猫の歌 1

2006年09月24日(日) 0時40分
カーリルこと寒月ですこにゃてゃ!(・`ω・)ノ

今日はシンプルに登場してみました!
書くこといっぱいあるはずなのに全然書いてないとはいかなることか!
でも新鮮なうちに書かないとあれですね、更新しにくくなっちゃいますね。

そんな苦し紛れな言い訳はオイトイテo(´・ω・`o)≡(o´・ω・`)o^◇

昔書いた小説第二弾!
今回もやはり、一 応 Ro小説です。
タイトルは「猫の歌」ですが、この話が「猫の唄」ギルドの元になったわけではありません。
むしろ猫Gが生まれた後で書いたものなので順番が逆です。
だからといって猫Gのイメージというわけでもないと思うのであしからずv






鐘が、鳴り響く。
美しい純白のドレス。
清楚なタキシード。
広がるは、笑顔。
幸福そうな二人と、温かく見守る村人達。


――そう、今日は結婚式だ。


教壇に、静かに立つシスター。
少し照れたように頬を紅に染める女性の獣人と、明るい笑顔を送ってくれる男性の獣人。
シスターに牧師をやって欲しい……それは二人の強い希望だった。

通常、彼らの結婚式は村長の家で行われ、村長が牧師を行うという形が伝統となっている。
だからこれは特例中の特例であり、その話を聞いた彼らの誰もが驚き、目を見開いた。
彼らはみな、シスターを村に招待するものだと思っていたから。
だがしかし、それに反対する者もまたいなかった。
彼女なら優しく祝福してくれる、きっと快く承諾してくれるだろうと。

何を隠さん、一番驚き喜んだのはシスター当人である。
話を聞いた時の喜び様といったら……。
「まぁ!本当に私に?!」等と歓喜の声を上げ、胸の前で手を組みながら目をきらきらと輝かせて彼らの話に聞き入り、話が終わったと思えば彼らの帰還も待たず、脇目も降らずにうきうきと準備に入っていったのである。
式の予定日は、一週間後だというのに……。
それはまるで、少女の様。
普段シスターに対して、おっとりと優しくゆっくり話をしてくれるイメージが強かった彼らに取って、そんな彼女の姿はとても意外であり、それ以上に可愛いらしく、微笑ましいものであった。

式の前日。
彼らは最後の打ち合わせをしに彼女の元を訪れた。
彼らを出迎えた彼女の姿。

三角巾に白いエプロン、手には箒をしっかり持ち、今丁度マスクを外したところと言ったところだろうか。

……これには彼らも目を点にしていると、シスターは彼らに向かって「明日に向けて大掃除をしているの。」などとにこやかに言う。
思わず吹きだしてしまった者も居て。場には笑い声が溢れ返った。
なのに彼女はきょとんとしている。どうやら彼女からすれば大真面目らしいのだ。
笑顔の溢れる中、一人が彼女に続いて箒を手に取り掃除し始める。
「打ち合わせなんて、掃除しながらでも出来るさ。」
そう言って。
打ち合わせが終わる頃には、小さな教会は埃ひとつ見当たらないほどになっていた。

次の日。
隅々まで掃除されつくした教会には式の為の装飾が施される。
小さな教会にたくさんの村人姿が集い、シスターは静かに教壇へと立つ。
ゆっくり、ゆっくりとヴァージンロードを歩み、シスターの前で立ち止まる二人。

そして――――――現在に至る。

誓いの言葉を立て、ロウソクに火を灯し、指輪の交換をして……式は途切れることなく、和やかに進んでいった。
そして……誓いのキスが交わされる。

「ご結婚おめでとうございます。」

いつもと変わらない、あの暖かい声でシスターが言う。
それを合図の様に、村人達は一斉に謳い始めた。
歌に包まれながら、教会を後にする二人。
その唄は、気高く、でもどこか優しくて懐かしい音色をしていた。

村に伝わる唄なのだろうか。
シスターが、今まで聴いたことのない唄だった。
教会の聖歌とはまた違う……だけど、とても綺麗な唄だと思った。

式の余韻に浸っていると、一人の村人が彼女の隣へと座った。
「あの唄を聴くのは、初めてですかな?」
「ええ…とても綺麗な唄ですね。」
「どれ、今日のお礼にひとつ昔話でもしましょうか。

……むかし、むかし。あるところに、、、







―――――むかし、むかし。あるところに一人の少年と、一匹の猫が暮らしていました。
少年は歌うことが好きで、歌をよく口遊んでいました。
猫は、そんな少年の奏でる歌が大好きでした。
聞いていると心地よくなって、ついついうとうとしてしまうくらいに。
少年が歌い終わるといつも猫は眠ってしまうのです。
「お前、そんなに俺の歌は眠くなるのかぁ?」
猫に向かって少年は言います。
だけど、猫はすでに夢の中。
とても気持ちよさそうな猫を、少年は優しく撫でるのでした。

少年は気づいていないでしょう。
猫は夢の中でも貴方の歌を聞いていることに。

そんな日々が続いたある日、少年は病に倒れました。
苦しそうな少年。
心配そうに見つめる猫。


表情をゆがめ、あの心地いい歌を歌ってくれない少年を見て、猫は彼に何か出来たら…そう思いました。


高熱にうなされ眠りたくても眠れず、ベッドでぐったりとする少年の耳に不思議な音色が届きました。
とても、とても、近くから聞こえるのに。
何処から聞こえてくるのか分かりません。
でもそれは心地よくて。
気づけば少年は、眠りに落ちていたのです。

その後暫く続いた病もすっかり治り、元気になった少年。
でも、彼の頭からあの時聞こえた音色が離れることはありませんでした。
元気になった少年はまた、歌を口遊み始めました。
そうだ、あの時自分を助けてくれたあの音色をを歌ってみよう。
音色に、歌詞はありません。
だから彼は、ハミングで歌い始めました。

「Hum〜♪」
「………Ah〜♪」

するとどうでしょう、あの時の音色が、再び少年の耳へと届きました。
まるで彼のハミングに合わせるように。
少年は歌いながら、辺りを見回します。
でもやっぱり、その音色の主は分かりません。
その日以来、少年がハミングで歌うと、その音色は必ず聞こえてくるようになっていました。
やがて、彼にとってその音色と歌うことが楽しみとなりました。





まだ続きます。
文字数足らなかったので続きは後日ということで!
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百式ぷらす
うわああああああ
気になる〜!
早く読みたいお(´・ω・`)
2006年09月24日(日) 3時42分
メロメロパーク
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コメントありがとーぅ!!
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