四月の雪

2005年09月18日(日) 0時23分


ホ・ジノ監督の「八月のクリスマス」(感想)は始めて劇場で観た
韓国映画で、とても好きな作品。
死期が近づいている青年が、警官の女の子と仲良くなるけれど、
彼女の将来を思って深く踏み込まない、初恋のような話。
今の韓流ドラマの原点的な作品ではないでしょうか。
続く「春の日は過ぎ行く」も
男性側からの恋愛、ちょっと掴みどころの無いヒロインが出てきて
好きになった相手の気持ちが理解出来ないもどかしさを描いた
とても深い映画だったと思います。

ペ・ヨンジュン主演という事で何かと好奇の対象になってしまってましたが、
純粋にそのホ・ジノ監督の最新作という事でとても期待していました。
ああいうマスコミの煽りをひっくり返すような傑作だったらいいなと。
(別に韓流ファンじゃないけどどこかバカにしたテレビ等の
ペ取材の目線は大嫌いです)
が、残念ながら
今回の作品は正直手放しで絶賛出来る仕上がりで無かったような気がします。

彼の映画の特徴はどこにでもありそうな日常の些細な恋愛を
淡々と、そしてリアルに描く所。
今回の作品もしかり。

不倫中に交通事故に遭った男女の互いの妻と夫がいつの間にか
結ばれるというどうやっても重くなる題材をどんな風に料理するの
かと思いましたが、展開が想像の出来るような内容だったのが残念。
最愛の人に一番つらい形で裏切られ、しかも口も聞けないので
怒ることや責める事すら出来ないという精神的に一番辛い状況で
同じ境遇に立った男女はどう変わっていくのか?
精神的にネガティブな時に人は恋愛にハマリ易いのかなぁと
思いましたが、いまいちその辺のテーマが僕には判りづらかった。
最初にこの二人はどうせ恋に落ちて、、って想像出来るまんまの
お話に終始します。
あと、不倫を肯定も否定もしていない映画だと思うんですが、
わざと観客に共感させない作りになっているような気がしました。

ホ・ジノ監督独特の台詞が少なく淡々と進んでいく作風は
これまでの2作と比べてそんなに大差無いですし、
好きになってはいけない相手を好きになってしまう
日常のもどかしさの雰囲気はさすが、丁寧に描かれていたと思うんですが、
わざと「あまり共感出来ない」主人公達なので
気が滅入るばかりの内容なんですよね。

↓下に続きますペ
また、ラストに至るまで平坦な展開だった為に、どうも乗り切れません。
一つの恋愛の形として作った映画だとしても「八月のクリスマス」
のように繰り返し見たい!と思わせる映画的感動がほとんど
無い作品なんですよ。わざと?じゃあ何故?と思ってしまいました。

さんのファンの方はどうだったのかな?
どちらかというと相手役のソン・イェジンの方が印象に
残りました。前半の物凄く無口で悲しい感じがだんだん
顔に束の間の安堵が浮かんでくるあたり、中々の存在感。

そういえば以前、この映画のコンサートシーンのエキストラに
ペさんのファンが大挙韓国へツアーしてるのをニュースか何かで
観た事あったなぁ。多分出た方は、全くご自身が確認出来ないような
編集でしたね。
気になったのがペさんのその照明マンという設定に意味が無かった事。
前作の「春の日は過ぎゆく」も後半はネガティブなまま進む
作品なんですが、録音技師という役柄が、自然の音を映画の要素として
上手く盛り込んでいて、内容にもシンクロしていました。
が、この映画のお金のかかったライブシーンや彼の仕事の設定は、
映画の展開上ハッキリ言って全く生かされてない思いました。
あの大掛かりなライブが日本向けのキャンペーン(エキストラ
参加の取材によるマスコミ露出)の為だたとしたら寂しいですね。

どうでもいいけど何故か食べるシーンが多い映画でしたね。
韓国は行った事一度も無いんですけど、
あの「山」?って書かれたラベルのお酒が気になったり;;

ホ・ジノ監督は
「八月のクリスマス」「四月の雪」ってこういう季節はずれのものを
二つ繋げるタイトルはシリーズ化するつもりかな? 

次作のタイトル予想「十一月の夏休み」なんてね。

kazuponの感想ー★★★

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