【 更新情報 】

 

委任のメリットとデメリット

委任とは、当事者の一方が一定の法律行為の事務処理を委託し、受任者がこれを受諾することによって成立する契約をいいます。準委任とは法律行為以外の事務の委託をすることをいい、委任の規定が準用されます。

委任状とは、代理人となる人にある一定の事項を委任した旨を記載した文書のことです。代理人には、未成年者に対する親権者のように、法律で定められ法定代理人と本人の任意の意思表示に基づいて代理権が生じる任意代理人というものがあります。委任状は、後者の任意代理人に対して代理権を与えたということの証拠となる文書です。

例えば、役所に届け出をしたいが所用ため行けないときや弁護士に事件を処理してもらうときなど、委任状が必要とされるケースは多々あります。

自分では面倒でやりたくない、あるいは、自分でやるには難しい場合に委任するメリットがありますが、逆に委任のデメリットというのも理解しておく必要があります。

第三者に何らかの委任をする場合には、自分が委任した相手の行為に関しての責任まで全部背負わなくてはならなくなるということです。もし委任した相手が、ミスやトラブルを犯した場合には、その責任は全部自分に帰属しますので、「そんなことは知らない」「こんなはずはなかった」ということは通用しなくなります。

したがって、委任状を活用するにあたっては十分慎重になる必要があります。できるだけメリットを享受し、いかにデメリットを少なくすることができるのか、あらかじめ知識として知っておくことが大切です。

委任状の書き方・書式

委任状を作成するにあたっては、書式は縦書きでも横書きでもよく、手書きでもワープロで作成しても構いません。また用紙についても、コピー用紙・メモ用紙・便箋など何でも構いません。

まず、第三者に委任するときは、その者が、「自分の代理人である○○」というように、代理人が本人のために行為を行うことを必ず委任状に記載する必要があります。これを顕名と言います。

記載すべき事項としては、まず委任する相手の氏名を書きますが、氏名だけでは不十分ですので、その人の住所も必ず書くようにしましょう。場合によっては生年月日を書くこともあります。次に委任する内容を書きます。これは何を委任するのかを具体的に書く必要があります。

委任した作成年月日も書きます。作成日以前より以前に委任している場合には、「平成○年○月○日から委任しています」と追記すべきです。最後に、委任した本人の氏名を書きますが、併せて住所も記載するようにしてください。

押印は、本人の氏名の後にしますが、基本的に認印でかまいません。しかし、相手によって実印を要求される場合がありますので、実印を使用するほうが無難だと思います。

基本的な委任状の書式はこのようなものです。


委任状の書式(サンプル)

     委 任 状

住 所(委任する相手の住所)東京都○○区
氏 名(委任する相手の氏名) ○○○○
私は、上記のものを代理人と定め、下記の権限を委任いたします。
       記
1.○○を○○すること。
2.○○を○○すること。
3.上記各号に関連する一切の事項。

平成○○年○○月○日
      (委任したものの住所)東京都○○区○○町
      (委任したものの氏名・署名)○○○○ 印

委任状の注意点

間違いのない委任状を作成するにあたり、注意しなくてはならない点があります。トラブルを未然に防ぎ、またトラブルが発生したとしてもそれに正しく対処できるようにしておくことが重要です。

委任状は、委任者である本人の直筆であることが要求されます。代理人の手によって書かれた委任状は、受理してもらえませんし、トラブルの原因ともなりますので、注意しましょう。

捨て印を押さないようにしましょう。捨て印とは、文書の作成後、字句の訂正といった不備が後に生じた場合を考え、あらかじめ文書の余白に押印した印と同じ印を押しておくことを言いますが、後日勝手に委任内容を勝手に書き変えられトラブルなったケースも数多く報告されています。

また、委任事項を書き加えられないように、余白に止め印をするか、「以下余白」と書くようにしましょう。

委任者が数名の場合には、委任状末尾に押印する印鑑は、代表者一人だけが押すのではなく、それぞれ各人が押印することになります。これは、委任内容が同一の場合なので、それぞれ委任内容が違う場合には、当然委任状も別々に作成しなければなりません。

念のために、作成した委任状は、必ずコピーをとっておいてください。
P R
カテゴリアーカイブ