許されざるもの

June 18 [Thu], 2009, 21:00
正直、書こうか迷っていたのですが・・・。


自分の中で上手く言葉が出てこないと言いますか、纏まらないと言いますか・・・。



足利事件の冤罪問題で、栃木県警トップが菅家さんに謝罪。


それに対して菅家さんは、


『許す』


と。


・・・重いなぁ。


17年もの間、無実の罪で自由を奪われる。


死者と同じ、決して返って来ない時間という人生。


この世の地獄を味わったから人が発した言葉だからこそ、重く、尊い。


一方、当時無期懲役の判決を下した裁判長のコメント。


『自らの良心に従っただけです』、と。


別に、この裁判長や検察官、引いては取調べに当たった警官をあげつらう気は毛頭ございません。


なぜなら、彼らは彼らの正義に基づいて、職務を全うしたに過ぎないからです。


問題になるべきは、その手段であり、過程であったと。


でなければ、


『良心や正義に基づいた結果が、無実の民間人の半生を奪ってしまった』


という、悲劇以外の何ものでもない結論に辿り着いてしまいます。




政治学者のD・イーストンは、


『政治権力=むき出しの力=軍隊・警察』(プラトンも提唱しております)


と表していました。


むき出しの力、即ち、暴力です。


この暴力を如何に制御するかが、政治システムの柱の一つなのであります。


しかしながら我々個々人は、この『暴力』に対して非常に脆く、弱い。


それは逆の意味でも。


当時のマスコミで真っ向から、更に大々的に、DNA鑑定の信用性に疑問を持って報道してきたとこがあったのでしょうか?


我々もまた、同様の観点で警察発表に接していた人がどれだけいたのか・・・。


今でこそどこのマスコミでも鬼の首を取ったように、


『800人に一人の割合で別人と判定してしまう(曖昧なもの)』


などと言ってはいますが、逆に言えば、


『800回やったら799回は的中させる』


という事でもあり・・・。


その800分の一が、事件現場周辺の人物(容疑者)から出てしまうと想定出来るでしょうか・・・?


そもそもDNA鑑定の結果そのものが本当に『クロ』だったのか・・・。


そう考えると、何を信じていいのやら分からなくなります。



裁判員制度がスタートしました。


最終的な判断は自らの正義と良心に従って・・・と言う事なのでしょうが、


良心って、何ぞや。


正義とは。


それを測る物差しすら、かくも灰色の、得体の知れないモノのように感じてしまうのです。





あー、やっぱり纏まらなかった・・・。
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足利事件 捜査幹部「心からおわび」 菅家さん「許そうと思う」
6月17日15時44分配信 産経新聞


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090617-00000141-san-soci

 栃木県足利市で平成2年に4歳の女児が殺害された足利事件の再審請求審で、冤罪(えんざい)の可能性が高まったとして無期懲役刑の執行停止により釈放された菅家利和さん(62)が17日午前、釈放後初めて栃木県を訪れ、県警本部で石川正一郎本部長と面会した。

 石川本部長は「長い間つらい思いをさせたことを心からおわび申し上げます」と深々と頭を下げた。捜査幹部が菅家さんに直接謝罪するのは初めて。

 菅家さんが同県に入るのは逮捕から17年半ぶり。菅家さんの弁護士によると、石川本部長は「当時の捜査員全員を代表して自分が悪い」と述べたという。

 菅家さんは面会後の記者会見で、石川本部長の謝罪について「心からこの人は謝ってるな、と思った。
 許そうと思う」と述べた。

取り調べを担当した警察官や検事についても「私の前に来て『申し訳なかった』と言ってもらえれば、許そうと思います」と話した。


 菅家さんは午後、事件の舞台となった同県足利市を...
太田焼きそばマンブログ  June 18 [Thu], 2009, 22:59
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がねっち
私も連カキ(笑)

被害者側への・・なるほど。。。

けれど、
やっぱり人が人を裁くのだからやっぱり「正解」はなくて、
そこに「法」があるのだとしても、それを作ったのも人で。

被害者側に立って考えたら、それも感情論な気もする。

そしたら私は、死刑より「終身刑(絶対出ないのが条件)」の方がまだ望ましいなぁ。。

罪を背負い続けて生きている方がずっと大変で、
死ぬ方が楽じゃないのかな・・と思っているからかも!
それも被告の人格によるんだろうけど。

答えの出ない問題だね(;.^^)ノ
June 22 [Mon], 2009, 14:47
加ト吉
のってぃんさん>

いえいえ〜。

極刑という形で、事件・そして被告の罪に終着点を与えるというのは必ずしも正解ではないのかもしれません。

それだけに、死刑反対を掲げる人達の理念と言うのも理解できます。

でも・・・具体的に、というと・・・?

きっとこの問題に明確な回答なんて無いんでしょうね。

そして、その事にどれだけ向き合っていられるか・・・。
June 20 [Sat], 2009, 21:57
のってぃん
連カキ失礼します。


…死刑判決か…
恐らく自分達がそういった極刑を下す様な重い刑罰に関与する事は始めの内はないとは思いますが、日本は某国みたいに日常的に極刑が下されている訳ではないから死刑反対論者が多いのも致し方なしかと思います。(僕は反対派ではありませんが)

『死人に口なし』という言葉がありますが、今まで身近にこういった事がなかったですから、この言葉がすごく重くのしかかる様です(・ω・`;)

僕自身あまり物を知らずに語ってますので不快に思われたらスルーして下さい。
June 19 [Fri], 2009, 22:32
加ト吉
のってぃんさん>

事前の情報を一切排除して、法廷での証言だけで判断するのは裁判員も同様のようです。

インターネット等の普及で、簡単に様々な情報が手に入る今、『余分な情報の排除』というのは想像以上に難しいと思いますね。

自分も、冷静な判断が下せるかは全く自信がありません・・・^^;
June 19 [Fri], 2009, 21:24
加ト吉
がねっちさん>

感情論というのは決して一般論ではないと思います。
なぜなら、我々はすべからく一般人。
その感情に対して、いかに『合理的』かつ『理性的』な判断・説明を付加するのが法な訳ですから。

死刑判決反対と言うのは、一つの意見として大いに結構ですが、そこに『被害者(並びに遺族)への配慮』というのはあるのでしょうか?

罰というものが本来、罪人そのものに対して行われる性格である以上、確かに被害者の存在というのは、蔑ろにされがちではあります。

それだけに、近年のしごく一般論・感情論的なヒューマニズムによる死刑廃止論は大いに疑問が残ります。

感情論によって加害者の『人命』を尊重しようとするのなら、何故、加害者によって不当に命を奪われた被害者、並びにその遺族達の『尊厳』というのを無視できるのでしょうか?

山口県光市母子殺人事件、名古屋の闇サイト殺人事件・・・これらの被害者・遺族に対して、『被告の生命以外での贖罪』というものを、具体的かつ効果的に提示できて初めて、『死刑反対』という文言が生きてくるのではないでしょうか。
June 19 [Fri], 2009, 21:10
がねっち
私は人が人を裁く上で死刑判決反対派なので、
もし裁判員になってしまったら(なってしまったら(ー_ー;)
その点だけは譲れません。

論点ずれてる?
自分の良心に従って・・といっても、それも感情論な気がするのは
私が一般人だからかなぁ。。

難しい。

菅家さんの今後の人生が、有意義で、どうか少しでも心休まるモノでありますよう。。
June 19 [Fri], 2009, 14:03
のってぃん
聞いた話では裁判官は事前にどのような情報を仕入れていても(例えば事件の真相真実等)、それに準じた判断ではなく検察とかもろもろの情報や証拠で判断するんだとか…

あくまで人から聞いた話ではありますが、もしそれが本当だとしたら『裁判員制度』に一体何の意味があるのやら…
と思ってしまいます。

感情移入せず第三者的な立場で判断しなければいけないというのは判るけれど、果たして自分達にそれが出来るかどうか不安です。仮にも被疑者の今後の人生を決める訳ですから(・ω・`;)
June 19 [Fri], 2009, 1:35
プロフィール
  • ニックネーム:加藤将之
  • 性別:男性
  • 誕生日:1972年9月23日
  • 血液型:A型
  • 職業:専門職
  • 趣味:
    ・スポーツ-マラソン/陸上競技
    ・自転車-ツール・ド・フランスなど・・・
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