肩の痛みを引き起こす病気
2009.02.05 [Thu] 10:43

こりの痛みを引き起こす病気を個別に紹介します。
肩の痛みの原因となる病気


肩こり(肩の痛み)には、病気未満の筋肉疲労性の肩のこりと、何らかの病気や損傷が引き起こす肩の痛みの2つがあります。
筋肉疲労性の肩のこりであれば、正しい生活習慣を身につけることによって、症状を改善することができますが、病気や損傷が原因となっている肩の痛みの場合は、何よりもまず治療に取り組まなければなりません。
肩の痛み、それは病気のせい?
 

肩関節の疾患が原因の五十肩
2009.02.05 [Thu] 10:40

50代を中心に40代から60代の年代に多発する五十肩は、身近な症状です。
五十肩とは俗称であり、正式には「肩関節周囲炎」といいます。
肩の痛みが特徴


五十肩とは、肩関節のまわりの組織に炎症が起きた状態です。
炎症の発生は、老化と深い関係があります。
肩はいくつかの関節が組み合わさって、さまざまな動きを可能にしています。
肩関節の老化による肩の痛み


まず組織の老化が始まると、筋肉疲労がなかなか取れず、たまっていきます。
すると肩こりと同様に血行が悪くなって、各部に十分な酸素と栄養が行き渡らなくなります。
弱った組織はちょっとした動きをきっかけとして、激痛など五十肩特有の症状を起こします。
こうして、激痛直後の急性期には、患部が熱をもったり、赤く腫れたりすることもあります。
発生直後にみられるこうした症状は5〜6日続き、慢性的な症状に移行します。
五十肩の発生


五十肩の治療法は、痛みの発生から5〜6日ほどの急性期とそれ以降の慢性期で分けて考えます。
急性期には、第一として痛みを和らげ炎症としずめることを目的とします。
具体的には安静療法、患部の冷却や鎮痛消炎剤の服用などです。
五十肩の治療法
 

圧迫障害による肩の痛み
2009.02.05 [Thu] 10:34

首や肩周辺の組織が変形したり炎症を起こすと、肩から腕にかけての神経や椎骨や脊髄にある血管はすぐに圧迫されてしまいます。
神経が圧迫されると刺激が痛みとなり、血管が圧迫され血行障害を引き起こします。
神経や血管の圧迫が原因で、首・肩・腕の痛みを引き起こす病気に「胸郭出口症候群」があります。
胸郭出口症候群による肩の痛み


手指の中でも、特に親指や人さし指にしびれが出るのが手根管症候群です。
手首を不自然な位置に固定したまま手先の作業を続けたり、手首に繰り返し強い力を加え続けたりした結果、神経が圧迫される病気です。
男性よりも女性に多く、糖尿病や肝臓病、リウマチや透析中の人に発症しやすいといわれています。
手根管症候群


肘を骨折したり脱臼してから何年も経ってから、手の小指にしびれが出るのが肘部管症候群です。
これは、怪我によって変形したり、ずれた骨が神経を圧迫するために起こる症状です。
圧迫されるのは、肘から小指にかけて通っている尺骨神経です。
肘部管症候群による肩の痛み
 

頚椎の病気が原因となる肩の痛み
2009.02.05 [Thu] 10:31

頸椎に生じる病気も、肩のこりや痛みの原因になります。
代表的な病気は、「変形性頸椎症」「頸部椎間板ヘルニア」、「後縦靭帯骨化症」の3つがあります。
このうち変形性頸椎症と頸部椎間板ヘルニアは、老化に深い関わりがあります。
頸椎の病気による肩の痛み


頸椎の老化が進んで、椎骨の変形がはっきりとみられるようになる病気が「変形性頸椎症」です。
椎骨の変形が始めると、骨の表面に棘のような突起ができますが、この棘(骨棘)が椎骨の背中側にできると、脊髄や神経根と血管を圧迫するようになります。
骨棘が大きくなければ圧迫も弱いので、肩がこるといった程度です。
変形性頸椎症による肩の痛み


椎骨間の椎間板の老化が進むと「頸部椎間板ヘルニア」を発症することがあります。
頸部椎間板ヘルニアも首や肩のこりや痛みを伴います。
ヘルニアとは、組織に中身が外に飛び出してしまう症状を指す言葉です。
椎間板の中身が飛び出してしまう椎間板ヘルニアは、首だけでなく胸部、腰部の脊椎でも起こります。
頸部椎間板ヘルニアによる肩の痛み


後縦靭帯骨化症も変形性頸椎症や頸部椎間板ヘルニアと同様に、頸椎部分の神経が圧迫されて首や肩の痛みを引き起こす病気です。
欧米では、発症例は少ないのですが、日本はじめアジアでは、めずらしい病気ではなく、最近は少しずつ増加しています。
後縦靭帯骨化症による肩の痛み


頸椎を含む脊柱の中央にはトンネル状の空洞があり、この中を生命維持に関わる重要な神経=脊髄神経が通っています。
病気や組織の変形によってこの脊柱管が圧迫されると激痛が生じるのです。
もともと脊柱管のつくり細いため十分なスペースがなく、脊髄が窮屈になっている人がいます。
このような人は、小さな圧迫であっても脊髄が押され、痛み方がひどく、慢性化しやすいです。
全身に広がる痛み
 

脊髄にできた腫瘍による肩の痛み
2009.02.05 [Thu] 10:29

肩こりの症状はさまざまですが、特に注意すべき症状は、肩のこりや痛みの箇所が一定せず、日増しに痛みが強くなり、めまいやしびれなどを伴う状態のときです。
これらの自覚症状は、脊髄にできた腫瘍が原因になっていることもあります。
腫瘍には良性と悪性があり、深刻なのは転移がんに代表される悪性腫瘍です。
頸椎は胸椎や腰椎に比べてがんが転移することは少ないものの、年々がんの発症が増えていることや、重要な神経や血管が複雑に張り巡らされている部分なので油断はできません。
がんの疑いのある肩の痛み
 

むち打ち症
2009.02.05 [Thu] 10:26

頸部の外傷として最も身近なものは、頸部捻挫です。
いわゆる「むち打ち症」です。
追突事故やスポーツ中の事故が原因で、頸部が前後に大きくしなるために起こる筋肉や靭帯の損傷です。
むち打ち症の程度


重度のむち打ち症でも、正しい治療を行えばほとんど回復できます。
しかし、初期の対処を間違うと回復に時間がかかり、後遺症につながることもあります。
むち打ち症は適切な治療を


むち打ち症は、適切に処置すれば、1〜3ヶ月で治ります。
しかし症状の改善がみられなく、加えて自律神経系の働きが悪くなることがあります。
これを「バレリュー症候群」といいます。
むち打ち症の影響
 

スポーツ障害による腕の痛み
2009.02.05 [Thu] 10:23

テニスや筆記作業など肘周辺に痛みを感じるというのは、一般に「テニスひじ」と呼ばれている症状で正式名称は、「上腕骨外上顆炎」といいます。
その名のとおり、テニスをする人や、手先の細かい作業の多い人、主婦にも多くみられる症状です。
肘の外側の痛みが主な症状で、手首をそらしたり不自然な形で固定したりしたときに痛みが強まるのが特徴です。
スポーツや細かい作業による痛み
 

病院での診察
2009.02.05 [Thu] 10:14

首や肩に、腕にあらわれるこりや痛みの原因はさまざまで、自分で診断をくだすことはほとんど無理です。
命に関わる重大な病気が潜んでいる場合もあるので、症状が軽度でも重度でも早期回復のために、整形外科での診断を受けることが必要です。
整形外科での診断


一般に肩こりの場合、病院に行くより鍼・灸・指圧やカイロプラクティックの民間療法の施療所を利用するでしょう。
肩こりがただの筋肉疲労性であれば、大きな問題ではないかもしれません。
しかし、治療を必要とする病気が潜んでいたとすると悪化させてしまう危険があります。
ですから整形外科でこりの原因を明らかにすることが大切です。
民間療法を考える前に


病院で行う治療の最大の目的は、急性期の炎症をしずめることと、筋力アップのための体操ができるように痛みを抑えることです。
これは痛みの根本的な治療ではありません。
症状改善と再発予防は、日常生活の中で実践されるもので、長期間取り組んで効果があらわれるのです。
基本的治療法


各治療方法を行っても症状の改善が望めないと判断されたとき、最終手段として手術があります。
頸椎は、神経や血管が複雑に通っているデリケートな部分なので、手術をするかどうかは慎重に検討する必要があります。
最終手段は手術