癌手術後と漢方 

March 29 [Thu], 2007, 3:45
がんの術後の漢方

 現在、日本人のがんによる死亡率は一位で、3人に一人が何らかのがんで亡くなっています。今後もがんによる死亡率は上がっていくことが予想されています。

 最近の西洋医学の進歩は、目を見張るものがあります。がん治療に対しても、さまざまな治療法が確立され、以前よりも早期の発見が可能となり、手術においても大きな傷跡を残さなくてもすむ場合もあるようです。

 がんの場合、西洋医学による治療が優先されますが、抗がん剤や放射線治療によって、また手術後などにはさまざまな副作用や痛みを伴います。このような治療のあとに漢方治療を用いることは、かなり有効な手段といえるでしょう。

 化学療法で抗がん剤を用いた場合、がん細胞を死滅させたり小さくする効果がありますが、正常な細胞を壊したり、嘔吐やむかつき、食欲不振、下痢、脱毛、脱力感などの副作用を伴います。

がんの芽ができてから検査などで見つかるまで通常は、数年から数十年の月日がかかっています。これは抗体やリンパ球など、人間の持っている免疫力ががん細胞の成長を抑えているからです。
しかし、ストレスや過労、発がん性物質の影響、老化などによって免疫力が下がってくると、がん細胞の増殖が進み、やがて悪性化した腫瘍となります。

放射線療法の場合にもむかつきや嘔吐、食欲不振、さらには白血球の減少などの症状が見られます。これらの副作用は人によっては強く現れることもあり、時にはこれらの副作用によって、かえって寿命を縮めてしまうケースも見られます。

漢方薬は、こういった副作用や痛みを和らげる効果があり、それとともに体力や気力の回復を助ける働きをします。

 日常生活でも、がんになっている方はさまざまな注意が必要です。
 バランスの取れた食生活を心がけ、食べ過ぎないようにしてください。特に、野菜や果物はがんを予防する効果が高いといわれています。

タバコはやめることをお勧めします。タバコは肺がんだけでなく、他のがん、脳卒中、心筋梗塞などいろいろな病気の元になります。
アルコールは控えめにして、脂肪分や塩分も控えめにしましょう。酒が百薬の長になるのは一日にビール一本、日本酒一合程度までです。魚や肉のこげた部分やカビの生えたものは避けてください。

 過労や過剰なストレスは自己免疫力を低下させます。日々の疲れやストレスをためないような生活を心がけましょう。

人に優しい漢方 

March 29 [Thu], 2007, 3:41
高血圧の漢方

高血圧は、糖尿病や高脂血症などが原因となるものもありますが、90パーセント以上が「本態性高血圧」と呼ばれている、原因のはっきりわからないものです。

 血圧は一日の中でも変動しています。安静状態で何度か繰り返し計測して、上が140mmHg以上、あるいは下が90mmHg以上であれば高血圧になります。

 高血圧はそのままにしていると、脳卒中や心臓疾患、腎臓病などを引き起こすこともあります。場合によっては命にかかわることもあります。

 漢方では高血圧は気、血、水の乱れと考えています。症状も人それぞれでいろいろなでかたをします。

 高血圧と共にイライラ、不安感、不眠症などの症状がある場合は、気のみだれ(気の上衝)ととらえ、気のめぐりをよくして、引き下げるような処方を用います。

 血圧が高くのぼせや頭痛、肩こりといった症状がある場合は、お血(血がよどみ流れが悪くなっている状態)が原因と考え、血液をサラサラにして血流をよくする漢方薬を用います。

西洋医学で用いる降圧剤は血圧を下げるための薬です。一度服用を始めると、血圧が正常範囲で安定しても途中で中止することは難しくなります。

 漢方は新薬のように、服用してすぐに血圧を下げることはできません。本人の症状に応じた漢方処方を用いることで、さまざまな症状を改善しながら根本的な治療をしていきます。作用の仕方が違うので、場合によっては西洋薬と併用することもあります。


 めまいやむくみなどの症状を伴う高血圧の場合には、水毒(体に余分な水がたまっている状態)と考え、汗や尿として余分な水分を排出するような漢方薬を用います。

 実際にはこれらの症状が絡み合って発症することも多いのですが、漢方ではこれらの症状や服用される方の体質をチェックした上で処方を考えていきます。

 高血圧の改善には、日ごろの生活習慣から変えていく必要があります。

 食事についてですが塩分を控えめにして、野菜や海藻類などの食物繊維を多く取ることを心がけるとよいでしょう。また、適度な運動は血圧を下げる効果があります。日常生活に取り入れて、習慣付けることをおすすめします。特に肥満傾向にある方は、無理のない範囲で30分以上のウォーキングを、一週間に3回以上はしたほうがよいでしょう。

 ストレスも血圧を上げる要素になります。休みの日などはのんびり過ごすなどして、ストレスを発散することも大切です。過剰な飲酒や不規則な生活もよくありません。お酒なら2合、ビールは大瓶で2本を目安にすることをお勧めします。

  高血圧は、日ごろからのちょっとした心遣いで予防することができます。西洋薬を服用するようになる前に、生活習慣の改善と漢方の服用で予防を心がけることも大切です。
P R
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