平清盛【第19回】NHK大河ドラマ

May 19 [Sat], 2012, 8:10
鳥羽院の遺言 

「まだ誓いの文を書いておらぬと聞く。なにゆえじゃ。法皇様ははじめ、上皇様の重祚すらお考えであった。だがそれは、世のさらなる乱れの元ともなる。散々迷われた末に、雅仁さまを帝にとご決断なされたのだ。つまりはそういうことじゃ。どなたが即位されようと、お二人が仲違いなさろうと仲直りなさろうと、ときはそちらに向かってうねっておる。すなわち天下大乱っ!!!誓いの文を書くも書かぬもそなた次第。ただ、そなたにとって最も守るべきものはなにか、守りたいものはものか、よ〜〜〜〜く考えて決めるがよい」by信西(阿部サダヲ)。

ふ〜〜らふらと考えがまとまらない平家の棟梁清盛(松山ケンイチ)に優しげに噛み砕くように諭している信西ですが、心の中では「計画通りっ!!!」とニヤリとしているはずですよっ!!!現にものすごく腹黒そうな顔して「デスノート」の夜神月並のニヤリをかましていましたからっ!!!黒いっ!!!黒いぞ信西っ!!!お前いつからそうなった…。
イヤ、そうなることはわかってはいたけれど、あまりにもいきなり黒くなりすぎでしょう…。昨日の今日というか、前回今回で急に黒くなったっぽく感じちゃうんですけども…。
あぁでも黒い信西いいよいいよ〜。阿部サダヲだからかしら、見ごたえあるわよ〜。この黒さが保元の乱でも活きてくるはずよね。
でも、私はどっちかというと保元の乱の敗者である崇徳上皇(井浦新)と悪左府頼長様(山本耕史)派なので、この信西の黒っぷりにはいいよ〜と思いつつも腹立たしく思っていたりします。←どっちやねん。
いやはや今回信西の黒っぷりが最もよく表れたのは、後白河帝(松田翔太)のために崇徳上皇が歌を贈ったときでしょう。崇徳上皇の和歌ですが、「あさぼらけ 長き世を超へ にほひたて くもゐに見ゆる 敷島の君」というもので、一見後白河帝の即位を祝う歌のようでいて、今でいう縦読みにすると「あなにくし」になるってことをご丁寧に、「あなにくし。それぞれの句の初めの文字を繋げるとあな憎し。実に憎いとのお言葉が盛り込まれておりまする」なんて得意げに発表しちゃうところです。なんでわざわざこういうことを言うかね。さすがだわよ信西…。このとき、鳥羽法皇に暴れながらも「法皇よ、ここは、私の世じゃ」なんて言っちゃう後白河帝もよかったけれど、信西、あなたは黒光りしていたわよ。
っていうか、その前に乳父でありながら後白河帝のことをかつて「王家に渦巻く積年の鬱屈より流れ出た膿。全ての歪を抱え込んだ毒の素」なんて言っていたこともなんですけど。こんなこと言ってたんでしたっけ??スッカリ忘れてました。改めて聞いて笑っちゃいましたわよ。

さて今回は「鳥羽院の遺言」ってことでしたが、鳥羽法皇(三上博史)の遺言ってなにかあったかしら…。
得子(松雪泰子)へ向かっての「すま…なんだ…。そなたの人生…、巻き込んで…、すまなんだ…」でしょうか。ま、そうだとしても鳥羽法皇よ、謝ることはありません。得子は自ら渦中に飛び込んできたようなものですから。しかも「諸大夫の娘にすぎぬ私が、こうしておもしろう生きられるはあなた様のおかげ」なんて、まるで清盛みたいなこと言い出しちゃっているので大丈夫です。←なにが??
それとも崇徳上皇への「許せ…」でしょうか。これは無理です。修復不可能です。イヤだってさ、鳥羽法皇の「許せ…」に呼応するかのように崇徳上皇が「許さぬ…」ですからね。無理です無理。「許さぬ…。鳥羽の法皇を…、生涯許さぬ…」ですよ。無理でしょ。「許せ…、許せ上皇…」「許さぬ…」「許してくれ…、顕仁…、我が子よ…」「許さぬ…」ですよ。無理無理無理無理無理無理無理無理〜〜〜〜っ!!!
いやさ、実際は(←もちろん知りませんけど)鳥羽法皇が「崇徳上皇が見舞いに来ても断れ」って言っていた(←なにかの本で読んだ)んでしょ??なんでこの大河ドラマはこんなにも鳥羽法皇を改心させてしまったのか…。ぶれっぶれすぎてなんだかなぁって感じです。

まぁぶれっぶれなのは主人公清盛もそうなんですけどね…。なんていうかさ、「乱世を生きる武門の棟梁として、清盛もついに情を捨て、苦渋の決断をした」なんてナレーションされていましたけど、確かに今回平氏の棟梁として平氏一門のために断腸の思いで決断したんでしょうけど、そういうのがあまり見えないっつ〜のが問題なのよねぇ…。
平氏一門をあげての鳥羽法皇と崇徳上納の仲直り大作戦〜〜〜なんて言いながら、これといって特になんにもしてないでしょう。鳥羽法皇に「上皇は、朕や帝を、殺したいほど憎んでおる。一朝事あらば、武士が力を合わせ、御所を守るがよいっ!!!」と言われても、「お断りいたしますっ!!!我らの武力、父と子の争いをさらに荒立てるためにあるのではござりませぬ。それよりも、法皇様の御心を、上皇様に、お伝えくださりませ」なんて綺麗事言っちゃっててさ、お前は鳥羽法皇を守るための武士だろうがおいよぉコラッ!!!と言いたくなっちゃいましたよ。鳥羽法皇の我が子よとかなんとかいう写経を崇徳上皇に持ったはいいけれど、崇徳上皇に無表情でびりっびりに破られたらなにも言えずにすごすご戻ってきちゃってさぁ、清盛よ、仲直りのためにホントに尽力したのか??と問いたいです。っていうか、そもそも仲直りって…。あなた…。小学生かっつ〜のっ!!!もういい年ぶっこいた大人親子のいざこざを、他人である清盛がどうにかできるんなら、そもそもこんなぐっちゃぐちゃになってないっつ〜のっ!!!
戦が起こった際には、鳥羽院をお守りするという誓いの文に対しては、「書かぬっ!!!平氏は、その誓いの文に名は連ねぬっ!!!上皇様を追い詰めるは諍いのもと。我ら平氏は、どちらにもお味方せず、法皇様と上皇様の御仲を、取り持ち奉る。このままで、よいはずがなかろうっ!!!」なんてこれまた青っ白いことを言っておきながら、信西と時子(深田恭子)にちょろっと大切な家族のことを言われるや否や、危篤の鳥羽法皇を見舞いに来た崇徳上皇に剣を抜いて「少しばかり、遅うございました上皇様。私には私の、守るべきものがござります」なんてやってのける清盛の姿は、狂気の沙汰に見えました。なんなの清盛…。
なんだろな、もう最初からいっそのこと「平氏一門のため」ってのを掲げてやってきてくれたらよかったのにと思えてまりません。あっちにもこっちにもいい顔して仲直りなんてガキみたいなこと言ってて、結局家族のためってことで崇徳上皇を拒否するなら、なにをこれまで悩んでいたんだって感じですよ。平安時代とはいえ、これから戦乱の世になるわけで、なにが正義かなんてそのときの立場によって変わるんでしょうし、悪左府だって信西だって正義と思ってやっていたかはわかりませんが、信念を持ってやっているのがわかるんですが、清盛にはそれがイマイチ見られないからイラついちゃうんですよ…。
ま、この苦渋の決断で清盛の青っ白さとか甘ちゃんっぷりがなくなってくれることを願っています。
こんな清盛が棟梁であることを一番心配しているのは宗子(和久井映見)かもしれません。「忠正、いざというときには、そなたが守っておくれ。亡き殿の、お志を」なんて忠正(豊原功補)に耳打ちしちゃうくらいですから…。

さて今回初登場いたしましたは時子と時忠(森田剛)の妹・滋子(成海璃子)でございました。もうこのシーンは平家コントでした。イヤね、いいんですよ、うん、おもしろいシーンがあってもさ、いいんですよ。でも平家はそういうコント要員でしかないのか??って気もしてきちゃって…。ま、何度も何度も腰を上げてはおろす忠正がかわゆすぎましたからそれでよしとします。あぁ忠正…、忠正…。
あっそうそう、今回のツッコミ大賞は、兎丸(加藤浩二)の「棟梁がアホやとみんなアホになんねんな」でございます。これホントに大きく頷いちゃいました。大丈夫か??平家ってなもんですよ。
ところでなんで滋子の髪をウェーブヘアにしたのかしら…。この時代ってストレートの長い黒髪ってのが美しさの条件でもあったはずでしょうに…。なぜわざわざウェーブヘアなんだか…。なんだろな、この時代のウェーブヘアというと「あさきゆめみし」の六条御息所のイメージがるので、恨み節発揮してそのウェーブヘアがメデューサみたいになっちゃうんじゃないかしらなんてどうでもいい心配しちゃったりしてます。

なんだろな、あまりにも平家パートが緩い感じなので、源氏パートが殺伐としすぎのように感じます。なんと義朝(玉木宏)が友切奪取のために、息子・義平(波岡一喜)を遣わせて、弟・義賢(阪本浩之)を矢で射殺すという…。親子断絶までいっちゃってるっていう…。
清盛が「そんな腐った土台の上に、なにが築けるというのだっ!!!」と言ったのに対して、義朝が「土台はとうに腐っておる。腐ったものはどうあがこうと、元には戻らぬ」って返すのはなんだか因縁めいたものを感じちゃったわ。清盛はその腐った土台の上に結局平氏政権ってのを築いちゃうわけで…。義朝の息子・頼朝(岡田将生)はその腐った土台ごとひっくり返しちゃうわけで…。「そんなことはないっ!!!」って清盛は言うけれど、「ならば勝手にせよ。せいぜいお上お役の仲直りに現を抜かし、一門を滅ぼせ」と言ってのける義朝…。義朝は平治の乱で敗れてしまうけれど、息子が平氏一門を滅ぼしちゃうのよねぇ…。なんとも…。

さてさて、今回の悪左府頼長様ですが、近衛帝(北村匠海)を呪詛しているとの噂を立てられ、父・忠通にまでも「まだわからぬか。悪左府、こたびの風聞、そなた自らが立てたのだ。綱紀粛正の名の下公卿たちを締め上げ、亡き帝の近臣までも罷免して恨みを買い、過激な取り締まりで寺社をも敵に回した。お前は、やりすぎたのだ」と言われてガックリです。かわいがっていた白オウムだけが心のよりどころ状態です。えぇえぇもちろん推測です。悪左府頼長様の白オウム、「シュクセイ」という単語を覚えているのにも驚いたんですが、「ケシカラヌ アノウツケノゴトキオカタガ ミカドトハ」などと文章まで覚えちゃいました。悪左府頼長様は日々この白オウムにこのように話しかけていたのでしょう…。うん、友達いなそうだもんね…。うん、でも悪左府頼長様、好きよ…。←なんだこいつ。
誰にも相手にされなくなってしまった悪左府頼長様が、最後の頼みの綱であったはずの清盛に裏切られてしまって失意のどん底に落とされずぶ濡れになっている崇徳上皇の前に…。
さぁいよいよ保元の乱ですよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!あぁ悪左府頼長様…、あぁ崇徳上皇…。ついでにあぁ忠正…、あぁ為義(小日向文世)…。





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