妊娠に大敵のタバコをなぜやめられない?・不妊症・不妊治療・漢方解説  

October 30 [Sat], 2010, 23:13
妊娠に大敵のタバコをなぜやめられない?・不妊症・不妊治療・漢方解説

不妊治療をしている患者さんの話を聞いていたりすると明らかに不条理なことを言っている時があります。例えば、タバコを1日20本吸いながら、「これは妊娠には関係ないですよね〜」と言っていたり、毎日お酒を飲んでいるのに「お酒って百薬の長っていうから大丈夫なんでしょう」とか。
嗜好品ですが、どちらも習慣性があります。
そしてタバコや飲酒の妊娠への影響を文献や今までの例を理論つけて説明しても、「自分だけは他の人と違う」と自分の習慣を正当化する人が多い理由を仲の良いドクター尋ねてみました。そこで返ってきた答えは「習慣性の問題」でした。

タバコもアルコールも習慣性があり、続けていると
「依存」してしまうのです。今日はそのタバコの習慣性と依存について説明していきたいと思います。

タバコの害について

タバコは不妊治療において大きな障害要因になります。約4000種類といわれる化学物質を身体に取り入れてしまうこと、そして体内の二酸化炭素濃度を上げることにより、細胞内の酸素が欠乏してしまうことなど、妊娠するための条件を確実に減らしていきます。でも身体に悪いと思いつつ、「食後に一本」「休憩に一本」と吸う方が多いようです。
また、女性側が吸わなくても男性側が吸う場合も多いのでそれも問題です。受動喫煙の影響があるからです。受動喫煙とは喫煙をする周囲の人間が、タバコ点火部から立ち上る煙(副流煙)と喫煙者がはき出す煙(呼出煙)を吸うことです。副流煙と呼出煙をあわせ、環境たばこ煙(ETS)といい、喫煙者がたばこの煙を吸うこと(能動喫煙)と対比されます。
副流煙は喫煙者自身が吸い込む煙(主流煙)の数倍以上の有害物質を含んでいるため、非常に危険であり、米国環境保護局(EPA)は、環境たばこ煙をAクラスの発癌物質に分類しています。

なぜ止められないのか?

じゃあなぜ、男性も女性も妊娠するために悪影響を及ぼし、こんなにも身体の悪いものにはまるのでしょうか?
それはタバコに含まれるニコチンの「身体的依存」と喫煙に対する「心理的依存」の2つの依存があるからといわれています。

2つの依存

■身体的依存
喫煙とはニコチン依存という薬物依存症の一種であると言われています。 ニコチンは脳に働いて快感をもたらしますが、習慣性が強まると喫煙していないと調子が悪く感じられます。 これを離脱症状といい、喫煙時のイライラ、集中困難、落ち着かないなどが主な症状です。この症状が辛いために禁煙が難しいものになっています。ニコチンと身体の神経系の物質が似ているためにこのような作用を起こすそうです。

■心理的依存
朝起きて一服、ごはんを食べて一服、休憩時に一服と生活習慣の中に喫煙が入ってしまっており、これを行わないとリラックスやほっとした気分になれない状態になること。
この2つの依存が相乗効果的に喫煙している人の心へ作用し、自分の行動を正当化してしまうのです。一種の麻薬のようになってしまっているわけです

どうすればいいの?

じゃあどのようにその悪循環から抜け出せばいいのでしょうか?まずは専門家(ドクター)に相談することをお奨め致します。今は禁煙のためのニコチン製剤が出ており、それらの薬を活用することによりスムーズに禁煙できる可能性があります。専門のドクターの場合、カウンセリングも効果的なので色々と話し合ってみるのもいいと思います。
喫煙されている方、喫煙者をパートナーにお持ちの方は、禁煙に成功して頂きたいと思います。それがひいては妊娠への近道に近づくと確信しております。


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