今夜は映画評論(114)ー『ジョン・ウィック:チャプター2』 

July 17 [Mon], 2017, 20:55
猛暑日になった首都圏、暑さを少しでも回避しようと思い、映画『ジョン・ウィック:チャプター2』のチケットを予約した。
息が詰まりそうになるくらいの外気に気圧されながら二子玉川にある109シネマズへ行くと、連休だけあって家族連れで大混雑。売店でアイスコーヒーを買うまで10分を要し、着席した時にはCMが始まっていた。

【粗筋】
伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)は引退を決め込んでいたが、かつてジョンの仕事で「血の契約」を結んだサンティーノ・ダントニオ(リッカルド・スカマルチョ)から、殺しの依頼を受ける。断ったジョンはサンティーノの血の契約を裏切ることになり、家を焼かれてしまう。犯罪組織コンチネンタルのNYでの元締めをしているウィンストン(イアン・マクシェーン)に諭され、やむなくサンティーノの依頼を引き受ける。内容はサンティーノの姉ジアナの殺害で、彼女を排除することでサンティーノがコンチネンタルの「主席」のポストを引き継ぐ算段だった。
依頼を果たしたジョンだったが、サンティーノは「姉を殺害した裏切り者」として700万ドルの賞金を掛けて証拠隠滅も兼ねてジョンを殺害しようとする。ジョンはコンチネンタルの支援を受けながらサンティーノを追うが、最後に「掟」を破ってしまう・・・

【感想】
"ガンフー"と名付けられた、ガンアクションと格闘技を渾然一体にした殺陣が、前作からの見どころになる。情け容赦ないジョンは、次から次へと銃弾を撃ち込んでいく。この映画がR15指定になるのも当然か。だが、相手をなぎ倒していく様子が、ワンフレームの長回しで展開されて小気味良い。監督も意識したようだが、日本映画の日本刀における殺陣の西洋版と言っていいだろう。
今回は少し変わった場所での銃撃戦もあり、極彩色での殺陣を満喫できる。
だが映画の本筋としては、前作の「妻を失い、残された犬とクルマを奪われた哀しみから怒りを爆発させる」といった強烈な力が感じられなくなったように思う。
その点が残念でならないのだが、刃を交える中で続編への布石とも言える会話があり、その人物がジョンとどのような関係になるのか期待したい。

書籍購入記録 

July 08 [Sat], 2017, 20:00
会社の先輩に吉村昭の作品を推薦していたら、未読の作品を読みたくなったので購入。

ブックレビュー(305)ー『この国のかたち(三)』 

July 05 [Wed], 2017, 20:00
相変わらずのちまちまとした読書とそのレビュー。
今回は「ドイツへの傾斜」という項目で

最後に、ドイツを買い被っている人は多かったが、ドイツをよく知っているという人はいなかったというのである。こういう面からみても、日本の近代化時代のドイツ偏重や、陸軍におけるドイツ傾斜というのは、一種の国家病のひとつだったとしかおもえない。

とあった。
確かに、日独伊三国同盟のように米英を刺戟する条約を強く押した大島駐独大使(陸軍)のような人物もいたし、そもそも日本の参謀本部はプロシア式を真似て作られているのは事実。
だが、昭和期の陸軍を牽引した人物たちがドイツに対して過剰に入れ込んでいたとは思えない。工業力や総力戦体制の模範にしているが、彼らは独自の自給自足圏を構築し、アジアの盟主となって、最終的に対米戦争を迎えようと構想していた。少し大げさな指摘であると感じた。

ブックレビュー(304)ー『この国のかたち(二)』 

July 02 [Sun], 2017, 21:19
通勤の帰宅時に少しずつ読んでいる。
二冊目に入り、著者もこなれてきたのか日本各地の風俗・文化なども交えながら日本の歴史を説く。
だが、時折首をかしげるような話も出てくる。例えば、「汚職」という回にあった記述。

原則論ふうにいえば、国民国家とは、国民が自己と国家を同一視し、しかも国民はたがいに等質であるとする国家である。

国民が自らを国家と同一視するのが条件ではないだろう。文化を共有するNation=民族が統治機構=Stateを持とうとした結果できたものが国民国家であり、引用したような「原則論」が一般的とは思えない。
圧倒的な筆力を持った著者だから影響力も大きいのであるが、意外と生煮えのまま理解している部分が多いのかもしれない。批判的な読み熟しが必要か。

今夜は映画評論(113)ー『ザ・コンサルタント』 

June 14 [Wed], 2017, 20:00
田舎町の会計士でありながら、実は裏で闇社会の資金洗浄などを手掛けており、火の粉は実力で振り払う最強の男をベン・アフレックが演じている作品。そのベン・アフレックに似ているよ、と言われて観たのだが、何とも不思議な映画だった。

元々自閉症だったクリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)は、陸軍軍人の父から社会で生き抜く術を厳しく教えられる。天才的な頭脳を活かして会計士の仕事をしながら闇の金を扱い、儲けはカウンセリングを受けた病院に寄付していた。
ある日、義手などを扱う機械メーカーの不正調査を依頼されるが、一晩で膨大な帳簿からその証拠を探り当てたところで、依頼主である社長からCFOの死と仕事の中断を告げられる。自閉症であるがゆえに途中で仕事を止められない彼はその背景を調べようとするが、続々と関係者が命を狙われる事態に。一方、闇社会の会計士を探す財務省の手が伸びてくる・・・

様々な伏線が最後になって一気に回収される様は、小気味好いとも言える。
だが、説明調の場面を間に入れつつ時間枠に詰め込んだせいか、消化不良気味になっている。続編に向けた予告編、そういった位置付けであれば面白いのだろうが・・・

ブックレビュー(303)ー『この国のかたち(一)』 

June 11 [Sun], 2017, 20:51
司馬遼太郎の歴史小説ではなく、彼が少し躊躇いながら連載をしたエッセイをまとめた本を手に取る機会を得た。圧倒的な取材力や構想力から、その作品はまるで史実のように感じてしまうが、決してそうではない。しかし、そう感じてしまうほどの迫力を持った作品であるのは間違いない。
本書では、著者が日頃考えている「日本」に関することを、その豊富な知識をベースに語っている。

もっとも印象的であったのは、「統帥権の無限性」を題した回だった。著者は徴兵をされて陸軍兵として中国大陸に駐兵、その後は本土に戻ってきた経歴を持つ。戦争を憎む視点は共感するのであるが、「統帥権」や「参謀」といったものに、嫌悪感を持っているのがよくわかった。
しかし、統帥権への理解は正確ではないのではないか。統帥権の独立は明治期には民権運動から軍を遠ざけるために制度化されたと考えられ、昭和期に始まったものではない。重要なのは、独善的な軍人による自己中心的な政策がいとも簡単に遂行されてしまった、官僚機構と政治の貧弱さではないだろうか。

とても読みやすく、通勤電車の帰り道だけでも数日で読み終えてしまう。手頃な教養書としてカバンに忍ばせるのはよいだろう。

ニンニク入れますか?(121)ー『ラーメン二郎 京急川崎店』 

June 02 [Fri], 2017, 20:00
神奈川県の免許保有者が5年に一度巡礼する「二俣川」へ会社を休んで行き、午前中を丸々費やして新しい免許を受け取る。帰り道、昼食を食べようと思い、横浜からあえて京急に乗って川崎で下車、カンカン照りの下、店を目指す。
京急の踏切脇にあるのだが、交通量が極めて多い国道409を渡る必要があり、遠回りを強いられる。

5人ほどの待ちで着席し、14時前の落ち着いた店内でしばらく待つ。濃い眉毛が印象的な店主の声が小さく、コールに戸惑うのだが、ラーメンを美しい手さばきでカウンターに載せるところを見ると、ホスピタリティに溢れている。


小(730円)でニンニクのみ、ヤサイコールは無し。コールをするとかなりの盛りになるようだ。
冷麦のような二郎としては少し細めの麺はツルツルの食感で、柔らかい。固めはできない、との貼り紙。麺自体が柔目なのだろう。豚がツナっぽい食感だったが、味がしっかりと染みていて美味い。スープは醤油が立っていてさっぱりし感じで、ほぼ飲み干してしまった。全体的に優しい印象で、女性でも抵抗感無く食べられるだろう。立地的に便利とは言い難いのが残念。

【住所】川崎市川崎区本町2-10
【最寄駅】JR川崎駅から徒歩15分、京急川崎駅から徒歩10分
【営業時間】11:00〜14:00、18:00〜22:00(土曜は11:00〜16:00)
【定休日】日・祝

★『二郎レビューリンク』
三田/目黒/歌舞伎町/品川/環七新代田/京急川崎/荻窪/上野毛/関内/神保町/ひばりが丘/立川/大宮/中山/新橋/赤羽/会津若松駅前/JR西口蒲田

ニンニク入れますか?(120)ー『梅光軒』 

May 30 [Tue], 2017, 20:00
旅先でのラーメン開拓を行っているが、定番中の定番のこちらの店も紹介しておく。
旭川ラーメンと言えば、『蜂屋』か『青葉』とこのお店だろう。一番最初に行ったのもここだったが、紹介は後になってしまった。
常に観光客で並んでいる印象もあり避けていたのだが、2月の渡道は平日ということもあったので久しぶりに暖簾をくぐる。


ちょうど12時で混んでいるかと思いきや、何とガラガラ。地元利用というよりは観光利用ばかりなのだろうか。定番の「醤油ラーメン」(730円)を頼むとほどなく着丼。脂の浮いた醤油スープはやはり美味いと思うのだが、縮れ麺が安っぽい印象を受けてしまう。もう少ししっかりとした麺が自分好みというだけかもしれないが。
とは言え、全くハズレのない定番の味だから長く支持されているのだ。旭川を訪れた際、必ず一度は訪問すべきラーメン店であると思う。

【住所】北海道旭川市2条通8丁目右1 ピアザビル B1F
【最寄駅】旭川駅から徒歩3分
【営業時間】11:00〜21:00(土休日は20:00)
【定休日】不定休

ニンニク入れますか?(119)ー『梁山泊』 

May 24 [Wed], 2017, 20:00
2月のある日、学校の後輩に唆されて京急を撮影に出陣。後輩の地元である能見台付近で撮影しているとお昼時になったので、駅前にある中華料理屋へ入る。地元過ぎるせいか後輩も初利用とのこと。昭和臭漂う店内にはちらほら家族連れも入り、街の中華屋さんといった風情。


豊富なメニューに迷ったが、店名を冠した「梁山泊そば」(720円)にする。
案外を時間を要して登場したのは、餡に包まれた野菜炒めが載った、優しいラーメンだった。これといった特色がある訳ではないのだが、それがかえって"地元の味"として支持されるのだろう。居心地の良い店で、心まで温まる。

【住所】神奈川県横浜市金沢区能見台通4-13 駅前セレラルビル1F
【最寄駅】京急能見台駅すぐ
【営業時間】10:00〜24:00
【定休日】無休

ブックレビュー(302)ー『史実を歩く』 

May 21 [Sun], 2017, 21:45
読んだ順序が前後してしまうが、簡単に読めたので先に紹介しておく。
このところ小説と言えば吉村昭と言わんばかりに読んでいるが、本書は『ひとり旅』と同じように、自らの作品とそれに関するエピソードをまとめたもの。それぞれの作品の裏側を覗くことができるのが興味深い。

伝説の脱獄囚を書いた『破獄』では、関係者を丁寧に探し出して真実をあぶり出す様子が伺える。警察の公式記録である『北海道警察史』の記述ですら、ドラマ性を際立たせるためか脱獄当日の天気を「暴風雨」としているが、実は月の見える快晴だったこともその一つ。小説でありながらも、妥協をしない著者の姿勢にはただただ感心させられる。そ既に刊行されていた『桜田門外ノ変』にある、雪の降り止む時間を修正することすら厭わないのだ。

プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム:さのってぃ
  • アイコン画像 性別:男性
  • アイコン画像 誕生日:5月2日
  • アイコン画像 血液型:A型
  • アイコン画像 職業:会社員
  • アイコン画像 趣味:
    ・映画-主に戦争映画
    ・旅行-公共交通機関を使っての国内旅行
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■趣味■ 国際政治の勉強、旅、写真、乗り物全般、読書、物書き、映画を見ること、街歩き、酒場巡り ■好物■ 北海道、夜景、Suicaのペンギン、熊、水曜どうでしょう(TV番組)、海上自衛隊、東急電鉄・バス、ボーイング777-200(JAS仕様)、ラーメン二郎、日本酒、スコッチ、スターバックスコーヒー、矢井田瞳、鬼束ちひろ、サザンオールスターズ、ボケの利いた女性
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