人間関係と脳について(組織150人の法則) 

February 21 [Sat], 2009, 8:19



 「人間関係」について考えようと思うが、まず初めに、私は「人間関係」について下記のようにセグメント化してみた。

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≪人間関係セグメント≫

【家族・親族】

【幼少〜学生時代の恩師・友人】

【社会人になってからの知人・友人】

【上司・同僚・部下】

【取引先(顧客・業者)】


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 上記5つのセグメントは、私にとってのプライオリティ(優先順位)を上から順番に列挙しているが、例えば付き合いの薄い「親族」よりもプライオリティの高い「同僚」も存在している事は断わっておく。
 また、もうひとつ注釈すれば、「社会人になってからの知人・友人」については、私自身転職経験者なので、以前の会社での「上司・同僚・部下」や「取引先」だった人が組み込まれているケースも存在している。

 次に、上記5つのセグメントに何人埋め込めるか、これは即座に脳裏に浮かび、かつ恒常的に付き合いのある人(メールでの連絡や年賀状交換しあう関係を含む)を埋め込んでみた。ただし、決別して関係が無くなった人については除外してある。


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【家族・親族】27名

 父・母・弟(以下は数字「1」で表記)
 1111111111
 1111111111
 1111

【幼少〜学生時代の恩師・友人】12名
 1111111111
 11

【社会人になってからの知人・友人】17名
 1111111111
 1111111

【上司・同僚・部下】47名
 11111111111111111111
 1111111111 111111111
 11111111

【取引先(顧客・業者)】5名
 11111

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 計算すると107名である。


 補記的に、各セグメントについて自己分析してみる。

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 圧倒的に社内関係者との人間関係が半数近くを占めている。取引先の数が少ないのは、社内での業務に特化している為であり、これが営業マンであれば、社内関係者以上の数になるだろう。

 「家族・親族」については両親の祖父母のように鬼籍に入ったりして、これくらいであり、大半は年賀状でのやり取り程度でしかない。

 学生時代までの友人知人は、在学中に知り合って知己である人はこの6倍、100名はいると思うが、恒常的に付き合っているのはこの程度だろう。

 社会人になってからの知人友人も、転職以前に在籍していた会社の同僚などの知己を含めれば100名は軽く超えるはずだし、取引先についても、元来営業マンだっただけに、数百人規模と名刺交換している。

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 さて、ではこれを拝読されている皆様、皆様の「人間関係」を上記のように分類してみて頂きたい。


 皆様の「数」はどれくらいになりましたか?



 ここからが「本題」である。


 昔、童謡で


『一年生になった〜ら♪一年生になった〜ら♪友達100人つくるんだ♪』


などとあったが、実際生きている中で、「人間関係」を維持できる人数は何人が適正なのだろうか?

 先に述べた私の現在の人間関係は約100名であったが、これを5年前、10年前について考えても、恐らく「恒常的」な人間関係を維持しているのは100名を超えないだろう。むしろ昔のほうが少なかったとも思える。


 過日、「ドラゴン桜」で有名な三田紀房さんの連載マンガ「エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝」にて、その答えを導くヒントが出ていた。


 『150人の法則』ある。


 早速その内容を把握したくネット検索をしたところ、ライターの松村崇氏のブログがあった。


「松村崇ウェブサイト 組織150人の法則」
http://www.thinkpower.biz-web.jp/column2/20061121.html


 以下は松村氏のウェブサイトからの内容の抜粋と補足を含めて述べていきたい。

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 イギリスの人類学者ロビン・ダンバーは、「それぞれと安定した関係を維持できる個体数の認知的上限」は、人間にとって、平均約150人(100-230人)だと提唱ている。

それは、人間の脳処理の限界という事らしい。


 先に私が投げかけた「自分自身の人間関係の数」は、このダンバーの主張を検証してみたものである。なるほど、確かに恒常的にコミュニケーションを取れる人の数は、100人程度である。

 
 もうひとつ検証結果として、私の今の会社の直属の上司についても、このダンバーの主張に当てはまるのである。


 上司は、かつての田中角栄の如く「コンピュータ付きブルドーザー」よろしく、5桁同士の掛け算も即座に計算出来、迅速かつ適正な判断と行動をする非常に優秀な方で、私が心酔している人物である。

 ただ、最近それが鈍り始めているように思えてきた。

 その理由は、恐らく上司を取り巻くステークホルダー(利害関係者)が、かつての数倍に膨れ上がっているからだと私は思うのだ。

 上司が輝いて活動していた時は、そのマネージメント範囲は200人程度だったと思う。しかし、今や1000名以上を統括する立場にあり、しかも部門執行責任以外の業務も兼務している。従来そういう上席にいる場合は、部下のマネージャー(部長・課長など)に現場指揮を取らせるものだが、元来現場からの叩き上げでもあり、部下のマネージャー連中の無能さも手伝って、その職務にまで関与してしまっている。詰まるところ、全てを抱え込んでしまっている次第である。

 それだけにいくら優秀であるとは云え、ダンバーのロジックに当てはめた時、人間の脳処理の限界を逸脱しすぎている為に、最近の上司は判断が鈍っているのかも知れない。蛇足だが、そのしわ寄せが補佐する立場にある私に降りかかっている。


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今や「境界線」無きインターネットの時代である。

これまでの常識では考えられなかったような「ネット友達」なども、リアル(現実)以外とは別に「人間関係」に組み込まれ、人間の脳処理の限界を上回る時代になってきた。


旧式スペックのパソコンに、セキュリティソフトやらを大量にインストールし、セキュリティ保護する為にパソコンの処理速度が格段に落ちてしまうという現象がある。パソコンなら、新式の高スペックマシンを買えば済む事であるが、人間はそういう訳にはいかない。


近年、特にインターネットが急速に普及した頃より、理不尽な殺人事件が多く耳に入るようになったが、その犯罪者の多くは「人間関係」「社会関係」を理由に自分自身と何の「人間関係」の無い人を殺したりしている。


「リアル」と「バーチャル」の「境界線」が朧げとなりつつある現代の「人間関係」、先に紹介した松村崇氏のウェブに記されている文章を転載する事で本論を締めくくりたい。


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≪小集団のなかで形式ばらない顔の見える人間関係が効果的に機能するためには、150人を超えたら分割し、常に150人より小さい組織を維持することが大切なようだ。会社組織のみならず、特に教育現場においても、1学年の人数が150人を超えてしまうと、生徒同士はギクシャクしはじめ、まとまりがつかなくなり、分派行動や問題が増加するともいえる。

 さらに検証が必要だと思うが、組織150人の法則、人間の脳の認知能力、情報処理能力と関係がありそうだ。≫

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