フロイト―その思想と生涯 (講談社現代新書 383) 

June 04 [Sun], 2017, 5:39
・私が精神分析に出会ったのは、20代の頃なので、かれこれ30年以上の歳月が流れてしまったのだが、この本を読んで「もっと早く出会いたかった」と思わずにはいられなかった…

・その理由は、訳者の言葉に要約されている…「精神分析の理論はフロイト自身の体験と密接に関連しているので、フロイトの伝記を無視しては了解しにくい。本書は、一貫して、精神分析の成立の過程をフロイト自身と結びつけて小説風に明らかにしている。著者が(精神分析)の専門家でないために、かえって精神分析全般を、だれにでもわかるように述べることに成功している。」
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「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代 

May 13 [Sat], 2017, 20:51
 現代は承認の不安に満ちた時代である。自分の考えに自信がなく、絶えず誰かに認められていなければ不安で仕方がない。ほんの少し批判されただけでも、自分の全存在が否定された絶望してしまう。そんな人間があふれている(P8)。仲間の承認を得るために自分の本音を抑え、仲間の言動に同調した態度をとり続ける若者は少なくない(P10)。
 他の考え方を持った人々の意見にも耳を傾け、書籍やテレビ、インターネットを介してさまざまな価値観を理解し、なぜそのような考え方をするのか、その理由を考えるようにすること。そして、そこに共通了解を見出そうとすること。その繰り返しが、「一般他者の視点」による判断力を培ってくれるだろう(P213、P214)。「見知らぬ他者」の承認を確信することで、また自分の意思で行為を選択することで、自由と承認、両方の可能性を切り開くことができる(P216)。
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生き延びるためのラカン 

May 13 [Sat], 2017, 20:46
 私は、ラカンを少しも知らないくせに「欲望は他人の欲望である」を引用しまくっていました。改めて、ラカンという大海の岸で貝殻を拾ってみると、その大きさと深さに唖然とします。

 内田樹先生の本を読んで、ジャックラカンに「人間の欲望は他者の欲望である」という言葉があることを知りました。ある意味、私も、人が欲しがるモノやコトを求めて生きてきましたが、定年を1年4ヵ月後に迎える今になって、遅ればせながら「人の欲望する成功、競争に勝つこと、求めているものを手に入れる」ということが難しいことに気づき、満たされない夢から覚めるために、この本を読み始めました。

 並行して読んでいる、佐藤優さんの『嫉妬と自己愛』には、佐藤さんと斎藤環先生の対談が掲載されているのですが、今まで齋藤環先生を知らなかったことが悔やまれます。私の人生を変えてくれた精神分析、心理学、哲学などの先生方の中に、斎藤環さんも加わっていただこうと思います。まるでドローンが見せてくれる視界のような俯瞰した視野が新鮮です。

 曖昧な記憶と照し合せる限り『生き延びるためのラカン』は、20代の頃、伊丹十三さんと岸田秀先生との対談『哺育器の中の大人』を読んだこと以来の衝撃だった。「シニフィアン」「シニフィエ」なんて言葉が出てくるもんだから、丸山圭三郎さんの『言葉とは何か』と『ソシュールを読む』の事項索引を引きながら読み進めた。私に最も恩恵をもたらしてくれたLectureは、10「対象a(タイショウアー)をつかまえろ!」だ。「対象a」とは「欲望の源泉」のこと…決して確かめることは出来ないが、求めてやまない「恋人の心」のようなものだ…

 この本を理解する妨げになっているのは、先ず「現実界」「象徴界」「想像界」を説明するための「シニフィアン」「シニフィエ」という、あれ『生き延びるためのソシュール』でしたっけ(・・? という部分で、次に「エディプス・コンプレックス」「去勢」という、あれ、『生き延びるためのフロイト』でしたっけ(?_?) という部分がたたみかけてきます。そして、実は、この辺が私にとっての難関でした。

 精神分析という世界を知っていて良かった…と思わせてくれる本でした。思わず岸田秀先生の『ものぐさ精神分析』と『続・ものぐさ精神分析』を引っ張り出してきてきてしまいました。そして、いまさらですが、丸山圭三郎先生の『言葉とは何か』と『ソシュールを読む』に術語解説(事項索引)や人物紹介(索引)が付いていることに気がつきました(なぜか“言葉とは何か”の人物紹介にラカンの文字がありませんが…)。

 ラカンの考えをもう少し知りたい。何か良い本が無いかな?と思っていたところ、講談社現代新書『ラカンの精神分析』新宮一成 著に出会いました。これは、これで、ラカンへの理解、ヒトへの理解を深めるための世界を見せてくれそうな本です。読み進めるのが楽しみです。 
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レジリエンス入門 

May 13 [Sat], 2017, 20:39
 「私達の感情を作りだしているのは出来事そのものではなく、出来事に対する私達の解釈である」出来事を冷静に解釈できるようになりたいです。

 物理用語の「外圧による歪み」という意味の「ストレス」に対して「レジリエンス」は、その歪みを跳ね返す力です。嫌なこと、辛いこと、悲しいことを経験すると私たちはへこんだり、途中で挫けそうになったり、落ち込んだりします、そんな嫌な気分をもとの正常な状態に戻す力です。レジリエンスは、視点を増やすことによって鍛えられ、強化する過程で一生の財産となる「グリット(遠いゴールに向かって興味や情熱を失わず、とてつもない長期にわたって、継続的に努力し続けることによって、物事を最後までやり遂げる力)」も手にすることができます。

 本書では、自分の身に起きた好ましくないできごとを、すべて自分以外のせいにする人のことを「被害者」と定義し、「自分の人生は自分しだいで何とかできる」と主体的な考え方をできる「主体者」「選択者」になることをすすめています。

 内田先生は、副交感神経を自分の意思で活発に働かせるために、呼吸法をはじめとするマインドフルネスの実践をすすめています。マインドフルネスの目的は、今に意識を向け、今の自分にきづくことが目的とのことです。「今の感情に気づくことによって、感情をなだめることができる。」と書かれています。

 この本の本筋からは若干はずれることなのかもしれませんが、「脳はもともと複数の課題に集中することができず、同時に二つのことを並行して行うと、結果的により多くの時間がかかる(浪費)だけでなく、ミスも増え、脳の認知機能低下(ストレスホルモンの一種であるコルチゾールの値が高くなり、免疫力の低下、海馬の萎縮)にもつながる」というところが気になりました。私は、典型的なナガラ族(テレビを横目で見ながら本を読む)なので、海馬がなくなっているかも^^;

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私とは何か――「個人」から「分人」へ 

May 13 [Sat], 2017, 18:46
 著者の平野啓一郎氏さんは、たった一つの「本当の自分」など存在しない。対人関係ごとに見せる複数の顔が、すべて「本当の自分」であると、「分人(dividusl)」という新しい単位を導入した。
 
 この本は、流山おおたかの森S・Cにある紀伊國屋書店で、タイトル買いしたものです。最初は「分人」という文字ずらとしては平易な言葉に込められた意味を直ぐに理解することが出来ず、積読になっていましたが、読み進めるにつれ「分人」という概念の発見は、フロイトの「自我」「エス」、ラカンの「欲望は他者の欲望である」「対象a」と並ぶ大発見なのではないか?と思いました。

 「平野啓一郎さんは、心理学者でも精神科医でもなく一人の小説家である…」平野さんは私たちが、このように「他者から本質を規定されて自分を矮小化されることを恐れている」と書いている。私たちは、コミュニケーションを交わす相手ごとに、その相手にフィットした自分の中の「分人」を発動させ、適応することによって、人間関係を円滑にし、人生を楽しんでいる。平野さんは、世間から小説家と規定されているが、この本で「分人」という単位を提案する姿は、紛れもない心理・精神の探求者であり、私は、大きなパラダイムシフトの兆しを予感させる。

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傷つくのがこわい 

April 09 [Sun], 2017, 15:16
 7年前に読んだ本の再読。自分の矯正したい部分に、緑色の蛍光ペンで印がついていました。あの時よりも冷静に読めるのは、先行して読んだ『満たされない心の心理学』『自分には価値がないの心理学』のおかげです。

>傷つくことは、より深い自己洞察のチャンスでもあります。傷つくことを糧にして、成長していきたい。傷つくことを恐れる心、傷つきから立ち直ろうとする心、これを建設的なエネルギーにできれば、かえってチャンスに変えることができるでしょう。また、自分が傷つくのが嫌ならば、それだけ他の人を傷つけないように配慮することができるのです。

 >高いプライドの根底には、自己無価値感があるのです。高いプライドは、この自己無価値感の上に建つ砂上の楼閣だからこそ、傷つきやすいのです。

 >嘘をついたり、自分を偽ったり、逃げたり、言い訳したりすると、そうしている自分に(人間としての誇りが)傷つきます。人前では演技し、家に帰ると別の自分。こうした自分の欺瞞性のために自己嫌悪し、傷ついている若い人は少なくありません。
 

 私たちがピンチを逃れるために思わず打ってしまう戦術は、短期的には功を奏すかもしれませんが、長期的に見ると賢い戦略とは言えないのかもしれませんね。

 >何かをしなければならないとき「自分」が評価されると思うと、落ち度があってはいけませんから、自分を守ろうとする方向への意識が向きます。恐いのです。ただ「役割を果たすのだと割り切れば「自分が傷つく恐れは低くなります…〜

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アドラーに学ぶ よく生きるために働くということ 

April 09 [Sun], 2017, 14:56
 岸見一郎先生は、単にアドラーが残した言葉を伝えるだけではなく、哲学者としての視点からの解釈を加えることによって、アドラー心理学を現代に蘇らせる仕事をなさっているような気がします。
 2014/12/24『嫌われる勇気'13/12/16』、2015/01/24『アドラー心理学入門 (ベスト新書)2014/6/27』、2016/11/20『アドラー心理学実践入門 (ワニ文庫)2014/6/27』、2016/11/22『人生を変える勇気 (中公新書ラクレ)2016/10/14』、2017/01/21『幸せになる勇気2016/2/26』、2017/02/19/『アドラーに学ぶ よく生きるために働くということ (ベスト新書)2016/7/9』と刊行順とは違うが、岸見一郎先生の本を読んできた。

 本書は、序盤、同じ文章が何度も繰り返されるので若干読みにくいが、アドラー以外の先人による言葉も引用され、最後の第四章では、心理学というよりも哲学、哲学というよりも宗教?と思えるような昇華を見せる。どれか一冊を選ぶということであれば『実践入門』を薦めるが、脳に擦り込みたい方には、本書も決して無駄にならない。


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人間にとって健康とは何か 

April 08 [Sat], 2017, 6:16
 読みやすかったので、同時に買った『承認をめぐる病』『生き延びるためのラカン』よりも先に読了してしまいました。

 >絶望的な状況下では、希望と冷静さを失わない゛強さ”こそが求められる。それは゛健康な鈍感さ”でもあるだろう。この強さを解く鍵は、SOCとレジリエンス。゛わかる・できる・意味がある”こと、この三要素がバランスよく発達することが゛健康生成”においては重要なのだ…心の健康と幸せは、表裏の関係にあるのかもしれません。どちらが先かわかりませんが、幸せの条件、不幸になる状況を知ることで健康になりたいと思います。

 『生き延びるためのラカン』を読み進めることが出来なかった理由は、「シニフィアン」(音)と「シニフィエ」(イメージ)との結びつきと「現実界・象徴界・想像界」というシステムが理解できなかったから…

 SOC(センス・オブ・コヒーレンス)と呼ばれる感覚は、「把握可能感(わかる)」自分の置かれている状況を一貫性のあるものと理解し、説明や予測が可能であると見なす感覚のこと。「処理可能感(できる)」困難な状況に陥っても、それを解決し、先にすすめる能力が自分には備わっている、という感覚のこと。「有意味感(意味がある)」いま行っていることが、自分の人生とって意味のあることであるという感覚のこと。


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3月の読書メーター 

April 01 [Sat], 2017, 7:46
3月の読書メーター読んだ本の数:8読んだページ数:1966ナイス数:633

英語もできないノースキルの文系はこれからどうすべきか (PHP新書)英語もできないノースキルの文系はこれからどうすべきか (PHP新書)感想同僚が一人またひとりと海外の子会社へ旅立って!?行く姿を見送るたび、世の中が激しくグローバル化しているという事実を認めざるを得なくなります。それでもまだ「派遣するだけのスキルがある」と認められた人材は恵まれているのかもしれません。なぜならば、国内に残された人は、マネジメントできる人材と使いものにならない人とに分けられる運命にあるからです。それでは、これから就職活動をする若者たちはどうすればよいのでしょう。ここでは意図的に留年してフィリピンで英語を習得してアジアで実務を経験することが提案されています。読了日:03月29日 著者:大石 哲之
気を整えて夢をかなえるリセット整理術気を整えて夢をかなえるリセット整理術感想「気」だとか「風水」だとか、今まで読んできた苫米地さんの本とは毛並みが違う表現でしたが、根本橘夫さんと、岸見一郎さんの本と並行して読んだせいか、夢を持つことの大切さがスーッと滑らかに心に沁み込んできました。「夢は大きい方がエネルギーも大きくなる!」など、いつもの苫米地さんらしい、ぶっ飛んだ言葉も、自分の無価値感が生み出された要因を知った上で読むと、妙に説得力があり「モノには、あなたが与えた情報があり、良い情報であれば、あなたにパワーと与え、悪い情報であれば、パワーと奪う。」という話を信じたいと思います。読了日:03月25日 著者:苫米地 英人
幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵 (講談社現代新書)幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵 (講談社現代新書)感想>人間の価値を生産性で見るようになったのは、人をものと見るようになったからである。「ものと見る」というのは、人を何かのものを生産する機械のように見なすことだ…岸見先生の言葉に、幸福感を感じにくい現代社会の病が見え隠れする。傍から見たら恵まれているようにしか見えない人でも「今より豊かに、より幸せに」と、他者との関係の中で常に競争を強いられ続けているような時間の中で暮らしているのではないだろうか?たとえどんな状況にあっても、ささやかな幸福以外に幸福はない。どうしたらそれを素直に感じることができるのだろうか?読了日:03月25日 著者:岸見 一郎
「自分には価値がない」の心理学 (朝日新書)「自分には価値がない」の心理学 (朝日新書)感想私たちは誰でも自分に価値があると思いたい。しかし、思いが挫かれる体験に出会い、自分は無価値だと思ってしまう人がいる。本書は無価値観とは何かを理解し、抜け出る対処法を述べている。本当の安心、しっかりとした自己価値感は、自分を成長させ、幸福な人生を築こうとする誠実な努力を積み重ねるうちに形成されるのである。アスリートが「あれだけ練習したんから大丈夫」と思えるまで苦しい練習を繰り返すように、心も同じで、練習しないですぐにできるわけがない。「できた!」という体験を積み重ねることで、自己信頼に到達できるのである。読了日:03月25日 著者:根本橘夫
ザ・チーム 日本の一番大きな問題を解くザ・チーム 日本の一番大きな問題を解く感想ブックオフ16号沼南店で偶然手に入れた本ですが、久しぶりに自分の人生に影響を与えてくれる良い本に出会った!と思いました。著者は、とても凄い人で、私のような凡人とは思考が違うのだと思いますが、そこに課題があったら、既存の価値観に捕らわれず目的志向で手段を考え出していきます。彼は、そこに必要なのが、チームだと言い切ります。確かに彼の周辺には、安定した生活や高い報酬など、日本の子供たちが押し付けられる価値観とは縁がない、情熱に支えられたチームが立ち上がります。255文字では伝えられない素晴らしい世界があります。読了日:03月20日 著者:齋藤ウィリアム浩幸(さいとう・ウィリアム・ひろゆき),William Hiroyuki Saito
「満たされない心」の心理学 (新書y)「満たされない心」の心理学 (新書y)感想'10/10/5に読み終えた時より、今の自分に無くてはならない内容でした。アドラー心理学は「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」としていますが、この本を読んで「私の悩みは、自分自身を信頼できていないこと」に起因していると確信しました。自分を信頼できなくなってしまった理由は、私が「にせ自己」と「真の自己」に分離したためです。その原因は、私が、まだ若い時に自分の可能性を見切り「真の自己」の夢を捨て「にせ自己」で社会と接してきたことによる報いだと思われます。それに気づいたことで、立直ることが出来るかな。
読了日:03月18日 著者:根本 橘夫
アドラー心理学を深く知る29のキーワード(祥伝社新書)アドラー心理学を深く知る29のキーワード(祥伝社新書)感想監修の岩井俊憲氏は“はしがき”で『嫌われる勇気』以降「アドラー」を名乗る本をたくさん見かけるようになり、中には誤解・曲解を招きやすい内容の本も混在している中に投じられたこの本は、ミネソタのアドラー心理学大学院で修士号を得て、本場の最新のアドラー心理学について最も深く理解している梶野真氏による、アドラー心理学をしっかり理解するためのガイドブックとのことです。幸い、今まで読んできた岸見一郎先生の著書との齟齬は感じず、むしろあえて?インパクトのある言葉を使う岸見先生の言葉の方が頭に擦り込まれる感じがしました。読了日:03月11日 著者:梶野真
「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書)「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書)感想P111「感情の井戸」図5-1を見た時、私は、岸田秀さん+伊丹十三さんの共著『哺育器の中の大人』のP179〜187「自我の領域」図1〜14を見た時以来の驚きを感じました。それは、確かにそうだ!と日頃感じている疑問をスッキリ腑に落とす明快さがあったからです。この本には、心理学などに馴染みのない人でも心の構造をザックリつかむことができる図が多く、急激に変化する現代社会のなかで、多くの人が感じている窮屈さなどの問題が、どのように生まれたかを示唆するとともに、読者が自分の課題として問い直すことを可能にしています。読了日:03月05日 著者:泉谷 閑示
読書メーター

「自分には価値がない」の心理学 

March 25 [Sat], 2017, 19:13
 無価値感が強いと、いろんな場面で他の人と自分とを比べてしまう。優劣が自分の存在価値に直結するからである。確かに、競っても仕方がない人と自分とを、定まらない評価軸で比較してしまいがちです。
 私たちは誰でも自分に価値があると思いたい。しかし、思いが挫かれる体験に出会い、自分は無価値だと思ってしまう人がいる。本書は無価値観とは何かを理解し、抜け出る対処法を述べている。本当の安心、しっかりとした自己価値感は、自分を成長させ、幸福な人生を築こうとする誠実な努力を積み重ねるうちに形成されるのである。アスリートが「あれだけ練習したんから大丈夫」と思えるまで苦しい練習を繰り返すように、心も同じで、練習しないですぐにできるわけがない。「できた!」という体験を積み重ねることで、自己信頼に到達できるのである。

 「自分を自分として成長させること、それにより、自分の内にある力を実感すること。こうした体験を積み重ねることで、無価値感は自ずと乗り越えられていくのである。」根本先生は、自分を成長させるために夢や目標が必要だと仰る、確かに(私も含めて)無価値感に悩む人は、夢をあきらめ、目標を見失っているのだろう。自分が好きなことに素直に向き合い、夢を思い出すとともに、何らかの目標を立てることが必要なのだろう。

 >内面自己としての価値とは、自分の人格的な側面であり、努力家、忍耐強い、誠実、優しい、配慮、献身、共感、自制力、公平、勇気、ユーモアなど…いずれも、他者から評価を受けたからと言っても、自分を納得させることができにくいことです。自分の努力で、自分に刻み込まなければならないようなことです。


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