コララインとボタンの魔女3D 

2010年02月20日(土) 20時03分


昨年待ちきれずに
DVDで先に観てしまってましたが、
公開されたので劇場版も観てきました。
吹替版。
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の
ヘンリー・セリック監督最新作。
日本では本国よ1年も遅れて公開です。
「ナイトメア」めちゃ好きなんですよ。
グッズのコレクションには興味ないですが。

DVD鑑賞時の感想はこちら。
→Coraline(09/12/15)


いやー大画面で観るとこの映画のハンパない
箱庭世界の作りこみが良く判ること。
2D版の公開は無いんですね。
アバターみたいに3D必然の映画では無いかも。
映画の絵作りが極彩色で鮮明なだけに、
あのメガネを通して見ると
画面がどうしても暗く見えてしまうのはやや残念。

でも劇場でも観といて良かった。
なんでもないところの細かい動きとか
表現がむちゃリアル・・・人形アニメだからリアルって
おかしいんですけど、作られた箱庭世界の中でリアル
に感じるというそんな印象を持ちました。
例えばネコなんて、造形はマンガチックなんだ
けど、すごく魅力的な動きするんですよねー。

日本語版メインってこともあって、
劇場は家族連ればっかりでしたが、
コレはどちらかというと大人に観て
ほしい作品だと思いますけどねー。
「スターダスト」のニール・ゲイマン原作。
かなりダークな部分も多くて、単純明快な
ストーリーでもないから退屈になっちゃうか、
あのどろろん世界がトラウマになるか、
めちゃ気に入ってくれるか
のどれかだろうなぁ。
泣く子がいなくて良かったよ。
ちなみに字幕版は六本木、梅田、なんばの
3館のみみたい。コララインの声はダコタファニングで
ぴったりだったんですよね。

ストップモーションアニメって
基本全シーンセットを組んで、人形を
ひとコマずつ動かして作ってるわけなんですが、
準備を除く撮影には1年8ヶ月!もかかっているとか。
製作段階のスチルとか見ていると、
人形もセットも思ったより大きくて驚きました。
ストップモーションも技術の進化で
いろいろ出来るようになってるようで、
「ナイトメア」のジャックでは15種類しか
出来なかった表情も、
コララインちゃんは20万種類もある
そうなんです。
そんなあるなら人形ひとつくらい貰えませんでしょうか。
ネコでワイビーでもいいです!

印象的だったのは今まで極彩色だった世界が
歩いていくとどんどん真っ白な世界になったり、
モノクロになっていくところ。
その土台となる部分を作っている
コンセプアートは日本の上杉忠弘さん
が担当したとのこと。

「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」は
ダニー・エルフマンによる音楽と歌が魅力でしたが、
本作はミュージカルではないにしても
フランス人のブリュノ・クーレによる
ファンタジックな音楽がかなり良かった。
この人5年前の仏映画「コーラス」の音楽やってる
人なんですね。なるほど。

3月本番のアカデミー賞、長編アニメ映画賞に
ノミネート中。
でも「ナイトメア」の頃はこの部門無かったし、
ピクサーのCGアニメはもういっぱい貰ってるから
ヘンリーさんに上げてもいいんじゃないかと
自分は思いますけど、まぁ「カールじいさん」
なんだろうな。

ヘンリーさんのこの映画の前の仕事は
ウェス・アンダーソン監督のダラダラ海洋映画
「ライフ・アクアティック」(好き)
のアニメパート。
そのウェス監督の次回作は全編ストップモーション
アニメなんだって。影響受けたのかな。
「Fantastic Mr.Fox」
評判いいみたいだし楽しみだなー。
こちらも同じ賞にノミネートされてます。

kazuponの感想ー★★★★

インビクタス/負けざる者たち 

2010年02月09日(火) 3時28分


イーストウッド監督の最近の作品の感想にはいつも書いて
しまってますけど、ほんとイーストウッド爺すごすぎ。
あの歳になって精力的に新作を出し続けて1本もハズレないですもん。
本作は最近の作品の特徴だった、身近にある暴力や心の闇や孤独って
いうどろどろダークな要素がほとんど登場しないこともあり、ここ
数年の彼のフィルモグラフィの中では異色だと言えるストレートな
感動作。
同時に彼の映画って多くを語らず・・という特徴もある気がしてて、
作品の印象と同じように、多くを語らないストーリーを追ってるうち
にいろんなものがなんとなくイーストウッド爺から教えられてる
気になってきます。
ネルソン・マンデラの人となりを象徴するラグビーのワールドカップ
のエピソードを題材にしていながらも、イーストウッドが描くものは
これまでと一貫してるような気がする。
漠然とですけど「人としての正しきあり方」みたいなそんなもの。
先生ついていきます!

94年に南アフリカ初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ
(モーガン・フリーマン)。
新政権において今までの職員は立場的に職を失うのではと心配してい
たが、マンデラは両者の和解、協力こそが祖国の未来への道だと考え
ていた。
南アフリカで初開催されるラグビーW杯を絶好のチャンスと捉えた
マンデラは長らく国際試合から閉め出され弱小化していた代表チーム
のキャプテン、フランソワ(マット・デイモン)を招き、W杯の
優勝を訴える。

映画はメインにアパルトヘイトの事がどうこうって主軸にせず、
淡々と当時起こっていた事象をそのまんま見せている作品。
映画で登場するそのほとんどが事実なのだとか。
あの飛行機接近ぐわーんとかも。日本なら考えられないですが、
あそこ急にパニック映画みたいになってびびってしまった。

映画はマンデラの視点も描かれてるんですけど、どちらかと
いうとキャプテンのフランソワの視点がメイン。
多分彼の家はガチガチのアパルトヘイト時代の差別意識をまだ
引きずった白人家族。黒人の家政婦もいる。
そんな彼がマンデラに接し、直接的ではないにしろ
「正しきあり方」について考え始めます。自分のラグビーという
世界を通して。

その橋渡しとなる、映画のテーマになっているあの詩
の事は鑑賞前に知ってしまったんですけど、イーストウッドの
ここの見せ方は上手かったと思いました。
事前に観客に興味を持たせておきながら、その詩は実際に
フランソワたち選手団がロベン島の監獄を訪れ、独房を目に
するあたりにさりげなくかぶせられます。
映画に登場する独房は実際のものらしいですねー。
マンデラが労働させられてるイメージも挿入されます
けど、当時のあの強制労働って全く意味が無いもの
(ただ岩を削るだけで
何かに使うものではない)だとか。なんとも。
あの詩は病床の詩人が入院中に書いたものとかで、
さらにそこを深く受け取って自分の糧として支えにするって
のがいいなと思いました。

恥ずかしながら今までラグビー全然興味無くて、
ルールとかもあんまり良く判ってないんですけど、
試合のシーンは、フツーの監督だったら
もっと感動的にいくらでも出来る演出の見せどころ場面。
でもイーストウッドは拍子抜けするくらい淡々と描いて
いきます。
あのテレビで見てる人たちとかの描き方も
妙に地味なんですよね。
こういう題材のこんな演出は逆に初めてかも。

でもさりげなく入れられたタクシー運ちゃんと
黒人少年の描写が本編に関係ないのに
ずしっと心に残ったりします。

あのスラム地区のあばら家がズラっと並ぶ感じは最近
「第9地区」で観たばっかりでしたが、
なるほど、あの映画のエイリアンは完全にアパルトヘイトで地区に
隔離された黒人に当てはまるんだなー。
そういえばこの映画アカデミー賞ノミネートされてないのが
めちゃくちゃ不思議です。10本もあるのに・・・。
ノミネートするととっちゃうからかな。なんて。

「父親たちの星条旗」「硫黄島の手紙」で史上初とも
言うべき、完全に戦う双方の視点からの映画を作った
イーストウッド。
「グラントリノ」ではそれこそガチガチな保守アメリカ
人だった爺さんがアジア人の子にグラントリノを託す。
イーストウッドって本作もしかりですけど、
最近は白人たちの未来を憂いているんじゃないかと
思うフシもありますよね。
そういう意味では超保守的な感じのアカデミー会員ウケしない
題材ではありますこれは。
まっイーストウッドは賞なんてどーでもいいんでしょう。
とれようがとれまいが
魂は自分で導いているものですから。

さてさてそんな事実が多い映画なら、実際はどうだったんだろう?
ってのに興味あってyoutubeとか探したらやっぱりありましたね。
youtubeに当時の映像が。
マンデラはフリーマンよりも人のいいおっちゃんってイメージ
です。優勝後はめっちゃ嬉しそう。

1995 Rugby World Cup Final post game and trophy presentation Part 1(youtube)







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ラブリーボーン 

2010年02月01日(月) 0時39分


ピーター・ジャクソン(以下PJ)
の映画にあんまりハズレ無い
と思ってるほうなんです・・・。
えっ「キングコング」は?勿論あれもOK!
ひとつ前の記事のプロデュース作「第9地区」も傑作
だったし。
ってことで日本で予告がかかるまで製作している
事すら知らなかった久々の監督作。
内容から「ロード・オブ・ザ・リング」以前の
「乙女の祈り」みたいな傑作をかましてくるんじゃないか
と期待しておりました。
ところがあちらの評判はかなり酷評が多いとの
こと。そんな前情報いらん。

・・・って事でいつもの事ながら
原作を知らぬまま観てきましたが、
映画に描かれる事件の顛末のスッキリしなさ具合
は確かにアメリカではウケないんだろうなー。
でもそこをああ描くってのが原作を映画にした
PJの本意だと思うし、アメリカ人で
はないPJだからこそ、こういう映画に出来るのかな・・
なんて思ったり。
そういう部分も含めて面白い作品でした
自分には。

※今回、いつも以上にかなりネタバレ感想
なのでご注意ください。

ごくありふれた幸福な家庭を持つ、ジャック・
サーモン(マーク・ウォルバーグ)の3人の
子供の1人、スージー(シアーシャ・ローナン)
はある日、学校から帰ってこなかった。
彼女は帰宅途中に近隣に住むハーヴェイ
(スタンリー・トゥッチ)に地面の下に
作った部屋で殺されていたのだ。
ジャックは犯人探しに懸命になる。

文字通りこの映画のキャッチコピーにしても
いいような2作、「さまよえる魂たち」(96)、
は成仏できない幽霊が見える人の映画だったし、
「乙女の祈り」(94・原題は"heavenly Creatures")
は実際に起こった少女が犯人の事件を、彼女たちの
視点から描いた作品。
そんなのをフィルモグラフィーに持つ
PJにはさもありなんな題材。

個人的にはファッションを含め70年代を感じ
させる現実世界は良かったんですけど、
あの世?シーンはなんとなくPJに
してはありきたりなビジュアルと演出だなーと
思ってしまった。
おいおい誰ですか丹波哲郎の「大●界」
みたいだって言うひとは・・でもそんな感じ
なのかな?観てないけど。

多くのこういう題材の作品と違って、
最初から犯人が誰なのかが明確に出てくるんで、
犯人探しの作品ではありません。
彼女が殺された(処理された?)と思わせる
浴室のイメージシーンがショッキング。
彼女が死を認識してからは
天国でもない中途半端?な
場所からスージーの目を通して家族や
憎い犯人の世界を見守っていくことになります。

ところがサスペンスにならないハズなのに
スージーのいる世界のシーンの印象よりも
ネガティブな部分、特に犯人の保身描写の
方の印象が際立ってしまって、
なんでこの男ボロ出さないの?犯人って気
づかないの?ってスージーと同じように観客
はイライラさせられてしまいます。

釈然としない部分も多くて
あの母親の心情がいまひとつ判らんとか、
スーザン・サランドンのおばあさんは結局
何を言いたいためのキャラなのか?とか
あの手帳発見後すぐになぜつかまらない?とか
結局あの霊媒師みたいな女の子は何もしない
やんとか・・・。
特に彼女のボーンに関するあの結末と
犯人の顛末は、ハリウッドの
初号試写とかの反応でよく耳にする
「作り変え」にならなかったもんだと思え
るくらいスッキリしないんですよね。

でもそういう釈然としない部分を受け入れられる
かどうかが、映画のテーマにもなっている
ような気がしました。
被害者やその家族にとって犯人が死ぬとか
逮捕されるとか、ひたすら憎しむ事だけが
果たして救いの道なのか・・・。
映画は爽やかに終わっていくんですけど、
実際観た人の多くは爽やかさより、やはり
モヤモした気分のまま終わってしまう作品に
なったのが逆にこの映画のユニークな
ところだと思ってしまった。

スージーを演じたシアーシャ・ローナンが
魅力的でなければ全然ダメだった映画ですけど、
華奢でかわいらしい感じの彼女、
本作でファンが急増しそうですよね。

PJ、現在「ロード・オブ・ザ・リング」
の前日噺「ホビットの冒険」3部作を製作中。
監督はギレルモ・デル・トロ!
なんでまた傑作を作ってくれる事でしょう。

(注・超ネタバレ追記)

原作では死体は殺された後とっくに捨てられ、
家族が彼女の死を知るのは映画よりもずっと早いそう
ですね。
で、ハーヴェイの最後はアメリカのテスト試写ではもっと
ボンヤリしてたらしく、もっと厳しくしないと納得できない!!
って意見が多くて差し替えられたものらしいです。
あれでも・・・・ってことはもっと
モヤモヤする終わり方だったみたい!
ハリウッド作では勧善懲悪にどうしても作ってしまうから
現実の殺人事件の多くは実際もやもやしてて、
その事から逃れられず家族を苦しめ続けますもんね。
PJはそっちをやりたかったんだろなーと想像してます。

kazuponの感想ー★★★1/2

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第9地区 

2010年01月28日(木) 17時14分


「第9地区」
District9

ピーター・ジャクソンがプロデュースの
南アフリカ人の監督が撮ったドキュメンタリー風SF
だというこの作品、アメリカ公開前から気になってて、
日本公開しないのか?と思ってたんで待ち切れずに
ブルーレイで観てしまいました。遅いもん。
いやーウワサ通リめちゃ面白い!
ちょっと感想先走りですが、映画館にかかったら劇場
に行きますからお許しを。4月くらい公開だそうな。

何故か南アフリカに飛来し、居すわった宇宙人たちを
管理する会社の社員がフライみたいに遺伝子感染し
ちゃう。
全編テレビのインタビューシリーズの映像を繋いだ
感じにし、エイリアン襲来とドキュメンタリー作品風、
ってことで「クローバーフィールド」が想い起こされ
ますけど、ああいう手持ちカメラブレブレ系ではなく、
テレビ映像、ニュース映像、監視カメラの画像など
映像ソースがぽんぽんテンポ良く変わるのがユニーク。
内容はいい意味でマンガ的で、メカとかエイリアンと
かアクション、男の子が大喜びなモノが満載。
南アフリカ出身の監督、Neill Blomkampを
見込んだピータ・ジャクソン!が好きに
作れと30億くらいの予算を出したそうな。
でありながら、B級臭がプンプンで、
なんとなくチープなのが良いんです。

本作は監督の2005年の6分の短編"Alive in Joburg "
をブローアップした感じの内容だそうで。
yotubeとかで観れるコレ↓

http://www.youtube.com/watch?v=iNReejO7Zu8

ストーリーは、英語版なんで相変わらずあやふやですが
こんな感じ。

南アフリカ・ヨハネスブルグの上空に突如飛来してきた
巨大宇宙船。
中にはエビのような顔をもった"Prawn"と呼ばれるエイ
リアンが沢山いて、彼らの大半は病気に侵されているよ
うだった。
主導者と見られるPrawnたちは死んでしまっていて、
残った彼らは街の中心「第9地区」に隔離され、
何年もそこに留まっているが、そのエリアは彼らの
スラム街のようにすさんでいた。
さすがに街の治安的に問題があると、
彼らを管理する会社「MNU」は彼らを説得し、
もう少し街から離れた第10地区へ移させる
プロジェクトを始めるが、そのリーダーに選ばれた
まだ新婚のウィクス(シャールト・コープリー)
は彼らのキャンプに隠されていたカプセルから
謎の液体を顔にかけてしまう。
数日後、ウィクスの体に異変が起き、片方の腕は
いつの間にかエイリアンの持つそれに変貌して
いたのだった。

南アフリカに現存するスラムをエイリアンの住む
第9地区として撮影していて、帰るすべを無くした
労働階級層のエイリアンたちがやさぐれてる
感じはなんだかとってもリアル。
彼らは何故かキャットフードが大好物(笑)
そこに目をつけた人間のワルたちは、エイリアン
相手のアコギな商売してたりします。
キャットフード買うのにみんな行列作っちゃう。
滑稽でなんだか悲しいんです。

宇宙船の造形とか強力な武器とか、遥かに地球
より文明の進んだ星と思われるけど、地球上では
彼らは隔離され、差別的扱いを受けている。
これは子供の頃にアパルトヘイトを知っている
南アフリカの監督だからこそのシチュエーション
作りだと思えます。

ウィクスは何故か人間には扱えない高度な彼らの
武器を感染で扱えるようになってしまった。
そりゃもう実験台にされちゃう!ってところで逃走。
そして水面下で母星への帰郷を画策していたエイリアン
(名前ついてて、クリストファーくん、子持ち)
との間に奇妙な友情が生まれ、ついには彼らのために
戦うことになる主人公がかっこいいんです。
演じるSharlto Copleyはほとんど演技的な経験の
無い人だそうで、ごくごく一般人ぽいイメージがこの
映画の作風にぴったり。

「アバター」に登場したようなモビールスーツ戦も
ラストあたりで登場するし、とにかくアツいんです。
そういえばタイプ違うけど「ターミネーター」最初に
観たときみたいな斬新さを感じたかも。
映画はやっぱりアイディアとテンポだなぁと
痛切に思った1本でした。
特に男の子にオススメ!

kazuponの感想ー★★★★

4月12日追記

劇場の大スクリーンでも観てきました!
やっぱり面白かった。
上のあらすじで「ウィクス」と書いてしまいましたが
字幕は「ヴィカス」でしたね。
内容が内容だけにブルーレイ版でほぼ理解できてたんですけど、
ヴィカスが感染した理由が性交渉が原因とでっちあげられてた
のは判ってなかったなー。
子エビちゃん、かわいいですよね。やはり。

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かいじゅうたちのいるところ 

2010年01月27日(水) 19時55分


JonesでなくJonzeと書くスパイク・ジョーンズ監督、
これでまだ3本目の監督作品なんですね。
なんかもっと撮ってるイメージあったんですけど。
今回は世界的に有名な絵本の映画化。
元々ビヨークやビースティボーイズ、ケミカル・
ブラザースなんかのPVをやってた彼の事、想像の世界を
映像化するってのは今まで以上に得意なハズ。
あの軽快な予告とかすっごく楽しそうで、公開楽しみに
してました。
最初のワーナーや制作会社のマークに落書きしてる所から
いっきに主人公のマックスの目線になる映画。
絵本なんてお話を聞いてどんどん自分の想像で世界を
広げくもの。マックスの世界観はやはり監督
スパイクの目線でもあると思いました。
全編流れる「ヤーヤーズ」のカレン・オーによる音楽
も良かったな。

母と姉と3人暮らしのマックスはある日、、
狼の気ぐるみを着たまま悪ふざけしてこっぴどく
叱られてしまう。
家を飛び出したマックスが迷い込んだ先には
ボートがあり、それに乗って海を越え、マックス
がたどり着いたのは不思議な顔の大きい"Wild Things"
がいる島だった。

原作書店でチラってみましたけど、大人なら1分で読める話。
「マックスが暴れてお母さんにゴハン抜きって
言われて部屋に閉じ込められました」「すると
マックスは船にのってかいじゅうたちのいる島に
行き、かいじゅうたちを支配しました。」
「しばらくしたらお腹がすいてきたので帰りたくな
りました」ってそんだけの話なんでびっくりしました。
かいじゅうたちに名前はありませんし。

「マルコヴィッチの穴」「アダプテーション」の前2作は
チャーリー・カウフマン脚本作。今思えばスパイクの作品
でありながら、やはりネガティブなカウフマン的世界観が
濃い作品で、あんまりスパイクのパーソナルな事とは
かけ離れた世界の映画だったように思います。

ところが本作はもっと空想の世界の話でありながら、
かなり私的な作品にしちゃった感じ。
同じくカウフマン脚本を監督する仲間?である
ミシェル・ゴンドリーが「恋愛睡眠のすすめ」
で自分の若い時の分身みたいな主人公を創ったのを見て、
あっ!オレも自分のこと映画に入れたい!
って思ったのかも。

冒頭のマックスの家のシークェンス
姉が友達を連れてきてる事や、母親がボーイフレンド
を連れてきてるのがなんとなく面白くない・・。
から暴れてみせたり。
なんでもスパイク・ジョーンズも同じような
父親がいなくて姉のいる環境で育ったらしいですね。
この絵本の世界とは全く関係の無い創作パートが
実は島に行ってからよりも個人的にはツボでした。
今までのスパイクジョーンズには無かった
感じというか・・。
子供は大人が思っている以上にいろいろ見ているし、
いろんな考えを秘めてたりします。でも子供
だったりするんですよね。あのくらいの歳の
ころってあんな感じだったかも・・。遠い昔。

この映画の面白いのはここまでが現実でここからが
空想とかをしないで、あくまでマックスの世界として
ふたつを当たり前のようにつなげていること。
かいじゅうたち(Wild Thingの訳としては微妙だと
思うんですが)の造形は好き嫌い判れるところ
ですけど、あんまりVFXビシバシ登場させずに
なんとなく気ぐるみショーみたいな雰囲気にしたのは
良かったと思います。

島に行ってからは、いつキレるか判らないキャロルと
マックスが同じようなタイプだってのが判ってきます。
愛するものを全て自分のものに出来ないために
起こる嫉妬心。
マックスは暴れちゃうことで解消してたけど、
キャロルは怒りの象徴として焚き火を焚いちゃう
んですよね。仲間からすると
おい、また火を焚きはじめたよ。あいつヤバいよ今。
って感じなんでしょうね。

最後は島を離れる感動的な場面から、
結局は原作のラストと同じ感じにさらって戻ってくる
あの感じが良かったなー。
お子様たちはどんな感想を
持つのかちょっと興味ありますねー。

kazuponの感想ー★★★1/2

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Dr.パルナサスの鏡 

2010年01月24日(日) 18時48分


「かいじゅゆうたちのいるところ」も初日に観てるんですが、
先に昨日公開のこちらを。
テリー・ギリアム!なんだかんだ言いながら、ここ数年は
「ドン・キホーテ」は置いといてコンスタントに監督作が
観られるようになって嬉しいばかり。

本作はご存知の通り、ヒース・レジャーがロンドンでの撮影
を終えて急死したために頓挫しかけたプロジェクト。
現実のシーンは撮り終わっていたこともあってそれじゃあと
ジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウが幻想
シーンに侠気登場。
彼ら3人はギャラを全額ヒースの娘、マチルダの将来に
不安が無いようにと差し出したらしいです。顔以上に男前!

って事で豪華なキャストの作品になってる割にはあまり
派手な宣伝してないから、かなり微妙なのか?と不安
になりながら確認しにいってきましたが・・。
いやいや、仮になんの知識も無く目隠しされて映画館に
連れてこられてもテリー・ギリアム作品って判るような
映画でした。
過去作の中では「バロン」に印象が近いと思ったな。
あと「バンデットQ」とか好きな人も楽しめるはず。
原題"The Imaginarium of Foctor Parnassus"
の「イマジナリウム」は字幕では「幻想館」
って訳されてましたがまさに、「テリー・ギリアムの
イマジナリウム」って見世物小屋に入った気分になります。

パルサナス博士(クリストファー・プラマー)は
娘ヴァレンティナ(リリー・コール)と2人の使用人と
共に「パルサナス博士のイマジナリウム」って見世物で
街を渡り歩く毎日。鏡に入ったものに自分の想像の
世界を見せる事が出来る出し物なのだが、客は
ほとんど来ない。
ある雨の日、橋の下に首を吊ってぶらさがっている
男(ヒース・レジャー)を助ける。
彼は記憶が無いようで、一座を手伝い始めるのだが・・。

ギリアムの脳内から発射される
コッテコテのビジュアルがてんこ盛りの作品で
それ観てるだけでもぜんぜん飽きません。
パルサナス博士の一座は19世紀、いやそれ以前の
ビジュアル的センス。
今の世の中で小屋は馬車移動式でそんな怪しげなのが、
下町のホームセンターの駐車場とかで公演してくれたり
します。

これかなり気に入ったからこそ敢えて言いますけど、
映画完成の経緯知ってしまってたから
(多分みんなそうでしょ?)
正直ジョニデ、ジュード、コリン登場シ−ンは
「あぁ良く繋げたね」っていうよりは
中途半端な印象を持ってしまいました。
これはもういたしかたなし。
だって「顔が変わっちゃう」って設定がひょいとある
だけだもん。そのせいもあってか、テンポが微妙に
よろしくないのがやや残念。

予算が破綻してやりたかった事が全部やれないまま
公開されたといわれる「バロン」に近い印象はその
せい?と思ったら久々に同じ脚本家(チャールズ・マッケオン)
と組んだ作品なんですね。なるほど。
じいさんが主人公、モンティパイソンのアニメーター時代的な
ビジュアルが多く登場するってという共通点もありました。

本作に動く紙芝居みたいなのを博士が実演販売してる
場面が出てきますけど、ギリアムのビジュアルってまさに
ああいうフレームの中でどこからか探してきた
アートを貼り付けて動かして・・みたいなそんな
イメージがありますよね。あの小屋の舞台もしかり。、

いろんなVFXが登場する中、個人的にはあの
トランスフォーム出来る移動式の馬車小屋が一番
ツボでした。屋根に乗せてほしいー。
模型とかあったら買ってしまいそうです。

俳優陣はヒースがやはり素晴らしい。
「ロード・オブ・ドッグタウン」の彼とか
こういうやさぐれ系の役もっと見たかった。
「バロン」では「ヴィーナスの誕生」をそのまんま
ビジュアル化(ユマ・サーマン!)してたり
してましたけどそういう部分担当は
モデル出身のリリー・コール。
疎い自分でもあの特徴あるまーるい顔だちは
覚えてたくらい、見た目の印象の濃ゆい子ですねー。
なかなか女優としてもいけるんじゃないですか?
一般の女性以外の幻想シーン、回想シーンに登場する
女性はほとんど彼女がやってて、ヒラヒラ飛ばされたり
突きとばされたり、撮影では一番
大変だったんだろうなって思いましたが・・。
ジョニデなんて撮影2日くらいじゃないだろーか。
自分、あの悪魔のオッサンがトム・ウェイツだとは
エンドクレジットまで判らずに観てました・・。
あとヒースに負けないくらいアントン役の
アンドリュー・ガーフィールドも良かった。

それにしてもヒース・レジャーはほんといい
役者だったなぁとしみじみ思いました。
ヒースが相変らず良すぎるだけに、幻想シーンも彼が
全部出ていたらもっともっと傑作だったんじゃないかと
いう気がしてきます。
脚本も変えたみたいなのでホントはどうだったかってのも
気になるなー。

本作はエンドクレジットの冒頭に"A film From
Heath Ledger & Friends"って大きくどーんと
出るくらい、彼への追悼の気持ちを持って仕上げられた
作品。エンドロール後のささやかなオマケもその
意味合いが強いと感じました。
自分はばっと後ろのうほうを振り返ってしまった(笑)

ギリアム、次回作は最初に書いた頓挫中の
"The Man Who Killed Don Quixote"をマジ
仕上げる気みたいです。楽しみ!


kazuponの感想ー★★★★

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Let The Right One In 

2010年01月04日(月) 17時44分
せつなきヴァンパイアムービー
"Let The Right One In"



2008年スウェーデン映画
 原題・Låt den rätte komma in

official site (Sweden)

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2年前の「ホット・ファズ」の感想にチラっと書いたんです
けど、エドガー・ライト監督が2008年のベストムービー
に選んでた作品でめちゃ気になってました。
どうも日本では公開されなさそうなので、米版DVDを
買って観てみたらこれがゾクゾクするような作品。

ヴァンパイア映画ってと最近アメリカで「トワイライト」が
大ヒットしてますが、こちらも主人公は12歳の少年と少女。
ライト監督みたいなコメディ系の映画ではぜんぜんなくて、
夜の街に雪が舞い落ちるファーストシーンから始まるこの映画、
冬のスウェーデンの冷たい感じが伝わるような美しく悲しい
ラブストーリーでした。
原語+英語字幕で観たのであやふやですがこんな物語。



いじめられっ子のオスカー(カーレ・ヘデブラント)は
12歳、アパートで母親と二人暮らし。
いつか仕返ししてやろうと、ナイフを収集したりしている
ものの、実行は勿論できない。
ここ数日、近所では無差別に惨殺される奇怪な事件が起こって
いて、オスカーも興味を持っていた。
ある日、ガキ大将のコニーにいじめられたオスカルは木にナイフ
を突き刺してコニーに仕返しをするイメージトレーニングを
してるところ、エリ(リナ・ランダーッソン)に声をかけられる。



なんでも彼女と父親は最近オスカー親子の部屋の隣に
引っ越してきたばかりだという。いつも窓が覆われている
部屋だ。
実は最近の事件の犯人はこの父親と見られる男だった。
吸血鬼であるエリを生かせる為には人間の血が必要
だったのだ。
そんな事を知らないオスカーはやっと出来た話せる友達、
エリの事がだんだん好きになってしまう。
彼女は「いじめられたら仕返ししないと。もしそれでもだめ
なら私が助けてあげる」とオスカーに約束するのだった。

まず主人公の二人がとってもいいんですね。
主人公を筆頭にスウェーデンの少年たちって映画だからかも
ですが、みんなオシャレなんです。
雪に覆われた街の描写がほとんどで、白と彼らが立つ色彩
がとてもキレイ。また白い雪に血の色はショッキングに
映えます。

そして多分なんですけど、かなりの低予算。
ヴァンパイア映画とはいえVFX的なものは極力登場
させないで物語性だけで状況を判断させていく上手さ。
そんな風に細かい説明がないままストーリーを進めて
いくんですけど、見ていくうちにこの物語で採用されて
いる「吸血鬼」の定義が見えてきます。

@人の血を吸わないと生きられない。
Aヴァンパイアが噛んで血を吸った人間もヴァンパイア
 となる。
B歳をとらない・・エリは年齢は12歳だが、実際は
 200年生きている。ずっと12歳のまま。
C日の光に弱い。
Dネコはヴァンパイアには過敏に反応する。

そして
E始めて家を訪れる際、その家の主人が招きいれないと、
 ヴァンパイアは中に入ることが出来ない

これがこの映画のタイトル
"Let The Right One Come In"の元になってる
ようですね。
脚本も手がけたジョン・アヴィデ・リンクイストの同名小説
の映画化で、元々彼が好きだったモリッシーの
"Let The Right One Slipp In"って曲にインスパイア
されて作った物語なのだとか。

最初観客が父親だと思う初老の男はどうやら父親では
なさそうだってのが判ってきます。
そしてヴァンパイアではなくフツーの人間。
エリは200歳生きている訳だから、
映画で説明はないけれどもひょっとしたら
今のオスカーのような存在だったのかもしれない。
奇妙な三角関係のような図式が浮かび上がります。



エリが人を襲うと、その人はヴァンパイアになってしまう
という悲しい宿命があるから、彼が代わりに
血を収集して回っている。「今何時ですか?」
なんて手法で襲って、逆さまに吊るして血を抜いて
ポリタンクみたいなので持ち帰るつもりのよう。
ハッキリいってめちゃくちゃ目立つやり方。
そしてこのオッサン、無計画でかなりドン臭い。
ここがものすごく悲しいんです。

結末もあっけないんですけどすごく良かったな。
かなりゾクゾクしました。

いろいろ調べているとなんとこの映画またまた
ハリウッドがリメイクしてしまうらしいです・・。なんと。
正直あの空気感だからしっくりくる作品のような・・・。
なんでもクローバー・フィールドのマット・リーブス
監督で現在撮影中とか。
タイトルは"Let Me In"とのこと。
でもあの父親的男性の役がリチャード・ジェンキンス
さんらしく、そこはぴったりだと思ってしまった。

その映画が公開される頃にはオリジナルも日本で
やるかもですが、米amazon.comなんかでも買えますし、
セリフがかなり少ない作品なんで興味ある方はトライ
してみてください。オススメします。

米国official site

http://www.lettherightoneinmovie.com/




追記
今これを書いている2010年7月10日、東京を皮切りに
「ぼくのエリ200歳の少女」というタイトルで日本公開されました!
自分も大阪(8月下旬らしい)に来たら見に行きます!

公式サイト http://www.bokueli.com/

2009ベストムービー 

2010年01月03日(日) 21時48分
あけましておめでとうございます!
恒例年間ベストです。
昨年はいろいろと忙しくて映画観る本数が激減。
ミニシアターにもほとんど行けなかったので
かなりシネコン公開作に偏ったものになってると思います。
基準は「09年1月1日〜12月31日に自分が観た新作で
劇場公開またはビデオで観た」作品
から選んでます。邦画と洋画の区別は自分の中で
あまり無いので区別せず選んでおります。

鑑賞映画のタイトル一覧ページはこちら。

→kazupon Movie Index

2009年kazuponのベストムービー

1.「イングロリアス・バスターズ」
2.「スラムドッグ$ミリオネア」
3.「Let The Right One In」(現在未公開)
4.「母なる証明」 
5.「アバター」
6.「ベンジャミンバトン 数奇な運命」
7.「グラントリノ」「チェンジリング」
8.「ヘルボイーイ2/ゴールデンアーミー」
9.「スター・トレック」
10.「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」

ホントは観てたらもっと上位にいい映画が沢山来そうな
気がするんですが、今年はなんとなく男子中学生みた
いなベストになってしまったかも。
「コラライン」も良かったけど、これは来年公開決まってる
ようなんで持ち越します。
下記タイトルはそれぞれ過去の感想記事にリンクしてお
りますのでそちらもご参照ください。




@「イングロリアス・バスターズ」
  "Ingrourious Basters" 
 クエンティン・タランティーノ監督・脚本
 
タランティーノそんなに熱狂的に好きじゃないハズなのに。
2年前と同じくベストにしてしまいました。
他の映画の主題歌平気でガンガン使ったり、
もうこんなに映画好きすぎて、そのまんまカッコいい、悪い
考えないで好きな要素ブチ込んで映画作る監督は後にも先にも
出てこないような気がします。
実はタラちゃん結構寡作なので、次がいつなのかめちゃくちゃ
待ち遠しい。



A「スラムドッグ$ミリオネア」
  "Slumdog & Millionaire" 
 ダニー・ボイル監督

これを1位にしようか迷いましたが、時間の経過で
なんとなく次点。今月くらいに観てたらベストに
してたのかもなぁ。そういうのってありますよね。
これはアカデミーとか言われる前にこそっと見て
ひっそりこれ好きだなぁって思ってるのがいい
作品のような気がしてます。
ラフマーンの音楽も最高でした。




B「Let The Right One In」
 
スウェーデンのいわゆる「バンパイアもの」なんですが、
DVDで観てかなり強い印象に残ってしまった作品。
傑作なのにどうも日本公開しないようなので・・・。
この作品については近日すぐに感想をアップします!


→1月4日感想アップしました!






C「母なる証明」
  "Mother"
 ポン・ジュノ監督・脚本

ハッキリ言って、「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク
もポン・ジュノも人がコソって隠しちゃうようなドロドロ
のところを見せてしまうのがどうも好きじゃないはずなのに、
映画としては凄いなーと思ってしまうんです。
本作もほぼ完璧な映画だと思いました。アジアで最も
優秀な監督なのかもしれない今。




D「アバター」
 "Avatar"
 ジェームス・キャメロン監督・脚本 

人に話すとき「映画ってよりテーマパークのライドみたいな
もんだよ」って言ってしまいます。
多分この後、果敢にチャレンジ!の3D映画がいっぱい出てくる
気がしてて、「アバター前、アバター後」って言われるのかも。
やはりハンパなくこの映画に力使ってたキャメロンはいろいろ
言われてるけど凄いなって思います。
ストーリーはまぁあれなんですが、それをはね除けちゃう力
が作品にあります。
興行的に記録作りそうな勢いみたいですね。

E「ベンジャミンバトン 数奇な運命
  "The Curious Life Of Benjamin Button"
 デヴィッド・フィンチャー 監督・脚本

フィンチャーも苦手な監督だって認識なんですけど、
前の「ゾディアック」から見直し始めております。
本作はゲテモノ的な印象も確かにあるけど、だからこそ
二人が折り返す地点のせつなさったらなかったです。
もっと評価されていい作品だと思うけどなーこれ。


F「グラントリノ」
  "Gran Torino"
「チェンジリング」 
  "Gran Torino"
  クリント・イーストウッド 監督

すいません。同時期に公開されたイーストウッド監督作。
二本合わせワザです。どっちも入るもんこれ。
二本とも傑作でした。いやはやこの人は気負いなくさら
っと映画作ってる感じがするのがほんとに凄い。
晩年どんどんよくなっていく監督って稀なんじゃない
でしょうか。しかも役者として大スターだった人だもん。
神様はたまにこういう不公平な事するなぁと思います。

G「ヘルボイーイ2/ゴールデンアーミー」
 "Hell Boy 2 The Golden Army"
 ギレルモ・デル・トロ 監督 

去年年明け1本目に観た作品。
今年シネコンはファミリームービーばっかりでしたけど、
こんな面白い作品をササって宣伝しただけで終わらせちゃうって
どうかしてますよ!
映像の作りこみも素晴らしかった。


H「スター・トレック」
 "Star Treck"
 JJエイブラハムズ 監督 

JJ監督には期待してます。マニアが多い本作を、
クオリオティの高いエンタメ作品にした手腕はさすが。


I「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」
 "This Is It"
 ケニー・オルテガ監督

飲みにいったりすると、普段映画の話しない
どれだけの人がこの映画の話題をしていたことか!
ドキュメンタリーコンサート映画でこれだけの
人を集める事が出来たって、マイケルの死は置いといて
もひとつの映画的事件だったように思いました。
過去のツアーのDVDとか観ると、マイケルの
コンサートって実は同じ演出ネタが多かったりする
んですが、映画を観ててそれは彼の生真面目さから
きてるのがよくわかりました。

10本選ぶと以上となりました!

こうやって観るとあまり観てないのもあるけど、
今年は邦画を1本も選んでないですね。
自分が住んでる場所は、車で最大30分くらいで
4つくらいシネコンに行ける場所で、それは嬉しい
ことでもあるんですけど、だいたいかかる映画は
どこも似たりよったり。
最近は上映作調べると局製作系の邦画の方が多いし、
洋画もいつの間にか字幕版の方が少なくなってたり・・
個人的にはこれでいいのか?と正直思ってます。
今年はがんばっていい映画探したいな。

今観たい映画は
スパイク・ジョーンズの「かいじゅうたちのいたるところ」
キャスリン・ビグローの「ハートロッカー」
ロイヤルテネンバウムズ」「ライフアクアティック」
のウェス・アンダーソン監督がアニメ?の
"Fantastic Mr Fox"とか

「District9」
↑ここのオフィシャルサイトなかなか面白いつくりですが、映画は
ドキュメンタリー風SFで面白いらしいです。
などなど・・。

去年の観たお芝居では、アダム・パスカルとアンソニー・ラップの
オリジナルキャストが出て生の歌声が聴けた
ブロードウェイミュージカル「Rent」
が嬉しすぎました。
ライブは自分のばっかりやってたので、あんまり行けなかったけど
エイミー・マンがやっぱり良かったかな。

昨年からぐぐっと更新ペースが落ち、なかなかオジャマする
機会も減りましたが、細々としばらくは続けていこうかなと
思っておりますので、懲りず本年もどうぞよろしくお願い
申し上げます!

2009未レビュー映画感想 

2009年12月31日(木) 20時22分
いやー、これ書いてるのもちろん年明けてます!
ほんとに09年は公私ともに忙しかったり、サボってたりで
映画観るのがここ数年で一番出来なかった年。
年始恒例ベストを書くにあたり、ちょいちょい調べたら感想
書いてない作品がまだまだありました。
年末の記事として置いておきます!





@「スター・トレック」

Star Treck

実は「LOST」、スカパーのANXで結構はまってシーズン4
からはほぼ放送リアルタイムで観ております。
そのきっかけは実は「クローバーフィールド」が面白かったから。
ジャックとケイトがメインだったのに、いつの間にかソーヤーが
主役になってませんか?
個人的にはジン夫妻のエピソードがなかなかぐっときます。
そんなLOSTシリーズの生みの親、JJエイブラハムズが監督
した事もあり、一味違うスタトレになってました。
今までの映画って全部見てないけどなんとなくマニア向けっぽか
ったし。
これは感想書くの忘れてたなー。JJにはもっと沢山映画撮って
もらいたいです。
昔のスピルバーグ的なエンタメハッタリ屋的な才能もあると思う
この人。

kazuponの感想ー★★★★





A「パイレーツ・ロック」

The Boat That Rocked

これも書きたいネタが沢山ある映画だったけど、時期を逸して
しまいました。
ストーリー的にはどうか?と思う映画だけど、ロック好きは
観てて最後まで楽しい映画。
それにしてもロック的なものってだけで昔はモテモテだったん
ですねぇ。
あの主人公青年(少年?)が船の中でただ楽しんでるだけで、
なーんにもしてないのが気になった。
手伝いくらいしなさい!

kazuponの感想ー★★★1/2






B「パリ・オペラ座のすべて」

La Danse: Le Ballet de L'Opera de Paris

オペラ座バレエ団、一度だけ現地で見たこともあり興味もって
観れました。
ほんとはあのオペラ座の内部がどーなってるのかってのがいろ
いろ出てくるのかと期待してましたが、全編ダンスのリハを延々
と見せていくシンプルな内容で、たまたま同時期にあった
「マイケルジャクソンThis Is It」と趣旨は同じなのに正反対の
性格の作品。
これバレエに興味全くなかったらかなりしんどい作品であると
も思います。
それにしてもこういうのを観てると、バレエって究極の肉体芸術
だと思いますねー。

kazuponの感想ー★★★1/2






C「ハンナ・モンタナコンサート3D」

Hannah Montana/Miley Cyrus:
Best of Both Worlds Concert Tour

いや、ディズニーチャンネルで観れるハンナ・モンタナ
なかなか面白いっすよ。
アイドルなのに普通の中学生→高校生って少女マンガ
的設定ながら、かなり自己中だったりするのがよろしい。
実際の父親ビリー・レイ・サイラスが父親役。
そのコンサートを記録してて、前半はハンナモンタナの
キャラのまんまで、後半はマイリーサイラスとしてライブ
っていうユニークな構成。DVDで観ましたが、演出は
なんと「This Is It」の立役者であるケニー・オルデガ先生。
多分同時期公開のジョナスブラザースの演出もこの人。
来年はハンナ映画公開されるようですが、民放でやったら
人気出るドラマだと思いますけどどうなのかな。

kazuponの感想ー★★★



D「チェ 39歳別れの手紙」

前編観たときはなんかつまんないと思ったんですけど、
このボリビア編を観るとソダーバーグのやりたいことが
なんとなく見えた気がしました。
もうキューバでやれた同じ事がことごとく上手くいかない
んですよね。
あちらでは前後編でちゃんと1本の作品として公開
してたみたいなんで日本でもそうしてほしかった。

kazuponの感想ー★★★1/2



E「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」

評判ほどひどい映画とは思いませんでしたが・・。
兄貴が凶悪になってくるあたりなかなか面白く
観れたクチですが、これアメリカでもワーストに
選んでる人多いですね。
しかしヒューはこれやりたかったのか・・。

kazuponの感想ー★★★



F「オーストラリア」

これもヒュー。
えっこれって今年の映画だったっけ?
っていうくらいまーったく印象に残ってません。
多分同時期のオスカー授賞式の名司会っぷりが素晴らしくて、
その確か3日くらい後に本作のキャンペーンで来日し、
「笑っていいとも」に生で出てるの観てびっくりしましたが、
「これ誰?」ってあの大舞台を知らないお茶の間のオバチャン
が思うんだろなって、ふつーにバラエティにつきあってくれ
てるヒューが素敵でした。

kazuponの感想ー★★★



アバター 

2009年12月23日(水) 19時49分


IMAX・3Dの字幕版で鑑賞。
3Dメガネをかけた状態で上映時間3時間弱!
勿論そんな長尺の立体映像体験は始めてだし、
しんどくならないかな?と心配でしたがもぅ面白くて、
そんな事すっ飛んでしまいました。
見せ場見せ場の連続。
ジェームズ・キャメロンが「実写3D」に本気でこだ
わって製作したのがびしばし伝わってきましたよ。
観るなら迷わず3D版をおすすめします!

数日前からあちらの評判がチラホラ聞こえ出してきて、
「スターウォーズ」登場時を彷彿とさせる衝撃!
なんて声もあったりで半信半疑でしたが、まぁそれは
言いすぎとしても映像体験だけでも凄い作品。
クチこみでさらにヒットするだろうなーこれは。

22世紀、元海兵隊のジェイク(サム・ワシントン)は
戦地で足を負傷し、車椅子の日々。
亡くなった双子の兄の代わりに、遥か地球から離れた
「惑星パンドラ」に赴く任務につく。
パンドラは人間に似た「ナヴィ」と呼ばれるヒューマノ
イドが住む、緑を豊富に持つ星。
彼の任務は自分の意識を、ナヴィのDNAを遺伝子操作
によって作り出された肉体「アバター」を操縦して、
彼らのコミュニティに入り、様々な情報を得ること。
ジェイクは日々彼らと過ごし、戦士としての鍛錬を積み
重ねていくことで種族の信頼を得る事に成功する。
だが、このプロジェクトにはナヴィの地にある高価な
鉱石を手に入れるという真の目的があった。

宣伝ではファンタジー要素とラブストーリー部分が
強調されてたりで、いまひとつどんな映画なのか掴みに
くいと思うんですけど、始まってすぐ「エイリアン2」
に出てくるモビールスーツの進化系みたいなのがもさもさ
動いてる場面が出てきておぉ!って思ったりしました。
「タイタニック」以前のキャメロンのフィルモグラフィ
にばしっとハマる感じかも。

「ロード・オブ・ザ・リング」ミーツ「ターミネーター」
というか、実写の近未来SFアクション映画と、
ファンタジー映画の両方の要素を上手ブレンドした感じ
でしょうか。
最大の見せ場はやはりバンシー(巨大な飛行動物で熟練
したナヴィはこれに乗る事が出来る)がらみの飛翔シーン
の数々。
ジェイクが始めて乗りこなすようになるる一連の場面も
最高でしたけど、大量のバンシーの飛行部隊VS戦闘機
のスピーディーな戦いの場面なんて絵的にも観た事ない
ような場面が3Dでぐいぐい迫ってきます。

3DのVFXのモーションキャプチャー・キャラクターは
最近観た「クリスマス・キャロル」とかもそうだったけど、
なんかムリに人間味を出している分どうも気持ち悪くて好
きになれなかったですが、
物語のキモとなるヒロインのネイティリ(ゾーイ・サルヴィナ)
は表情も豊かで素晴らしかったな。彼女はメインキャストで
一人だけ実写パートの無い役ですけど、どの程度実際の
演技や表情がシーンに反映されてるのかなぁと思いました。

ただやはりキャメロン。男気場面はガンガン行きますけど、
ラブシーンは相変わらずなんだかこっぱずかしかったりし
ます。そんな場面より、「エイリアン2」以来のシガニー・
ウィーバーがキャスティングされてたり、ミシェル・ロド
リゲスがクールに活躍するいちばんオイシイ役だったり、
昔っからキャメロンの映画は強い女性が出てきますねー。

基地の人間メインの場面と、ナヴィの場面との印象の
違う二つの要素を絡める感じは「タイタニック」が老女の
回想をもとに、途中で現代の話を聴くシーンがちょいちょい
挿入されてたのに近い。キャメロンって脚本書くときに
そうなっちゃうのかな?
でも今回はそのサジ加減が丁度いいと思えました。
ナヴィのシーンが続き過ぎるとアニメ映画みたいな印象に
なりますしね。

物語は異文化に主人公が放り込まれる「ストレンジャーもの」
でベースのストーリーは、沢山のタイトルが浮かぶよくある
感じですが、侵略する側にいた主人公がされる側に回る設定と
自然破壊への警笛ともとれるベースのストーリーは映画の
娯楽度が劇的に高い分、そこらの反戦やエコキャンペーン
よりも一般の人にそういう事を考えさせる作品にもなって
るような気がしました。

一説によると過去最高に制作費をかけた作品になった
(300億くらい?)だそうなんですが、世界の興行の
様子を見てるとむちゃくちゃヒットしてるようなんで
すんなり回収できたりするんでしょうかねー。
近所のシネコンなんて字幕版と吹替え版の交互
上映なんですけど、3時間もあるからどっちも2回づつ
しか一日に出来ないみたいですもん。

kazuponの感想ー★★★★

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映画の感想を中心に大好きな音楽の事や、どうでもいい話もテキトーに綴っております。
感想はネタバレ確実にしてますのでご注意を!
たまにdrummerもやってます。
コメント&TB大歓迎ですが、
最近忙しくTBはマトモにお返し出来ず申し訳ありません。

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