戦争(第二次世界大戦)映画

October 15 [Thu], 2015, 12:06
今年は、戦後70年です。


そういうこともあって、この夏、青田は「戦争映画」を約30本ほど観ました。
ほとんどがDVDレンタル、もしくはテレビ放映ですけど。

そういうわけで、今回は


「観ておいた方がいい戦争映画」


をご紹介。

戦争映画の紹介は難しい。
「面白い」という言い方もおかしい気がするし。
あくまで、青田個人が鑑賞して、「戦争って、ほんとにダメだよな!」って思えたような、あるいは「これは知っておくべきことかもしれない」と思えた作品を紹介したいと思います。


★「シンドラーのリスト」




これはもう映画史上に残るであろう(個人的見解)名作だと思う。
多くのユダヤ人を救った実在の実業家、オスカー・シンドラーを描いた作品。
彼をやや美化して描いているという批判もあるみたいですが、彼が多くのユダヤ人を救ったことは事実でしょうし、単純に映画として、これほど技術的にも優れ、作り手側の熱意が伝わる作品もないと思います。
スピルバーグの執念を感じます。
途中は、目を覆いたくなってしまうシーンもたくさんある。
こんな酷いことが行われていたのかと、人間というものの恐ろしさに身の毛もよだつ。
でも、救いはある。ほんの少しだけ。
最後は涙なしには観れませんでした。





★「火垂るの墓」




「火垂るの墓」


である(笑)。


僕が人生でもっとも泣いた映画、泣いたというか嗚咽したというか吠えたというか、おかしなことになったというか、とにかく大変だったのが、アニメの「火垂るの墓」。
感動して泣いたのではなく、悲しくて泣いた。だからもう二度と観たくなかった。
ところが、金曜ロードショーでやってたのを、つい観てしまった。
そして案の定


痩せるくらい泣いた。


もうダメですわ、これ。無理です。
いや、全然泣けないっていう人もいると思うし、以前、知り合いに「あれってさぁ、兄貴の辛抱が足りないだけなんだよ」的なことを言われたこともあります。
感想は人それぞれなのでいいのですが、僕はもうダメ。
こんなに泣けてしょうがない映画はない。
僕は、この映画から「体温」やら「匂い」を感じてしまって、それがもう涙腺を破壊しちゃうんです。
僕には年の離れた、そして幼少時ちょっと身体の弱かった弟がいます。
僕はその弟をよく抱っこしたりおんぶしたりしてました。
僕もまだ小さかったのだけど、その時に抱っこした弟の体温や匂いをとても覚えています。
そしてこのか弱い弟を守らなきゃって思ってた記憶もある。
だからなのか・・・清太がしょっちゅう節っちゃんを抱っこしたりするシーンがあるのだけど「いま清太は、節っちゃんの体温や匂いを感じているんだな。そしてこの小さな妹を守らなきゃって必死なんだろうな」って思うと、もう泣けて泣けて・・・
だって、節っちゃん、清太が抱っこするたびに痩せ衰えて体重が軽くなってるはずなんです。
それを清太はどんな気持ちで抱っこしていたのか・・・。
そして、最後、節っちゃんが息を引き取った時、彼女の身体から温もりが消えてしまう。
抱っこしてた時の温もりはもう永遠に戻ってこない・・・もう書いててまた泣けてきたわ(笑)。
そんなわけで僕にとって、この映画は人間を抱っこした時の、温もり、匂い、重さを感じさせる映画なのです。

もう節っちゃんにこんな思いをさせるだけで、戦争はクソですわ。




★「南の島に雪が降る」



今年は、舞台でもこの作品が2つの団体で上演されました。
僕は、そのうちの1本を観たのですが、それがめちゃめちゃよかったんです!
そしたら、その映画版がスカパーで放映されてたので録画して鑑賞。
舞台も素晴らしかったけど、映画も素晴らしい!
1961年製作なので、もう50年以上前の映画ですが、とにかくキャストが豪華すぎてビビる。

主演は、原作者である加東大介さんですが、他には

森繁久彌
渥美清
伴淳三郎
有島一郎
西村晃
桂小金治
三木のり平
小林桂樹
フランキー堺
三橋達也
志村喬
など(敬称略)


ですよ!

なにこのオールスターキャスト。
もうこれだけで、観る価値ありありでしょ!

1950年代から70年代くらいまでかなぁ、その時期に作られた戦争映画と、いま作られる戦争映画で決定的に違うことがあります。
それは・・・昔の戦争映画には「本当に戦争に行った人」が出てるということ。
主演の加東大介さんは、自分の経験をこの作品にしたのです。
あるいはスタッフにも戦争経験者がいるでしょう。
そういう意味でのリアリティってすごいんだろうなって思う。
戦後70年・・・まだ兵隊として戦争に参加した(させられた)方々も、80代、90代で御存命の方もいらっしゃいますが、これがもうあと10年、20年もすると、本当にいなくなってしまう。
あの戦争を語り継ぐ人がいなくなってしまう。
だから、僕らは映画や書物や、いろいろなものを通じて、あの戦争を疑似体験して「実感」として身体に沁み込ませなくてはならないと思います。

なんか固い話になっちゃいましたが、この映画は珍しく「コメディタッチの戦争映画」です。
芸達者たちが、思う存分笑わせてくれて、そして最後には涙涙・・・。
もっともっと評価されてほしい素晴らしい作品だと思います。
DVD化熱望!





★「日本のいちばん長い日」



「日本のいちばん長い日」は、いま、この夏、役所広司さん主演で公開もされましたが、僕が観たのは、1967年に公開された岡本喜八監督版。
主演は、三船敏郎さん。
この映画をいままで観ていなかった自分を恥じたい。
日本人として、これは知っておくべきなんじゃないか、そんな内容の作品。

ちょうど、三船さんが演じた阿南陸相を描いた「一死、大罪を謝す」をこの夏、読みました。
タイトルは、阿南さんの遺書にしたためられた言葉です。
阿南さんは、8月15日の未明に自決されるのです。

もともと「終戦70年だし、戦争映画でも観てみようか」という軽い気持ちで観始めたのですが、気がつけば30本くらい観てました。
そしていつのまにか、太平洋戦争関連の書物も買いあさっている自分がいます。
こうなったら、とことん太平洋戦争について勉強してみようと思っています。
そんなことが必要なのか?という疑問もありますが、「一死、大罪を謝す」のあとがきに著者の角田房子さんが、このようなことを書いていました。


『昭和二十年の敗戦は、日本の近代史の上で、おそらく最も重大なことのはずだが、学校で教わらなかったという答えも多く、要するに無知が実状のようである。しかし、敗戦は日本人の今日の生活の基盤であるはずだ。それを無視して、今日の日本、将来の日本の問題を考えることが出来るだろうか。』



そう、僕らは無知ではいけないのかもしれない。
今さらですけど、いっぱい勉強したいと思います。

お気に入りの漫画

April 14 [Tue], 2015, 0:54
投稿・青田ひでき


普段、あまり漫画は読みません。

なので全然詳しくないのですが、それでもやはり好きな漫画があります。

今回は、ものすごく少ない漫画読書量の中から、個人的にお気に入りの漫画を紹介します。


☆「MASTERキートン」




今まで読んだ中で、一番好きな漫画は?と聞かれたら、迷いなくコレを選びます。

もう20年くらい前に読んでたと思うのですが(最近、また不定期連載で復活しましたが)、夢中で読んでました。
主人公は、考古学者でありながら、考古学者だけでは食えないので、保険会社に勤めるキートンという男。
見た目は、冴えないオッサンって感じなのですが、実は軍隊経験者で、格闘技やサバイバル術に長けた一筋縄ではいかない男。
でも気は優しくて、離婚して離ればなれになった娘のことをいつも気にかけていて、そしてわりとクヨクヨしがちで、本当は考古学者に専念したいのだけど、お金のために仕方なく保険会社で、危険な仕事も引き受けてしまう・・・そんな実にユニークな設定なのです。
世界を股にかけて活躍するキートン、漫画なのに世界史や考古学、美術史、戦争の歴史・・・あらゆることが勉強になる優れものです。
かといって、堅苦しいわけではなく、エンターテーメントとロマンに溢れた冒険活劇的漫画なのです。
女たらしのキートンのお父さん(でも実はすごい人)とか、娘の百合とか、脇役陣も面白い。
時には、感動で涙なしには読めない回もあり・・・連載中は本当に堪能しました。
そして僕が唯一、単行本で全巻持っている漫画でもあります!
また読み返したくなってきた!



☆「課長 島耕作」シリーズ



20代前半の頃に、バイト先に置いてあって読んだ記憶があったのですが、先日某レンタルコミックコーナーに行ってみたら、課長島耕作が

「会長 島耕作」

になっていた!

よくよく本棚を見てみたら「ヤング島耕作」から始まって「主任 島耕作」とか「部長 島耕作」とかがズラリと並んでいて、そして「専務 島耕作」「社長 島耕作」「会長 島耕作」と続いていたのです。

これはすごいなと思って、一気に全部読んじゃいました!

島耕作は、現在70才近い年齢で、つまり60年代に学生時代を過ごし、そして70年代に大手電気メーカーに就職し、高度成長時代にバリバリ働き、そしてバブルを経験し、さらにバブル崩壊も経験し、そして東北の震災をも経験し、いま会長職についている。
つまり島耕作の人生そのものが、壮大な「昭和史・平成史」になっているのです。
これはすごいですよ。
1人のサラリーマンの人生を通じて、日本のおもに「経済史」的なものが学べるのです。
とくに後半は、社長になり、会長になるので、活躍の舞台が「日本経済の中心」なわけで、単純にいまの日本の経済状況を学べる漫画になっています。

でも漫画的には、やはり若い頃の方が面白いのかもしれません。
この島耕作、漫画の主人公なので、やはりいい女にモテます(笑)。
そういった彼のラブストーリー的要素が、若い頃には多く描かれているので、漫画的にはやはり若い時代の方が読んでて楽しいかと。

こうなったら「老人 島耕作」まで描いて、最後を看取りたいです(笑)。
弘兼さん、頑張ってください!



☆「宇宙兄弟」



最近の漫画では、圧倒的に面白かった漫画!
もうめっちゃハマってます!
泣けます!笑えます!

もう大人気なので、あらためて紹介するまでもないんでしょうけど。

いい漫画には、「名ゼリフ」が多いのだけど、この漫画もまさに「名ゼリフ」の宝庫。

「俺の敵は俺だ」

とか

「この世界に絶対はない。でも俺の中に絶対はある」

とかシビれる言葉がたくさん!

夢を追いかけることの素晴らしさを教えてくれる素晴らしい漫画です。

こういう漫画が若者たちにウケるってことは、とてもよいことではないでしょうか。
僕も、もうオッサンなのに、読んでて胸が熱くなります!

あ〜、早く続きが読みたい。



☆「ちひろさん」





これ、あまり教えたくない!(笑)

ひっそりと好きでいたい漫画!

まぁ、でも最近、話題になってきてるみたいですけど。

もともと「ちひろ」って漫画があったんです。
主人公は「ちひろ」って風俗嬢。
ちょっとエッチな漫画ではあるんですけど、でも泣けるんですよ〜!
深いんです。
基本的に1話完結なんですけど、読み終えるとしばらく「ムムム・・・」と考えさせられます。

その「ちひろ」が終了し、しばらくたって、今度は「ちひろさん」の連載がスタート。
ちひろさん、風俗嬢を引退し、お弁当屋さんで働くことになります。
今度は、お弁当屋さんを舞台にした、小さな街の、ちょっと不幸な人たちの人情喜劇。
これがまた深いんだ。
ある意味、哲学的な漫画であります。

「ちひろ」は女性には薦めにくいのだけど、「ちひろさん」はお薦めできます。
ぜひ興味のある方は読んでみてください。

この漫画、実写で映画化してほしいなぁ・・・。












何度も観てしまう映画 ベスト5

February 07 [Sat], 2015, 11:38
投稿・青田ひでき



うぉー、すっかりご無沙汰しておりました。

劇団員がいなくなり、この「KANGEKIブログ」の存続も危機に立たされておりましたが、こうなったら1人でも続けていこうと決めまして、あらためてこれからせっせと書こうと思います。
劇団のサイトにお立寄りの際には、こっそり覗いていただけたらと思います。


さてさて、仕切り直しの第1弾は


『何度も観てしまう映画 ベスト5』


です。


「生涯ベスト5」の映画とは、ちょっと違うかも。

もちろん大好きな映画ばかりで、ベスト10には入ると思うけど、でも例えば絶対ベスト3に入るだろう「ニュー・シネマ・パラダイス」はそんなに観ないんですよねぇ。
映画館で2回観て、あとはDVDで2〜3回観ただけ。

映画には「感動した」けど、そんなに観返さない映画、「中毒のように何度も観てしまう映画」ってあるように思います。

今回、ご紹介する映画は、そんな「中毒」のような映画です(個人的に)。
おそらく最低でも10回は観ている映画ばかりです。


では、ご紹介しましょう!



第5位

『ラブ・アクチュアリー』



この時期に紹介するのもアレですけど、クリスマス映画といえばこれ。
毎年、クリスマスシーズンになると観てしまいます。

もう大好き!

観てて、こんなにハッピーになれる映画はないです。
群像劇なんですけど、どのエピソードもとっても素敵。

中でも、親友の新妻に片思いをする男のエピソード(これは人気ですよね〜)、
言葉の通じない作家とお手伝いさんの恋、
障害を抱えた弟を持つ女の恋愛

この3つは、涙なしには観れません。

クリスマスって、ほんの少し人が優しくなれるイベントなのかも・・・。

きっと今年のクリスマスシーズンにも観てしまうことでしょう(ずいぶん先)。

このシーン、好きすぎて、何度観ても泣く・・・
https://www.youtube.com/watch?v=00kjd-OekOA





第4位

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』



世界で一番暗いミュージカル映画(笑)。
この映画、嫌いな人は、とことんダメですよね(笑)。
でも僕は大好き!
ビョーク最高!

ラストがひどすぎるとか言われてるけど、
僕は実はハッピーエンドだと思ってて・・・。
「はぁ?どこがハッピーエンド?」って思われる方、
ビョークがカトリーヌ・ドヌーヴと映画を観ているシーンの会話を思い出してほしい。
ビョークはなんと言っているか・・・。

創作に息詰った時に、よく観ます。
賛否両論ある映画ですけど、自分の信じたものを撮り切ったランス・フォー・トリアー監督の強い意志、
ビョークの圧倒的な存在感・・・そういったものに創作意欲を貰います。

とにかくビョーク以外に、この役は誰も演じられない。
https://www.youtube.com/watch?v=NQ6HozU5TGo





第3位

『マザー・ウォーター』



この映画に関しては、小泉今日子さんの出てる映画について書いた時にご紹介したので、そんなに詳しくは書きません。

癒されたい時に観る映画です。

もう何十回と観てますが、最近は最後まで観れません。
なぜなら途中で寝てしまうから(笑)。
でもそれでいいんです。
そういう映画なんです。
心地よさを感じる映画なのです。


サントラが最高なんだよなぁ・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=dpIIg2IAd_g





第2位

『SMOKE』



これも以前、紹介したことがあるので簡単に。
僕が世界で一番好きな作家、ポール・オースターの脚本。
個人的には完璧。
素晴らしい。
俳優陣も最高。
こんな脚本が書けたら、もう筆を折ってもいいってくらい好き。
脚本を書き始める前に観たりする。
時には逆効果になって落ち込むこともある(笑)。

このラストも大好き。
https://www.youtube.com/watch?v=61pp51kxvVM





第1位

『ブルース・ブラザーズ』



もう100回くらい観てる(笑)。
僕の生涯No.1映画です。
最高にくだらない。
くだらないって最高だ。
そして、くだらないことを「超一流」の連中がマジメにやってる。
文句なし。
落ち込んだ時に観たら、元気出まくって暴れたくなる(笑)。

ちなみに僕の主宰する劇団「BLUES TAXI」という名前。
よく「青田さんはブルースがお好きなんですか?」と聞かれる。
ブルースも好きですが、この劇団名は「ブルース・ブラザーズ」からいただいたんです。
どうしても劇団名に「ブルース」を入れたくて、本当は「ブルース・ブラザーズ」でもよかったくらいなんですけど、いくらなんでもそれはアレなので、旗揚げの時に出演してくれた先輩に相談したら、その先輩がタクシーの運転手をやってたことがあって「じゃあ、ブルースタクシーってどう?ブルタクって略せるし」ってことで「BLUES TAXI」になったのです。
それ以来、19年もその名前で活動しています。

ジェームス・ブラウン、レイ・チャールズ、ジョン・リー・フッカー・・・すごいメンバーが集結してますが、個人的にはアレサ・フランクリンのシーンが大好き。
https://www.youtube.com/watch?v=Vet6AHmq3_s


あぁ、また観たくなってきた(笑)。


てなわけで、今年は、昔の作品もですが、新しく観たものなども、どんどん紹介していけたらと思います!



小泉今日子作品 その2

August 21 [Thu], 2014, 12:52
投稿・青田ひでき



前回は、ずっかり熱くなってしまいました。

やはり小泉さんを語り出すと止まらない。

ずっと話していたい。

だから、ほんとは


こういうところに書いちゃいけない(笑)。


同じく小泉ファンのKさんと、飲んでる時に語り合うべきなのだ。

だって、こういう場所に

小泉さんへの熱い想いを、40過ぎた男が語るなんて




気持ち悪いだけじゃないか。



とはいえ、もう書いちゃったのだから、最後まで責任持ちましょう。


そういうわけで、今回は


「小泉さん出演 おすすめ映画 ベスト3」


☆第3位

『風花』


相米慎二監督 2000年


たしか相米監督の遺作だったはず。

もう14年前か。

この映画で、小泉さんはなんと風俗嬢の役!

こんなキレイな風俗嬢がいるのか!という感じですが、小泉さん熱演しております。

30歳を過ぎて、アイドル的存在から、いわゆる「汚れ役」に挑もうとしている時期の作品です。

共演の浅野忠信さんとのバランスもよく、地味ですが非常に味わい深いロードムービーです。

小泉さんにも注目ですが、この映画の浅野忠信さんが、本当に素敵。

酔っぱらってるシーンが絶品なので、そこだけでもぜひ観てほしい!



☆第2位

「マザー・ウォーター」


松本佳奈監督 2010年


これも小泉さんというより、作品として大好き。

小林聡美さんがウィスキーバー、市川実日子さんが豆腐屋、そして小泉さんが喫茶店・・・

そんな「水」を扱う仕事をしている女性たちを淡々と描いています。

とくに大きな事件が起こるわけでもなく、日常が丁寧に描かれている作品で、小泉さんも肩の力を抜いて

楽しんで演じている感じがします。

僕はDVDを持っていて、なにげなくBGV的に流している時があります。

サントラも最高なんです!



☆第1位


『グーグーだって猫である』


犬童一心監督 2008年


大島弓子さん原作の映画化。

なんてったって、

小泉さん、猫、吉祥寺


である。

もうそれだけで充分じゃないか(笑)。





もうこのポスターが、すべてを物語っております。

正直、あんまり中味は覚えてないんだけど(笑)、とにかく、猫と小泉さんを観ながら、映画館で終始ニヤニヤしている気持ち悪いオッサンだったことは間違いありません。


もちろん、他にもたくさん面白い映画はあるのですが(むしろマニアックなチョイスになったかもしれない)、なんとなくこの時期に、のんびりエアコンの効いた部屋で観てほしい作品を選んでみました。

もちろん、どれも大好きな映画です!


小泉さんは映画もいいけど、ドラマにも秀逸なものがありすぎる。

これを書き始めると大変なことになるので、やめておきますが、そんな数々の名ドラマに出演してきた小泉さんの、ある意味、現時点の集大成が「最後から二番目の恋」なのかもしれない。

もうこのドラマは、脚本、キャスト、どれもが素晴らしい。

大げさではなく、ドラマ史上に残る名作だと思います!






小泉今日子作品について

August 05 [Tue], 2014, 12:57
投稿・青田ひでき


バタバタしておりまして、久しぶりの投稿になりますです、はい。


30周年


であることに気づいた。


なんの30周年か?


青田が、小泉今日子さんのファンになってから、30周年である!


・・・すいません、どうでもよいことで。


しかし、30年間、いろいろありました(笑)。

途中、ちょっとだけ中山美穂に浮気しそうになりました。

菅野美穂ちゃんに傾きかけたこともあります。

数年前に、長澤まさみちゃんに惑わされたこともあります。

小泉さんがご結婚された時は、荒れました。自暴自棄になりました。

でも離婚された時は、ちょっと悲しかったです。お似合いな気もしてたんで。

そして最近の小泉さんの女優としての素晴らしさに感動する今日この頃です。


青田が毎年、小泉さんを見るたびに言ってしまう言葉があります。

それは


『小泉さんは、今が一番美しい』


もう10年以上言ってます。


・・・読むのをやめないでください。


小泉今日子さんは、日本が生んだ奇跡です。

そして、そんなことを言ってる、いい年のオッサンが、僕のまわりにたくさんいます。

小泉さんは「美人」と「可愛い」の頂点にいる方です。

僕は昔から「美人系」の女性が好きです。
目鼻立ちがしっかりしていてシャープな顔立ち。
その頂点にあるのが小泉さんです。

僕のよく知ってる先輩は「可愛い系」が好きな人です。
宮崎あおいちゃんとか永作博美さんとか好きです。
でもその先輩の頂点にいるのも「小泉さん」なのです。

つまり美人系が好きな男が、辿り着く頂点も小泉さんなら
可愛い系が好きな男が、辿り着く頂点も小泉さんなのです。

そう、小泉さんは完璧なのです。


・・・読むのをやめないでください。


声も最高ですよね!

声も・・・

やめておきましょう。

これはそういうことを書くブログじゃない(すでにもう書いているが)。


そんな小泉さん一筋(若干浮気歴あり)のワタシが、いろいろ小泉さんのベスト3を書きたいと思います!


【おすすめの曲 ベスト3】

これねー、アルバムの曲とか入れると決められないっすよ!

だから、あえてシングルのみで選ばせていただきます。

☆第3位

「潮騒のメモリー」

これはもう若い人でもわかりますよね!
大ヒットドラマ「あまちゃん」の中で、小泉さんが歌った曲。
大ヒットして、紅白でも歌っちゃいました。

能年ちゃんが歌ったり、薬師丸さんが歌ったりしましたが、僕はなんといっても小泉バージョンが最高!
どんだけアイドルやねん!と下手な関西弁も出ちゃうくらいすごかった。
おいおい、そこらのガキ!これがほんまもんのアイドルじゃ!と、テレビの前で叫んでおりました。
・・・バカでごめんなさい。


☆第2位

「夜明けのMEW」

高校生の時に、香川の田舎者だった僕は、松山市民会館まで、磯野君と鈍行列車に揺られ、コンサートに行きました。
そして、そのときヒットしてたのが、この曲です。
初めて見る、ナマ小泉さんは、小さくて・・・小さすぎて後ろの方で見てた僕たちには、いろんな意味で小さかった。
でもめちゃめちゃ感動した。
曲の前に、舞台上にセットされた壁に、スプレーで「MEW」と書いてから「夜明けのMEW」のイントロが流れました。
あれ?おかしいな、涙が。そんな瞬間でした。
帰りの鈍行列車の中で、磯野君と2人、無言でボーッとしてたのを覚えています。


☆第1位

「魔女」


とくに思い出があるわけではないのだけど、でもものすごーく好きで、たぶん人生で一番多く聴いた曲かもしれない。
甘酸っぱいっす。青春っす。

https://www.youtube.com/watch?v=hkSjoylb0Fg

しかし、これヤバいな。

いま6回繰り返して見ちゃった。

もうなんだろ、この可愛さ。

歌い終わったあとの笑顔見た?ヤバくない?

俺、6回見たけど、ここでもうなんか心がおかしなことになるんですけど。

45歳ですけど、嫁もいますけど、でもまだ胸って「キュン」ってなるんですね。

もう1回見ていい?


・・・いかん、めちゃめちゃ長くなってきてしまった。

本当は、ドラマも映画もオススメしたかったのですが、とりあえず出かける時間だ。

「魔女」を6回観てる場合じゃなかった。

そんなわけで、小泉さんシリーズ、たぶん続くと思います。


読むのをやめないでくださった方、ありがとうございます。








春の日の短編集

April 30 [Wed], 2014, 11:53
投稿・青田ひでき


気持ちのいい季節になってきました。

こういう時は、空いた時間にゆっくり珈琲でも飲みながら短編集でもいかがでしょうか?

最近、出された村上春樹さん関連の2冊の短編集をご紹介。


『恋しくて』





海外の作家の、村上氏曰く「広義のラブストーリー」を集めたもの。



村上氏の翻訳した短編集というと、以前


「バースデーストーリーズ」


というのもありました。



これも実に面白い短編集でした。

短編だから、壮大なスケールな物語が展開されるわけでもなく(当たり前だ)、ごく些細な出来事、人間の機微が丁寧に描かれた作品群で、1ページ1ページを大切に丁寧に読みたくなる作品ばかりです。

一番印象に残っているのは・・・老夫婦のもとに、その息子に頼まれて誕生日を祝いに帰るある男の話。

切ないけど、あったかくなるお話でした。






・・・まぁ、これもかなりオススメなんですが、今回は「恋しくて」の方。


こちらは今、手元に本があるので載っている作品をご紹介。



『愛し合う二人に代わって』

『テレサ』

『二人の少年と、一人の少女』

『甘い夢を』

『L・デパードとアリエット』

『薄暗い運命』

『ジャック・ランダ・ホテル』

『恋と水素』

『モントリオールの恋人』

『恋するザムザ』


作家名は省略させていただきました。


若者の甘酸っぱいラブストーリーから、大人のほろ苦い恋物語まで、様々な形態の恋愛が短い話の中に凝縮されています。

作品それぞれに、村上氏による「恋愛甘辛度』が示されています。

最後の「恋するザムザ」は村上氏の書き下ろし短編。

カフカの「変身」をモチーフにした、一風変わったラブストーリーです。


個人的には「甘い夢を」と「薄暗い運命」が好き。

「薄暗い運命」は、村上氏も書いているけど、ものすごく短い話なんですが、最後の一行に打ち抜かれます。
作品自体は、5分もかからないくらいで読めちゃうんだけど、最後の一行にう〜んと、15分くらいうなされる(笑)。

なんだか最後の1行に「恋愛」というものの全てが描かれているような気がします。


この季節(春)に読むには「愛し合う二人に代わって」と「二人の少年と、一人の少女』なんかが、合いますね(あくまで個人的感想ですが)。

ある事情で「疑似結婚式」を何度もやらなくてはならなくなる男と女。男はずっと女に恋愛感情を抱いていて・・・(愛し合う二人に代わって)。

いつも三人(男二人と女一人)で行動していた若者が、ある時、男一人女一人で行動するようになって・・・(二人の少年と、一人の少女)。

え〜、ものすごいベタな表現を使うと、この2作品は、いわゆる「胸キュン」ストーリーです(笑)。

大人の複雑な恋愛事情が描かれている作品も、もちろんあります。

会社の行き帰りの電車の中で・・・喫茶店でお茶でもしながら・・・寝る前に・・・1日1作品って感じでいかがでしょうか。





同時に、村上春樹さんご本人の短編集も出ましたね。


『女のいない男たち』





僕は、実家に帰る新幹線の中で一気読みしました。

1作品読めば、少し窓の景色を眺め、また読み始めて・・・なかなか心地よい時間でした。
僕にとって、今回の帰省はちょっと気の重い事情もあったのですが。


いつかこの作品を再読した時は、なぜか全然関係ない村上さんの文章の中に、新幹線の景色や、あの時の自分の感情が反映されちゃったりするんだろうな。

でも、読まれた物語は、そういうシチュエーションや現在の心理状況の中で、1人1人が印象の違う、違った情景を浮かび上がらせて「自分だけの物語」になっていくものなのかもしれない。

そして多くの小説家たちは、結果的に作品が様々なシチュエーションを経て「あなただけの物語」になることを望んでいるようにも思います。

スティーブン・キング(本・映画)

March 24 [Mon], 2014, 20:53
投稿・青田ひでき


今回は、「キング・オブ・ホラー」、S・キングの作品について。

もはや説明不要の世界的ホラー作家です。
映画化された作品は数知れず。
キング原作の映画を1本も観たことない人っていないんじゃないかってくらいじゃないでしょうか。

ちなみにキングは、ホラー作品だけではなく、時には「ホロリ」とさせるヒューマンストーリーも書いたりします。
有名なのでは「スタンド・バイ・ミー」、そして「ショーシャンクの空に」。

僕はどちらも原作を読み、映画を観ていますが、個人的には圧倒的に「スタンド・バイ・ミー」が好き。
もう4回くらい映画は観てますが、歳を重ねるごとに、自分の少年時代と重ね合わせて泣けてしまいます。
そして今は亡きリバー・フェニックスが最高にかっこいい。

「ショーシャンクの空に」も決して悪くはないのだけど、あれだけ評判のいい映画・・・僕はイマイチ。
でも原作は素晴らしい。
ちなみに原作は「刑務所のリタ・ヘイワース」というタイトル。
「ショーシャンクの空に」で探しても見つからないので、ご注意を。
短いお話ですが、読ませますよ。



さてさて、ホラー作品。

実はもうずいぶん昔に原作を読んで、映画を観たので、記憶が怪しいのだけど、一番印象に残っている作品は

『シャイニング』





詳しい内容を覚えてないのだけど、ひとつ言えることは、原作と映画はずいぶん雰囲気が違っていて、そしてどちらも面白いということ。

解釈が違うということで、キングが監督のキューブリックに抗議したのは有名な話。

原作は、とにかく舞台となる「ホテル」が圧倒的に存在感をはなっていた。
「ホテル」そのものが怖いんですよね。
ジワジワと読み手の心理に食いこんでくる怖さがある。

一方の映画は、どちらかというと主演のジャック・ニコルスンが怖い(笑)。
でもこれはこれで、映画的な怖さを現しているので、僕はとても好きだ。

読み手の心理にジワジワと文章で攻め込んでくる原作と、視覚的に怖がらせてくる映画では、そもそも比べてはいけないものなのかもしれません。
いずれにしても、ぜひ原作、映画、どちらも堪能していただきたい作品です。


もうひとつ好きなのは

『グリーンマイル』





・・・うーん、これはホラーと言えるかな?

泣ける作品です。

特殊能力を持った死刑囚と、看守の友情(?)を描いた長編。
原作も相当長いけど、映画も3時間近くある作品。

映画では、看守をトム・ハンクスが演じました。
死刑囚を演じたマイケル・クラーク・ダンカンが、とっても素敵でした。
でもこの俳優さん、一昨年くらいに50代の若さで亡くなっちゃったんですよねぇ。

泣けるのは映画で、心にジワジワと沁みてくるのが原作という感じでしょうか?

どちらも量、中味ともにズッシリとくる作品なので、ぜひ腰を落ち着けて挑んでほしいです。

他にも「キャリー」とか「ペット・セメタリー」とか「ミザリー」とか、原作も映画も面白い作品が、たくさんあります。
「キャリー」はたしかリメイクされたんじゃなかったかな?
ぜひリメイクも観てみたいのですが、やはり最初のシシー・スペイシク主演のが、ものすごーく怖いので、おすすめです♪
無名時代のジョン・トラボルタがいじめっ子役で出てるのも注目♪


そして!

先日、キングの最新作を読み終えました!

『11/22/63 』





今回もめちゃめちゃ長いです!
上下巻合わせて1000ページくらいあります!
しかも、1ページ、上下2段です!

ハードカバーで買いましたが、持ち歩くのが重過ぎました!(笑)
電車の中で読んでたら、腕が疲れました!(泣)

しかし、そんなことはどうでもよくなるくらい面白いです!

今回は、ホラーというか、キング版「バタフライ・エフェクト」。

ケネディ暗殺を阻止するために、現代の男が過去にタイムスリップする話です。

相変わらず、物語の展開はうねりまくって、いったいどこに向かっていくのかと、楽しみながらも不安になる上巻(笑)、それから、怒濤のように終息に向かって疾走する下巻。

もしかしたら、キング初心者には上巻がしんどいかもしれません。
でも何とか乗り越えてほしい。
下巻に圧倒的なカタルシスが待っているから!(笑)

キングもまもなく70歳になろうとしています。

でも、こんな熱量と分量の作品が書けるんだから、まだまだ大丈夫だと思います。

一生ついていきますよ!(笑)



・・・なんだか紹介という紹介になってない気もしますが、とにかく原作を読んでほしい!映画も観てほしい!


フィリップ・シーモア・ホフマン(映画・DVD)

February 04 [Tue], 2014, 12:32
投稿・青田ひでき


日本で一番好きな俳優は、唐沢寿明さんと即答できます。

でも外国で一番好きな俳優は?と聞かれると、ちょっと迷ってしまうのですが、そして結局「一番は決められない」という回答になってしまうのですが、少なくとも「ベスト10には入る」俳優の1人に、

フィリップ・シーモア・ホフマン

がいます。

・・・亡くなってしまいました。

46歳。

若すぎる。


原因はどうやらドラッグの過剰摂取らしい(記事によると)。

ヒース・レジャー、リバー・フェニックス、そして「ブルース・ブラザーズ」のジョン・ベルーシなど・・・若き天才たちが、ドラッグで命を落とすのは本当に残念です。
まさか、フィリップ・シーモア・ホフマンまで・・・。

彼は、渋いいい作品にたくさん出演しています。

すべてを観ているわけではないのですが、今回は彼の出演作品でお薦めを何本かご紹介。
彼の演技ももちろんですけど、映画として面白い!ってものを紹介させていただきます。


『マグノリア』





もともと「群像劇」ってのに弱いので、この手の作品は大好物(笑)。

yahoo映画の解説より抜粋させていただくと・・・

「ブギーナイツ」のポール・トーマス・アンダーソン監督による感動の人間ドラマ。
死期を迎えた大物プロデューサー、彼と確執のある息子、プロデューサーの妻とその看護人、ガンを宣告されたTV人気司会者、彼に恨みを持つ娘、娘に恋する警官、過去の栄光にすがる元天才少年など、LAに住むさまざまな人間たちの24時間を描く。群像劇のスタイルをとりながら、不可思議な糸でつながってゆく脚本は秀逸。



・・・って感じの内容。

エピソードの1つに、トム・クルーズ演じるセックス教のカリスマ(?)男と、その父親との確執を描いた話があります。
ちなみに、僕はこの役のトム・クルーズが、彼の演技の中でもっとも好きです。

フィリップ・シーモア・ホフマンは、そのトムの父親の介護士の役で、チラッと出演します。
出番は本当に少ないのですが、圧倒的な存在感で、脇をキッチリと固めてくれます。

地味な内容で長ーい作品ですが、脚本・俳優陣、どれを取っても見応えのある素晴らしい作品です。

それとともに、ラストのオチが、人によってものすごく評価が分かれる作品でもあると思う。
僕はオチ自体は好きなのですが、それに出て来る物体が苦手なので(笑)、なんともいえない・・・。





続いて、ご紹介するのが


『あの頃、ペニーレインと』




この作品は生涯ベスト10にもしかしたら入るか?ってくらい好き。
とにかく最高。

ストーリーを「MOVIE WALKER」から抜粋させていただくと・・・

1973年、大学教授の母と暮らす知的で陽気な15歳の少年ウィリアムは、姉アニタが教えたロック音楽の魅力に取り憑かれ、学校新聞などにロック記事を書いていた。
やがて、伝説のロック・ライターでクリーム誌の編集長、レスター・バングス(フィリップ・シーモア・ホフマン)に認められ、さらにローリングストーン誌からも声がかかり、ウィリアムが愛する新進バンド、スティルウォーターのツアーに同行取材をすることになる。
そして、このバンドを追う少女たちの中にいた、一際美しいペニー・レイン(ケイト・ハドソン)に恋をするのだが、彼女はスティルウォーターのギタリスト、ラッセルと付き合っていた。
それでもウィリアムの恋心は変わらず、ツアーの刺激的な毎日を楽しんでいた。
しかしやがてペニー・レインは、NYでラッセルの本命の恋人が現われたため、睡眠薬で自殺を図る。
ウィリアムの助けで彼女は一命を取り止めるが、それはお祭り騒ぎの終焉を意味していた。
そして飛行機事故の危機をなんとか切り抜け、ウィリアムの旅は終わるのだった。


・・・とまぁ、70年代のアメリカを70年代の音楽と共にお送りする「青春ロードムービー」って話。
とにかく、男は胸がキュンキュンしまくること請け合い(笑)。
そしてサントラが最高。
脚本・監督はキャメロン・クロウ。
僕は、この映画を観て以来、彼の作品の大ファンになりました。
「ザ・エージェント」「エリザベスタウン」など、面白い作品がたくさんあるので、お薦めです!

フィリップ・シーモア・ホフマンは、ここでも雑誌の編集長として、チラッと出演。
この俳優、アクの強さを出そうとしたらいくらでも出せる人なんですが、僕はどちらかというと「控えめ」な時の彼が好き。





最後にご紹介するのが


『ダウト』





もともとは、舞台劇。
原作は、ジョン・パトリック・シャンリィ。
劇作家として素敵な作品を創り続けている大好きな作家です。
この作品は、ブロードウェイで大ヒットして、たしかピューリッツア賞やトニー賞を取ったはず。

戯曲が翻訳されていていたので購入して読んだら、もうめちゃめちゃ面白くて、そして演技の勉強にもなると思い、僕が講師をしているワークショップのテキストにも使いました。
したがって、何度も何度も戯曲を読み返しているわけです。
それを経てから、映画を観ました。

ストーリーは簡単に解説すると(またまたyahoo映画より参照)・・・

1964年、ブロンクスのカトリック系教会学校。
校長でシスターのアロイシス(メリル・ストリープ)は、厳格な人物で生徒に恐れられていた。
ある日、人望のあるフリン神父(フィリップ・シーモア・ホフマン)が一人の黒人の男子生徒に特別な感情を持っているのではないかと疑念を抱くが……。


ジャンルとしてはミステリーと言っていいと思います。


この映画の見所は、なんと言ってもシスター役のメリル・ストリープとの対決シーン。
フィリップ・シーモア・ホフマンは抑制した演技で、名女優メリルと真っ向から立ち向かいます。
シビレます。
このシーンだけでも、観てよかったと思える作品。

ってか、これは舞台で観たかったなぁ・・・。



以上、駆け足で、僕の好きな「フィリップ・シーモア・ホフマン」出演作品を紹介しました。

実はもっともっと紹介したい作品があります。

彼の出演する作品は、ほぼハズレがないと言っていいでしょう。


そして映画の面白さ云々よりも「究極のフィリップ・シーモア・ホフマンの演技」を観たいのであれば、やはり


『カポーティ』


に尽きると思います。





いや、もちろん映画自体も充分面白いんですけどね。

この作品で、彼はアカデミー主演男優賞を受賞しています。
納得の受賞です。

この作品を観る場合は、ぜひカポーティーの「冷血」(新潮文庫)を読んでから、観ていただきたいです。

ノンフィクション・ノベルの先駆けとなった作品です。
めちゃめちゃ面白いです!




年末年始に読んだ本を一挙ご紹介

January 09 [Thu], 2014, 15:06
投稿・青田ひでき


年末年始、わりとのんびりできたので、ひたすら読書に励んでおりました。


クリスマス時期から、お正月明けにかけて読んだ本を、一挙にご紹介します。
なぜか「凶悪犯罪」系のルポのようなものばかり。

なにを新年早々、殺伐としたものを読んでるんだ、俺は(笑)。



『家族喰い 〜尼崎連続変死事件の真相〜』



小野一光 著

いやー、こりゃすさまじい事件ですわ。
新聞、テレビを賑わせた事件ですから、ご存知の方も多いでしょう。
主犯の角田美代子が、拘置中に自殺してしまい、事件の真相は闇の中へ・・・。
そんな中、小野氏は尼崎に長期滞在し、事件の真相を探ろうとするのですが、次々と衝撃の事実が明るみに・・・。
もはや、いったい何人殺してるんだってレベルの事件。
あまりに関係者が多すぎて、読むのはけっこう大変(巻末に人物一覧表がついてるくらい)。
後味の悪〜い一冊です(笑)。



『消された一家 〜北九州・連続監禁殺人事件〜』



豊田正義 著

後味の悪さという意味では、「家族喰い」を凌駕する一冊(汗)。
これを最後まで読めない人はたくさんいると思う。
決してお薦めはしません!
正直言いまして、読んでいて吐きそうになりました。
こんなの初めて。
こんなことが現実にあったのだなんて、僕は絶対に信じたくないです・・・。



『でっちあげ 〜福岡「殺人教師」事件の真相〜』



福田ますみ 著

人間不信、マスコミ不信になりたい人にお薦めの一冊(笑)。
これも「殺人」は絡みませんが、相当に後味の悪い内容です。
もう何を信じていいかわからなくなります。
人間の様々な形をした「悪意」というものを、とことん突きつけられます。
そして最後に「じゃあ、この本は”でっちあげ”でない保証はどこにあるんだ」と思います。
もう何がなんだかわかりません(笑)。



『凶悪 〜ある死刑囚の告発〜』



新潮編集部 編

世の中には「闇に葬られた」数々の凶悪事件があるんだということを教えてくれる一冊。
もし死刑囚後藤良治氏の告白がなければ、数々の凶悪な殺人事件が明るみになることはなかった。
読んでる最中に、思わず死刑囚後藤氏を応援してしまいそうになる(笑)。
この本は映画化もされてるらしい(知らなかった)。
昨年公開だったので、そろそろDVDになるかもしれない。
ぜひ映画も観てみたいです。



他には、新潮文庫の”実録犯罪シリーズ”の5冊

『殺人者はここにいる』
『殺ったのはお前だ』
『その時、殺しの手が動く』
『殺戮者は二度わらう』
『悪魔が殺せとささやいた』

すべて読破(笑)。

紹介されているのは

「中津川一家5人殺人事件」
「名古屋通り魔連続殺傷事件」
「熊谷男女4人拉致殺傷事件」
「日野不倫放火殺人事件」
「三島女子大生焼殺事件」
「大分十五歳少年一家殺傷事件」
「神戸大学院生リンチ殺人事件」
「名古屋アベック殺人事件」
「大阪池田小児童殺傷事件」
「池袋通り魔殺人事件」
「井の頭公園バラバラ殺人事件」
「柴又女子大生殺人放火事件」
「つくばエリート医師母子殺人事件」

など、世間を大いに賑わせた事件ばかり(他にもたくさん紹介されています)。

ずーっと読んでいると、暗澹たる気分になっていきます(汗)。

すべての事件を同列に語るわけにはいかないけれど(語れるわけがない)、やはりパターンとして多いと言わざるをえないのが、凶悪な犯罪をおかす人間の多くが「劣悪な環境」で子供時代を過ごしていること。
虐待だったり、放置だったり・・・親の愛情に恵まれずに育った人間が、のちのち犯罪者になってしまっているという現実。
もちろん、そういう環境で育っても、頑張って正しく生きている人はたくさんいるわけで、最悪な環境で育ったから仕方ないよねという同情の目で犯罪者を見るわけにはいかないのだけれど、中には「本当に救いようのない幼少期」を過ごしていた犯罪者もいたりして、彼の心が歪んでしまったのは、これはもう100%親の責任だと思えるものもあった。
できれば、その両親を逮捕するべきなんじゃないかとさえ思った事件もありました。

やはり「愛情をいっぱい注いで子供を育てること」

これが一番の犯罪の抑止力になるのではないかと思いました。


それから。


「井の頭公園バラバラ殺人事件」「柴又女子大生殺人放火事件」あるいは、本には載っていなかったけど、「世田谷一家殺人事件」「八王子スーパー銃殺事件」など、未解決の凶悪事件の、一日も早い犯人逮捕を強く願います。










「コミック雑誌なんかいらない」(映画)

October 30 [Wed], 2013, 11:39
投稿・青田ひでき

内田裕也さんっていうと、若い人は「あの金髪のファンキーなおじいさん」ってイメージだと思いますけど、そしてなんとなく「ロックやってる人」「樹木希林さんと結婚してたらしい」(実はまだ戸籍上は夫婦)みたいな漠然とした知識くらいは、あるいは持ってるかもしれませんが、僕にとって内田裕也といえば

「80年代にわりと面白い映画を撮ってた人」

というイメージが一番強いです。

「水のないプール」とか「十階のモスキート」とか、ハードボイルドでスリリングでエロチックな映画を、10代の僕はワクワクドキドキして観ていた記憶があります。

そんな中で、もっとも印象に残っている映画が

『コミック雑誌なんかいらない』





内田裕也が企画から脚本・主演をつとめた作品。
1986年製作。僕は18歳だ。

監督は、これが一般映画デビューの滝田洋二郎(「おくりびと」の監督ですね)。

内田裕也が演じるのは芸能リポーター。

80年代というのは、FOCUSが創刊されたのが81年、そして、ビートたけしのフライデー襲撃事件が、まさに86年と、過激な報道合戦が何かと問題になっていた時期。
芸能リポーターも、今は亡き梨本勝さんを筆頭に、突撃取材を繰り返していました。

この作品、そんな芸能リポーターを主人公に「報道の在り方を世に問う社会派的な映画だ!」として内田裕也さんも鼻息荒く創られたものなのだと思う。
でも正直なところ、果たして「ジャーナリズムとは?」という、この映画の肝になると思われる部分には、そんなに深く踏み込めてない作品だと思いますです、はい、偉そうですが、すみません。

じゃあ、面白くないかっていうと、全然そうじゃなくて、観ててかなりドキドキワクワクさせられるエンターテーメントな作品になっています。
そして、この映画は「85〜86年の日本」を知る上で、貴重な資料的価値もあると思います。
少なくとも当時を生きた僕が、あらためて現代にこの映画を観ると、あの当時の薄っぺらい空気感が、映画の中に流れる空気感を通じて伝わってくるような気がします。

この映画、当時、じっさいに起こった事件を描いています(芸能リポーターが取材するという設定で)。
なによりセンセーショナルなのが、本物の三浦知義氏が出てるんですよね。





これってすごくないですか?

と言っても、これまた若い人にはピンとこないんだろうけど、当時「ロス疑惑」というワイドショーを激しく賑わせた事件がありまして、三浦氏はその渦中の人だったわけです。
三浦氏の強烈なキャラクターもあって、世間は多いに「ロス疑惑」で盛り上がりました。
そんな三浦氏を、まさに本人役で、しかも「ロス疑惑」の突撃レポートというシーンで登場させてるのですが、リポーター役の内田裕也と三浦氏のやり取りは実に面白いです。

他にも「聖輝の結婚式」と言われた、松田聖子と神田正輝の挙式、それから山口組と一和会の抗争(出て来る暴力団の人たちは、どう見ても本物に見えるのだが・・・)、日航機墜落・・・すべて実際にあった事件を本物の映像を交えながら、内田裕也がレポートしていきます。

そして、最後に描かれるのが「豊田商事襲撃事件」。

この事件はものすごく鮮明に覚えています。

「豊田商事事件」、詳しくはウィキでも見てもらうとして、詐欺商法で年寄りから金を巻き上げたとされる社長が、マンションに籠っているところを、レポーターたちが玄関先に押し掛ける。
そこへ、初老の男と若い屈強な男がやってくる。
やがて、その男2人は窓をぶち破って、中に侵入し、そして社長をメッタ刺しにして殺害してしまう。
その間、ずっとカメラはまわっています(殺すシーンは映ってはいなかったが・・・)。
しばらくして、男2人は出て来るが、全身に返り血を浴びている。
2人は興奮した様子で「警察呼ばんかい!」「俺が犯人や」と叫ぶ。
芸能記者たちは「警察!」「警察!」と、大慌てする。
やがて救急隊がやってきて、血まみれの社長が運ばれていく・・・そんなシーンが全国放送で流れたのです。

you tubeでその映像が今でも見ることはできますが、かなりエグいので見ることはおすすめしません。
しかし、当時はそれが普通にお茶の間で流れたんですよねぇ。
当時、まわりを取り囲んでいたレポーターたちが、何もしなかったことが随分と批判されたりもしました。

映画では、このシーンを忠実に再現しています。
これ、なにがすごいって、犯人役のビートたけしさん。
本物の犯人ソックリなんですよ。
本物の犯人も、見た目は普通のオッサンで、最初報道陣にヘラヘラ笑いながら「ワシ?仕事は鉄工所や」みたいな感じで、とてもこれから人を殺そうとしてる人には見えない。
でもよーく見ると、目の奥に狂気が感じられるんですよね。
そんな犯人を、たけしさんが、まさに「狂気じみた」演技で再現している。
ビートたけしという俳優の、いや人間の持つ狂気にシビれる・・・そんなシーンになっています。

このシーンのラストで、現実とは違う行動を、レポーター役である内田裕也が取るのですが・・・それがこの映画の回答なのだろうか?

内田裕也さんは、いろんな意味でエンターテナーなんだと思う。
今でもサービス精神旺盛ですしね。
だから、この映画にもふんだんに「サービス精神」が盛り込まれている。
おニャン子クラブを出す必要があるのか?という部分もある(個人的には懐かしすぎるが)。
あるいは、梨元勝さんを出すべきだったのか?とか。

結果的に、そのサービス精神ぶりが「社会派映画」としては弱くなってしまったのではないかなぁと僕なんかは思ってしまった。

とはいえ、見所は満載ですし、ぜひ若い人にも観てもらいたい映画だなぁと思います。

悲しかったのが、出演者の多くが鬼籍に入られていたこと。

安岡力也さん、桑名正博さん、原田芳雄さん、逸見正孝さん、梨本勝さん、横澤彪さん、そして三浦和義氏も、謎を残したまま・・・昭和は遠くなっていきなすなぁ。

内田裕也さんには、まだまだ頑張ってもらいたいです!









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