忙しい 

January 21 [Sat], 2012, 14:53
毎年のことなのだが忙しい。2月も半ばになれば、当店も暇になるのだが、1月は忙しい。基本的には毎年ご来店いただく新年会がメインだ。一人でできる仕事は限界があるのだが、毎年の顔ぶれが脳裏にうかぶから手を抜けない。仕込みで夜おそくなる日が続く。枕元には読みかけの本がだいぶ高くなってきた。もうすぐ寝ている間に崩れるかもしれない。その内容がまたクレイジー。中国古代書道史、漢和大辞典、リーペリーのバイオ、ベスト・アメリカン・ミステリー、し吟語。んー、時間と体力と気力がもたんな。

池大雅 

December 15 [Thu], 2011, 19:38
縁あって、池大雅の軸を一本購入した。というとかっこよいのだが、なんの事はないヤフオクで何千円で手に入れただけだ。箱もないし、表具も直してあるのだが、それでも何千円は有り得ない。贋作覚悟で入手したのだが、しばらく掛けて眺めるほど贋作とおもえる点がない。印も画もしっかりしている。別に贋作だろうが、真作だろうが自分で気に入ればそれでよいのだが、年末になって思わぬ拾い物をしたのかもしれない。高級料亭でもなかなかお目にかかれない逸品が、普通に玄関に掛かり、誰も気付かずにランチを食べている。ある意味有り得ない光景なのだが、これはこれで良しとするか。

世界遺産 

November 05 [Sat], 2011, 22:13
日本食が世界遺産に申請したというニュースを聴いて笑ってしまった。確かにちゃんとした和食の店は絶滅危惧種ではあるのだが、食文化はそんなものに登録されてどうこうなるものではない。
時節柄、子供の祝いの問い合わせが多い
。親が若いせいもあるが常識がない。ひどいときは会話にならない。ジャンクフードで育っているせいか、ちゃんとした日本料理の価値がわからない。
お祝いならお祝いらしい、その場に相応しい軸を掛け、華を活け、相応しい料理をだす。そんな当たり前の事すらやりにくくなっている。
世界遺産に登録されたら事態がかわる訳ではない。

 

November 01 [Tue], 2011, 15:18
店の玄関の床に硯を飾った。やや大振りの硯で、鯉の彫りの立体感がすばらしい。彫りに手彫りの刀痕が残っているのも佳い。これが最近のものだと手抜きが酷く、野暮ったい彫りになる。もう少し時代が古かったり、石が佳いと加工がさらに緻密になり刀痕が見られなくなる。石は端渓の宋坑。端渓の中では落ちるほうだが、摺り具合はなかなかよい。というか、これで石材が老坑なら俺なんかがとても買えない。
ヤフオクあたりである端渓老坑はほぼ偽物か時代が最近のものばかり。手頃で佳い硯というのはなかなか無いのだ。

脱走 

September 13 [Tue], 2011, 19:44
もずく蟹という川蟹がいるのだが、ちょっと目を離した隙に逃げられた。朝の準備中の店内を横歩きというか、蟹走りしているのをカミさんがみつけた。蟹も茹でられるのが嫌だったんだろうと思っていたら、今度は夕方にはスッポンが逃げ出した。スッポンの脱走はたまにあることなので、しっかり蓋に重石をしていたのだがやられた。亀も蟹も命がけ、だから必死に逃げる。それでも1日に二度の捜索はまずないな。

 

July 02 [Sat], 2011, 14:27
この時季鮪が旨い。鮮烈な酸味が清々しい。近海もの生鮪でないとこの味はでない。それも腹の脂の載ったとこではだめ。鮪の美味さは赤身の美味さ。えっ、放射性物質が蓄積されてだって?そんなこと気にする奴はインド洋の冷凍でもたべてろ。若い奴らの食べるものではないし、食べても赤身の旨味なんてわからないよ。
くどいようだが鮪は近海もの、生鮪の赤身に限る。

いらくさ 

June 12 [Sun], 2011, 16:41
山菜の季節。ワラビなどの春の山菜はとっくに終わって今は初夏の山菜。すす竹は太いのが採れている。八百屋やスーパーに流通しているものは細いし、値段もそこそこする。毎年、採ってきてもらっているのだが、ことしはいらくさも少し貰った。
これが少しチクチクして、そのチクチクが手だけではなく、全身がチクチクする。チクチクがイライラに変わるからいらくさ。刻んでキンピラにする過程では、どうみても雑草。ここまでして食べる価値があるのかとすら思ってしまうのだが、これが何とも言えぬ滋味がある。苦労して採ってきて貰い、チクチク・イライラしながら作っただけの価値はある。先人の知恵に感謝感謝。

 

April 12 [Tue], 2011, 2:27
春になって桜が開き始めた。我が家の庭も冬の間荒れ放題だったから少しずつ手を入れていく。とはいっても土いじりは手が汚れる。暇で調理をしないときでないとできない。庭というのは手間がかかる。ちょっとほうっておくと雑草がのび放題になる。たかが十坪あまりの庭に四苦八苦している。
晴れれば毎日水を撒く。狭い庭でも場所によって育つ植物が違う。庭石の上に枝が一本生えている。狭い石の隙間に根を伸ばしているのだ。自然の妙としか言いようがない。庭というのは人間の心のようなものだ。こまめに手を入れてやらないとすぐに雑草が生えてくる。そして自分に似合いの狭い庭に四苦八苦している。

園田湖城 

April 10 [Sun], 2011, 21:26
園田湖城の篆書の扇面を手に入れた。文は愛日長。園田湖城といっても知る人は少ないかもしれない。先月、京都国立博物館で展覧会が開かれたからジャストなタイミングなのだ。篆刻家で藤井有隣館の顧問。有隣館のコレクションの選定をしていた。京都国立博物館の篆書の文字は湖城が書いている。
扇面の性質上あまり出したり入れたりはしたくない。皆様、4月の最終週には掛けると思います。感心のある人はどうぞご来店下さい。

 

March 27 [Sun], 2011, 3:28
今日は雪のチラつく寒い1日だった。深夜に愛犬と共に川縁を散歩していたら桜がポツリポツリと咲いているのを見つけた。長い寒い冬が終わり春がそこまできている。地震についてはいろんな人がいろんなところで色んなことをいっている。地方の料理屋の亭主ごときになにか言えることはない。一つだけいえるのは日本もまだまだ棄てたもんじゃないなと思える事があちこちでみられた。歳のせいか、単なる花粉症なのか泣けてくる。みんな自分にできる事を探している。見つけれなくてもなにかしてあげたいという気持ちは持っている。地震から数日はなにもできない自分を発見してないた。東北地方が産地の春鱒は諦めていたのだが青森から入荷した。割高だし、明らかに地震前より輸送に時間がかかって腹がとけ始めている。でもありがたい。青森も津波の被害で大変なのにそれでも負けずに漁をする漁師がいる。これを使わずにどうする。ありがたいありがたい。うでを奮う材料があるだけでありがたい。明けない夜はない。春の来ない冬はない。東北地方の復旧をこころより願っている。
P R
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