エターナル・サンシャイン

2005年03月19日(土) 19時07分


いやあ、とても愛おしい!という表現がぴったりの映画です。
個人的には大満足。冒頭の仕事をブッチしてフラリと海へ出かけるシーン
からセンス抜群!って感じで思った通りの自分好みの作品でしたー。

映画を観ていて誰もがこの主人公二人を自分に置き変えて観てしまうん
じゃないかなと思います。
そんなにドラマチックな事は起こらない、誰にでも
ありそうな、ごく普通の恋愛です。出会い、そしてデートを重ね、
一緒に暮らす。ケンカする事もしょっちゅう。
それら全てをひっくるめて「想い出」というのがいかに、自分にとって
大切なものかを、映画を観ていて考えてしまいました。

主人公が、脳内で逃亡を図る映像なんかは目まぐるしくて
めちゃくちゃ面白かったんですけど、
ミシェル・ゴンドリーが監督した僕のお気に入り
Chemical BrothersのLet Forever Beのクリップ
(↑ココで映像観れます!!)


のような過去と現実と空想の入り混じる世界。
(ミシェルのMTVや映画関連映像については20日のブログに追記しました

ポスターになっている、氷の上に寝っころがって星を見ている
シーンに代表されるように、、絵的にも印象的なシーン
がいっぱいあります。

同じ監督&脚本コンビの「ヒューマン・ネイチュア」を観たばかりなんですが、
アホ話全開でちょっぴり消化不良だった前作に比べ、
監督・ミシェルゴンドリーらしい作品だなと思いました。
MTV等で培った素晴らしい映像センスを映画のエッセンスとして、お得意の
モーフィングや、記憶と現実と想像の映像を実質化するのはとっても
彼らしい題材だなあと思いました。もともとのアイディアはミシェルのもの
らしいですね。 
ロマンティックな仕上がりになっているのは監督のセンスが大きそうです。
現実にはありそうにない「記憶を消す会社」の話なんて、「マルコヴィッチの穴」
の珍商売と同軸にあるけど、さもホントにありそうに描いているのが
チャーリー・カウフマン脚本の妙ですよね。(笑)

↓下に続きます
ここからネタバレですので、ご覧になろうと思っている方はパスしてくださいねえ。
ストーリー知らない方が楽しめる映画だと思うので。

ジョエル(ジム・キャリー)が退屈な日常を脱して、海に出かけると、
青い髪をしたちょっとエキセントリックな女の子(ケイト・ウインスレット)
と出会います。
何故かお互い惹かれあう二人。
ところがこの二人はいつの日か別れてしまい、
「記憶を消す会社」に依頼して、どうやら彼女の方は既にジョエルの
記憶を消している様子。同じ会社を訪れたジョエルが、自分の方も記憶を
消そうとするが、、というお話。
記憶と現実が時間軸バラバラに挿入されますが、
観ていてそんなに混乱はしません。

記憶を一度消された二人が、お互いが過去の恋人だと知らないで
偶然出会う、実は「一番ドラマチックになるはず」の場面を冒頭に
持ってきている所がこの映画の面白い所。

でもここがチャーリーの脚本らしい所だけど、記憶を消す為に告白
しているカセットテープにはお互い悪口ばかりを言っている。
これが普通の映画なら、そこで相手がいかに好きか!テープになっ
てると思うんです。そのほうが映画としては感動的ですもん。
そうしない事で、僕達の日常にころがっている、普通の男女の恋愛
がくっきり浮き出ているように思いました。イヤな所をひっくるめて
好きになれるか、それでも一緒にいたいかどうか。

「別れた恋人の記憶から自分を消したい」というミシェルの友達のつ
ぶやきからのアイディアだったようで、かなり監督の意向が反映された
作品だと思います。
雑誌によるととキャスト、スタッフの殆どのこの作品にかかわった動機が
「チャーリー・カウフマン脚本の作品に出たい!」というものだそう
だったらしいですが(笑)撮影が進むにつれていや、これはスゴイ監督だぞ!
ってのがみんなに伝わったようで、ジム・キャリーもケイトも
「今まで見た事のない凄い撮影やってるから観にきなよ!」って友達に
電話してるのを見てほっとした、という監督のコメントが興味深かったです。
僕も観る前は「チャーリー脚本」が楽しみだったんですが、観終わったら
これはミシェル・ゴンドリーのやりたかった映画だったんだなという
印象を強く受けました。

ケイト・ウインスレットは「ネバーランド」とは180度違う役で
ほんと凄い女優さんだなあと思います。
ジム・キャリーはほぼノーギャラに近い出演料ででも、この映画に
出たかったとか。エライ!

音楽が印象的だなと思ったら、お気に入りの
ポール・トーマス・アンダーソン作品の音楽や、フィオナ
・アップルのプロデューサーでもある、ジョン・ブライオンだった
んですね。「パンチ・ドランク・ラブ」も良かったもんなあ。
サントラ買うのだ。

「考えるより実行!」と常日頃より(笑)思っている自分にとっては、
この映画観ているとね、やっぱり「想い出」いっぱい作らなきゃって思うんで
すよね。もっとどんどん外に出て、いろんな経験していかなきゃって
改めて思いました!想い出は振り返るのもいいけど、作るもんだもんね。

追記:この後、また劇場で観て、US盤DVDも買ってしまいましたが(バカ)
新たな発見!というか最初観た時には気づかなかった箇所にも色々と
工夫があるのが判りましたここに書いたので、観た方はよかったら
読んでみてくださいまし。↓

3/26再度観た感想(ネタバレしまくりです)


kazuponの感想ー★★★★1/2


3/20ミシェル・ゴンドリーの映像集DVD
について。エターナルサンシャインのオマケ映像あり。


3/15「ヒューマン・ネイチュア」についてblog

3/23サントラ盤について

bjorkのミシェル監督作が観れる
official HP


http://www.eternalsunshine.com/

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「エターナル・サンシャイン DTSスペシャル・エディション 」DVD@amazon

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