バタフライ・エフェクト

2005年05月17日(火) 16時32分


過去に遡って自分や他人の運命を変える事が出来たら、変えたいですか?
でも過去の何か一つでもを改ざんしたら、変化した現代は
どうなるかはやってみないと判りません!
そして子供時代に記憶を変えると、一瞬にして現代に戻り、記憶も
その分蓄積されて、脳が記憶でイッパイになって行きます!
それでも変えたい?
僕はちょっと、、やってみたい。(笑)
でもこの映画みたいになったらイヤだな;;
主人公は、子供時代の日記を読むと、
その時間へ現在の大人の知識のまま戻る能力があります!
そこからゲームのリセットボタンを押すようにやり直して
現在に戻ってくると、身の回りには様々な変化が。

予告編で、大好きなOasis(オアシス)の
"Stop Cring Your Hart Out"
(ライブで生で聴いたことありますが、名曲!)
が主題歌として流れて
いたのでそれに惹かれて観に行ったんですが(笑)

宣伝や予告の雰囲気よりも、実際はかなりキツイ内容の映画だと
思いました。
ハッピーな描写の殆どない、ヘビーな内容なので好みの分かれる所。
でも脚本のベースとなるアイディアはかなり面白いです。
スター満載の大作がバンバン公開される中、
こういうB級テイストの面白い映画は、応援したくなっちゃいます。!
観た方の感想がとても興味深い映画でもあります。

「エターナル・サンシャイン」もそうでしたが、
最近記憶を題材にした映画ってやたら増えましたねえ。
この作品のように時間軸が映画の中で
バラバラに挿入される手法も。

タイトルの「バタフライ・エフェクト」とはある場所で蝶がはばたいただけで
地球の反対で台風が起こる!というカオス理論の事。
随分前に読んだレイ・ブラッドベリの短編に、
時間を旅行出来る会社があって、主人公が何千年も前の時代
で蝶を一匹踏みつぶしたおかげで、
戻ってきた現代では使用文字が全然
読めないものに変わってたり、色んな変化が起こっていた!
「たった一匹の蝶の死」で未来が変わるこの話、
タイムトラベルSFの話題で良く引き合いに出てきます。
(調べると「いかづちの音」ってタイトルでした)

映画はその理論をベースにしてて、過去のある時点に戻って、
違う事実を作ることで未来を変えてしまおう!というのが
物語のベースになってます。

↓下に続きます
ロマンティックな物語では無くて、かなりネガティブ。
劇中で子供達が「セブン」を観に行くシーンがあるんですが、
あの映画同様、救いの無い雰囲気が映画の大半を占めます。
僕、「セブン」出来のいい映画だと思うんですが
苦手な映画なんですよね;;(苦笑)
この映画も面白い!と思いましたけど、
この救いの無い描写があの映画のテイストに近くて、
手放しで絶賛出来ない複雑な気持ち。

こういうアイディア勝負でB級テイストのする映画!というと。
今年観てかなり面白かった
「セルラー」を想い浮かべてしまったんですが、
監督・脚本のブレス&グラバーのコンビはその
「セルラー」ではクレジットはされてないものの、
最後まで脚本にタッチしていたらしいんです。
なるほどー、なんか共通するニオイがありましたね。

以下ネタバレ(鑑賞後に!)

前半は主人公エヴァン(アストン・カッチャー)の7歳の頃から、
13歳くらい?までが時間軸のままに描かれて、
子供の時に人殺しの絵を描いていたこと、またその事や、
それ以外の時間も覚えていない、「記憶喪失」が
頻繁に起こる傾向があって、精神病院で研究のために日記をつけるように言われます。
近所の女の子ケイリーとその兄トミー、そして友人のレニーと遊んでいる最中、
忌まわしい出来事が起こります

幼児虐待を匂わせるシーンや、子供が暴力を振るうシーンが
出てきて、アメリカ映画にしては珍しく生々しい映画だなと
感じました。

エヴァンが子供の頃の日記を読むとその時間へ戻れるんですが、
まあ、こういう映画の常で、細かい辻褄まで気にして
たら仕方ないですが、結構ややこしいです。

ただ、過去を変えれば変える程、全然ハッピーな方向にならないって
発想が面白かったですね。それを間接的に説明する役割として、
精神病院に入院している父の存在があったのかなぁなんて。
(主人公と同じく、過去に戻って過去を変えれる能力があるらしい)

主人公以外のキャラは、未来が変わる事によって人格形成も変わる
訳ですから、その辺の俳優の演じ分けも見所。
前半さんざん悪い人だったのが、変えた過去によっていい奴になったり。
その逆もしかり。その辺の細かな描写を
もっと上手くやれば、もっともっと傑作になってた気がするんですが、
残念ながら、脚本は面白いんですが、演出が今一歩、おしい!
と思いました。
もうちょっと主演二人の関係を深く描いたら、ラストのせつなさが
より一層強くなってた気がします。惜しい!

ヒロインのエイミー・スマートは、その中でもキャラが全然違うタイプに
変わっていく役なので、かなり難しい役だったと思います。
エリート学生の華やかさと、うらぶれたダイナーのウェイトレス、
顔に傷を持つ娼婦など、かなりの熱演。
アストン・カッチャーはセンが細いこの役には丁度いいですね。

気になったのが、、学生生活の描き方。
大学の「社交クラブ」みたいな、閉鎖的な
派閥っぽいイヤな奴の集まりってホントにあるのかなあ。
ルームメイトとの関係も興味深かったです。
あんなに隣のベッド使われるのが当たり前のものなの?(笑)

最近観た「SAW」もそうですが、こういうワンアイディアの
映画の監督って若手が多くて、なんとなく「ゲーム」の
影響が映画に現れだしたなぁと思うのは自分だけでしょうか。
これなんてまさにリセット!初めからやり直し!の感覚。

頭の中の記憶がこんなに不幸な出来事ばかりに
固執してしまってる!ってのは自分は考えたくないです。
人間って、ほんと、些細なきっかけで人生が大きく変わるんでしょうね。
過去の出来事によって未来が変わる!って事でしたら
「素晴らしき哉!人生!」みたいに自分の存在しない
世界がどうなるかを知って、現実の素晴らしさを知る
ほうがいいです。(苦笑)

もう一つのエンディングが存在するらしく、そっちは
もっとバッドな終わり方をするらしいです。
DVDには入ってるそうですね。

今、あなたがたまたまこの文章を読んで下さってるのは、1万3千年前に
古代の蝶が一回はばたいたのが原因です!(笑)なんてね。。
この理論、ちょっと面白いですよね。

kazuponの感想ー★★★★

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