シンデレラマン

2005年09月19日(月) 12時08分


ここしばらくちょっとマニアックな映画ばかり観ていた気がします。
(ヨンさまの「四月の雪」もある意味そうだなぁ)
何となく観た後スッキリしない映画が多かったのですが、
久々に鑑賞後「ああ良かったなぁ」と素直に感動出来る
映画を観た気がしました。
何といってもロン・ハワードの監督作です。王道です。

1930年代に実在したボクサー、ジム・ブラドックの実話を
元にした物語。この人始めて聞いたんですけど、脚本のクリフ・ホリングワース
がかなりボクシングマニアらしくて、そんなに万人に知られて無い
彼の物語を脚本にしたらしいです。アメリカの脚本家って色んなジャンルで
ネタ探しまくってるんだろうな。。

1930年代、かつてはタイトルマッチでマディソン・スクエア・ガーデンを
湧かせた事もあるボクサー、ジム・ブラドック(ラッセル・クロウ)とマネージャー
のジョー・グールド(ポール・ジアマッティ)。
ジムは妻メイ(レネー・ゼルヴィガー)と3人の子供と幸せな家庭を築いていた。
が、時は大恐慌時代。あまり勝てなくなったジムのファイトマネーも減り、
お金欲しさに骨折を押してムリして出た試合が、プロモーターの逆鱗に
触れ、ライセンスを剥奪されてしまう。
日雇いの肉体労働に従事するも、低賃金で、家の高熱費や食費を底をつき
始めるが彼は息子に「どんな事があってもよそへはやらない」と堅く約束する。
そんな日、ジョーが対戦相手キャンセルの穴を埋める一度だけの試合の話を持ちかける。

今年大評判になった「ミリオン・ダラー・ベイビー」とはいい意味で
対極にある映画だと思いました。
クリント監督作はボクシングを通して、「孤独」を描いていた映画だったと
思うんですが、この映画はロン・ハワードらしい「家族」。
復活したジムが記者会見で「何故戦うのか?」という問いに対し、
「ミルク!」とだけ答える場面に象徴されるように。

↓下に続きます
この映画、前半のこれでもか!とたたみかけられる「貧乏攻撃」(笑)を
乗り越えられれば、あとはいつの間にか、彼を応援する労働者の一人
もしくは家族の一員となって彼を応援したくなるような展開です。
嫌な人間はほとんど出てこないし、妻も子供たちも
主人公もほとんどの登場人物がたとえ貧しくてもネガティブな方向へ
行ってしまう事は無い、ちょっと最近では珍しい直球物語だと感じました。
物語の構造はボクシング映画では「ロッキー」的な要素が強いですし、
格闘シーンは「レイジング・ブル」の影響がちょっとあったかな。

「ミリオン・ダラー・ベイビー」ってラストにファイトシーンの無い
珍しいボクシング映画でしたけど、これは数多のそういう映画同様、
ラストに一番盛り上る展開を用意してくれてます。
判り易く、スッキリしてていいな。

それにしても「サイドウェイ」」といい、ポール・ジアマッティは
いい俳優ですね。こんな役はまさに彼にぴったりの役。
ラッセル・クロウは「LAコンフィデンシャル」以外はあまり好きな
俳優じゃないけど、これは素直に良かったですね。やっぱいいわ。

ロン・ハワード監督の「バックマン家の人々」って今でも大好きな映画の
1本なんですけど、彼の映画はほんとに人に対する眼差しにヒネたものが
無くて、暖かい眼差しが彼の特徴。

ある意味、王道な展開の為、奥深いものが逆にない映画で
そう、とてもいい映画なんですが、何故か少しだけ物足らない
気持ちがあるのが不思議なんですが、、、
でもでも
こんな最もアメリカ映画らしい作品、やっぱりいいですよね。

kazuponの感想ー★★★1/2

http://www.cinderellamanmovie.com/

Cinderella Man (2005)
@imdb


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