「古武術に学ぶ楽器奏法」 2月5日(日)

February 06 [Mon], 2012, 22:36
たまプラーザ音教楽器店での講座でした。

本日は、ヴァイオリン、ピアノで新しい方が参加されたので、復習を兼ねて立ち方による身体の重さ?の違いや、椅子に腰掛けた相手を持ち上げたり、蔵王権現、人間ジャッキと、懐かしいものを沢山やりました。

とにかく「ふんばる必要はさらさらない。むしろ、ふんばりは邪魔をする。」

を心身で納得していただくには、楽器に取り組む前に、こうしたいくつかの体験をしていただくのが一番早い。

ご縁があって、ここまでいらしてくださった熱意ある方達なので、みなさん、どれもすぐに出来て、その後、楽器に向う。

幸い、ヴァイオリンのS氏もピアノが弾ける方だったので、みんなで交代で、あんなことや、こんなことをしてピアノを弾き、その変化を味わう。

今回、その中での新しい私からの気付き、提案は・・

やはり、あの坐骨歩きによるもの。

例の「魔法の椅子」で、この坐骨歩きになるような格好をして弾くと、さらに軽くなる鍵盤。

でも、自分に聴こえてくる音はとてもシャワシャワとスモーキー。

で、気分的には、スヌーピーの漫画に出てくるライナス?でしたっけ?あのオモチャのピアノに没頭しているライナスみたい。
もしくは、遊んでいる子供。

心身は本当に自由でまさに「遊び」

楽器を演奏する。の演奏。英語でプレイ。ドイツ語ではシュピーレン。

なるほど、身体への負担が殆どない、つまり身体がラクなので、動き回るのが楽しい。本当に遊びだ・・としみじみと感じました。

でも、いくらなんでも、このシャワシャワスモーキートーンでは使えないだろうな、と止めたら、聴いている生徒さん達みなさんが、

「?え?すごくいいですよ。とても響いて、きれいな音です。」

半信半疑で生徒さん達に順番に弾いていただいたところ、本当に驚きました。あのシャワシャワは全く聴こえず、艶やかでとろみのある音に。
本当に自分に聴こえる音というのが、これほど、アテにならないとは・・



「ねえ・・これ、プレイエルの音みたいね!」

と思わず遊びにいらしていたヴィオラの吉田さんに言う。

「・・本当だ!まさにプレイエルです!」

プレイエル、というのは、ショパンが愛した、フランスのピアノ。
「蜂蜜色の音色」と言われることも。

ピアノはヤマハのグランドピアノ。

で、この坐骨歩きモードを止め、塚田さんに弾いていただくと・・・

吉田さんと私が声を合わせて「ヤマハ!」

前回は、「魔法の椅子」で弾かれたこの音にオケの音がする、と大感動でしたが、今回のプレイエルの音色を知ってしまうと、もう戻りたくない。(笑)

特筆すべきは、プレイエルなんだけれど、生徒さん夫々の身体性、ハートを映した、個々に違う響きがした、ということです。

どの方の演奏も本当に味わい深く、感ほんのワンフレーズですが、感動で涙が出そうになるくらい。

こうした音で、色々な名曲を聴きたいものだ、と思いました。


順番は逆になりましたが、このピアノを弾く前に、鈴をふっていただきました。

これも、「あんなことやこんなこと」を色々やって、その響きの違いを。

これも、想像以上に大違い。

そして、個々に異なる個性を持つ、その人毎の美しく澄んだ響き。

個々にみな、人間は素晴らしい、とまで思えた音でした。

一緒にいつものパン屋さんでランチ。
こちらも楽しい時間でした。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ランチの後は塚田さん、吉田さんと一緒に少し合わせ練習。

イベールを早速、この講座で紹介した「魔法の椅子で坐骨歩き」でやってみたところ・・・・


大きな透明なドームが生まれた。

パオみたい。

私だけの妄想?と思ったら、みな同様の感覚を。

もしや結界ってこういうものなのか?(と妄想暴走)

と人の気配がしたので、ガラス戸を向くと、お店の方で、調律師のKさんが。

通りかかったので覗いてみた、という感じでしたが、演奏している私達の姿を見て、「ククク・・」と笑いをこらえきれず、身体をふるわせながら去っていくところを目撃。・・ああ、見られてしまった・・

というくらい、これをそのままコンサートで使うことは、まあ無いだろうけれど、これでこうした音を出していけば、それが自分にとっての音の鉦となり、身体感覚も養われてくるだろう、と思います。

それに、本当に遊んでいるみたいで楽しい。

1人よりも、2人、3人と人数が増えるほどに、この演奏時の響きや音の変化は増幅され、その効果もはっきりと現れます。(だって、自分には聴こえないから、1人だと、最早、何やっているか、よくわからない・・)

本当に、不思議な世界に足を踏み入れてしまったんだなあ、と妙な感慨にふける。


プロフィール
  • ニックネーム:白川真理
  • 性別:女性
  • 誕生日:9月22日
  • 血液型:AB型
  • 現住所:神奈川県
  • 職業:専門職
  • 趣味:
    ・ハンドメイド-足半(あしなか)作り
    ・お酒-宴会
    ・お笑い-ダジャレ収集
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武蔵野音楽大学卒業。
ミュンヘンのM.ヘンケル女史のもとで1年半、研鑽を積む。
1998年より現在、元NHK交響楽団の植村泰一氏に師事。
川崎優氏率いる「茅笛の会」の一員としてヨーロッパ公演多数。同氏主催の「アンサンブルムジカフィオーレ」の一員としてTV出演、コンサート多数。
企業・自治体依頼のコンサート等でフリーのソリストとしても活動。
CD[SERENADE〜flow〜」をリリース。
2003年よりヴィンテージフルートである銀のルイ・ロット(現在99才)を愛用。独自の音色で講評を博す。


2003年より、古武術研究家、甲野善紀氏のもと、演奏時の身体の使い方、応用を研究実践。
関連の公演、演奏を銀座山野楽器、防衛大学、横浜市の依頼で行う。
専門誌「ザ・フルート」に「古武術に学ぶフルート」を連載。
「身体から革命を起こす」(甲野善紀・田中聡・共著・新潮社)にインタビューが掲載。
甲野氏を招いての音楽家の為の勉強会、公開講座を定期的に主催。

福島県江平(えだいら)遺跡より発掘された奈良時代、日本最古の竹笛「江平の笛」(研究復元製作・関根秀樹氏)を演奏。NHKTV,FM放送等に出演。


こちらのブログでは、少しずつ、過去に発表した自身のテキストを再検証しつつ、現在の気付きなども書いていく予定です。

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