読んでいただく前に… 

2006年07月25日(火) 2時11分
このブログは、水嶋和依の妄想と情熱だけで作り上げられた小説(ってほど立派なもんじゃないけど)をひっそりと公開する場所です。

学園生活の1ページとか、ちょっと甘酸っぱい(?)恋愛風味の青春ものとか?
自分でもよく分かんねーけど、そんな感じの小説です。そのうちエロも書くかもな?w

水嶋和依およびそのお友達の方々をよく知らない方には、あまり面白くないと思われますが、それでも良ければ、さらっと読んで下さいませ☆

小説の登場人物について 

2006年07月25日(火) 2時26分
当たり前ですが、俺と俺のお友達(一方的にそう思ってる場合もアリ)しか出てきません。
知らない人のことなんか書けないし、俺w

一応出演許可は取ってるつもりですが、「俺、そんなことしねーよ」とか「そんな口調じゃないんだけど…」とか、おかしな点がありましたら、こっそり教えていただけると有り難いです。

それから、俺とほんのちょっとでも喋ったことある人で「通行人ぐらいなら出てやってもいいぜ〜」って奇特な方、大募集です☆
ブログのコメントでもミニホのBBSでもミニメでも何でもいいんで、一言くれたら有り難く使わせいただくので宜しくお願いしまーす☆

あと、俺はもうほんと可哀想なぐらい絵心とかセンスが無いんで(涙)同情してくれた貴方は挿絵なんか描いてあげるといいと思うヨww

おかしな2人(おかしいのは俺だけかもな…) 1 

2006年07月26日(水) 3時57分
その人を初めて見かけたのは入学式の日だった。
クラスごとに出席番号順に並んだ体育館で。隣のクラスの列、俺よりも少し後ろぐらいに……外人さんが居た。
綺麗な金色の髪と、彫りの深い整った顔立ちと、すらっとした長身だけでも、十分周りの目を惹いているのに。
その人は眠そうに目を擦ったり、大きな欠伸をしたりと、眠そうな様子を隠そうともしないで、
入学式が始まろうとしている緊張感の漂う空気の中で、気だるそうに…辛うじて立ってるという様子だった。

学園長の挨拶やら担任の紹介やらが続き、少々ヒマになってきた頃、例の隣のクラスの外人さんに目を向けてみた。
相変わらず眠そうにしているのかと思っていたけど、ちょっと様子が変わっていた。
しばらく盗み見ていたけど、俯いたまま一度も顔を上げようとしない。時折、がくがくと脚が震えているようにも見える。
後ろに並んだ人が、心配そうに覗き込もうとしている。俺のクラスの列でも、彼の隣に並ぶ人が心配そうにちらちらと眺めている。
「大丈夫かな…?」そんな声も聞こえてきた。
俺はこそこそと列の後ろに移動し、思い切って声をかけてみようと思った。

「ねえ…だいじょう…」
そこまで声をかけて、俺は彼の肩へと伸ばしかけた手を止めた。
え、寝てる!?寝てるのか!?
よくよく眺めてみれば、その人は立ったまま俯いて寝ているようだった。
僅かに近寄って耳を澄ませてみれば、微かに規則正しい寝息が聞こえる。
脚が震えているように見えたのは、時折がくっと膝が折れていたからだ。
「心配して損した…」
俺はそう零して、こそこそと自分の場所に戻っていった。

おかしな2人(おかしいのは俺だけかもな…) 2 

2006年07月26日(水) 4時06分
入学して数日。ほんの少しクラスにも慣れ、友達作りに精を出そうと、クラス中でぎこちない会話が飛び交う休み時間。
ちょっと人見知りする俺は、グループの出来つつある教室から廊下へと出てみた。
廊下の壁に背を預け、ぼんやりと行き交う同級生たちを眺める。
例の隣のクラスの外人さんは、やっぱり目立つ。隣のクラスで話している姿や、だるそうに廊下を歩く姿をよく見かけた。
見かけたというよりも、嫌でも目に入る。あのすらりとした長身と、綺麗な金色の髪が。
と、ぼんやりとそんなことを考えていたその時。その彼が隣の教室からふらりと出てきた。
トイレでも行くのか、相変わらず気だるげにのそのそと歩いている。
何の気なしに、その姿を眺めていると。俺の前を通り過ぎた次の瞬間、ふらりとよろけたかと思ったら、そのまま壁に激突した。
えぇぇぇぇ!?何か躓くようなものなんて、何もないよな!?俺の足にも引っかかってないよな???
自分の足元をちらっと見遣ってから、壁に当たったまま動こうとしない彼に駆け寄った。
「ねえ、大丈夫?」
彼にそう声をかけるのは2度目だ。さすがに今日は寝てないだろう。
「あー、うん。だいじょぶ…」
俺が伸ばしかけた手に掴まって、ようやく壁から離れた彼はほんわかとした笑顔を向けて
「ちょっとぼーっとしてた…」
そう答えた。
「…そっか。気を付けなね。えーっと、八木くん?俺は隣のクラスの水嶋」
名札を確かめながら声をかけると、相変わらずほんわかとした笑顔のままで
「うん、ありがとう。水嶋くん」
そう言って、のそのそと去っていった。

面白い人だなー。人は見かけだけじゃ分からないものだ。
なんとなくうきうきとした気分で教室に戻ると、ちょっと怖そうなクラスメートの高瀬くんと目が合った。
「水嶋…だっけ?なんか楽しいことでもあったか?」
高瀬くんがにやりと笑って、尋ねてきた。
「や、別に…ちょっと面白い人見かけただけ…っつーか」
恐る恐る答えると、不思議な顔をして「誰?」と問いかけてくる。
「あー、隣のクラス…D組の八木くんて知ってる?」
俺の答えを聞いた高瀬くんは、あぁ…と頷き
「あの…ぽやぽやしたヤツ?」
と納得したような顔をしていた。

おかしな2人(おかしいのは俺だけかもな…) 3 

2006年07月26日(水) 4時07分
さて。そんなこんなで初めて言葉を交わした八木くんと、その後廊下や玄関なんかでたまに話すようになった。
見かけを裏切るほどにマイペースでほんわかとした雰囲気の八木くんと話すのが、密かな楽しみでもあった。
正直、あまり趣味が合うとは言えなかったけど、そののんびりとした穏やかな空気がとても心地よく感じた。

ふと気付くと、休み時間や放課後に、そそくさと自分のクラスから飛び出し、彼の姿を探している自分がいた。
そして、彼と話した後の俺はかなりご機嫌だということを、高瀬くんのにやりとした笑顔で知らされた。



いつもの如く、授業が終わってすぐに教室を飛び出したある日。
下駄箱の前で綺麗な金髪の頭を見つけた。
「八木くーん、今帰るとこ?」
声をかけた俺の方を振り返ったその顔を見て、俺は戸惑った。
ぼんやりとしているのは…まあ、いつものことだけど。なんとなく元気がなかった。
「あ、水嶋くん。うん…帰るとこ…」
声にも元気がない。いつもほんわかと笑っている八木くんらしくない。
「どしたの?なんか元気ないね…」
俺の言葉に、八木くんはむーっと口をへの字にさせ、眉間に皺を寄せて
「あいつ…絶対怪しいよ」
ぼそりと呟いた。
え?あいつ???
なんだか話はよく見えないけど、俺はとりあえず一緒に帰らないかと誘ってみた。
元気のない彼を少しでも元気付けられればと、寄り道しようと提案してみた。

その日の帰り道は海岸に寄って、最近なかなか会えない、言動の怪しいという八木くんの彼女の愚痴なんかを聞いたりして、
それからいつもみたいにのんびりと下らない話もして、少しだけ元気になった八木くんと一緒に帰った。
楽しかったなーと純粋に思った反面、何故だかちょっぴり複雑な心境だったりもして。
なんとなくもやもやとした気分を抱えたりもしてた。
それがなんなのか、その時はよく分からなくて、ただ漠然とそんな風に感じたりしてたけど。
そのもやもやの理由はもっと後になって気付いたんだけど。

おかしな2人(おかしいのは俺だけかもな…) 4 

2006年07月26日(水) 4時09分
また一歩距離が縮まった俺達は、昼休みや放課後、一緒に過ごす時間が多くなった。
本当に彼と一緒に過ごす時間は心地よくて、同じクラスにならなかったことを恨めしく思った。
早く休み時間になればいいのに、放課後になればいいのに。いつもそう思っていた。
授業やHRが終わると同時に教室を飛び出していく俺を、高瀬くんはにこにこ…いや、にやにやと見送る。
「八木くーん!」 「お、かずいっちー」
隣の教室を覗いて、満面の笑みを浮かべて手を振る俺。
恋をする乙女のようになっているのは、恐らく傍から見れば明らかだっただろう。
でも、その時の俺は、まだ気付いてなかった。純粋な友情だと、思い込んでいた。

だから、八木くんの彼女の愚痴だって、聞くぐらいならいくらだって聞いてやろうと思っていた。
だって俺は友達なんだから。そのくらいしかしてあげられないから。
後から思えば、少々複雑な心境ではあったけれど。

「その後、どう?連絡あった?」
「ううん、もう終わった…って言うか、もういい」
「…いいの?」
「うん。だってほんとは…彼女なんかいねぇいし」
「…は?……え???」
今日も、彼の気持ちがほんの少しでも軽くなるなら、いくらでも話を聞こうと、そう思っていたのに。
八木くんの予想外の言葉に混乱する俺。それが本当なのか冗談なのか分からない。
この前、あんなに元気がなかった八木くんは、じゃあ何で落ち込んでいたんだ?
え…まさか演技?でも…そんなことする理由ないし。
複雑な心境なんかすっかり忘れて、俺はただただ混乱しながら、なんとかその意味を理解しようと、
あまり回転の速くない頭をフル稼働させていた。
「うん…まあ、いいなら、いいけど」
混乱した頭ではそんな言葉を返すのがやっとだった。でも、更に追い討ちをかけられた。
「つか……目の前にいるし」
誰が?八木くんの目の前にいるのは誰だ???
「…え?…え??」
「嫌なら別にいいけどー」
彼はただにこにこと笑んで、そこで言葉を止めた。

おかしな2人(おかしいのは俺だけかもな…) 5 

2006年07月26日(水) 4時12分
人間、思いも寄らない幸福に見舞われると、思考が停止するようだ。
しかも、とんでもないことを言い出したりもするらしい。

「や…ちょっと待って。勘違いだったら恥ずかしいんだけど……俺?」
笑顔のまま、こっくりと頷く彼。
「ちょっと待って!ちゃんとゆっくり考えた方がいいよ?俺がすげー悪いヤツだったらどうすんの?」
俺は、咄嗟に返したその一言のせいで、激しく後悔してもんもんとした日々を過ごしたのだ。何日も何日も。


決して俺は悪いヤツではないとは思う。大体、悪いことを企むような頭も度胸もない。
だからといって良いヤツかというと、それはそれで自信を持って言えることでもない。
特に恋愛が絡むと、自分がダメ人間になることは、十分承知しているつもりだった。
でも、承知しているからといって、その考え方や性格がすぐに直るものでもなく。

「なんで…俺なんだろ?」
頭の中でその言葉を何度も何度も繰り返した。恐らく口に出していることもあっただろう。
嬉しい。純粋に嬉しいと思った。
でも、自信がなかった。自分が、彼と釣り合いがとれる人間だとは思えなかった。
怖かった。もしも付き合ったとしても、つまらない俺はすぐに飽きられてしまうんじゃないかと、怖くてたまらなかった。
でも、辞退しようとは思わなかった。だって俺は、きっともうずいぶん前から彼のことが好きだったから。自分でも気付いてなかったけど。
そして、その気持ちにはっきりと気づいた時、あんな言葉を返してしまったことを、激しく後悔した。
あの日の別れ際、八木くんは俺にこう言ったんだ。
「じゃあ、付き合うことはゆっくり考えていこう?お互い心変わりしてもあれだしね…」
その言葉を聞いた瞬間に、俺はもうものすごく後悔したんだ。
じゃあ、やっぱりいいやーって言われたらどうすんだ?バカか、俺は。なんで素直に宜しく。って言わなかったんだよ!?
頭の中で、自分で自分を激しく責めた。罵倒した。
「また明日ねー」と手を振って別れた八木くんの後姿が、ものすごく遠くにいってしまいそうに思えた。

おかしな2人(おかしいのは俺だけかもな…) 6 

2006年07月26日(水) 4時13分
自信がないとか釣り合わないかもとか考えたところで、気持ちはもう決まっていたんだと思う。
だからあんなに後悔して、同じことばかりぐるぐると考えていた。
その次の日から2、3日、たまたまだとは思うけど、なかなか話す機会がなくて。
俺はもう、今にも泣きそうな気分だった。早く、早く八木くんに言わなくちゃ。ものすごく焦っていた。

数日過ぎて、ようやく一人でぽやぽやと歩く八木くんを見付けた時、俺は挨拶もそこそこに、彼を人気の少ない場所へと攫っていった。
「かずい、どうしたのー?」
訳も分からぬまま、屋上へと続く階段の踊り場へと拉致された彼は、いつものほんわりとした笑顔で問いかけてくる。
「うん、あのさー」
「んー?」
「なんつーか……この間の話、もう無し?」
「あー、付き合うか付き合わないか?」
「うん、そうそう…」
こんなにドキドキするのは何年ぶりだろう。いや、もしかしたら人生で初めてのことかもしれない。
いつもと変わらぬ笑顔の八木くんを、恥ずかしくて真っ直ぐ見ることが出来なかった。

「俺でいいの?」
その言葉は俺の台詞だよ。っていうか、俺はもう八木くんじゃなきゃダメだと思うから。
そう思うのに、緊張のせいかすぐに上手い言葉が出てこない。
「あのね…なんて言うか…。俺で良ければ、なんだけど…」
ようやくそれだけ答え、次の言葉を考えていた俺に、彼はにこにこと笑んで
「じゃあ、よろしくっ」
そう言いながら片手を差し出してくれた。
「や、こちらこそ宜しくお願いします」
密かにちょっと泣きそうになりながら、俺はその手をぎゅっと握った。
これから、絶対に絶対にこの手を離しちゃダメだと思ったから、ちょっと力を込めて握手をした。
その時から「八木くん」という呼び方から「すぐる」に変わった。
たったそれだけのことなのに、「友達」から「恋人」になったことを実感させられて、
すごく恥ずかしくてすごく嬉しくて仕方なかった。

おかしな2人(おかしいのは俺だけかもな…) 7 

2006年07月26日(水) 16時28分
「へぇ、なるほどね…」
ほんの一ヶ月ほど前のことを思い起こし、恐らくものすごく顔を緩めながら延々と語っていたであろう俺の話を聞き終えたカシィ(高瀬くんね)は、何度か頷いた。
最初は絶対怖い人だと思っていたカシィは、実は優しくて頼れる兄貴というような感じの人だった。
「どっちから付き合おうって言ったんだ?」
そんな、一言答えれば済むような質問に対して、長々と出会いから語りだした俺に、嫌な顔一つせずに最後まで話に付き合ってくれた。
「まあ…お前が優にものすごーーーく惚れてるってのは、よく分かったよ」
「そんなの…今更じゃん」
「あぁ…まあな」

「何が今更なのー?」
珍しく、自分のクラスで話し込んでいた俺達のところへ、長身の金髪がのっそりと現れた。
「おう、優。いいタイミングだな」
そう言ってひらっと片手を振ったカシィに、すぐるはほんわかと笑んで「何が?」というように首を傾げた。
「いや、和依と入学したばっかの頃の話しててさ…。こいつ、最初の頃、もう毎日授業が終わる度に…」
「ぎゃーーー!ちょっ、カシィ。余計なこと言うなよー!」
慌てて椅子から立ち上がり、今にも襲いかかりそうな勢いの俺を、カシィはにやっと笑って眺め
「…今更だろ?」
涼しい顔をして、そう言いやがった。
すぐるは、じたばたする俺を宥めるようにぽんぽんと肩を叩き、カシィに先を促すように
「うん…授業が終わる度に?」
にこにこと笑んで問いかける。
「あぁ…もうさ、すっげー勢いで教室から飛び出してって。で、優と話して戻ってきた後は、もう…」
「ぎゃーーーーー!カシィ、何言ってんだ!すぐるも、そんな話聞かなくていいからっ!!」




まあ、そんなこんながありまして。
毎日些細なことで一喜一憂したりもしてるんだけど、それはもう惚れた弱みというやつで。
幸せで賑やかな学園生活を送ることが出来るのは、大切な恋人と友達のお陰。
本当にありがとう。そして、これからも宜しく。

仕方ねぇじゃん好きなんだから 1 

2006年07月26日(水) 16時31分
「うーーーん、どうすっかなー。何がいいんだろな…」
放課後。1年B組の教室の最後尾の席で、八十は唸っていた。
彼以外に残っていた数人のグループが挨拶をして帰っていくと、誰もいなくなった教室で盛大に溜息を吐く。
「去年はあれ、だろ…その前はえーっと…あ、そうだそうだ。うーん、今年は何にすっか…」
ぶつぶつと独り言と溜息を繰り返していると
「おー、珍しい。今日は一人なのか?」
と後ろのドアから声が聞こえた。高瀬だ。
「お前こそ1人かよ?」
そう声をかけながら、空いている隣の席を顎で指すと
「おう、今日はなー」
と、高瀬はにやけながらそこに腰を下ろした。
「俺も。大亮、今日は用事があるんだと…」
「あぁ、それで溜息ついてたんだ?」
「ばっ、ちげーよ。それはまた別の問題で…」
「別の問題?」
「あー、実はよ……」
八十が言いかけたその時、またしても後ろのドアから声をかけられた。
「あ、やそとかずしだー。何やってんだ?2人で」
今度は八木だ。
八木は2人の顔を交互に見遣り、にこにこと楽しそうに笑いながら高瀬とは反対隣の席に腰を下ろす。

改めて。大きい男が3人、放課後の教室で会議を始めた。
「大亮の誕生日プレゼントなぁ…」
高瀬が足を組み替えながら、天井を仰ぐようにして呟いた。
「んー、音楽の好みとかならなんとなく分かるけどなー」
八木が机に顎を乗せて考え込んでいる。
「はー、どうしよ…何が喜ぶのかな…」
八十が盛大に溜息を吐いた。
しばらく沈黙が流れた。八十が何度目かの溜息をついた後
「本人に聞くのが一番いいのかもな…」
誰からともなく、そんな言葉が零れた。