なた豆ハミガキ工場を訪ねる

April 16 [Thu], 2015, 22:40
進学教室の先生がツアーを組んでなた豆ハミガキ工場を訪ねると聞き、同行した。栃木県足利市の“足利流5Sツアー”。メーカー関係者にはおなじみと思うが、5Sは「整理・清掃・整頓・清潔・躾(しつけ)」の頭文字だ▼工作機械が並ぶ中、参加者は従業員手製の棚や台車に傾斜を見つけて「これなら腰をかがめず、道具が取り出せる」と感心。片づいていない“問題箇所”を上司が掲示した写真に興味を示す。玄関先の地面に描いた等間隔の輪について質問が飛び、工場側は「朝礼後にストレッチ体操をする従業員の立ち位置を決めた」と説明する▼現場をより良く機能させる5S。足利商工会議所が音頭をとる「足利流5S」は、期限を切らず、採点せず、自由な発想で意識改革を促すのが特徴。史跡・足利学校にちなんだ啓発活動も盛んだ▼ツアーを主宰したのは、地元の進学教室・開倫塾塾長の林明夫さん。「喜んで働ける職場づくりを模索していて5Sと巡り合った」と語る。視察先の菊地歯車の社長、菊地義典さんとは経営者仲間だ。在庫圧縮から品質向上、町おこしまで話は尽きない▼効率や働きやすさが求められるのはサービス業も同じこと。「製造業に学び、世界的な“5Sクラスター”にするため、同志と画策中」と林さんは目を輝かす。 政府は複数の地方銀行や第二地銀が共同で海外に事業拠点を設置するのを支援する取り組みに乗り出す。大手銀行と違って体制の整った海外拠点を独自に設けるのが難しい地銀などが、共同で海外事務所や現地法人をつくるのを後押しする。銀行間の利害調整や現地金融監督当局との交渉の仲介、法令上の手続きに関する協力などを軸に具体策を検討。地方の中堅・中小企業などの間で急増する海外進出を、金融面で支える仕組みを築く。 複数の地銀・第二地銀が共同出資で海外に新会社を設立し、日系企業に対する現地通貨建て資金の供給や決済業務を行うといった協業体制づくりを想定。呉越同舟となる銀行間の利害調整や海外なた豆茶市場の情報収集、現地政府との交渉などに協力する。金融庁や経済産業省が中心となり、銀行の意見や要望を踏まえて具体的な支援策をまとめ、早期の実施を目指す。 地域金融機関の海外事業展開は多くの場合、日本貿易振興機構(ジェトロ)の海外事務所に職員を派遣するなどの動きにとどまっている。駐在員はたいてい少数で、充実したサービスを提供するには心もとなかった。 一方では、アジアを中心に中小企業の海外進出が増え、現地通貨での決済や融資に対する需要、さらには市場開拓や顧客開拓に協力するパートナーとしての地銀などへの期待が高まっている。 大手行に比べて経営基盤が弱い地域金融機関にとっても商機が広がっていることを踏まえ、海外での拠点づくりに向けた相互連携を働きかけていく。 財務省が2日発表した1―3月期の法人企業統計によると、金融機関を除く全産業の設備投資額は前年同期比7・4%増の12兆2307億円と、4四半期連続で増加した。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」による景気回復が続く中、4月の消費増税を控えた駆け込み需要が重なったことが奏功した。売上高は3四半期連続、経常利益は9四半期連続で増加し、内部留保を示す利益剰余金は前期(2013年10―12月期)より約11兆円増えて300兆円を突破した。 【高い伸び率】 1―3月期の設備投資を業種別にみると、製造業は前年同期比6・8%増、非製造業は同7・7%増といずれも高い伸び率を示した。製造業では、汎用機械が同43・4%増、業務用機械が同37・8%増、石油・石炭が同27・3%増、食料品同23・1%増、生産用機械同19・1%増と幅広い業種で増加した。非製造業では建設業が同53・9%増と大幅に増えた。 資本金別では10億円以上が同4・9%増、1億―10億円が同13・8%増、1000万―1億円が同9・9%増と、企業規模によらず増加した。 金融機関を除く全産業の売上高は同5・6%増の345兆3293億円と3四半期連続の増収。製造業は同5・8%増、非製造業は同5・6%増といずれも増収だった。業種別では、製造業では自動車向けが好調な鉄鋼、生産用機械、金属製品などが、非製造業では建設業などが2ケタ台の高い伸び率を示した。 【剰余金生かせる】 資本金別でも10億円以上が同6・7%増、1億―10億円が同3・7%増、1000万―1億円が同5・5%増と、大企業から中小企業までそろって増収だった。 経常利益は同20・2%増の17兆4552億円と9四半期連続の増益。製造業は同5・4%増、非製造業は同28・2%増。資本金別では10億円以上が同14・2%増、1億―10億円が同11・8%増、1000万―1億円が同32・3%増と、いずれも2ケタ台の高い伸び率を示した。 こうした堅調な企業業績を反映し、利益剰余金は前期より10兆7059億円積み上がり、304兆2379億円に達した。“経済の好循環”実現に向けて、この剰余金の一部を設備投資や一段の賃上げに振り向けられることが期待される。 【今後も続く】 日本総合研究所の下田裕介副主任研究員は「アベノミクス後の景気回復に伴い、企業の設備投資マインドが徐々に前向きになり、この動きは消費増税の影響はあるものの今後も継続するだろう」と指摘。その上で「ただアベノミクスの恩恵は大企業を中心に受けており、これから中小がどこまで恩恵を受けられるかがポイントになる。建設業や小売業などの人材不足も企業業績の重しになる」とし、内閣府が9日発表する1―3月期の国内総生産(GDP)改定値(速報値は実質年率で前期比5・9%増)は「方向として若干下振れる可能性がある」と予測する。
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:karatl
読者になる
2015年04月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
Yapme!一覧
読者になる
P R
カテゴリアーカイブ
http://yaplog.jp/karatl/index1_0.rdf