4月の読書メーター 

May 17 [Thu], 2018, 12:44
4月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:2047
ナイス数:92

教団X教団X感想
読み始めると止まらなくなるけど、一度本を閉じると次に読もうとするまで時間がかかる。そんな本でした。教団Xという題名だと新興宗教にはまっていく人間を描いたものだと思いがちだけど、一人の狂った人間のエゴに周りの人間が振り回されてしまうというそういう物語だと思う。序盤に色々とつながりがありそうだった松尾と沢渡の関係や他の信者達がもっと動いてくれるかと思ったのにひょっこり出てきた謎の50代と30代にあっさりと持って行かれた感じで、拍子抜けでした。
読了日:04月26日 著者:中村 文則
つくもがみ、遊ぼうよつくもがみ、遊ぼうよ感想
前作は親の代のお話だったのにいきなり時間が経って清次たちに子供が出来ていて、付喪神たちも相変わらずで楽しく読みました。もしかしたらこの間に何かもうひと作あったのかな?
読了日:04月07日 著者:畠中 恵
【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 がん消滅の罠 完全寛解の謎 (『このミス』大賞シリーズ)【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 がん消滅の罠 完全寛解の謎 (『このミス』大賞シリーズ)感想
なるほど〜と思えるような嘘でしょ〜と思えるような。ガンをとりだし培養して患者に戻し転移させるとかめちゃくちゃ怖いじゃないか!っていう犯罪だった。他人のがん細胞は自分の免疫細胞によって消滅するって本当なの?って感じでした。ただ、最終的には自分の娘が殺された事を確かめるための今回のようなことをやり始め、さらにここから先もこの研究を続けていくということなので医者が悪魔と手を組むと怖いと思った。
読了日:04月04日 著者:岩木 一麻
ロボット・イン・ザ・ハウス (小学館文庫 イ 2-2)ロボット・イン・ザ・ハウス (小学館文庫 イ 2-2)感想
前回はタングが家族になり、エミリーとベンがいい雰囲気で終わったので今回はどうだろうと思っていたけど相変わらずエミリーとベンはただの同居人ということでじりじりしてしまった。そして前回オーガストの手から逃れられたと思っていたのに新手のロボットを送り込まれてどうなることやら!と思ったけど、どちらかというとこの家族が家族としてどうやって絆を深めていくかに重点が置かれていたので楽しく読み進めることが出来た。ジャスミンも家族に慣れて満足。
読了日:04月04日 著者:デボラ・インストール
奇跡の人 The Miracle Worker (双葉文庫)奇跡の人 The Miracle Worker (双葉文庫)感想
ヘレンケラーを明治時代の青森へと舞台を移して描かれたフィクション。ヘレンケラーには出てこない目が見えない障害を持ったキワの存在がとても助かる。またこの時代背景が障害を持った人を忌み嫌い男爵など地位のある家に生まれた子供が障害を持つと蔵の中に閉じ込めておくという恐ろしい習慣が当たり前のようにあったことと相まって辛く過酷さがさらに増したようにも思う。ただ最初から”れん”は頭が良いという安の話とは裏腹に名前というものにこだわりすぎてる部分が少し違和感だった
読了日:04月04日 著者:原田 マハ

読書メーター

2月の読書メーター 

March 08 [Thu], 2018, 8:23
2月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2319
ナイス数:140

政と源 (集英社オレンジ文庫)政と源 (集英社オレンジ文庫)感想
東京の下町の人情話、国政は奥さんが娘の所に行ってしまい一人でさびしく暮らしていて、一方の源次郎はつまみかんざしをつくる職人、一見いい加減な感じに見える源の方が物事をちゃんと見ていて銀行勤めだったお堅い政のほうが実は子供っぽくて源のことを羨んだり嫉妬したり。源はそんな政のことを説教することもなく弟子と共に温かく見守っている。
デコボココンビで心温まるしかもジジイなのにかっこいい。好きな話でした。
読了日:02月02日 著者:三浦 しをん
サラバ! 下 (小学館文庫)サラバ! 下 (小学館文庫)感想
ずっと姉の奇行やら母の自分勝手さやら父の辛抱強さやら情けなさやらが綴られていたので、どこかで事件でも起こるのかと思いきやそんなことはなく終了。ただずっと自分だけは3人とは違ってまともなのだと描いていた歩自身が実は何も見つけられない人間であったことをあの姉によって知らされはっと自分を改めて見つめたときの衝撃が滑稽というかやっぱりそうだったのか?という感じで面白かった。姉に「自分の信じるものを見つけろ」という言葉はズシンと来た。自分に対して言われてるように思った。小説全体から説教を食らった気分。
読了日:02月02日 著者:西 加奈子
サラバ! 中 (小学館文庫)サラバ! 中 (小学館文庫)感想
歩が思春期と青年期を追っていく。ずっと彼の言葉だけの世界は変わらず、一体何がどうなってるのか面白くて読むのは早いけど、さっぱりわからない。ただ大学になって彼は自分の容姿をフルに使って女性とたくさんの関係を持ったことや姉の奇行がさらに酷くなっていくということだけがつらつらと描かれている。そして母親のだらしない性格と生活とそういったものをごっちゃになって自分も人生をどこか投げてしまってる感じがひしひしと・・ただ全然楽しそうじゃない。
読了日:02月02日 著者:西 加奈子
サラバ! 上 (小学館文庫)サラバ! 上 (小学館文庫)感想
1人の男の子の人生を男の子の成長と共に男の子目線で綴られていく自叙伝?のような物語でした。あまりにも淡々と事が進んでいくので一体何がどうなっているのか上巻だけ読んだ今の段階では全く分かりません。ただ母親が姉のことを障害児だと認めたくないような感じを見受けられますが、おはこの子の目から見るとヒステリーを持った子供というだけにうつります。場面もどんどん変わるので何がどうなっているのか内容をつかむのに苦労します。
読了日:02月02日 著者:西 加奈子
祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)感想
加賀恭一郎(新参者)シリーズの完結編だとは知りませんでした。もっと加賀さんの活躍みたかったなぁ。映画を観る前に読了しましたが、犯人の壮絶な人生が切なかったです。人の目に触れないように生きてきた父親の「もう疲れた」という言葉に尽きるような気がします。どんな理由にせよ人を殺してしまったことで普通に生きることが叶わなかった父親。その一方できらびやかな世界を選んだ娘。どれだけ夢をつかんでもたった一つのほころびから何もかもがわかってしまう。悲しいです。でも娘の手にかかって死んだ父親は本望だったのかもしれない。
読了日:02月02日 著者:東野 圭吾
片想い (文春文庫)片想い (文春文庫)感想
性同一性障害に悩む友人の告白と殺人事件が複雑に絡み合っていったいどんな結末になるのか最後まで予想がつかなかった。追跡をしていくときにバーのママがどんな人間も完璧な男と女などない。誰の中にも男の部分と女の部分を持ち合わせているという言葉には深くうなづいた。男であるべき女手あるべきというものは人が勝手に作り上げているものだという言葉にもなるほど。と思った。犯人がやろうとして迷い迷った気持ちはそんなところにあったのだというのも納得できた。
読了日:02月02日 著者:東野 圭吾

読書メーター

1月の読書メーター 

February 02 [Fri], 2018, 17:00
1月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:644
ナイス数:46

少女 (双葉文庫)少女 (双葉文庫)感想
再読、これも内容をほぼ忘れてた。(^_^;)湊かなえワールド全開です。殺伐とした女子高生の心のうちがリアルに描かれていて、なおかつ色々な社会問題も入っていてちゃんとつながっていて、因果応報とはまさにこのことという感じ。自分が無意識であれなんであれ、やってきたことはそのまま自分に返ってくる。大人にも子供にもなれない中途半端な年代の無知と興味と残酷さが全部現れていて怖いなと思った。何気なくやったことが人を傷つけ死に追いやる。どこでどうつながっているかわからない。自分にも当てはまるかもと思いました。
読了日:01月12日 著者:湊 かなえ
贖罪 (双葉文庫)贖罪 (双葉文庫)感想
再読、内容ほとんど忘れてた。こんな話だったのですね。小学校のころに転校してきたかわいい子が殺された。4人の友達は犯人と会話をかわしたにもかかわらずその顔が思い出せずに犯人はつかまらなかった。その母親が東京へ戻っていくとき4人に言った言葉は「犯人を捜して連れてくるか償いなさい」というものだった。子供にとって犯罪に出会うという事自体がものすごい衝撃なのにその衝撃に加えてその母親から償えなどという呪いをかけられたらどうなるか。恐ろしい呪縛だなと思った。本当に償わなければいけないのは誰なのか自分の事しか考えない
読了日:01月12日 著者:湊 かなえ

読書メーター

2017年読書まとめ 

January 12 [Fri], 2018, 8:24
去年一年たくさん詠んだつもりでしたが意外と少なかった(^_^;)
大体ドラマがひと段落した中休みに読んでいるのでこれくらいなのかも。

2017年の読書メーター
読んだ本の数:26
読んだページ数:9012
ナイス数:662

明治・妖モダン (朝日文庫)明治・妖モダン (朝日文庫)感想
明治になって妖だのなんだのが遠いものと考えがちだけど未だに少し裏へいけばモダンな建物は消え掘っ立て小屋のような江戸時代から続く建物が並んでいる。だから明治だからといって妖がいないとは限らない。原田と滝二人の巡査とよくいく牛鍋の店百木屋の常連たち事件が起きそれを解決していく捕り物帳だけど、なんだか不思議な終わり方ばかりそこにいる人たちが人の姿をした妖なのか・・・。はっきりしない物語。でもここに集う人たちはみんな妖なんだろうなぁ。なんて思いながら読みました。
読了日:11月13日 著者:畠中 恵
プラージュプラージュ感想
犯罪を一度でも犯してしまうと、それがたった一度、魔が差した事だとしてもその後の人生は180度変わってしまう。そういったことをヒシヒシと感じる話でした。貴生の生活を中心に描かれているものの、それぞれの抱えた問題も描かれていて切ないような気分になった。ラストの告白はちょっとびっくり。
読了日:09月04日 著者:誉田 哲也
カシオペアの丘で 下 (講談社文庫)カシオペアの丘で 下 (講談社文庫)感想
自分を許すためにやってきた。自分を許してやれ。出てくる登場人物それぞれが過去に囚われて傷を持っていて、それを相手に許してほしいと思っているけど、誰が悪いわけでもなくて、許すというのは相手からではなく、自分の中にある自分を苦しめているものを取り除くこと=自分を許すっていう行為なのかなと。元凶を作った倉田仙太郎にしてもずっとずっと許してほしいと願っていた。みんな切ない。
読了日:08月02日 著者:重松 清
カシオペアの丘で 上 (講談社文庫)カシオペアの丘で 上 (講談社文庫)感想
小学校4年生の時の仲良かった4人が20年たってそれぞれの道を歩んでいたのに、ある事件がきっかけで少しずつ距離が縮まっていく。バラバラになってしまった気持ちが少しずつ近づいていく。もしかしたらシュンが病気にならなかったら死ぬまで叶わなかったことかもしれない。不幸な事件がなかったらメールを送らなかったかもしれない。まだそれぞれの心に何が引っ掛かってるのかわからないけど、それが少しずつでもわかって分かり合えたらいいなぁ。と思う。後編はぜひハッピーエンドでお願いしたい。
読了日:08月02日 著者:重松 清
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)感想
シリーズ完結編なんですね。でも続きがどんどんできそうな雰囲気でした。3冊のシェークスピアの本その中のどれが本物か当てるというもの。おじいさんの遺した宿題。この本がきっかけで母親は失踪し、栞子との確執も生まれた。呪われた本ともいえるのかも。
読了日:08月02日 著者:三上 延
パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子 (角川ホラー文庫)パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子 (角川ホラー文庫)感想
石上が最初に検案した白骨化した遺体についていた紙片から連続殺人の捜査に巻き込まれていくんだけど、遺体についている虫から犯罪の時期や場所を研究しているジョージの子供のころの話からてっきりジョージが犯人かと思っていたら少し違っていてそれはそれでびっくりした。自分を愛してくれるはずの人間から愛されないというのは人格形成に大きな影響をあたえるんだなぁ。なんてしみじみしてしまった。
読了日:08月02日 著者:内藤 了
みんなの朝ドラ (講談社現代新書)みんなの朝ドラ (講談社現代新書)感想
朝ドラ歴が浅いので古い朝ドラの話はよくわからなかったけど、朝ドラには法則もありそうだし、昔のよかったところと今の良いところがあげてあり、面白かった。SNSの普及は朝ドラを観たりテレビを見る人にとって新しいツールになってますし、それを見た製作者もやる気を出すんだなって。ただあまり視聴者の思惑通りに事を運びすぎるのもどうかと思う。視聴したものをどのように感じるかはひとそれぞれでそれにいちいち製作者側が合わせる必要はないと思う
読了日:07月11日 著者:木俣 冬
リバース (講談社文庫)リバース (講談社文庫)感想
ドラマを見てから読みました。最後は広沢の死の真相を深瀬が知ったところで終わっていました。ドラマはその後の事も描かれていましたが、私は小説の方が好きだなって思いました。残酷かもしれないけど余韻が好きです。この先どうなってしまうんだろうと読者に想わせ考えさせること。にしても湊さんは本当にこの手のミステリーがうまいですね。小説でスポットが当たっていなかった人たちにもスポットをあてて話を混乱させたドラマも面白かったです。自分では友達だと思ったいた人のこと案外何も知らないってことあるよなってすごく納得できる話でした
読了日:07月11日 著者:湊 かなえ
ケモノの城ケモノの城感想
今、別のミステリーを読んでいますが、それがものすごく可愛らしく思えてしまうほど、残酷で残虐な描写ばかりです。読んでいるだけで実際に見てもいないのに吐き気がしてきます。でもそれくらいにインパクトがあります。こんな人世の中にいないよ!と思いたいのですが、実際にあった事件を元に書かれたものなのですよね。(多少脚色はあるでしょうけど)自分では一切手を下さず拉致した者同士で殺させ合う。それを見て笑う。そんな人間が世の中にはいるのだと。自分が実際に手を下してないから痛みを感じないのだろう。にしても狂ってる。怖い話です
読了日:07月11日 著者:誉田 哲也
昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫)昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫)感想
旦那さんが死んで、義父と二人で一軒家に暮らすテツコとその周りの人たちがゆっくりゆっくりと旦那さんである一樹の死を受け入れていくお話で、すごく良かったです。一樹とかかわりのあった人はそれぞれ一樹と共に何かを共有していてそれが亡くなってしまったことでそれとどうやって折り合いをつけて行こうかとあがいてもがいてでも最終的には自分に一番合った方法で「そういうことなんだな」と受け入れていく感じ。誰にでもきっとあるんだろうな。って思いました。とても良い本です。何度も読み返したくなると思います。
読了日:07月11日 著者:木皿 泉
青の炎 (角川文庫)青の炎 (角川文庫)感想
高校生が完全犯罪を計画、実行していくお話。自分の頭の良さを過大評価している感じがいかにも高校生という雰囲気周りの人間の方がその様子を見ておかしいと気付いているにも関わらず、殺人を実行。そのほころびはあっという間に出てきて第二の殺人を犯すことに・・。ラストは自分の愚かさに気付いてしまったからの結末。なんとも言いようがなかった。
読了日:05月26日 著者:貴志 祐介
青い鳥 (新潮文庫)青い鳥 (新潮文庫)感想
吃音の激しい先生が、悩んでいる生徒に寄り添って時には相談にのったり、時には間違いを気づかせたりしていくお話。自分自身が吃音ということで差別を受けたり笑われたりしてきたからなのか。生徒たちの悩みに人一倍早く気がついて先生らしい方法で生徒自身にそのことを気づかせるっていうところが押し付けがましくなくていい。自分に正直に自分を見失わないようにそんな言葉が聴こえてくる話ばかりだった。
読了日:05月26日 著者:重松 清
傷だらけのカミーユ (文春文庫) (文春文庫 ル 6-4)傷だらけのカミーユ (文春文庫) (文春文庫 ル 6-4)感想
ヴェールベン刑事の三度目の事件簿。自分の近い女性の被害が多いなぁと思いながら読んでいましたが、最後はそうでしたか。って感じでした。とはいえ、一緒に居れば情が移るのは当然だし、しょうがないかなと・・。にしてもヴェールベンはどうしてこんなにも敵が多いのか・・。(^_^;)今回は犯罪のレベルもやわらかくなっていたので良かったです。
読了日:05月26日 著者:ピエール・ルメートル
果しなき流れの果に (ハルキ文庫)果しなき流れの果に (ハルキ文庫)感想
こういったSF物というのは作者の想像物で、それを私達読者にわかりやすく描くものだと思っていたけど、どうやら私には理解が出来なかったらしい。プロローグとエピローグだけ読めばあとはなんか色々やったんだな。っていうだけになってしまう感じ。わからない惑星の名前や出てくる人物機械などの説明というかなんだろう?ただでさえ自分の想像力を試されるSFでせめて説明だけはわかりやすくしてほしかったかなぁ。という印象。言い回しなどがまどろっこくて本筋が見えにくい
読了日:03月30日 著者:小松 左京
北海道警察 日本で一番悪い奴ら (だいわ文庫)北海道警察 日本で一番悪い奴ら (だいわ文庫)感想
実績重視だった警察でどんどんと成績をあげた稲葉が裏ではやらせ捜査を行い。けん銃の密輸覚せい剤の密輸をやり、さらに自身も覚せい剤に溺れていく。警察の協力者だったS(スパイ)の渡邊の告発によって表に出てきた事件。ここでは語られていない事はまだたくさんあるのだろう。自己保身のために部下の悪事をいさめもせず放置その結果、より大きな十字架を背負うことになった道警。でもこれって氷山の一角なのでは?稲葉が悪いのは当然だが、組織がそれを隠蔽。恐ろしい話です
読了日:02月19日 著者:織川 隆
カラフル (文春文庫)カラフル (文春文庫)感想
サクサクと読めました。一気読み。突然人生のやり直しの抽選にあたった俺が、別の人間の人生から自分の罪をやり直すというもの。途中で何となくわかってしまったけど、見えているものがすべてじゃない。家族一人一人それぞれいろんな思いで生きているっていうのが実感できる本。これの前に読んだ本が残酷だっただけにこの本で救われた。
読了日:02月07日 著者:森 絵都
隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)感想
これを読みながらまず思ったのは女子高生コンクリート殺人事件だった。少年たちだけによる暴走の末女の子がもてあそばれリンチにあい、まるでゴミクズか何かのように扱われ最終的には死んでしまう。まったく同じ状況だと思った。ただ一つ違う事と言えばそれを率先していたのは子供を持つ母親であったこと。とにかく胸糞が悪くなる話、ディヴィットはいつだって母親に話すことが出来たにもかかわらず、怖いもの見たさメグへの性的な欲求に負けた。凄惨な事件があっさりと終わりを告げたことは何とも言えず虚しさが残った。
読了日:02月06日 著者:ジャック ケッチャム
空中ブランコ (文春文庫)空中ブランコ (文春文庫)感想
色んな患者さんが駆け込む精神科。そこの精神科医(伊良部)には逆らえない何かを持っていて、彼のペースに巻き込まれながら自分の悩みの種になる症状と原因が徐々にわかってきてなくなっていくという話でした。伊良部さんはわざとそのようにしてるのか?それとも本当に天然なのか?わからないけど、来る患者さんをありのまま受け入れる伊良部さんのような医者ってものすごく必要だよなぁ〜と思いながら読みました。義父のヅラの話は笑ったw
読了日:02月01日 著者:奥田 英朗
そして生活はつづく (文春文庫)そして生活はつづく (文春文庫)感想
星野源さんのエッセイ、面白かったです〜。割と真面目できっちりとしている人なのかと(ドラマの影響が大きすぎて)思っていましたが、そんなにダメ人間だったのか!と思わず笑ってしまいました。でも源さんの思うようなことを私も思うことがあるので皆多かれ少なかれそういう気持ちがあるんじゃないか?ただ言わないだけで。と思えて共感できました。ちょっと疲れたときにこれを読むとふふっ!って笑えて元気になれそうです。
読了日:01月23日 著者:星野 源
仮面病棟 (実業之日本社文庫)仮面病棟 (実業之日本社文庫)感想
もしかしてこの人犯人じゃないの?というのはわかったんだけど、その理由が結構ヘビーだったのは予想外でした。スピード感も緊張感もあって、一気に読み進むことができました。終末医療をしている病院でのコンビニ強盗のたてこもりからこんな風になるとは・・・。そして最後の余韻も良かったと思う。
読了日:01月13日 著者:知念 実希人
光 (集英社文庫)光 (集英社文庫)感想
三浦しをんさんの本はそんなに読んだことはなく、神去なあなあくらいだったけど、ほんわかした物語が素敵な方だと思っていたら、この小説で全く見方が変わった。これほど人の心の奥底をドロドロと吐き出していくものは観たことがないくらい。人間だれしも持っているであろう毒な部分で埋っている。でもそれがものすごく哀しい。自分の犯した罪と自然の災害と一人になって周りの人たちの偽善的な目が彼らをここまで醜くしたのかなと思う話でした。輔はかなり可哀想だったな。
読了日:01月06日 著者:三浦 しをん
夏と花火と私の死体 (集英社文庫)夏と花火と私の死体 (集英社文庫)感想
友達のちょっとした意地悪がとんでもないことに、読み始めてすぐに私は死んでしまう。その死んだ五月目線で話が続いていく。怖かった。小学生が死んだ友達を担いで隠そうとするのには少し無理がある設定ではあるけど、小学5年生だとすればそれくらいできるのかなぁ?と思ったり、なんとか大人たちから死体を隠そうとする弥生と健にハラハラしてしまう。死体の五月がそれを冷静に淡々と物語って背筋が凍る感じがした。そして最後に待ち受けていた事にまた驚愕した。
読了日:01月01日 著者:乙一

読書メーター

ナラタージュ (島本理生) 

September 17 [Sun], 2017, 16:45


島本理生さんの「ナラタージュ」を読みました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お願いだから私を壊して、帰れないところまで
連れて行って見捨てて、あなたにはそうする義務がある
大学2年の春、母校の演劇部顧問で思いを寄せていた
葉山先生から電話がかかってきた。
泉はときめきとともに、卒病前のある出来事を思い出す。
後輩の舞台に客演を頼まれた彼女は先生への思いを
再認識する。
そして彼の中にも消せない炎がまぎれもなくあることを
知った泉は。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

映画になると聞いて買って読んでみたものの
私にはこの世界観は好きになれなかった。

きっと10代や20代に読んでいたら感想は全然違って
切なかったとかそういう感想になったかもしれないが

読んでいてずっと葉山先生のずるさばかりが気になって
すごく嫌な気分にしかならなかった。

自分のことを好きでいてくれる女子生徒を
時々妻の話をしながらつなぎとめてるような気がして

泉の気持ちを知って学生だからと一線を引いていたのかも
しれないが、彼女が卒業して大学に入れば
それはまた違った形にできたはずだし、

なのにいつまでも奥さんの影を引きずったまま
泉の気持ちをもてあそんでるように感じた。

プラージュ (誉田哲也) 

September 17 [Sun], 2017, 16:41


誉田哲也さんの「プラージュ」を読みました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
死語とも恋愛もうまくいかない冴えないサラリーマンの貴生
気晴らしに出かけた店で薦められるままに覚醒剤を使用し
逮捕される。
仕事も友達も住む場所も一瞬にして失った貴生が
見つけたのは、「家賃5万円、掃除交代制、仕切りはカーテンのみ
ただし美味しい食事つき」のシェアハウスだった。
だが、住人達はなんだかわけありばかりのようで・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本当はナラタージュのつもりで間違って買ってしまった本でした
が思いも他面白かったです。
(ナラタージュよりも私はこっちのほうが好きかも)

犯罪を犯してしまった主人公がアパートの火事によって
住むところがなくなりたどり着いたのが不思議な
シェアハウスだった。

みんなわけありなのに、気を使わないでいられるのは
各部屋にドアがないことその代わりにカーテンで仕切られてるだけ

このシェアハウスのオーナーは自身が犯罪に巻き込まれた
被害者であるにもかかわらずここを犯罪者に提供する
という変わりもの

犯罪者同士だから分かり合えるものがあるようで
お互いにあまり詮索をせずほどよい距離間で
付き合っていくうちにそれぞれの絆が深まっていく感じが
なんだか面白くてこのままほのぼのとした感じで
それぞれが更生して出ていくだけのお話かと
思っていたのに、

途中で出てきたある事件を追う新聞記者が出てきて
それが実はこのシェアハウスの中にいたっていうことまで
わかって、一体誰の取材をしてその人が本当に
犯人かどうかをどうやってつきとめるのだろう。

などと思っていたのに、最終的にそうだったのか・・・。と
ボー然となってしまう終わり方だった。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (大根仁) 

September 17 [Sun], 2017, 16:36


大根仁さんの「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」
を読みました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「打ち上げ花火は、横から見たら丸いのか平べったいのか?」
なつの花火大会の日、港町で暮らす典道は幼なじみと
灯台に登って花火を横から見る約束をする。
その日の夕方、密かに思いを寄せる同級生のなずなから突然
「かけおち」に誘われる。なずなが母親に連れ戻されて
「かけおち」は失敗し、二人は離れ離れに。
彼女を取り戻すため、典道はもう一度同じ日をやり直すことを
願うが・・・
繰り返す一日の果てに起こる。恋の奇跡の物語。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんとなく読みずらい文体でした。
中学生の頭が悪そうな会話や行動が
なんだかイライラして楽しいと言う感じではなかった。

時間をもう一度やり直す事ができると言う発想はいいけど
何度も何度も同じ文章が続くので疲れました。


結果どんなに変えようとしても何も変わることはない
だけど思いを伝えることはできるし
なずな自身が母の再婚をちゃんと受け入れる事が出来るのか
と言う話だったんですね。

本当はわかっていてももしかしたら則道が
なんとかしてくれるのではないかそんな夢を見てたんだろうな。

君の膵臓をたべたい (住野よる) 

September 17 [Sun], 2017, 16:30


住野よるさんの「君の膵臓をたべたい」を読みました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ある日、高校生の僕は病院で、一冊の文庫本を拾う。

タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである
山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。
そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、
もういくばくもないと書かれていて・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ラストは衝撃的だった。死ぬと言うことはわかっていたし

名無し君がその後桜の事をどう思っていたかが語られる
だけだと思っていたのにそう来たかと
それだけになんか切なすぎて辛かった。

桜が死ぬ前にやっておきたかった事が彼にもう少し
周りとうまくやって欲しいと願うことだったんだなぁって

彼にはその能力があるのにもったいないと思っていたんだって
最後の最後まで明るくてやさしくて素敵な女の子だったなあって


カシオペアの丘で (上・下巻) 重松清 

September 17 [Sun], 2017, 16:19
重松清さんの「カシオペアの丘で」を読みました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
丘の上の遊園地は、俺たちの夢だった。
肺の悪性腫瘍を告知された三十九歳の秋、俊介は
二度と帰らないと決めていたふるさとへ向かう。
そこには、かつて傷つけてしまった友がいる。
初恋の人がいる。「王」と呼ばれた祖父がいる。
満点の星がまたたくカシオペアの丘で、最下位と
贖罪の物語、静かに始まる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
二十九年ぶりにかえった故郷で、病魔は突然暴れはじめた。
幼なじみたち、妻と息子、そして新たに出会った人々に
支えられて、俊介は封印していた過去の痛みと
少しずつ向き合い始める。消えてゆく命、
断ち切られた命、生まれなかった命、
さらにこれからも生きてゆく命が
織りなす、あたたかい涙があふれる交響楽。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

子供の頃無邪気に夢を語って遊んでいた四人がある事件を
きっかけに集まって過去を見つめていく話だった。
誰が悪いわけでもなくて、子供だったからわからなかった事や
思いを大人になってようやく理解できるように
なったに過ぎないんだけど、あのときに少しでも話していたら
と思うようなたところもあったかもしれないし、

俊介が病気になったから本音が言えるようになったのかも
知れないし。
悲しい別れではあったけどちゃんと過去に向き合えたことは
本当に良かったなあ〜。って思った

俊介のおじいさんも自分の炭鉱での事故を悔いて
懺悔しながら生きていたと言うことも病気にならなければ
永遠にわからなかっただろう。

自分のおじいさんの判断のせいでレスキューに向かった
親友の父親が死んでいたことも、
そのせいで親友と喧嘩して親友が二度と
立てなくなってしまったことも、
許してほしかったけど相手が許してくれないとおもいつづけて
いたことも

自分の死が迫ったことでいろんなことがわかって
自分の周りの人間がいかに自分を守ってくれていたか
許してくれていたかがわかって

でもそれに甘えられない自分が嫌で
自分自身を許すための期間だったんだなと

最期の最後に素直に鳴れて本当に良かったなぁと
思えたし、みんなに許されて旅立つことが出来てよかったなぁ
って思いました。

8月の読書メーター 

September 04 [Mon], 2017, 6:18
8月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2114
ナイス数:188

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (角川文庫)打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (角川文庫)感想
中学生がこんなにいろんなことを考えているのかな?自分が中学生のころに当てはめるともっと幼かったように思ってしまったけど、とりあえずそれ抜きで青春だな~って感じでした。なずなの家庭の事情がもう少し描かれているとなずなの気持ちがもっとよくわかるんだけど、これは典道の目線で書かれているのでただ好きな女の子が母親に連れ去られてしまったことに対してそれを救いたいだけっていう感じに思えてしまったのが残念
読了日:08月18日 著者:大根 仁
君の膵臓をたべたい (双葉文庫)君の膵臓をたべたい (双葉文庫)感想
最初に僕が「文庫」を手に取った時から、最後はその「文庫」が彼女の死後ラブレターにでもなるんだろうな。と思って読み進めましたが、ラスト数ページで全て吹っ飛びました。まさかそんな最期ってあるの?って彼女が「目立たないクラスメイトくん」を何故選んだのか?そんな関わり合いもあるんだなって、好きとかそういうもの抜きで友達としてずっと付き合いたい相手だったのかもしれなくて彼女の悔しさを思うと切なかったです。でもきっと彼女は「目立たないクラスメイトくん」との時間が楽しくて幸せだっただろうなって思いました。
読了日:08月15日 著者:住野 よる
カシオペアの丘で 下 (講談社文庫)カシオペアの丘で 下 (講談社文庫)感想
自分を許すためにやってきた。自分を許してやれ。出てくる登場人物それぞれが過去に囚われて傷を持っていて、それを相手に許してほしいと思っているけど、誰が悪いわけでもなくて、許すというのは相手からではなく、自分の中にある自分を苦しめているものを取り除くこと=自分を許すっていう行為なのかなと。元凶を作った倉田仙太郎にしてもずっとずっと許してほしいと願っていた。みんな切ない。
読了日:08月02日 著者:重松 清
カシオペアの丘で 上 (講談社文庫)カシオペアの丘で 上 (講談社文庫)感想
小学校4年生の時の仲良かった4人が20年たってそれぞれの道を歩んでいたのに、ある事件がきっかけで少しずつ距離が縮まっていく。バラバラになってしまった気持ちが少しずつ近づいていく。もしかしたらシュンが病気にならなかったら死ぬまで叶わなかったことかもしれない。不幸な事件がなかったらメールを送らなかったかもしれない。まだそれぞれの心に何が引っ掛かってるのかわからないけど、それが少しずつでもわかって分かり合えたらいいなぁ。と思う。後編はぜひハッピーエンドでお願いしたい。
読了日:08月02日 著者:重松 清
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)感想
シリーズ完結編なんですね。でも続きがどんどんできそうな雰囲気でした。3冊のシェークスピアの本その中のどれが本物か当てるというもの。おじいさんの遺した宿題。この本がきっかけで母親は失踪し、栞子との確執も生まれた。呪われた本ともいえるのかも。
読了日:08月02日 著者:三上 延
パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子 (角川ホラー文庫)パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子 (角川ホラー文庫)感想
石上が最初に検案した白骨化した遺体についていた紙片から連続殺人の捜査に巻き込まれていくんだけど、遺体についている虫から犯罪の時期や場所を研究しているジョージの子供のころの話からてっきりジョージが犯人かと思っていたら少し違っていてそれはそれでびっくりした。自分を愛してくれるはずの人間から愛されないというのは人格形成に大きな影響をあたえるんだなぁ。なんてしみじみしてしまった。
読了日:08月02日 著者:内藤 了

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