インサイド・マン

2006年06月23日(金) 23時49分


予想してたよりも面白い映画でした。
スパイク・リーの映画を観るのは結構久しぶりになってしまいました。
彼の映画としては珍しい?サスペンスもの。
犯人が最初から登場するので謎解き映画では無いんですけど、
状況を観客に親切に説明しないので、やや難解になってるような気がします。
自分も多分100パーセント理解出来てないと思うんですけど、
はぐらかすのは監督の狙いですね。多分。
スパイクもこんな普通の犯罪映画撮るようになったのか〜という驚きと、
多分監督を伏せられて観たら彼の映画だとは思わないだろうなっていう
ノーマル加減がちょっと寂しかったり(笑)

マンハッタン信託銀行が何者かに占拠された。
担当となったNY市警のフレイジャー(デンゼル・ワシントン)は
以前関わった未解決事件の汚名を晴らすべく現場指揮にあたった。
主犯の男(クライブ・オーウェン)は綿密に計画した通りに
銀行の金庫付近に50人近い人質をとっている。
銀行のオーナー、ケイス(クリストファー・プラマー)は金庫に自分が
不利になる大切な物を隠しており、それがバレないように
有能な女弁護士(ジョディ・フォスター)を交渉約として派遣する。

銀行を占拠する所から始まるこの作品ですが、
途中でトーンの異なる画面で、事件後と思われる人質たちが事件について質問を
受けるシーンがちょいちょい挿入されます。
冒頭にクライブ・オーウェンの独白もあるんで、観客は最初の方で、
○銀行強盗はとりあえず終了していて、人質みんな殺されたって事は無い
○主犯の男もフレイジャーと相棒も殺されて無い
っていうのが判る作りになっていて、
じゃあこの犯行の顛末ってどうなってるの?って興味を持ち始めます。

そのうちその質問がいかにも被害者な筈なのに「オマエも共犯か?」って
高圧的な態度を微妙に見せているのがチラツキ始めてて、
犯行の進行を見ながら、この人質の中にも共犯いるのね!
って観客に理解させる展開。
脚本段階からそうなら、なかなかやりますねこの脚本家。

↓下に続きます
主犯格と、刑事、そして弁護士の主要キャスト3人がそれぞれに頭がいい!
というのが伝わってきて、
事件をめぐるかけ引きが一筋縄では行かない展開がスリリング。
ジョディ・フォスターの弁護士は、登場した時は物凄く頭がキレる人で
彼女が演じているから正義の人だろうと思ってしまうと、実はそんなでも
ないっていう微妙な役どころが面白かったです。

自分は最初、この人質全員共犯なんじゃ?って推測できるかも?(笑)
なんて思いながら観てたんですが、犯人がナゼあんなトップシークレット的
な事を知ってて、犯行に及んだのかってのがちょっと映画の中からは
読み取れなかったですね。まさかユダヤの末裔が彼とか。。

ただちょっと中盤から銀行強盗の面白さというよりも
ヘンに謎解き部分とかがメインになってきて、焦点が絞りきれて
無い気もしました。犯人の行動にあまり説得力を感じないのも、
肝心な銀行オーナーの隠し事がそんなに驚くような内容じゃない
からってのが大きい気もしましたし。
あと、完全犯罪であの脱出の仕方はないやろ〜って
ツッコミ入れたくなりましたよ(笑)

今回珍しくスパイク・リーらしさが無い映画だと思いましたけど、
人種差別的発言にフレイジャーがちょっと怒る所とか、子供のPSPの
ゲーム内容に犯人が嘆く(笑・あんなゲーム存在してるの?)場面とかは
やっぱりらしいなぁと思える所でしたね。

ちょっと本編に関係無い話ですけど、
映画が始まってタイトルに流れるインドっぽい曲?あれ?これ知ってるぞ・・。
まさかまさか。。あっやっぱり!!
A・R・ラフマーンの"Chaiyya Chaiyya"だ〜!
と最初からテンション上がってしまいました。
この曲、元はインド映画の主題歌なんですが、
数年前に観たミュージカル"Bombay Dreams"(感想)にもメイン挿入歌として
入れられてる曲で、結構サントラ聞いてるのでびっくりしました。
A・R・ラフマーンは「ムtゥ踊るマハラジャ」とか「ボンベイ」の音楽といえば
ああ!と思う方も多い、インド映画音楽の第一人者。ホントにいい曲作る人です。
エンディングにも流れて嬉しかったけど、でもなんで?(笑)
ブロードウェイの近くの銀行が襲撃される話だから、その舞台が関連してる
のかなと思いましたが全然そんな話ではなかったですね。
単にスパイク・リーが気に入ってただけなのかな・・。

音楽使いが上手いスパイク・リーの映画ってカット展開にも
リズムがあったりする所が好きです。
この映画の音楽担当のテレンス・ブランチャードって
ジャズ・ミュージシャンだと思ってましたけど、
もう映画音楽がメインになってるのね。
多分、まだミュージシャンとして参加していた
「モ・ベター・ブルース」はブランフォード・マルサリスのバンドが
フィーチャーされててカッコ良かったなぁ。
そういえば主役のジャズトランペット奏者は本作と同じデンゼル・ワシントンで
彼のペットを実際はテレンス・ブランチャードが吹いてたんですよね。
なんだか感慨深いです。
これも、たまにサントラ聴き返してたりしてる好きな映画なので。

相変わらず"A SPIKE LEE JOINT"って出るんですね。前よりも控えめだけど。
妹って最近どうしてるのかな?ジョイ・リー。

kazuponの感想ー★★★1/2

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ホルホース
映画内のPSPのゲームは「50セントプルーフ」
ラッパーの50セントを主役にしたバイオレンスありのクライムアクションです
GTA グランドセフトオート シリーズみたいな類
2010年12月15日(水) 6時43分
>orangeさん

自分はなんだか評判悪いのかな?って感じで
観たので、逆に面白く感じたクチです^^
確かにもう一度観たら、新たな発見いっぱい
ありそうですね〜
2006年06月28日(水) 19時58分
こんばんわ☆
やはり・・・100%期待してしまったので、観終わった後は、もやもやが残ってしまいました。
演技陣や設定は結構楽しめたのですが・・・
これは、もう一度じっくり吟味しながら観たい作品ですね♪
2006年06月28日(水) 3時05分
>なななさん

そこはスパイクリーというか、普通なわけないと
思ってましたけど、やっぱり普通そうで普通じゃなかったです(笑)
あのテーマ曲はかなりインパクトあるようですね!
選曲の意図がイマイチ良く判らないんですけど、
ラフマーンってやっぱり力あるんだなぁとこんな
映画で思うとはびっくりです^^
2006年06月26日(月) 20時28分
kazuponさん、こんにちわ。
前半のテンポのまま行ってくれたらもっと楽しめたんだろうなぁって思います。
完全犯罪なのにあの逃げ方はないですよね〜!
あれじゃこっちが思っていたまんまの逃げ方じゃん!って私もツッコみたくなりました(笑
音楽だけはノリが良かったです。
最初はえっ?って違和感感じましたが不思議とだんだんいい感じになりました。
あぁいうインドの音楽っていつも何だかうきうき楽しい気分になります。
2006年06月26日(月) 12時23分
>Hitomiさん

後半確かになんだか退屈になってくるのは
同感ですけど、なんだか気に入ったんですよね。これ。(笑)
ジョディフォスターがああいう役やるのは珍しいので新鮮でした!
あの曲を知ってるので、映画の途中で関連するものが
あるのかな?と思ったんですけど、ゼンゼン発見
出来なかった。歌詞に意味があるのかなぁ。あれ
多分ヒンディー語の歌詞なんで、今度調べて見ます。
2006年06月24日(土) 13時26分
>とんちゃんさん

あのオープニングで気分上がりまくりました(笑)
そうですね、自分もオーウェンの秘密が裏設定で
ありそうなのが、かえって面白かった派です。
説明少なすぎるから、それが不満の方も多いようですね〜

>ミチさん

確か映画の主題歌の時は、田舎に走る列車の
上に若者がたくさん乗っかって歌い踊る!とか
そんな曲だった記憶があります。ゼンゼンイメージ
違うし(笑)
ジョディフォスターのチョイワルが一番
興味深かったです。

>migさん

あらら、ダメだったんですね〜^^
migさんムトゥ好きってなんだか理解出来ますよ(笑)
チャウ・シンチー好きな人はほぼあれも好きな
ような気がします(笑)
インドの映画音楽って実は大味そうで奥が
深かったりするんですよね。
2006年06月24日(土) 13時22分
Kazuponさん、こんにちは。
TB&コメントありがとうございます。

この映画、アイデアは非常によかったんですが途中が間延びした感じになってそこが残念でした。

ジョディのチョイ悪弁護士はいいですねぇ。いい味だしてました。

あのテーマ曲はやっぱりインド音楽だったんですね。
妙に耳に残って(笑)しかしこの映画との関連がイマイチつかめませんでしたが(笑)
2006年06月24日(土) 13時18分
>sabunoriさん

上にも書いた通りで、ラフマーンの名曲が
イキナリ大音量で流れてきたので「おぉぉ!」
ってなってしまいました(笑)
ところで共犯の人って全部判りました?
○胸の大きい女B○銃の話してたやつ○牧師(坊さん?)くらいはラストの5人の中で顔覚えてたんですけど、あとはあやふやです。他にもいてそうですよね(笑)

>charlotte さん

インド映画好きな方なら知らない人いないと思います
けど、一般的にはどうなんでしょう(笑)
自分もこの人だけは知ってますってれベルです。
音楽良かったですよね〜
なんだかんだいってナチとユダヤのエピソードが
出てくるあたりスパイクらしいなと思いました。

>カヌさん

スパイクリーの映画の特徴って人種差別について
キレキレでベラベラ口喧嘩場面があっちこっちに
あるんで、これはそれが少なかったですけど、
やっぱりありました(笑)
背景も考えて作ってるんでしょうけど、省いているので確かに完全犯罪として穴があって判りにくいのかもです。
2006年06月24日(土) 13時16分
kazuponさん☆


ワタシちょっとこの作品、イマイチだめでしたー。
オープニングの音楽♪
「ムトゥ」の作曲家だったんですね、
どおりで雰囲気似てると思いましたー♪
ムトゥのサントラ買うほどスキで☆
でもインドの曲ってどれもちょっと似てますよね。
もしかして大抵、同じ人だったのかな(笑
2006年06月24日(土) 1時58分
こんにちは♪
書き下ろしの曲だとばかり思っていたのですが、れっきとしたヒット曲(?)だったのですね〜。
最初と最後に流すなんて、よほど監督のお気に入り曲なのかもしれませんね。
映画は結構楽しめました。
誰もがちょいワルだったのも面白かったです。
でも謎が残るんですよね〜。
2006年06月24日(土) 0時47分
(^o^)コ(^-^)ン(^0^)バ(^-^)ン(^0^)ハ

TB有難うございました♪ あの音楽良かったですよね。 ハイ・テンションになる・・・というかドキドキさせられる効果は ばっちりでした

オーウェンは 何処から来て、何で秘密を知っていたのか? どんな経緯で 犯行を計画したのか 一切秘密のベールのままなのが 私は良かったですよぉん^^ 

2006年06月24日(土) 0時22分
こんばんは。
ほんとですよね、スパイク・リー監督と言われなかったら私は分からなかったと思います。一番引っかかったのは、やはり犯人がどうして秘密を知ったかってとこでした。そこまでフォローしないと完全犯罪と言えないんじゃないかと(^^;
2006年06月23日(金) 23時22分
う〜ん、私は音楽だけはすっごく褒めちゃった。爆
そんなに有名な方の曲だったのですね〜。
私には情景音楽もかなりインパクトありましたよ。
緊迫感を出すのが上手い曲の挿入の仕方だったと思いますけど。
豪華キャストでしたが、深読みしすぎて何かもっと意外性があるのか?と勘ぐってしまったですが…何も意外性がなかった…。^_^;
それとやはりユダヤ系っていうのがポイントなんでしょうかね。
2006年06月23日(金) 22時27分
kazuponさん、こんばんは〜。
この映画のあのテーマ曲、私もかなり気に入りました。インドっぽいなぁ・・・なんて思ったら本当にインド映画音楽の第一人者の方の曲だったんですね!
本編の方は自分の頭の悪さと記憶力の悪さにガッカリさせられました。
なんだか出てくるヒト出てくるヒトみんな怪しくてもう1つの裏のストーリーがありそうなにおいがしたりして。
そんな風に思わせる作りだったんでしょうかね??
まんまとしてやられた?
2006年06月23日(金) 21時40分
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