平清盛【第21回】NHK大河ドラマ

May 29 [Tue], 2012, 17:41
保元の乱 

「皆の者、敵は白河の北殿にある。かつて我が曾祖父、白河院のおわした御所じゃ。白河院は、我が父 鳥羽院の后、すなわち、我が母 待賢門院と通じておられた。上皇は、白河院の子であると専らの噂。鳥羽院の側女の、美福門院は、上皇を追いやり、ご自分の皇子を帝の座につけた。だが、お若くして、崩御された。上皇は、おのが皇子の即位を望んでおったが、ウツケと評判の朕が、思いがけず帝となった。これに怒った上皇は、悪左府と組んで挙兵した。全ては、白河院の御代より始まったこと。これをとどめられるは、武士しかおらぬ。そなたたち武者どもの力をもって、白河の北殿を落とすことが、新しき世の始まりである」by後白河帝(松田翔太)。

「渡鬼」ばりの説明セリフをありがとう、後白河帝。これで今回初めて見た人にも内容バッチリですねっ!!!って、視聴率めちゃめちゃ悪いみたいですから、脱落はあっても途中参戦する人なんていないんでしょうねぇ…。なんのための説明セリフよ…。
でも「全ては、白河院の御代より始まったこと。これをとどめられるは、武士しかおらぬ。そなたたち武者どもの力をもって、白河の北殿を落とすことが、新しき世の始まりである」ってのがよくてピックアップセリフにしちゃいました。後白河帝はこんなこと言っていながらも、ニヤリとしながら立ち去るわけで、「武士ども、早く敵を蹴散らしてこいよ。ま、蹴散らしてきたところで、武士の世なんか始まらないけどなっ!!!オレの世だしっ!!!」って思っていたに違いないのよ。そんな腹の内を見事に表現した腹黒ニヤリにもしびれちゃいました。もちろん勝利を確信したときの信西(阿部サダヲ)とのダブルニヤリも最高でした。

決戦直前の両陣営の作戦会議も腹黒信西と悪左府頼長様(山本耕史)の対比が存分になされていて見ごたえありました。夜討ちの検索に対して、孫子の兵法を引用して、2人の解釈が全く違うってのがいいですね。同じように勉強してきて、頭もものすごくキレる2人の明暗を分けたのがこのときだったのでしょう…。
「孫子に曰く、夜呼ぶものは恐るるなり」と「孫子に曰く、理に合えばすなわち動き、理に合わざればすなわち止まる」の解釈を、悪左府頼長様は「夜討ちは卑怯なりっ!!!いやしくも天下の権を争うこの戦、夜討ちなんぞと下劣な策を用いれば、上皇様は世を治める器にあらずと示すも同然っ!!!」と戦を全く経験したことのない上流貴族的解釈しかできなかったのに対し、信西は「夜通しこうしてぴぃぴぃと論じ続けるは、臆病者のすること。たとえ夜明けを待つにせよ、ぼんやりと待つことを、孫子はよしとはせなんだでしょう。ならば動くがよしっ!!!今すぐっ!!!」と夜討ちオッケオッケー早く関白忠通殿(堀部圭輔)下知出しちゃってよほらほら早くってなもんなんでしょう。
信西と悪左府頼長様、一緒に勉学に励んだ日々もあったというのに、なぜこんなにも差が開いちゃったのか…。悪左府頼長様…、もはや戦がなかった安穏とした時代ではなくなってしまったのですよ…。意識は高いけれど、戦場ではそれは綺麗事になてしまうのよ…。勝った方が歴史を作っていくんですから…。あぁ悪左府頼長様…。今となっては腹黒信西ですが、「なんでもよ〜〜〜〜いっ!!!」とか「だれでもよ〜〜〜〜〜いっ!!!」なんて言っていたころが懐かしいわ…。ま、そんな信西も…なんですけどね。まさに驕れる者は久しからずです。
いやでもさ、天皇方と上皇方のメンツ見てくださいよ。どう見ても上皇方が勝てる雰囲気じゃないでしょう(鎮西八郎為朝@橋本さとしを除く)。面構えから見ても天皇方の方がどう見ても悪人顔揃いでしょう(鎮西八郎為朝を除く)。それに対し上皇側の雅な顔立ちったらもう(鎮西八郎為朝を除く)。

さぁいよいよ合戦ですっ!!!でも…、でも…、たぶん大河ドラマ「平清盛」の中でも超盛り上がるであろう保元の乱が…、私にとってはイマイチに感じちゃいました…。イヤね、いいところもたくさんありました。たくさんあったんですけど、どうにもこうにも清盛(松山ケンイチ)vs忠正叔父上(豊原功補)の一騎討ちがダラダラしすぎてしらけちゃいました。そしてところどころに差し挟まれる留守番の女子シーン…。女子のシーンは最初にちょいちょいとやってくれるだけでいいですっての。合戦は男に任せてやってくださいな。テンポがさ…。
イヤね、ドラマとして見りゃそりゃそりゃ身内同士でしかも大将同士が一騎討ちなんて盛り上がるに決まってるんですよ。でもさ、夜討ちから始まって何時間一騎討ちしているんだって話ですよ。「三国志」の張飛と馬超の一騎討ちじゃあるまいし…。夜討ちが夜討ちになってないっつ〜のっ!!!まわりも見ているだけだし、忠正叔父上側の兵なんて門から出てこようともしてないし…。そりゃ兎丸(加藤浩二)から「おいこらぁっ!!!いいかげんにせぇっ!!!いつまでこんなことやっとんねんっ!!!えぇから門突き破らんかいっ!!!」ってつっこまれるわ。挙句「アホちゃうか。やってられるかぁっ!!!行くぞぉっ!!!」って呆れてどっかに行かれちゃうわ。ハイ、今回のツッコミ大賞はもちろん兎丸です。

それはともかく、いいシーンもありました。っていうか、ダメなシーンが主人公まわりのシーンだからなんとも言えないというか、それでいいのか平清盛ってなもんですよ。イヤだって、戦の見せ場は全部源氏が持っていっちゃったようなもんなんですもの。身内で戦うことの苦しみを見せつけてくれたのも源氏でした。
義朝(玉木宏)に「これはこれは、義朝の兄上。その友切を引っ提げてぬけぬけと…、よう我らの前に出られましたなぁ。弟殺しに、父上への不孝、源氏の面汚しとはそなたのことじゃぁぁぁぁぁっ!!!」と頼賢(永岡佑)がイヤミを言うのを皮切りに、魅せてくれました。
「りょ、りょ、りょ、呂布だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」もとい「た、た、た、た、為朝だ〜〜〜〜〜〜っ!!!」と言われてもおかしくないほどの為朝無双っぷりはよかったです。もっともっと為朝無双を見たかったくらいですもの。途中から為朝どこいっちゃったの??ってな感じになってたのがなんとも残念でした。でも為朝のあの強弓っぷりはホント恐ろしかったです。鎧を身に着けてる人を貫通させちゃってましたからね。もしかしてあの鎧って紙だったりするんでしょうか。だから兎丸は紙の鎧なんかつけられるかってんで普段着なんでしょうか。←それは絶対に違う。
いきなり通清(金田明夫)が正清(趙a和)の前に出てきて、為朝の強弓を受けて庇うのが唐突に感じたというか、親子の絆ってのを全面に持ってきたかったんでしょうけど、通清にはやっぱり為義を庇って死んでいってほしかったなぁなんて思っちゃいました。でもそれによって為義(小日向文世)が我が子義朝にやみくもに斬りかかっていくのに繋がると考えるとそれはそれでよかったのかなとも思います。だってなんだかんだでこのシーンで泣いちゃいましたから。悲痛な顔して「うおぉぉぉうおぉぉぉぉっ!!!義朝、道清は死んだぞ…。通清がぁぁっ!!!死んだぞぉぉぉぉっ!!!」と叫びながら、義朝に斬りかかっていく為義…。なんだろな、すんごく泣けちゃったわ…。為義ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!通清の遺言通り、源氏の世は来るわよ…。3代だけだけど…。←それ言ってやるな。
あたふたしまくっている悪左府頼長様へ「黙れぇぇぇっ!!!戦を知らぬ者は、耳をふさいで時の過ぎるのを待っておれっ!!!」と一喝するのもよかったわ…。為義ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!

あんな呂布みたいな為朝をどうやって破るのかと思ったら、火攻めでしたか…。火攻めの献策に、仮にも坊主であるはずの信西が「下野守は愚か者である。帝がこの戦に勝たれれば、法勝寺の伽藍などすぐに再建できるわ。許しを請うに及ばずっ!!!即刻火をかけよっ!!!」なんて言っちゃうなんて、生臭坊主にもほどがあるわ。黒い、黒すぎるよ信西…。
あぁ悪左府頼長様…、どうしてこうもヘタレに描かれるのか…。さすがに気の毒になってきました。オウムの籠を抱えてあたふた、あの為義に一喝され、崇徳上皇(井浦新)にも「そなたを信じた朕が…、愚かであった…」と蔑んだ目で見られ、挙句オウムにまで「頼長サマノ才ハ 古今和漢ニ比類ナキモノ 頼長サマノ才ハ 頼長サマノ才ハ 古今和漢ニ比類ナキモノ」なんて言われちゃって…。こんな言葉を誰がオウムに覚えさせたんだって話ですよ。オウムが覚えるにはそりゃもう何回も何回も繰り返し言っていたに違いないわけで…。イヤ、それはともかく、ホントに悪左府頼長様がみじめにヘタレに小物に描かれているのがなんとも切なかったです…。オウム…無事に火の海から逃げおおせてくれよ…。あぁでも悪左府頼長様には最後までオウムと一緒にいてほしかったなぁ…。
あぁ返す返すも信西と悪左府頼長様、どうしてこうも差が開いた…。

あっそうだ、この戦の前に頼盛(西島隆弘)を参戦させないことに決めましたが、もしかしてそれは万が一のとき、忠盛の血を絶やさないための配慮だったり??なんて思っちゃいました。そんな機転がこのドラマの清盛にあったかどうかは甚だ疑問ですが、血にこだわっているのは誰よりも清盛だったに違いないので、そういうつもりで頼盛を返したのかなって思うことにします。でも「弱気を抱えたそなたに従う兵は無駄に命を落そう。誰がさようなものを戦に出せるかっ!!!早う立ち去れっ!!!」なんて言われ頼盛にしてみりゃ、辱めを受けたも同然ですよね…。あんな言い方しかできなかったというか、あんな言い方じゃなきゃ頼盛も立ち去らなかったんだろうけどさ…。

かくして保元の乱はたった1日いや半日で決着がついてしまいましたとさ…。保元の乱の戦後処理がまた…。腹黒信西のニヤリ「計画通り」な処罰が切なくも辛くもあるわけで…。

崇徳上皇が怨霊になるまでは見届けたいところですが、まさか井浦新をキャスティングしておきながら、崇徳上皇の怨霊化がないなんてことはないわよね。楽しみにしているわよ〜。




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