいな
のはやっぱり中華圏映画だなぁって。
ああいういい加減な場面出てくるとある意味ホッとします(笑)
意外とその物語構造は単純で、人が沢山いる割には
警備が手薄だったり・・すぐ暗殺出来るなこりゃって
思ってしまった・・。あっ空からいくらでも近衛兵が降って
くるんだった・・。(笑)



原題は「夜宴」"The Banquet"
なので、思いついたように皇帝が、家臣たちを
集めて開く酒宴の席がクライマックスに設定されています。
タイトルを聞いてここが見せどころなのかと期待
してたんですけど、大した見せ場になってなかったですね。
あっという間に主要人物がみんな・・
そういう意味ではクライマックスなのか。ちょっと
ポカーンってなってしまった・・。

本作の皇太子の恋人を演じるジョウ・シュンもなかなか良かったですけど、
チャン・ツィイーはああいう男を手玉に取るような女性はやっぱり上手いです。
ここ数年の欧米マーケットを視野に入れた美術クンフースペクタクルな
中華系大作は「HERO」なんかも含め、
海外マーケットでも十分に通用するもの。
これくらい大掛りな作品が作れるんだと思いますけど、
それにしてもチャン・ツィイー登場確立高いですよね・・。
海外で一番客が呼べるアジア女優になってて、まさに女帝なのかも。

現在製作に入ったという、ジョン・ウー久々の中華圏大作、
三国志の赤壁の戦いを描く「The Battle of Red Cliffs 」
(金城武、トニー・レオン、、、結局チョウ・ユンファは降りたみたい)
がそうはいってもすごく楽しみだったりします。

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