イングロリアス・バスターズ 

2009年11月22日(日) 9時02分


いやー実はあまり期待してなかったんですが、
めちゃ面白かったっ!
タラ監督作品にハズレなし。
前3作「キル・ビル1・2」と「デスプルーフ」はあまりにも
グラインドハウス映画が好きすぎるタランティーノの究極
のオマージュ作品。
あれはあれで大好きなんですが、今回はもうちょっと
「パルプフィクション」の頃のオチが何箇所もある面白脚本と
エンタメ路線に戻してきた感じがします。
ブラピはじめ出てくる俳優みんないいけど、なんといっても
実は主役とも言えるクリストフ・ヴァルツのいやらしーい
ナチ大佐役の演技がすごすぎる映画でした。
ドイツには悪いけど勧善懲悪のスタイルを取っているから、
多くのホロコースト映画と違ってスカっと
爽快感を感じるから不思議。

第二次世界対戦中のフランスの田舎町で、
「ユダヤ・ハンター」と異名を取るヴァルツ大佐(クリストフ・
ヴァルツ)は農家に匿われたユダヤ人家族をめざとく見つけ
惨殺するが、娘の一人ショシャナ(メラニー・ロラン)だけは逃げ延る。
一方ナチ殺戮だけを目的としたアルド中尉(ブラッド・ピット)
率いる極秘部隊「イングロリアル・バスターズ」の存在は
ヒトラーを苛立たせていた。
映画館の主人になっていたショシャナにドイツ軍の
英雄兵フレデリック(ダニエル・ブリュール)が近づいてきた
のがきっかけで、彼女の映画館でフレデリックの活躍を映画化
した映画のプレミアが開催されることになる。
そこにヒトラーを始めとする主要幹部4人が来場する
事がわかり、ショシャナは可燃性フィルムを上映中に
燃やして全員皆殺しにする計画を立てる。

もうねー、まず冒頭の農家のヴァルツの尋問場面からして
もんのすごい緊張感。
「レザボア・ドッグス」の耳切りの場面といいこういう脅迫的
な緊張感をぐいぐい出していくのはタラちゃんの真骨頂。
ショシャナが会食でヴァルツに遭遇するシーンとか
ドイツ人気女優で英国軍スパイのブリジット
(ダイアン・クルーガー)のウソが見抜かれる場面とか
随所にそういう緊張感ある名場面が何箇所も登場します。
緊張しすぎて疲れた(笑)いやでもすごいですよ。

特に中盤のブリジットとドイツ将校になりすました
英軍部隊との密会がナチに怪しまれて・・っていう一連の
酒場のシーンはタランティーノらしい見事な傑作シーンで
鳥肌たっちゃいました。

映画館のプレミアをクライマックスに、
二つのヒトラー暗殺計画を最後に交錯させる脚本の上手さ。
そういえばタランティーノの映画で、
街のチンピラの話じゃないのって始めてのような気がします。
バスターズはチンピラといえばそうだけど。
ヒトラーのような歴史上の人物を登場させるのも
多分始めてですけど、総統なんてもぅ見事に人格なくて
マンガ的に描いていて笑えた。

インタビューでも「ナチをとにかくやっつける映画にしようと思った」
って言ってるように、さっきも書いたけど勧善懲悪。
最近観たドイツ映画「ヒトラー最後の12日間」とか、ドイツ側が
描いた「ヒトラーってこんな人間味が実はあって・・・」みたいな
作品のアンチテーゼみたいな描き方でした。あれはあれで判るけど、
こういうのもアリです。ドイツではどういう反応なんでしょこれ。

大きくは3つの要素を交錯させている中、
ブラピ軍のバスターズはややお笑い担当部門って感じ。
「ホステル」などの映画監督イーライ・ロスがいい味
出してましたね。



元は「地獄のバスターズ」っていう76年のイタリア
戦争アクションのリメイクだそう。これは観てないなー。
かなり一般向けに戻したとはいえ、やはりマニアックな部分は
チラホラ出てくるのも魅力。ドイツの昔の映画の知識なんてないけど、
英軍中尉が「ドイツ映画に精通した批評家」だった設定とか、
映画館のプレミアでかけている映画タイトルのこだわりとか、
そういう細かいディティールをちゃんと物語に絡ませているのが
並のヲタクとは訳が違うと思う所以です。

またかというか、今回音楽はマカロニウェスタン映画の
サントラをびしばし流用していました。もはや好きな映画の
サントラを自分の映画に流用するのってタラちゃんの得意技。
途中、知ってる曲出てきて「えっまさか!」と思ったのは
リメイク版の「キャット・ピープル」(81)のデビッド・ボウイの
主題歌。あんな印象強い濃ゆい曲をよく使えるなぁ。
あと「デスプルーフ」の車に乗っかってたゾーイ・ベルが
クレジットにメラニーとダイアンのスタントで出てましたけど
そんなスタントいるようなシーンあったかな?

2時間40分あっという間でした。そんな長尺なのに、
相変わらずエンドクレジットとかが昔の映画風にスパって短くて、
場末の名画座で、「ミスターノーボディ」みたいなマカロニ映画
とか「ビッグバッドママ」みたいな女ギャングものとかと2本立て
で観るのがしっくりきそうな映画なのがやっぱり最高です。
これはもっかい観たい。

kazuponの感想ー★★★★

official site

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日本公式

http://i-basterds.com/

Terry Bozzio with Chad Wackerman@大阪 

2009年11月15日(日) 19時02分
Terry Bozzio Japan Tour Autumn



Terry Bozzio (Drums & Percussion)
Chad Wackerman (Drums & Percussion)
Efrain Toro (Drums & Percussion)

マイケル・ファンが映画館に何度も足を運んでるころ、
自分にとっての神様に会いにいってきました。
ワンアンドオンリーなドラマー、テリー・ボジオの大阪公演。
聞くところによると、日本であのインクレディブルなセットを
保管してくれるところが出来たみたいで、そのせいで今まで
ぜーんぜん来てくれなかった
テリー先生が頻繁に来日してくれるのは嬉しいばかり。
ちょっと来すぎ?でもいいんです。
最近は地方も行ってるみたいなので、観た方も多いでしょうね。

なんといっても今回はもっと神様のフランク・ザッパのバンド
で後釜というか、最後のザッパバンドを最後まで
支えていたドラマーのチャド・ワッカーマンがゲスト参加。
いやーこれはこれは。海外のクリニックなんかはDVDになってたり
するんですが、自分には夢のカード。
知人にこういうライブ行くねん!って話したら
「ドラムだけで何やるん?」って大抵返されます(笑)
テリー・ボジオ知ってる人には羨ましがられましたけどね・・。

あとテリーによると「いろんなプレイの師」的な存在だという
エフレイン・トロも競演ってことで3人のパーカッショニストの
ライブでした。だってステージ一番上の画像みたいなですもん。
戦車置き場みたいになってます。これエフロンさんのブースまで
まだ一緒に写ってませんし。
テリーは8バスドラム、チャドは確か3つ?プラスエフロンさんの
ドラムセットでバスドラだけでも13個以上あります。ミキサーさん
大変だと思うぞあれは。

チャドの事は「今まで会った中でも最高にイイ奴」
って紹介をしてました。なるほどなるほどそんな感じ。
チャドは大阪から合流したらしくて、今回のツアーは
このライブの前日までがテリー+エフレイン、
名古屋と大阪は3人競演、後はチャド+テリーという
変則的なツアーみたい。なんで3人競演版は貴重だったわけですが
まずテリーがソロでやってゲスト・・ということではなく
最初からステージに二人とも呼んでほぼ即興?に近いような
演奏を2時間余り堪能させてくれました。
もう凡人には凄すぎて何やってるか判りません・・。

ベースはテリーが出すリズムを基調にしながら、
お互いのプレイを聞きながら、その流れに反応・・
という感じで観てて圧倒されてしまいました。
ラストあたりはかなり高速なロックビートに乗せて
ソロを回しまくるという超絶プレイ。
お客さんはっきりいって多くなかったけど、終わったら
スタンディングオベーションになってましたねー。

密かに期待していたテリー+チャドによる
ザッパの超難曲「Black Page #1」は残念ながら
プレイしなかったなー。

そういえば76年以降の歴代ザッパドラマーの最後の3人
(正確には4人いるが)の中で、チャド・ワッカーマンと
テリー・ボジオはあれだけ凄いドラマーでありながら、
ひたすらコマーシャルの方向に行かないのも
凄いなーと思ってしまいます。特にテリーなんて実際ひっぱりだこなん
じゃないのかと思うんですが・・。レコーディングミュージシャン
とか最近ほとんどやらないですね。
そのへんヴィニー・カリウタは商売上手い人というか
お金優先でやってるドラマーな気がします。そりゃ彼も凄いけど。
こういうので競演することはなんかなさそう・・。

毎度の通りandforestさんプロモートのライブなので
終演後サインをいただける機会があり、
ここぞとばかりに自分のフェイバリットなザッパアルバム2枚
テリーにはさんざんさんざん聴きこんだ「シーク・ヤブーティ」に、
チャドにはザッパを聴いた最初のアルバムだった〇△□・・・・じゃなかった
「Ship arriving too Late to save a drawing witch」にサインを
してもらえました。いやーもう思い残す事ないっす。
考えたらあの憧れの二人が目の前に一緒にいてプレイしてたなんて
ほんと夢のようでした。



Terry Bozzio Official Site

http://terrybozzio.com/

Chad Wackerman Official Site

http://www.chadwackerman.com/

ジャパンツアーのインフォサイト

http://www.andforest.com/events/TerryBozzio2009_Autumn/index.html

なくもんか 

2009年11月14日(土) 23時07分


宮藤官九郎脚本、水田伸生監督、阿部サダヲ主演の
「舞妓Haaaan!」トリオによる新作。
うぅむ、観てる間はもちろん楽しめるんですけど、、
残念ながら映画としてはいまひとつの仕上がりだったかも。

幼い頃に父に捨てられ、生き別れてしまった兄弟。
兄・祐太(阿部サダヲ)は、下町の商店街で惣菜店「山ちゃん」
を営む夫婦に育てられた。主人亡き後店を継ぎ、
ハムカツを名物に山ちゃんは人気店に。
弟・祐介(瑛太)は苦難の人生の末、赤の他人の金城大介とコンビを組み、
兄弟漫才師として人気者になっていた。互いの所在はお互い知らないまま。
そんなある日、デブでブサイクだった山ちゃんの一人娘・徹子(竹内結子)
が別人のように美人になって帰ってくる。

舞台ファンは置いといて阿部サダヲがどれだけ
人気あるのかさっぱり判らないんですけど、
終始ハイテンションだった「舞妓」に比べると
こちらは笑ってるけどホントは心が笑ってない男。
こういうのもさすがクドカンだけあって適役だとは思いますが、
せっかくの物語がとっちらかり過ぎな気がしました。
分かりやすかった「舞妓はん」に比べると
異様に地味な寅さん作品みたいな舞台設定、
報われない主人公の描写が結構続くのでダークさのほうが
上回ってしまい、コメディとしての要素がいまひとつ空回り
してる感じがして・・・。
イチバン笑ったところ、認知症になってるといういしだ
あゆみが皆川猿時のことを「村田英雄」だと思ってるって場面。

コレ観てふと思い出した映画があって
ウィル・フェレルとジョン・C・ライリーが最近出た映画で
ビデオスルーになってた「俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-」
って作品。
ラスト、野外イベントのパフォーマンスで兄弟の絆を深める
あたりが似てるから思い出したんですけど、
その映画では兄弟がいがみ合いながらずっと
同居する描写がベースにあるんですけど、こっちは別世界に
いる二人が結びついていくあたりの肝心なところが
とってつけた感じなんで、ラストが盛りあがらんのかなぁ
なんて思ってしまった。

意外や印象に残ったのは主演二人ではなくて、
気丈でやや性格悪目の役をこなした竹内結子と
塚本高史だったような気がする。

そうそう、山田孝之が漫才師の設定だった「手紙」も
そう思ったけど、漫才を重要な要素で登場させるなら
ただ「人気俳優が漫才師の役やってる」ってカンジにならない
ように、それなりに笑えるくらい舞台のネタは作りこんでほしいなー
と思ってしまうんです。

クドカンファンのわたくしですが、今回は残念ながら
辛口感想になってしまいましたー。次回あるならまた期待。
あ、でもハムカツは食べたくなります。


kazuponの感想ー★★★

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マイケル・ジャクソン THIS IS IT 

2009年11月12日(木) 0時40分


その圧倒的なパフォーマンスを生で観て
自分がど衝撃受けてるかいないかだけの理由で、
マイケルよりもプリンス派でした。(今でもですが)
なんとなくスルーするつもりだったんですけど、
観た知人数人から「観ておけ!」と薦められまくり、
素直に観にいきました。近所でやってたのでせっかくならと
IMAX版。

薦めてくれた人有難う。良かったっす。
さんざん準備にお金と時間を費やしながら、結局実現しなかった
ライブのリハを延々見せるっていう特殊性もありますが、
去年観たローリング・ストーンズの「シャイン・ア・ライト」
映画撮影の為に作られたライブでなーんとなく意識意識した
ウソ臭いライブだったのに反して、観客がいないこのライブ映画、
マイケルがすごいのはちょっと置いといても、
プロフェッショナルたちが「モノづくりの現場」を積み上げていく
過程がものすご興味深いんです。

監督はもともとこのロンドン連続公演に向けて総合演出していた
ケニー・オルデガ。
このちょっとメタボなおっさん、最近はディズニーゆかりの人で
「ハイスクール・ミュージカル」の3部作の監督もしてるし、
映画になったマイリー・サイラスのスタジアムコンサートもこの人。
振り付けも自分でやっちゃう。
かなり最近気になる人で、マイケルも絶対的な信頼を寄せてたのは
映画を観ていても判りますよね。

亡くなった人の生前直前のドキュメンタリーでありながらも、
よくある「追悼のコメント」とか葬式の風景とか、具合悪そう
だった予兆とかそんなの一切ナシ。
もしこのライブ中止したって事を知らずに見たと仮にしても
普通に良く出来たメイキングムービーになってます。

ただし、あの繊細なマイケルがちょいラフな格好で歌ってる場面とか
そんな場面を含めてリハを世に出すことは本意ではないのかもしれません。
亡くなったからこそ観れてしまった映像。
逆にウソの無い分、マイケルほんとにすごかったんだってのが
ビシバシ伝わってきます。

歌とかダンスとか多分6割〜8割?あるいは多分それ以下の
力具合でサラっっとやってても凄い。
客席側で休憩してるダンサー達がいつの間にか観客になり
数人盛り上がっちゃうだけで、サラっとやるつもりが
パフォーマンスがちょっと力はいっちゃうとか、
いやいや判るわぁあの感じ。
マイケルでもそういう所あるんだって面白かった。

印象的だったのはマイケルがイヤホンモニタが苦手みたいで
「自分は小さい頃から生音を聞いて歌ってきたから、
こういうのは苦手なんだよ、耳に拳を入れられている
ようなんだ・・・でも怒っているんじゃないよ
愛してるんだよ」ってスタッフに言うところ。
小さい頃からショービスにいた彼の人となりと
根っから持った優しいところが現れてる場面で。
なんかぐっときてしまいました。
パフォーマンス的にはラフって踊ってても
まだまだいける感が醸しだされていた
「Billy Jean」が昔から好きな曲だけに良かった。
良く聴くとサビの部分とか結構変わった
歌詞なんですよね。
昔はフツーのラブソングだと思って聴いてた。

そしてマイケルも凄いけど、周りが凄い。
ダンサーは選び抜かれた凄い人ばかり、
バンドはむちゃくちゃ上手い。そしてPC系シンクロも
使うんだろうけど、基本生バンドでグルーヴ出すライブ
だってのは一目瞭然。
マイケルはお客さんのためにアドリブの少ない「CD通り」の
プレイを好んでいたんだろうなってのは見てて
判るんですけど、それにおいてちゃんと全体は
ぐわんとグルーヴしてるのが凄いと思った。
その誰もみんな凄いのに、それぞれが基本自分の
仕事をきっちりとこなす。みんながマイケルに向かってるんです。
プロだわ。

このライブが中止になるという現実をつきつけられたとき
彼らはどれほど落胆したことでしょう。
まさに天国と地獄だったんだろうな。
でこの映画が世界中で大ヒットしたおかげで
彼らは報われたのではないかと思いますねー。

比べるもんではないのは判ってても敢えて書きますが
聞くところによるとプリンスが同じ会場で連続21回
公演のライブを去年敢行したそうで、それを知った
マイケルが「んじゃオレは」って50回のライブを
決めたとか。二人が一緒にいる図ってのは見た事ないんですが、
同世代になんとなくメジャーとマイナーみたいな
存在だった二人、プリンスは最近になって
「愛する人を失うのはいつも悲しい」って別の
記者会見の時にようやくマイケルの死に触れたらしいですね。
なんか泣けるなぁ。

いやーこんなならこのライブ、
生で観てみたかったと観た人は皆思うでしょう。
前半あたりで繰り出される「ジャクソン5」コーナーとか
昔からのファンなら狂気乱舞になったでしょうね。

ロンドンの2万人規模のスタジアムで50日間開催予定
(全公演ソッコーでSOLD OUTになったのはニュースに
なってました)だったこのコンサート、
とにかく観客の度肝を抜いてやろうと
すごい仕掛けをたくさん作ってて、
今回コンサートの進行に合わせて見せて貰える
スクリーンで投影されるはずの映画もお金かけまくってます。
「スリラー」は多分3Dメガネで立体映像見せながら、ビビらせつつ
会場とステージに本物のゾンビ!みたいな演出だったん
だろうな。ってことは100万個の
3Dメガネを用意するつもりだったんでしょうね。
それだけでもすごいや。

これ普通の席はチケット代50〜70£だったそうなんで
一万円程度? そんなもんだったのかな?
この仕掛けと準備なら世界ツアーも視野に入れて
たんだろうなと思います。

比較的大阪でもローカルな箕面って場所にあるシネコンで
見たんですが、IMAXシアターが入ってるのか超満員。
しかも上映後は拍手おきてましたし、後ろ振り返ると
号泣してる人も数人いました。

自分はマイケルのライブは観たことが無かったけど、
昔に観ていたら彼に対しての気持ち、また違ってたんだろう
なって映画観てすごく思いました。
みなさん、好きなアーティストがいて、ホントに大好きだったら、
また今度!とか思わずに、ライブは絶対に行っておきましょう。
とまたも自分に言いきかせております。

kazuponの感想ー★★★★

official site

http://www.thisisit-movie.com/

日本公式

http://www.sonypictures.jp/movies/michaeljacksonthisisit/


サッちゃんの明日/大人計画 

2009年10月25日(日) 18時32分


大人計画 「サッちゃんの明日」

大阪公演OBP円形ホール

作・演出/松尾スズキ

出演/鈴木蘭々、小松和重、松尾スズキ、家納ジュンコ
   宮藤官九郎、星野源、皆川猿時、猫背椿

松尾スズキ作演のこれは本公演になるのかな?
本公演の大阪公演は「まとまったお金の唄」以来だったと
思います。
開場はOBP円形ホール。
そばにシアターBRAVA!もありますけど、ここ結構小さい開場なの
で嬉しい。
そうそう大人計画の公演は阿部サダヲが出ているとぐぐっと
チケットが取れなくなる気がしますが、今回は客演3名を入れた
8名のコンパクトなメンツでした。こういうのもいいですね。

下町の蕎麦屋「墨田屋」の看板娘サッちゃん(鈴木蘭々)は
父親(松尾スズキ)と祖母(小松和重)と暮らしているが
店はサッちゃんがきりもりしていた。
でも料理は全然ダメ。求人の張り紙を見たヅケヤマ(皆川猿時)
を面接している時、ラリった女が乱入してきて騒動になる。
サっちゃんは子供の頃、犬に噛まれて足を悪くしていて、
母親は、祖父と不倫して家出してしまっていたが、祖母は
二人は死んだことにしているのだった。

舞台は吉本新喜劇ライクな蕎麦屋のセット。
鈴木蘭々って舞台で初めて観ましたけど、個人的に
声がめちゃくちゃ好みなんです。
冒頭、チャリにまたがって主題歌(星野源作による)
歌う場面から始まるんですけど、この曲がかわいくて
なかなかよろしい。後の物語はどろんどろんなのに
不思議となんとなくさわやかな印象が残る舞台なのは
突拍子もないミュージカル的要素も大きいのかも。
後半に出てくる歌なんか「エロサイト」なんてのが
サビの曲なんですけど、蘭々が歌うと不思議に
ヤらしく聴こえないんですよね。そこが狙いなんでしょう
けど。

皆川猿時は、今年「R2C2」やグループ魂のライブも観ましたが、
ほんとこの人しかありえない役をいつもやってて、何故か
いつも一番セリフ多いし大変そう。
今回も観ててやっぱり達者な人なんだなーって思いました。
着てたファンシーな動物Tシャツがなんかツボ。

期待のクドカンはせっかくのツアー公演なのに出番少なくて
ちょっと残念。でも街にいくらでもいてそうなダメな奴
な感じはさすが。
今回オイシイところはこれもチラっとしか出てこない
客演の家納ジュンコさん、不倫の一部始終をアクション付きで
まくしたてる場面が可笑しかった。

松尾さん、この戯曲、しばらく温めてて・・では絶対なくて
最近書いたんだろうなーってのがよくわかる(笑)
時事ネタのオンパレード。
特にドラッグネタはタイムリーとはいえ、笑わせながらも
薬なんて簡単に誰でもハマる要素があるってうすら怖く
なってくる部分もあって、このへんはさすが笑いと
ネガティブさを同居させる天才的な部分なのかも。


サッちゃん、実は不良な先輩に抱かれてみたいとか、
エロサイトめぐりが止まらないとか・・
いつも優等生的な見方を周りからされてる人って
確かにそういう要素は本質なんだろうけど、それに反する
部分もホントはあるんでしょうね。先日の事件の彼女も
そんな感じだったし。
いい意味でこゆいイメージが全然ない蘭々がこういう
話の主役ってのは良かったと思います。

ブラックでありながら、何故か最後もシニカルに
さわやかに終わっていくこの舞台。
最初からアナウンスされた通り、
カーテンコールがなくて、あっさり終わるこういうのも
スキっと潔くていいなーと思いました。


大人計画 official site

http://www9.big.or.jp/~otona/

空気人形 

2009年10月21日(水) 18時26分


是枝監督の作品はミニシアターでかかる事が多いんで
いつも惹かれながらもタイミング逸してしまうことが多く、
観た事あるのはシネコンでもやってた「花よりもなほ」
オンリーかも。

別の映画観にいってひときわ印象に残る予告編だったのと、
「リンダリンダリンダ」のペ・ドゥナがかなり良かったので
久々に梅田ガーデンシネマへ。相変らず駅から遠いです。

ポスターや予告のオシャレ?な雰囲気はそのままに、
やはり題材が題材だけに、カップルなんかだと
人によっては気まずくなるかも・・・というのは
いらん心配ですが、なかなか引き込まれた作品でした。

秀雄(板尾創路)が大事にしている空気人形
がある日、彼の知らないうちに心を持って動きだして
しまう。
ふと通りかかったレンタルビデオ店でバイトし始め
た人形は、次第にそこで働く純一(ARATA)
に惹かれていく・・。


人形が生を持ってからがペ・ドゥナが演じているんで
すけど、いきなり履歴書もナシで普通バイトにやとうか?
というような事が気になるようならこの映画ダメかも
しれません。人形が動きだす事自体ありえないわけで
リアルな生活描写が多いから、観ているうちに
ファンタジーである事を忘れてしまうような印象もあります。

なんで舞台がビデオ店?っていうのも不思議なんですけど、
元々原作の短編漫画がそういう設定だそうですね。
バイトしてるドゥナちゃんが何かの拍子で空気がしゅーって
抜けてしまう・・。そこですかさず純一がお腹の弁から
空気を吹きこんであげるんですけど、ペ・ドゥナの表情も
含めてすごく官能的。このシーンやりたかったから映画作った
んじゃないかと思いました。

ビデオ店の会話にも出てくる「スプラッシュ」みたいな
おとぎ話とは正反対の印象。
ただ登場人物全員が孤独な毎日を送ってるって設定が
なんとなく映画をさらに重くしているだけで、
空気人形の孤独感がぼんやりしているように感じたかも。
もっとファンタジーっぽいな映画を期待してたから
そう思ってしまったんだと思いますが・・。

結構説明を省いている映画で、ラストの展開は
人によっていろいろ解釈が違いそうな気がします。
自分にはドキリとさせられる悲しいラストだった。

kazuponの感想ー★★★1/2


official site

http://kuuki-ningyo.com/

流れ星/東京セレソンDX@大阪 

2009年10月05日(月) 1時33分


東京セレソンデラックス「流れ星」大阪公演
シアターBRAVA!

東京セレソンデラックスは演出・脚本の他、俳優もこなす
宅間孝行さんの主催する劇団。
正式メンバーは
最近だとドラマ「スマイル」の脚本を手掛けられてましたが、
残念ながらあの時間帯のドラマにしては視聴率かなり悪かったみたいですね。
自分は好きでしたけどねー。
NHKの朝ドラ「つばさ」にも役者として出てましたね。
多才な方です。

「歌姫」「夕」に続く再演3部作のラストとなる公演、元は
心斎橋のそごう劇場でブッキングされてたんですが、
そごうが急遽閉店!になっていったん中止になったところ、
もっとキャパの大きい、シアターBRAVAに振り替えになったようです。
そごう劇場見やすくて良かったのに勿体ないなーと思います。
大丸になるからそのまま引き継いでもいいんでないの。

そこで観た前作「夕」は、自分がちょいちょい
観る小劇場系の中では、かなり直球なオーソドックスな
物語を見せる印象があります。ある意味物語的にはベタな
所もあるんですけど、逆にそこが魅力の劇団。
今回も古き時代のノスタルジーを感じさせてくれつつ。
物語の紡ぎ方がうまくて、バカバカしく笑ってる
うちにあれよ最後にはどーんと感動させられてしまいます。

今では流行らない学生向けの下宿宿の女主人夏子(うつみ宮土理)の
40年連れ添った夫(宅間孝行)が亡くなった数日後、夏子の前に
魔法使いだというマリー(山田まりや)が突如現れ、4つ願い事を
叶えてあげると言う。
「自分は実は夫ではなく、若い頃に下宿していた教師と
一緒になりたかった・・。」その願いを叶えるべく、1970年に
二人はタイムスリップする。

ドラマとDVDで観た「歌姫」も前作「夕」も現在からスタートして
過去の記憶に遡る物語。
今回のは直球タイムスリップ。
主人公が過去を知る事で、現在の自分自身がいかに幸せだったかを知る。
よくあるパターンとはいえ、こういう物語ににマジ弱いんです・・。
このブログのタイトルの映画「素晴らしき哉、人生」もまさに
このパターンの物語だったりしますし。

宅間さんはまだ39歳なのに、3部作どれも昭和の時代の
日本が描かれてて、今はひょっとしたらあんまりない
近所や知り合いの人のある意味どろ臭いコミュニケーションの雰囲気を
見せるのがうまいなーと思います。
特に登場人物が日常会話を酒飲みながら
べちゃくちゃしゃべってるところがすっごい魅力的。
魔法使いが表れて「願いを叶えてあげる」なんて考えたら
相当ベタな設定なんですけど、70年代の感じがその非現実感を
うまく中和させている印象も受けました。
今回のもオチはだいたい最初あたりで判るような感じなんですけど、
それでもぐいぐい引き込まれて泣かされてしまうような
舞台でした。良かった。
終盤、観客グスングスン言いすぎててうるさかったくらい(笑)

この日、全公演の千秋楽だったようで、2回目のカーテンコールは
全員スタンディングオベーション。宅間さんも泣いておられ、
その時振られたうつみ宮土理さんの挨拶で知りましたが、
セレソンの芝居を見て大感激したうつみさんが
「出させてほしい」と宅間氏に懇願して3年前にアテ書きで書かれた
脚本とのこと。
「自分の目に狂いは無かった自分がエライと思った」と
笑わせてましたが、ほんと、そういうバイタリティってある意味
すごいなーと思います。、テレビでしか観た事無かった苦手な感じの
彼女が光るお芝居になってるんで、ほんといい意味でびっくりでした。

キャパ大きいのでいつものようにはいきませんが・・と言いながらも
終演後は主宰含め役者さんが売店でグッズ売ったり、客だしの
挨拶したり、終演後なんて一番しんどい時間だと思うんですけど
その心意気が嬉しいですよね。

東京セレソンデラックス official site

http://www.ts-dx.com/

Aimee Mann@大阪BIGCAT 

2009年09月06日(日) 23時52分


エイミー・マンはここ数年お気に入り。
「Forgotton Arm」というアルバムの時にソロでは
初来日、心斎橋クラブクアトロに観に行ったのは4年前。
今回は目と鼻の先のアメ村のBIGCAT。同じようなハコながら
クアトロはステージ低いし、両側の柱が
ジャマで場所によっては観ずらいからこっちのほうが好きかも。
でも客入りは残念ながら前回よりちょい少ない印象でした。
自分も偶然知ったから良かったものの、
来日気付かずにいたかもしれない。

ステージに現れたのはエイミーを含めた3人編成。

ブロンド、スレンダーでスラリと長身の彼女、
今回はメガネをかけてて、多分エイミー・マンを全く
知らなくても第一印象で知的な人に違いないと思うハズ。
前回はドラマーもいてバンド形式だったんですが、最初の
「ん?ドラムなし?」の不安をよそにめちゃくちゃ
素晴らしいライブでした。
正直4年前よりも個人的にはさらに良かった。

今回は新作 「@#%&*! Smilers」(文字化けではなく、
こういうタイトルなんです)のプロモーションを兼ねての
ライブなんだと思ってたけど、
「今回は普段あまり演奏しないような、お気に入りの曲
もやります。」って言って始めたこのライブ、
その新譜からは2曲しかやらなくて、
ヒット曲あり、マイナーありの最高なセットでした。

映画「マグノリア」が彼女を聴くきっかけだった自分にとって、
この日はファンサービスもあるのか、同サントラからの
曲をほとんどやってくれて嬉しかった。
「これ今までプレイした事ない」
って言いながら始めた"Momentum"!
を皮切りに、中盤にしっとりと聴かせた名曲
"Wise Up"、"Save Me"そして
"Driving Sideways"
アンコールで「これ私の曲じゃないんだけど」と
言いながら始めた"One"、そしてエイミーの代表曲でも
ある"Deathly"をラストに。
どれもこれも好きな曲なんですが、
オッサン二人とのハモリが美しかった
"Build That Wall"は今回のライブでさらに
好きになってしまった。いい曲だわー。

エイミーは基本アコギを弾きながら、曲によっては
ハイハットを左足で踏み踏み、また、ティル・チューズデイ
以来久々?にベースを弾きながら歌ってて、
他の二人はかなりマルチでドラムこそ叩かない
ものの、鍵盤メインで様々な楽器を持ち替えてプレイ。
1人は酒飲みながら、しれっとやってる感じなのに
サウンドのアンサンブルはかなり丁寧で心地良い。
特に"Wise Up"の徐々に厚みを出していく感じは素晴らしかった。

エイミーの魅力はあの独特の声と、深い歌詞を含めた楽曲の素晴らしさ。
自分、最近アコースティックなバンドを手伝ってることもあって、
タイバンなんかで弾き語りなライブを目にする機会も
多いんですけど、エイミーみたいな感じで
ある意味淡々とやってるように見えてぐぐって歌が
くる人って滅多に遭遇しない気がします。
だいたいこう張り上げて歌うというか
ガツン!とやる人が多くて、それはそれで
素晴らしいのも多いんだけど、決してゴリゴリやってないのに
じわじわグルーヴさせてくれる彼女みたいなスタイルは
またそこが良かったりするのです。

今回も東京、大阪1日づつだけのライブだったみたいで、
日本を気に入ってくれてるのかどうか判りませんが
またぜひ来てください。
今は戻って全米回ってるみたいですね。

Set List 08/27 Osaka

The Moth
Nightmare Girl
Momentum
Build That Wall
Par for the Course
Amateur
This Is How It Goes
Wise Up
Save Me
You Could Make a Killing
Little Bombs
Little Tornado
31 Today
Freeway
Driving Sideways
Today's the Day

encore

One
Voices Carry
(昔いたバンドTil Tuesdayの曲)
Deathly

Aimee Mann Official site

http://www.aimeemann.com/

夏休み映画感想 

2009年09月01日(火) 23時05分
夏は終わってしまいましたが、映画観るのがどうしても
シネコンになってしまう自分にとって、比較的長期間同じ
ファミリー向け作品が並ぶこの季節は
一番映画観ない時期だったりします。
サマソニにもフジロックも行きたくても
夢の夢でしたけど、
今年はちいっちゃいところに
出るほうのライブが週1ペースであったり、
それで忙しいわけではあんまりなく、
ダラダラと夏を過ごしている間に
夏が終わっちゃった。あーあ。

しかし、夏は2度ほど東京にいたり、飲みにいったりすると一時期
みーんなのりピーの話しますなぁ。ほんとどーでもいい!
とみんな思ってるのに。ひところ選挙なんかよりそっちの話の方が
日本中でなされてたんじゃないですかね。ある意味すごい。
人が死んだとか、その他事件のほうがよほど大きいと思うんですけどね。
あ、オアシスからノエル辞めちゃいましたね。大いなる兄弟ゲンカ。
どーせまた復活するでしょう。どっちも1人ではやってけないと思うし。
・・っていう話には反応してしまうから一緒です自分も。

という全然関係ない話は置いといて、夏休み期間に観た映画を
まとめてどん!と書きます。
ずるいです。長いです。ごめんなさい。



@「ハリーポッターと謎のプリンス」(IMAX版)

ここまで同じ役者でやりきるとは最初思わなかった、
もはや寅さんみたいになってるこのシリーズ。
全部映画館で観てるのに、タイトル全部思い出せないくらいの
認識です。
「ハリーポッターと炎の騎士団」観た?とか
デタラメに言われても「あぁ観た」と言ってしまいそう。

今回物語的には一番盛り上がりに欠けてたような気がするんですけど、
それでもシリーズの中では一番に近いくらい面白かった
ような気がしました。
ハリー達が大人になって、恋愛もからむし、なんかあの世代
のせつなーい感じがじわっと出ている映画になってるんですよね。
レイフ・ファインズ出てくるのかと思ったけどナシだったな。

ハリポ上映してるときっていつもTVで1作目とかやってますけど、
同年代でも人によって年の取り方には違いがあって、
マルフォイなんてかなり美少年系だと思ってましたけど
今はやや予想と違う感じの大人になってるし面白いです。

ドラゴンとか派手なものは出てこないシリーズだけど、
ファンタジーとしてはやっぱり秀逸なシリーズなんだと
思いました。続けて観てみたいな一度。

IMAXは立体メガネを冒頭の10分くらいかけるスタイルなんですが、
最初の3分くらい入場遅刻してしまって観てないんですよ。
でも3Dほとんど意味なく通常版で十分・・と思いました。

kazuponの感想ー★★★1/2



A「ボルト」

地上波ほとんど観ないでCSばっかりチャンネル
合わせてる方で、AXNの「LOST]なんかも観てるんですけど、
あのムリムリ謎を多くしてる展開を1時間張り付いてみるのは結構しんどい。
ドラマは面白そうなのもハマったら怖いし、敬遠しちゃうんですけど
何をかくそういい歳して最近のお気に入りは
ディズニー・チャンネルなんです・・・。
特に「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」
と「ウェイバリー通りのウィザードたち」は30分(実質20分くらい)
でサラっと観れて昔の「SOAP」みたいに
ちょい外したギャグが楽しめて、ながら観でも全然
面白いからついつい観てしまいます。
ハンナのテーマ曲はかなりお気に入り。
現実の父親(ビリー・レイ・サイラス)が父親役やってて
いい味出してるんですよね。

その「ハンナ・モンタナ」ことマイリー・サイラスが
声やってるってのもあるし字幕版(大阪でなんと2館のみ!)
やってるところに観にいきました。ボルトの声は
なんとジョン・トラボルタ。ホントは3D版がメインみたいなんだけど、
吹き替えしかなかったのでこちらを鑑賞。
それにしてもどんどん原語版は減る一方ですねー。
吹き替えがいかんとは思いませんが、やはりオリジナルの音声で
映画が観たい派なのでなんとかならんもんか。

これは、かなり気に入りました。
前半はジム・キャリーの
「トゥルーマン・ショー」みたいな展開で、
冒頭に活躍するスーパードッグは実はテレビ俳優犬で、
リアリティを出すために周りからドラマの世界が現実だと
思わせているという。
ひょんな事でハリウッドから東海岸へ搬送されてしまってからは
ロードムービー。
これはピクサー作じゃないディズニースタジオ作なんだけど
かなりピクサー映画に近い感じの展開。
アニメとしての質感のクオリティとベタになりすぎないギャグ、
物語のとっつきやすさ、感動の押し売りは控えめとどれもソツなく楽しい。
逆に言うと飛びぬけた個性はあまり無い映画でもありましたが・・。
オチのつけかたもいいと思ったな。

kazuponの感想ー★★★1/2



B「サマー・ウォーズ」

これは新宿バルト9で観ました。
仕事終わって平日7時くらいの回に
なんか観たくて選んで行ったんですけど、
あと2分遅かったら満席で入れなかった。すごいね。

細田守監督は、前作「時をかける少女」がかなり良かった
んですが、本作も面白かった。
ネット進化に興味ありありの人にはすごく楽しめる
のかもしれない。自分はチョイ距離置き系だから
あの仮想世界で活躍するIDの持ち主とウィルス制作者が全部
あの田舎の家にいる・・って設定がどうも素直に
飲み込めなかったかも。
「時をかける少女」のときのような青春映画の雰囲気と、
「マインド・ゲーム」みたいなサイケチックな仮想世界の
ギャップは面白かったのだけれども・・。

kazuponの感想ー★★★1/2



C「色即ぜねれいしょん」

去年観た「グミ・チョコレート・パイン」の
アナザー版みたいな映画だと思いました。
こういう童貞っぽい、そしてロックがからむ
映画って今後も多くなりそう・・。
こういうのは違うけど自分のその年代の頃に
近い感じでなんかこっぱずかしい映画です。
でもこの高校生の主人公は家庭環境いいし、
海に行っても女子大生がお近づきになってくれる
程度のモテ度と幸運もあるし、正直現実はそんなもんじゃない!
と言いたくなる展開でした。(笑)
ラストの学園祭ライブシは「リンダ・リンダ・リンダ」に近い
ウソくさい大観衆ノリノリじゃないあの感じが
リアルで良かったかも。
でも主人公の渡辺大地君は聞いたことないけど
「黒猫チェルシー」というバンドのフロントマン
だそうで、ラストの歌かなりいいんだけど、カッコ良くなり
すぎてて童貞ムービーの目指すところがよう
わからん映画になってる気もしました。
臼田あさ美は認識なかったけど、誰もが簡単に憧れる対象として
すごくいそうな感じでハマってて良かった。

kazuponの感想ー★★★



D「G.I.ジョー」

うーんもはや中身をすっかり忘れてしまった。
モビールスーツみたいなのでずばばばっ!て
道路をグチャグチャにしながら進む場面は
ものすごく燃えましたが・・・。
観てソンな映画ではないと思いますが、
エンタメ作でここまで印象に残らない映画も珍しいかも。
キャスティングも地味な映画でしたね。
そんな中、イ・ビョンホンはひとりホストの
雰囲気を醸し出してるなぁと思いながら観てました。
久々にあんなトンデモ日本描写観たなぁ。
わざとなんでしょうけどね。どこなんだあれは。

kazuponの感想ー★★★

Eターミネーター4

いったんアップしてこれ入れるの忘れてました。
ダダッダッダダ。
前作もそうだけど、新しいキャラによほど魅力がないと
あんまり印象に残らないのかなーと思います。
1と2で描かれなかった過去や未来を描くのは、
やっぱりムリムリこじつけを感じる部分もあり。
さっき書いた「LOST」なんてまさにそれなんですけどねー。
アイルビーバーの人がCGで登場する場面には
なんか笑ってしまいました。
でも全体的には悪くなかったかも。

kazuponの感想ー★★★1/2

RENT The Broadway tour@赤坂ACTシアター 

2009年08月15日(土) 20時06分


RENT The Broadway tour
赤坂ACTシアター

作詞・作曲・脚本/ ジョナサン・ラーソン
演出/マイケル・グライフ
振付/マーリス・ヤービィ


ふらふらと東京に遊びに行ってました。
目的はこの舞台を観る事もあり。
「RENT」の来日舞台版は2年前に大阪で観たんですけど
→そん時の感想はこちら
http://yaplog.jp/kazupon/archive/605

今回、なななんと"RENT"初演時のオリジナルキャスト、
そして映画版でも同じ役を演じていたロジャー役の
アダム・パスカルとマーク役のアンソニーラップが
来日公演に出演とのこと。




これはすごい!2年前に
ブロードウェイで少しだけ復活公演してたみたいですが、
まさか日本に来るとは・・そして大阪公演はもちろんナシ!(笑)
という事でエイヤって行ってしまいました。
多分2度とこんなチャンスないでしょうし。

RENTはおそおそで映画で知ったクチなんですが、実は映画観た最初の
印象は曲が今となっては80年代をまだ引きずった
90年頭の音でそんなにいいなって思わなかったんです。
勿論あの"Seasons Of Love"は別格にいい曲だと思いましたけど。
でも映画のサントラやブロードウェイ版のサントラをiPodに入れて
日々聴くうちにどんどん好きになっていきましたね。まぁ
中には今でもダサイなぁと思う曲もあるんですが・・。

例のあの普段着みたいな衣装で、舞台上にまず現れる
アダム・パスカルとアンソニー・ラップ。会場のリスペクトを
込めた拍手でイッキに盛り上がります。
しょぱなの派手なナンバー"RENT"が始まると、
歌声は当たり前ですがさんざん聴いてきたあの声!いやー
ほんと感激でガクガクです。特にアダム・パスカルは未だに
若々しくて、歌めちゃくちゃ存在感ある人だってのは
生で観てよけいその印象を強くしました。

ツアー版とはいえ、他のキャストも今回は豪華で
RENT観た方ならわかると思いますが、第2幕最初に
一列に並んで歌われる名曲"Seasons Of Love"の
途中と最後のゴスペルっぽいソウルフルなソロを聴かせる
シンガーは、初演時、つまり舞台版オリジナルCDと同じグウェン・
スチュワート!
そしてエンジェルとコリンズはブロードウェイ最終
公演と同じキャストでした。豪華です。
個人的には主演二人は当然ながら、ミミ役のレキシー・
ローソンもかなり良かった。

サントラはここ数年ずーっとお気に入りで聴いてますし、
12年ものロングランで続いた"RENT"ブロードウェイ
最終日公演が昨年あって、その公演を収めたDVD
「レント ライヴ・オン・ブロードウェイ」
発売されたばかりで前日に観て行ったんで、
今回も字幕のプレート
をほぼ観ないで舞台上だけを見つめてました。

RENTって歌詞は英語力ダメダメな自分でも判りやすい
言葉で作られたものが多く、今回舞台を観てて改めて
思ったのは、アンサンブルで曲を交錯させたりする
部分の美しさ。曲だけではなくて物語の中での
メッセージや歌詞がどーんと心にくるようなアレンジが
されていること。
HIVで親しい友達がどんどん死んでいくのが
深刻だった時代(今よりも得体の知れなさ、
救いのなさや恐怖があったと思う)
の気持ちがいろんな曲にちりばめられてて、
死にゆくものの恐怖やさみしさなどは特に伝わってくる
ものになってると思いました。

東京はお客さんのノリがライブでも違うなーと思う時が
あるんですけど、前回、大阪で観た時は二幕の"Seasons Of Love"
は観客総立ちになって知ってる人はみんな合唱してたんですけど、
あーそんなのやらないんだなぁこっちはって感じでした。
日によってなんでしょうけどね。

この日、全然知らなかったんですけど終演後にアダム・パスカルと
アンサンブルの一人で日本人で初めてキャスティングされた
高良結香さんのトークショーがありました。

とにかく特に二人とも言ってたのは日本の観客は
「Quiet」(静か)だってこと。「What's Happen?」
って最初戸惑ったけど、でもそれは日本人がプレイヤーに
対してリスペクトしているのを理解しています!と
上手いフォローをしてはりました。アメリカ人は「Selfish」
つまり自分勝手な人多いしデジカメとか映像撮るようなヤツ
もいっぱいいるし・・とアダム氏。
数日前公演中に大きな地震が来て、舞台裏は大騒ぎだったそう。
ここ数日地震多いからそれで日本キライにならなければいい
ですけどねー。
ご存じ?の通り、舞台を初演する初日の前日に楽曲、いや
RENTそのものをすべて手がけたジョナサン・ラーソンが急死。
初演のときはその悲しみややりきれなさみたいなものを舞台に
ぶつけていて、12年経った今、同じ役をやるのはある意味
そういうのが無い分、楽でもあり、
逆に新鮮な瞬間というのが何度もあると。
というような貴重なエピソードも聴けました。
高良さんはNYでRENTが好きでいつもブレイクスルー(下記)
並んでたけど外れて一番後ろで立って観てたそう。
その舞台に自分がいるのがすごくうれしい!
といわれてました。

実は開演前に赤坂サカス内のACTシアターのすぐそばの
カフェのテラスでいい気分でシャンパンなどを飲んでたんですけど、
アダム・パスカルがスタスタと横をフツーに通り過ぎて
いったみたい。っぼうってしてました。
追いかけてサイン貰ったら・・いや公演直前
だったからイカンですやはり。

公演は月末まで。
ジョナサン・ラーソンの意思をついで、
RENTは初演時から学生さんなど、お金がなくても舞台が観たい
人のために最前列と2列目を「ブレイクスルーチケット」として
当日抽選で安い料金で販売してます。本公演は6000円と
やや高めだけどそれでも定価の半額なので、チャレンジして
みてもいいかも。競争率むちゃくちゃ高いらしいですが・・。

RENT Broadway Tour 2009 Japan cast

Adam Pascal /Roger
Anthony Rapp / Mark
Michel Mcelroy / Tom Collins
Justin Johnston/ Angel
Lrexi Lawson/ Mimi
Jacques C. Smith / Bennie
NIcolette Hart / Maureen
Haneefah Wood/ Joanne
高良結香/Alexi Darling他
Gwen Stewart/"Seasons of Love" Soloist他



RENT Broadway Tour Japan official

http://www.tbs.co.jp/act/event/rent2009/


RENT official site

http://www.siteforrent.com/

この"Without you"の歌詞いいなぁと思う。せつないけど。

Without you, the ground thaws,
the rain falls, the grass grows.
Without you, the seeds root,
the flowers bloom, the children play.
The stars gleam, the poets dream,
the eagles fly, without you.
The earth turns, the sun burns,
but I die, without you.

Without you, the stars roar the breeze warms,
the girl smiles, the cloud moves.
Without you, the tides change,
the boys run, the oceans crash.
The crowds roar, the days soar,
the babies cry, without you.
The moon glows, the river flows,
but I die, without you.


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