桜井の5歳児餓死:「私がお母さんでごめんね」 謝罪の言葉で号泣 /奈良

February 10 [Thu], 2011, 11:04
桜井市の自宅で長男(当時5歳)を餓死させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親で無職、吉田真朱(まみ)被告(27)の裁判員裁判は8日、奈良地裁(橋本一裁判長)で被告人質問があった。真朱被告は、亡くなった智樹君に対して「私がお母さんでごめんね」と謝罪したが、動機については明言しなかった。【高瀬浩平、岡奈津希】
 真朱被告は、謝罪の言葉を口にして号泣した。弁護側の質問では、昨年3月3日に智樹君が救急搬送され、事件が発覚するまで、死亡するとは考えていなかったと説明。「前日もご飯を口元まで持っていって食べさせたと思う。当日はだるそうでいつもと違った」と述べた。
 検察側は智樹君の体形の変化について質問。真朱被告は「やせてきたのに気づいたのは09年7、8月」と答え、衰弱を認識していたことを認めた。しかし、「病院に連れて行こうと思わなかったか」と問われると、「何も考えていなかった」と小声で繰り返した。
 一方、真朱被告は弁護側の質問で、診療報酬詐欺・業務上過失致死事件の舞台となった大和郡山市の山本病院で02年ごろに数カ月間、看護助手として働いていたことを明らかにした。「患者が次々と亡くなり、頭がおかしくなりそうだった。ぜんそくの発作で運ばれた患者に心臓カテーテルをしたり、前の夜までしゃべっていた人が吐血して亡くなったりして仕事が続かなくなった」と振り返った。このため、看護師になるという目標を果たせなかったという。