秘密 

August 21 [Sun], 2016, 19:11
劇場にて鑑賞。★★★

死んだ人の脳をスキャンして、その記憶を映像化し難事件の謎に挑む
特別捜査機関「第九」室長の薪は新人の捜査官の青木に
死刑囚・露口の脳を見て行方不明の長女の絹子を探し出す
試験を与える。そうして見た脳の中には
刃物を持って祖母を襲っている絹子が映っていた。
「第九」は上の判断により、この事件をこれ以上捜査できなくなり
刑事の眞鍋に捜査を依頼。
絹子を探そうとしていた矢先に彼女自身が自ら弁護士と共に現れる。
父親のはこうのショックから記憶喪失だというのだが
父の記憶の中に彼女が9人の男性と関係を持っている場面が映し出され
ていた。
そこで眞鍋は男性たちの洗い出しを始めるが
1人を突き止めたと思った時、彼は自殺。他の8人も同じ時刻に
自殺していたことが判明した。
9人が同時に自殺したのかという謎を追ううちに
かつて日本を震撼させた凶悪犯貝沼の存在が浮上してくる。
貝沼は既に死亡しているが、彼の脳を見た「第九」の捜査官は
次々と命を落としていた。
薪の親友の鈴木もその捜査に加わり死んでいた。
絹子と貝沼のつながりはどうしてできたのか?どんな関係なのか?
その手掛かりは死んだ鈴木の脳の中に封印されていた。
薪は鈴木の記憶を見ることを決意する。
鈴木が見た、貝沼の記憶とは、そして何故鈴木は自らの脳を壊そうと
したのか?
その秘密が明かされる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

秘密ってそういう事だったのか〜って感じ。
貝沼がサイコパスっぽい感じに描かれているけど
(実際サイコパスなんだけど)
その動機が少し弱いというか。

確かに薪のやり方は本当によくない。悪い事は悪いと
きちんと言うべき人間があんな風に施しをするのは
プライドの高い人間ならば屈辱だっただろうと思うが、

それが脳を読むほどのものだったのかな?
と思うと普通に捜査していてもわかりそうな案件じゃないのかな?
と思ったりして鈴木も自分の命をはってまで守るべきものだったのかなぁ?
ってちょっと思ってしまいました。

それよりなにより、絹子のほうがめちゃくちゃ気になって
彼女がどうして貝沼と知り合ってどういう理由で
犯罪に至ったのかをもっと知りたかったし
貝原目線の話をもっともっと盛り込んでほしかったかなぁ。
あれだけの機材を使って人の脳を読み取る必要
はあるのかなぁ。と・・
(そこ突っ込んじゃいけない部分なんですけど)

だって脳を見たせいで狂ってしまったりした捜査官がたくさんいる時点で
このシステムは破たんしてるわけで・・・
存続できるって事の方にびっくりするくらいでしたわ。

蒼路の旅人 (上橋菜穂子) 

August 16 [Tue], 2016, 20:05



上橋菜穂子さんの「蒼路の旅人」を読みました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
生気あふれる若者に成長したチャグム皇太子は、
祖父を助けるために、
罠と知りつつ大海原に飛び出していく。
迫りくるタルッシュ帝国の大波、
海の王国サンガルの苦悶。
遙香南の大陸へ、チャグムの旅が今始まる。
ー幼い日、バルサに救われた命を賭け、
己の身一つで大国に対峙し、運命を切り拓こうとする
チャグムが選んだ道とは?
壮大な大河物語の結末へと動き始める
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

神去なあなあ夜話 (三浦しをん) 

August 15 [Mon], 2016, 11:01


三浦しをんさんの「神去なあなあ夜話」を読みました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
三重県の山奥、神去村に放り込まれて一年が経った。
最初はいやでたまらなかった田舎暮らしにも慣れ
いつのまにか林業にも夢中になっちゃった平野勇気、二十歳
村の起源にまつわる言い伝えや、村人たちの生活
かつて起こった事件、そしてそして気になる直紀さんとの恋の行方
などを、勇気がぐいぐい書き綴る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


勇気の恋の道のりはまだまだ長そうだな〜と思いつつも
にまにましながら読んでしまいました。

繁ばーちゃんのおちゃめっぷりが可愛らしくて
顔が想像できてめちゃくちゃ面白かったし。
まさかデイサービスでPCの使い方を習っていたなんて
面白すぎるし。しかも勝手に勇気の日記を脚色して
書いちゃうし。
おばあちゃんのしわくちゃ顔が目に浮かぶようでした。

それと並行してこの村に、老人とヨキくらいの年の青年しか
いないことを疑問に思った勇気が
ヨキの両親たちの謎にも迫っていて。

こんな田舎の村で働き盛りの人たちが一斉になくなって
しまったのをここまで必死に守ってきた
神去村の老人たちとヨキたちが愛おしくも思えた。

また直紀さんとの淡い恋もなかなか進展していかなくて
これまたやきもきしながら読んでしまった。
勇気ももっと自信持ってガンガンいかなきゃいけないよねぇ〜。

教授のおかしな妄想殺人 

August 14 [Sun], 2016, 16:38
劇場にて鑑賞★★★


並外れた変人と評判の哲学科教授エイブ(ホアキン・フェニックス)が、
アメリカ東部の大学に赴任してくる。
若い頃は政治活動やボランティアに熱中し、
世界中を飛び回ったエイブだが、今では学問にも恋愛にも身が入らず、
慢性的に孤独な無気力人間になっていた。そんなある日
たまたま立ち寄ったダイナーで迷惑な悪徳判事の噂を耳にした瞬間
エイブの脳裏に突拍子もない考えがひらめく。
それは誰にも疑われることなく、自らの手で判事を殺害するという完全犯罪への挑戦。
すると、あら不思議、奇妙な“生きる意味” を発見したエイブは
たちまち身も心も絶好調となり、
ひたすら憂鬱だった暗黒の日常が鮮やかに色めき出す。
一方、エイブに好意を抱く教え子ジル(エマ・ストーン)は
まさか彼の頭の中におかしな妄想殺人が渦巻いているとはつゆ知らず
ますます恋心を燃え上がらせていくのだが......。


設定が意外とおかしくてエイブはうつ病みたいな感じだけど、
周りの人の方がもっと変な感じでジルがエイブに好意を抱く
きっかけもちょっとよくわからなかったけど、

好きな人と付き合っていながら、エイブと関係を持とうとしたりして
それが結構オープンで恋人にも私エイブが好きなの?
とか言っちゃってて、このこよくわかんない=っていう
そんな気持ちが頭に浮かんでからは

エイブの行動がどうとかそんなことよりもジルのほうが怖かった。

人を殺すという目的ができたおかげ?でどんどん生き生きしていく
エイブがある意味まともに見えてしまったけど、

っていうかファミレスの後ろの席に座った女性のDV夫の話を聞いただけで
そいつを殺せるのは自分しかいないって思いこむこと自体どうよ。って
思うし、

たった一度しか会ってない人の夫をどうやって探すの?
とか、いろいろ疑問は残ったけど、

薬品を使って毒殺という方法じゃなかったら本当。に完全犯罪だったのに
なんであえてそんな危険な行動にでちゃったのかなぁと思ったり。

とにかくエイブは自分の生きる目標となる殺人を犯すことが
目的で、それが完璧なはずと思い込んでいるところが
悲しい感じだった。


マネーモンスター 

August 13 [Sat], 2016, 19:12
劇場にて鑑賞。★★★★

面白かったです。
ドキドキハラハラしました。

正直言うとテレビ局に乗り込んできた男にはあんまり同情の余地は
ないんだけど、
株ってそもそもリスクがあるものだし、それを全部物故んじゃうのが
そもそも行かんのじゃない?
と思うけど、話は底の部分へのスポットではなく。

その株がどうしてそれほど下がってしまったのか。という
企業側への疑惑の方に持っていく。

企業が裏で操作をしていたら、そりゃ株はさがっていくわけで。
すべて私利私欲のためにそんなことをされてしまったら
株主さんはたまったものじゃないってこと。

いかにもアメリカらしい映画でした。


高台家の人々 

August 13 [Sat], 2016, 16:22
劇場にと観賞★★

テレパスを持って生まれてしまうって結構不幸なことだよなぁ
聞きたくもない他人の心の声が常に聞こえてくるのって
本当にしんどいと思う。

だけどそれが好きになってしまったら
別のことに変わってしまうよねぇ。

予告ではコメディ色が強いものなのかと思ったけど
結構真面目な恋愛映画でした。

テレパスだと気付いてしまった木絵の行動がまた面白くて
可愛らしかったけど、
その木絵ですら、自分の心をすべて読まれてしまうことに
抵抗を感じて結婚までしようとしていたのに突然ドタキャン
してしまう。

でもそんな木絵も光正たちの不幸を感じることで
ようやく、彼を受け入れることができるようになる。

光正たち三兄弟だって、好きでそんな風に生まれてきたわけじゃない
皆、心が読めてしまうために恋愛に臆病になっていて
自分たちで壁を作っている。

なんとも切なくて悲しい。

木絵の妄想は彼らにとって癒されるものだったのだろう。
だから木絵のことをみんな好きになっていった。

きっと心が読めたとしても木絵ならば心の中で相手に
文句を言えてしまうのではないか。

今までずっと人と話すことが苦手で妄想の方が好きなくらいなのだから

とても可愛らしい映画でした。

桜ほうさら 上下巻(宮部みゆき) 

August 12 [Fri], 2016, 19:02
宮部みゆきさんの「桜ほうさら上下巻」を読みました。
・・・・・・・・・・・・・・・・
父の汚名をすすごうと上総国から江戸へ出てきた古橋笙之助は
深川の富勘長屋に住むことに。
母に疎まれるほど頼りなく、世間知らずの若侍に対し、
写本の仕事を世話する貸本屋の治兵衛や、
お節介だが優しい長屋の人々は、何かと手を差し伸べてくれる。
家族と心が通い合わないもどかしさを感じる中、笙之助は
「桜の精」のような少女・和香と出逢い
・・・・・・・・・・・・・・・・
江戸で父の死の真相を探り続ける古橋笙之介は、
三河屋での奇妙な拐かし事件に巻き込まれる。
「桜の精」のような少女・和香の協力もあり、
事件を解決するのだが
ついに父を陥れた偽文書作りの犯人にたどり着いた笙之助
絡み合った糸をほぐして明らかになったのは
上総国とうがね藩に渦巻く巨大な陰謀だった。
「真実」を突き付けられた笙之助が選んだ道とは・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

上昇思考が強いプライドの高い奥さんのために
自害に追い込まれた父が本当に出来た人だったなぁ。
と思っていたのに最後に待っていたのは
兄の裏切り。

笙之助だけが家族の中でニュートラルな存在で
すべてを俯瞰で見られていたけど、
でもその俯瞰というのも本当に小さな部分だけで
家族が裏で何をしていたのか。何も知らされなかったけど
知らされなかったからこそ、まっすぐに正直に
生きることができてよかったんじゃないかなと思った。

母親が余計な出世欲を長男に託しさえしなければ
起こらなかったことなのが何とも・・・

そしていつも自分よりもはるかに出来が良くて
周りから期待されていてそれを受け止めていて偉い
と思っていた兄が実は笙之助の生き方に憤りを
覚えていたというのもなんだかなという感じ。

それにしても御家を守るため、そして母を守るため
必死に戦ってきた父はやっぱり懐深く愛情も深かったと
思う。

兄とのやり取りのあと、周りの人は彼も傷を負っていたからだ
と言ってたけど、私はやっぱり、そうではないような気もする。

アリスインワンダーランド 時間の旅 

July 28 [Thu], 2016, 8:59
劇場にて観賞★★★★

CG、キャスト、衣装どれも素晴らしかった。
一度は元の世界に戻ったアリスが再び不思議の国へ
マッドハッターが家族が生きていると信じているが
その姿が見えないことでふさぎ込み
今にも消えそうなことを知ったアリスが時間の旅行へと
旅立っていく。


過去を変えれば今のハッターが悲しまずに済むと思ったアリス
が時間を持ち逃げしてしまった。

そのままではワンダーランドそのものが消えてなくなってしまうという
危機と
赤い女王と白の女王の過去からの確執の謎に迫っていて
面白かった。

一作目でも白の女王が好きではなかったけど、
過去の二人を見て納得できた。

全ては白い女王の嘘から始まっていたんですね。
頭が大きくなってしまったのも白の女王の嘘とその女王のいうことを
真に受けて自分を信じてくれなかった母への怒りから
さらにはその家出がもとでけがをし頭が大きくなってしまった

大きくなった頭を国民から笑われさらに卑屈になっていく
赤の女王のつらさがわかるものでもありました。

マッドハッターも赤の女王を笑いものにしたことで家族を
失った。

アリスはこの二つのことを過去に戻ってやり直せば何事もなく
平和がやってくると思って過去に戻るけど
過去は変えられない。

過去ではなく今を大切に、そして誠実に素直に
親子の確執と姉妹の確執がアリスのめちゃくちゃな時間旅行に
よってとけたのが良かった・・・のかな?

アリスも元の世界に戻った時に母の気持ちをきちんと理解し、
母もまたアリスの気持ちを理解して
船を売らないと決めた。会社を興すことを決めた。

観ているといろんなことを教わる映画でした。


夢幻花 (東野圭吾) 

July 24 [Sun], 2016, 22:48


東野圭吾さんの「夢幻花」を読みました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。
第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた
黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップすると
共に、この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に
乗り出す。
一方、西荻窪署の刑事・早瀬も別の思いを胸に事件を
追っていた。
宿命を背負った者たちの人間ドラマ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とにかくあっという間に読めました。
読み終わった後、謎の黄色い花を検索してしまいました。

プロローグが2つもあって一体どうなるのかと思っていましたが、
輪廻転生、因果応報とでもいうのか二つの家族は呪われてるのかな?
と思ってしまうほどでした。人は強欲だなと思います。

警察の起こした不祥事、闇の部分を背負って生きていくことを
誓った一族?(一族っていうとおおげさかな)

そしてそれに手を貸してしまった科学者
両方の家族に起こった事件。

事件を解こうとする人間たちに何も罪はない。
罪があるのはこの花を利用しようとした警察と
この花を生み出してしまった人たち。

だけどそうしたものを後世にきちんと伝えていくために
密かに動いていかなくちゃいけないなんて
可哀想と思ってしまった。

神の守り人 上下巻 (上橋菜穂子) 

July 23 [Sat], 2016, 22:40


上橋菜穂子さんの「神の守り人 上下巻」を読みました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
女用心棒バルサは逡巡の末、人買いの手から幼い兄妹を
助けてしまう。
ふたりには恐ろしい秘密が隠されていた。
ロタ王国を揺るがす力を秘めた少女アスラを巡り
(猟犬)と呼ばれる呪術師たちが動き出す。
タンダの身を案じながらもアスラを守って逃げるバルサ
追いすがる(猟犬)たち。
バルサは幼いころから培った逃亡の技と経験を頼りに
陰謀と裏切りの闇の中をひたすら駆け抜ける。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
南北の対立を抱えるロタ王国。
対立する氏族をまとめ改革を進めるためには
恐ろしい力を秘めたアスラには大きな価値利用があった
異界から流れ来る(恐ろしき神)とタルの民の秘密とは?
そして王家と(猟犬)たちとの古き盟約とは?
自分の力を怖れながらも残酷な神へと近づいていく
アスラの心と身体を、ついに(猟犬)の罠にはまった
バルサは救えるのか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まだ幼いアスラが国を守るために自らをタルハマヤの封印にしてしまった事を

その勇気をただ凄いと思った。
国の権力争いに巻き込まれる形で母親を失い。
タルハマヤの力が宿っていることでタルの民とも一緒に暮らすこともできなくなり
国からも追われることになっても彼女の心がとても清らかなお陰で
彼女自身も身を守ることが出来たし
国を救うことにも繋がった。

国の分裂をも救った。母親が猟犬にそそのかされて
アスラの身にタルハマヤを宿させた母親にはあまり同情しないが

二人の兄弟はこれから先幸せになって欲しいと思った。

そしてこの出来事でバルサにもまた心境の変化が出てきて
少しだけタンダとの結婚を考えているのかな?
と思わせる部分もあったのがちょっと嬉しかった。
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