イン・ハー・シューズ

2005年11月24日(木) 10時55分


実はあまり期待せずに観に行ったんですけど、
映画が始まるとDirected by Curtis Hansonのクレジット。
「LAコンフィデンシャル」や「8Mile」のカーティス・ハンソン監督作品
だったのか〜知らなかった!そこで一気に期待が高まりました。
この監督、ハリウッドで要求されるエンターテイメント性の強い映画の中で、
深く人間を描く事が出来る一人ではないかと思ってます。
本作も内容は地味ながらなかなか良質の映画!

弁護士ローズ(トニ・コレット)はキャリア・ウーマンながら外見や女性的な
魅力に自身が無く、定職につかず遊びまくって、外見のみに自信がある
妹のマギー(キャメロン・ディアス)とは正反対。
姉のアパートに居候中だったマギーはローズの職場の上司である彼と寝ている現場を
目撃されてしまい、追い出されてしまう。
路頭に迷った彼女は、父の書斎で、死んだと思っていた自分の祖母
エラ(シャーリー・マクレーン)から自分に宛てて出され続けていた手紙を発見する。

兄弟ってどこでもそうですけど、お互いにコンプレックスがありますよね。
親は自分よりも兄貴の方が頭がいいと思ってる?とか。
でも姉妹でも兄弟でも、肉親だからこそ直接的に言いたい事は言っちゃって
本音の部分では信頼感が逆にあったりするものじゃないかな?と思います。
自分には姉がいて、同性の兄弟の感覚は判らないんですけど、
大人になってからはやはり信頼の気持ちが強くなってる気がします。

物語は誰にでもあるような姉妹の設定を判り易く見せてくれます。
マギーが、ハデ女性で男性からすぐ声かけられる役でしたけど、
ローズの方が、実は根がしっかりした女性なので、
元々マギーよりもいい男にモテているのに、自分で気付いてないだけ
なんですよね。
典型的な「モテない女←→モテる女」の話にしていない
のが面白いと思いました。

中盤で姉妹がケンカ別れした後、サイモンのお陰で微妙に幸せな毎日を過ごす事
を覚えていくローズと、祖母エラの元で、生きる上で大切なもの、元々自分に
備わっている優しさを取り戻していくマギーの心の成長を交互に見せていく
展開が心地良かったです。

↓下に続きます
原作者は女性との事ですが、脚本のスザンナ・グラントは「エリン・ブロンコビッチ」
も手がけている女性。スティーブン・ソダーバーグの映画で突出していい出来の
あの作品は、ひょっとしたらこの彼女の脚本の力に負うところが大きかったの
かなぁと思ってしまいます。
女性ならではの「衣服へのこだわり」や生きるうえでキャリア的なものに対する
プライドと欲みたいなものへの描写がとても細かく織り込まれていましたね。
ローズは靴を沢山買ってるけど、ほとんど履かないとか、
マギーの「職業」に対するプレッシャーとこだわりとか。。自分はイケてるからタレント
できるかも?と漠然と思ってるなんて典型的ですよね。
また老人ホームをかなり肯定的な優しい視点で描いてるのもいいですね。

「難読症」ってちょっとだけ聞いた事があったんですけど、マギーが
MTVのオーディションで失敗〜教授に詩を読み始める〜ラストの結婚式での朗読
という形で、直接的ではない描写でマギーの精神的な「成長」の象徴として
上手く表現されていたのが素晴らしいと思いました。

kazuponの感想ー★★★★

official site
http://www.inhershoesmovie.com/

日本公式
「イン・ハー・シューズ」

In Her Shoes (2005)@imdb

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