好きな人が寒がっていたらブランケットをすぐに差し出してあげたい。
好きな人が喉の乾きを感じているのをすぐに察知し、お水を渡してあげたい。
好きな人にとびきり美味しいものを食べてもらいたい。
好きな人がそっとしておいてほしいときは、見守っていたい。
好きな人に自分の格好いい姿を見せたい。
好きな人の笑顔を見るため、喜ばせるためには、全力を尽くしたい。
"好きな人"を"お客様"に全て置き換える事ができる。
"好きな人"は一人(たいていはね)。"お客様"はたくさん。
全てのお客様に、してあげたいこと、向こうが望んでいることを、完璧なタイミングでできるわけがない。ただ、気持ちは絶対に伝わると思う。
私が代官山モンスーンカフェで働いていたとき、私は私の全て、声、話し方、顔、スタイルを武器にしてきた。一度いらしたお客様が、和美ちゃんまた来たよ。って言ってくれたり、担当ウェイターに指名してくれるとき、目がハートになっちゃうよね。本当にみんな大好きって思う。自分には好きな人がたくさんいて幸せだと思う。
東京だけでも、ありえないほどの数のレストラン、飲食店がある。その中から、その日の大切な食事の場を、代官山モンスーンカフェを選んでくれた。それだけで運命感じちゃう。もっともっと心地よい空間を作ってあげよう、そして心の底から来てくれてありがとう、って思っちゃう。
私は代官山モンスーンカフェの、お店のハコ、一緒に働いていたメンバー、料理、全てが好き。そしてその大好きな場所へ来てくれるお客様がいる。
あの時は、自分の仕事にとっても誇りを持っていたし、あんだけ夢中になれる場所は他にないって思ってた。そんな仕事がこれからも見つかるといいな。いや、見つけます。