傷つくのがこわい 

April 09 [Sun], 2017, 15:16
 7年前に読んだ本の再読。自分の矯正したい部分に、緑色の蛍光ペンで印がついていました。あの時よりも冷静に読めるのは、先行して読んだ『満たされない心の心理学』『自分には価値がないの心理学』のおかげです。

>傷つくことは、より深い自己洞察のチャンスでもあります。傷つくことを糧にして、成長していきたい。傷つくことを恐れる心、傷つきから立ち直ろうとする心、これを建設的なエネルギーにできれば、かえってチャンスに変えることができるでしょう。また、自分が傷つくのが嫌ならば、それだけ他の人を傷つけないように配慮することができるのです。

 >高いプライドの根底には、自己無価値感があるのです。高いプライドは、この自己無価値感の上に建つ砂上の楼閣だからこそ、傷つきやすいのです。

 >嘘をついたり、自分を偽ったり、逃げたり、言い訳したりすると、そうしている自分に(人間としての誇りが)傷つきます。人前では演技し、家に帰ると別の自分。こうした自分の欺瞞性のために自己嫌悪し、傷ついている若い人は少なくありません。
 

 私たちがピンチを逃れるために思わず打ってしまう戦術は、短期的には功を奏すかもしれませんが、長期的に見ると賢い戦略とは言えないのかもしれませんね。

 >何かをしなければならないとき「自分」が評価されると思うと、落ち度があってはいけませんから、自分を守ろうとする方向への意識が向きます。恐いのです。ただ「役割を果たすのだと割り切れば「自分が傷つく恐れは低くなります…〜

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アドラーに学ぶ よく生きるために働くということ 

April 09 [Sun], 2017, 14:56
 岸見一郎先生は、単にアドラーが残した言葉を伝えるだけではなく、哲学者としての視点からの解釈を加えることによって、アドラー心理学を現代に蘇らせる仕事をなさっているような気がします。
 2014/12/24『嫌われる勇気'13/12/16』、2015/01/24『アドラー心理学入門 (ベスト新書)2014/6/27』、2016/11/20『アドラー心理学実践入門 (ワニ文庫)2014/6/27』、2016/11/22『人生を変える勇気 (中公新書ラクレ)2016/10/14』、2017/01/21『幸せになる勇気2016/2/26』、2017/02/19/『アドラーに学ぶ よく生きるために働くということ (ベスト新書)2016/7/9』と刊行順とは違うが、岸見一郎先生の本を読んできた。

 本書は、序盤、同じ文章が何度も繰り返されるので若干読みにくいが、アドラー以外の先人による言葉も引用され、最後の第四章では、心理学というよりも哲学、哲学というよりも宗教?と思えるような昇華を見せる。どれか一冊を選ぶということであれば『実践入門』を薦めるが、脳に擦り込みたい方には、本書も決して無駄にならない。


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人間にとって健康とは何か 

April 08 [Sat], 2017, 6:16
 読みやすかったので、同時に買った『承認をめぐる病』『生き延びるためのラカン』よりも先に読了してしまいました。

 >絶望的な状況下では、希望と冷静さを失わない゛強さ”こそが求められる。それは゛健康な鈍感さ”でもあるだろう。この強さを解く鍵は、SOCとレジリエンス。゛わかる・できる・意味がある”こと、この三要素がバランスよく発達することが゛健康生成”においては重要なのだ…心の健康と幸せは、表裏の関係にあるのかもしれません。どちらが先かわかりませんが、幸せの条件、不幸になる状況を知ることで健康になりたいと思います。

 『生き延びるためのラカン』を読み進めることが出来なかった理由は、「シニフィアン」(音)と「シニフィエ」(イメージ)との結びつきと「現実界・象徴界・想像界」というシステムが理解できなかったから…

 SOC(センス・オブ・コヒーレンス)と呼ばれる感覚は、「把握可能感(わかる)」自分の置かれている状況を一貫性のあるものと理解し、説明や予測が可能であると見なす感覚のこと。「処理可能感(できる)」困難な状況に陥っても、それを解決し、先にすすめる能力が自分には備わっている、という感覚のこと。「有意味感(意味がある)」いま行っていることが、自分の人生とって意味のあることであるという感覚のこと。


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3月の読書メーター 

April 01 [Sat], 2017, 7:46
3月の読書メーター読んだ本の数:8読んだページ数:1966ナイス数:633

英語もできないノースキルの文系はこれからどうすべきか (PHP新書)英語もできないノースキルの文系はこれからどうすべきか (PHP新書)感想同僚が一人またひとりと海外の子会社へ旅立って!?行く姿を見送るたび、世の中が激しくグローバル化しているという事実を認めざるを得なくなります。それでもまだ「派遣するだけのスキルがある」と認められた人材は恵まれているのかもしれません。なぜならば、国内に残された人は、マネジメントできる人材と使いものにならない人とに分けられる運命にあるからです。それでは、これから就職活動をする若者たちはどうすればよいのでしょう。ここでは意図的に留年してフィリピンで英語を習得してアジアで実務を経験することが提案されています。読了日:03月29日 著者:大石 哲之
気を整えて夢をかなえるリセット整理術気を整えて夢をかなえるリセット整理術感想「気」だとか「風水」だとか、今まで読んできた苫米地さんの本とは毛並みが違う表現でしたが、根本橘夫さんと、岸見一郎さんの本と並行して読んだせいか、夢を持つことの大切さがスーッと滑らかに心に沁み込んできました。「夢は大きい方がエネルギーも大きくなる!」など、いつもの苫米地さんらしい、ぶっ飛んだ言葉も、自分の無価値感が生み出された要因を知った上で読むと、妙に説得力があり「モノには、あなたが与えた情報があり、良い情報であれば、あなたにパワーと与え、悪い情報であれば、パワーと奪う。」という話を信じたいと思います。読了日:03月25日 著者:苫米地 英人
幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵 (講談社現代新書)幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵 (講談社現代新書)感想>人間の価値を生産性で見るようになったのは、人をものと見るようになったからである。「ものと見る」というのは、人を何かのものを生産する機械のように見なすことだ…岸見先生の言葉に、幸福感を感じにくい現代社会の病が見え隠れする。傍から見たら恵まれているようにしか見えない人でも「今より豊かに、より幸せに」と、他者との関係の中で常に競争を強いられ続けているような時間の中で暮らしているのではないだろうか?たとえどんな状況にあっても、ささやかな幸福以外に幸福はない。どうしたらそれを素直に感じることができるのだろうか?読了日:03月25日 著者:岸見 一郎
「自分には価値がない」の心理学 (朝日新書)「自分には価値がない」の心理学 (朝日新書)感想私たちは誰でも自分に価値があると思いたい。しかし、思いが挫かれる体験に出会い、自分は無価値だと思ってしまう人がいる。本書は無価値観とは何かを理解し、抜け出る対処法を述べている。本当の安心、しっかりとした自己価値感は、自分を成長させ、幸福な人生を築こうとする誠実な努力を積み重ねるうちに形成されるのである。アスリートが「あれだけ練習したんから大丈夫」と思えるまで苦しい練習を繰り返すように、心も同じで、練習しないですぐにできるわけがない。「できた!」という体験を積み重ねることで、自己信頼に到達できるのである。読了日:03月25日 著者:根本橘夫
ザ・チーム 日本の一番大きな問題を解くザ・チーム 日本の一番大きな問題を解く感想ブックオフ16号沼南店で偶然手に入れた本ですが、久しぶりに自分の人生に影響を与えてくれる良い本に出会った!と思いました。著者は、とても凄い人で、私のような凡人とは思考が違うのだと思いますが、そこに課題があったら、既存の価値観に捕らわれず目的志向で手段を考え出していきます。彼は、そこに必要なのが、チームだと言い切ります。確かに彼の周辺には、安定した生活や高い報酬など、日本の子供たちが押し付けられる価値観とは縁がない、情熱に支えられたチームが立ち上がります。255文字では伝えられない素晴らしい世界があります。読了日:03月20日 著者:齋藤ウィリアム浩幸(さいとう・ウィリアム・ひろゆき),William Hiroyuki Saito
「満たされない心」の心理学 (新書y)「満たされない心」の心理学 (新書y)感想'10/10/5に読み終えた時より、今の自分に無くてはならない内容でした。アドラー心理学は「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」としていますが、この本を読んで「私の悩みは、自分自身を信頼できていないこと」に起因していると確信しました。自分を信頼できなくなってしまった理由は、私が「にせ自己」と「真の自己」に分離したためです。その原因は、私が、まだ若い時に自分の可能性を見切り「真の自己」の夢を捨て「にせ自己」で社会と接してきたことによる報いだと思われます。それに気づいたことで、立直ることが出来るかな。
読了日:03月18日 著者:根本 橘夫
アドラー心理学を深く知る29のキーワード(祥伝社新書)アドラー心理学を深く知る29のキーワード(祥伝社新書)感想監修の岩井俊憲氏は“はしがき”で『嫌われる勇気』以降「アドラー」を名乗る本をたくさん見かけるようになり、中には誤解・曲解を招きやすい内容の本も混在している中に投じられたこの本は、ミネソタのアドラー心理学大学院で修士号を得て、本場の最新のアドラー心理学について最も深く理解している梶野真氏による、アドラー心理学をしっかり理解するためのガイドブックとのことです。幸い、今まで読んできた岸見一郎先生の著書との齟齬は感じず、むしろあえて?インパクトのある言葉を使う岸見先生の言葉の方が頭に擦り込まれる感じがしました。読了日:03月11日 著者:梶野真
「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書)「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書)感想P111「感情の井戸」図5-1を見た時、私は、岸田秀さん+伊丹十三さんの共著『哺育器の中の大人』のP179〜187「自我の領域」図1〜14を見た時以来の驚きを感じました。それは、確かにそうだ!と日頃感じている疑問をスッキリ腑に落とす明快さがあったからです。この本には、心理学などに馴染みのない人でも心の構造をザックリつかむことができる図が多く、急激に変化する現代社会のなかで、多くの人が感じている窮屈さなどの問題が、どのように生まれたかを示唆するとともに、読者が自分の課題として問い直すことを可能にしています。読了日:03月05日 著者:泉谷 閑示
読書メーター

「自分には価値がない」の心理学 

March 25 [Sat], 2017, 19:13
 無価値感が強いと、いろんな場面で他の人と自分とを比べてしまう。優劣が自分の存在価値に直結するからである。確かに、競っても仕方がない人と自分とを、定まらない評価軸で比較してしまいがちです。
 私たちは誰でも自分に価値があると思いたい。しかし、思いが挫かれる体験に出会い、自分は無価値だと思ってしまう人がいる。本書は無価値観とは何かを理解し、抜け出る対処法を述べている。本当の安心、しっかりとした自己価値感は、自分を成長させ、幸福な人生を築こうとする誠実な努力を積み重ねるうちに形成されるのである。アスリートが「あれだけ練習したんから大丈夫」と思えるまで苦しい練習を繰り返すように、心も同じで、練習しないですぐにできるわけがない。「できた!」という体験を積み重ねることで、自己信頼に到達できるのである。

 「自分を自分として成長させること、それにより、自分の内にある力を実感すること。こうした体験を積み重ねることで、無価値感は自ずと乗り越えられていくのである。」根本先生は、自分を成長させるために夢や目標が必要だと仰る、確かに(私も含めて)無価値感に悩む人は、夢をあきらめ、目標を見失っているのだろう。自分が好きなことに素直に向き合い、夢を思い出すとともに、何らかの目標を立てることが必要なのだろう。

 >内面自己としての価値とは、自分の人格的な側面であり、努力家、忍耐強い、誠実、優しい、配慮、献身、共感、自制力、公平、勇気、ユーモアなど…いずれも、他者から評価を受けたからと言っても、自分を納得させることができにくいことです。自分の努力で、自分に刻み込まなければならないようなことです。


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幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵 

March 25 [Sat], 2017, 19:00
 私は、自分に対して誠実に生きることができることが「幸せ」なのではないかと思います。心安らかに生きるため、悪夢に苛まれず眠るためには、自分に対して誠実であることが不可欠なのではないかと思うからです。 

 >人間の価値を生産性で見るようになったのは、人をものと見るようになったからである。「ものと見る」というのは、人を何かのものを生産する機械のように見なすことだ…岸見先生の言葉に、幸福感を感じにくい現代社会の病が見え隠れする。傍から見たら恵まれているようにしか見えない人でも「今より豊かに、より幸せに」と、他者との関係の中で常に競争を強いられ続けているような時間の中で暮らしているのではないだろうか?たとえどんな状況にあっても、ささやかな幸福以外に幸福はない。どうしたらそれを素直に感じることができるのだろうか?

 岸見一郎先生、根本橘夫先生、アービンジャー・インスティチュートの本を読んできて、私の心を不安定にしてのは、私の嫉妬心であったり、その嫉妬心からくる競争心なのではないかと考えています。今は、他者がどうであろうと、自分自身の夢や目標に邁進することや、目の前の他者と決着のつかない競争をするよりも過去の自分を越えて行こうとする努力が、結果として自分を鍛えてくれるのではないかと思っています。まだ、岸見先生と根本先生の本が数冊残っているので、楽しみです。


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「満たされない心」の心理学 

March 19 [Sun], 2017, 7:22
 2017年3月18日
 「自分には価値がない」の心理学を手に入れたことを切っ掛けに再読した「満たされない心」の心理学でした。誰にでもすすめられる本ではありませんが、’10/10/5に読み終えた時より、今の自分に無くてはならない内容でした。

 世の中はアドラーブームですが、もう少し自分を客観的に見て、何とか立直る切っ掛けを得たいと思っている人には、根本橘夫先生の本がオススメです。私も2冊目なので、偉そうなことは言えませんが、構成がとても良いので、読む歳によって、得るものが違います。

 アドラー心理学は「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」としていますが、この本を読んで「私の悩みは、自分自身を信頼できていないこと」に起因していると確信しました。この時期に再読してかったと思える内容でした。

 自分を信頼できなくなってしまった理由は、私が「にせ自己」と「真の自己」に分離したためです。その原因は、私が、まだ若い時に自分の可能性を見切り「真の自己」の夢を捨て「にせ自己」で社会と接してきたことによる報いだと思われます。もしかしたら、心が折れてしまう人たちは、社会に適合するために、自分を押し殺しているのかもしれませんね。それに気づいたことで、立直ることが出来るかな。

 多くの方は、「にせ自己」と「真の自己」を巧みに使い分け、社会と自己に適合しているように見えますが、世の中に生き辛さを感じている人は、社会に適合しようとする「にせ自己」と素直な自分である「真の自己」とに引き裂かれているのではないでしょうか?そして、そのような人は、適合しているように見える人の自己欺瞞に敏感なのではないかと思います。

 電車の中でゲームに没頭している人を見るたびに、RPGゲームをクリアするために昼休みに攻略本を読んでいた頃(20年ぐらい前の働き盛りの頃^^;)を思い出します。あの頃、私は、目標を見失っていることを誤魔化すために、自分を成長させてはくれないけれども、刹那的に集中できることに、時間を浪費していたのだと思います。

 2010年10月05日には、こんなことを書いていました。まだまだ余裕?がありますね。

 不安は、逃げようとするほど大きくなるが、面と向かって対処すれば、小さくなる。まず、行動のリストを作り、避けられないこと、単純な行動から手をつけ、完璧を期さない。人の心は自転車のように、ある程度のスピードで走って、初めて安定する。行動しない人は、止まっている自転車と同じである。

 私達の行動は、不安を解消し、自信を持ち、勇気を出すために行われる。 行動しない人は、不安が解消されず、自信も持てない、勇気も出ないという悪循環に陥る。それを断つためには、不安を突き止め、どうすれば自信が持てるのかを考え、行動すること。

 この本を読んだ私の結論「満たされない心」から脱出する方法は「目標を立て、その達成に向けて行動を起こすこと…」そしてその目標は、他者から社会的に認められることを目指す「間接的に自己を満たすもの」ではなく「自らの自然な欲求を満たすもの」であることが望ましい。「ありがとう」のためではなく、自分が生きているという事実に感謝できるような、自分の人生に価値を見出せるものが望ましい。


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「普通がいい」という病 

March 05 [Sun], 2017, 16:57
「普通がいい」心の叫びを抑圧する人は、一見、従順な人に見える。自分の心の叫びを抑圧しないで、社会に適応する方法は、「怒り、哀しみ」を誰にも見せないノートに書くこと…

 P111「感情の井戸」図5-1を見た時、私は、岸田秀さん+伊丹十三さんの共著『哺育器の中の大人』のP179〜187「自我の領域」図1〜14を見た時以来の驚きを感じました。それは、確かにそうだ!と日頃感じている疑問をスッキリ腑に落とす明快さがあったからです。この本には、心理学などに馴染みのない人でも心の構造をザックリつかむことができる図が多く、急激に変化する現代社会のなかで、多くの人が感じている窮屈さなどの問題が、どのように生まれたかを示唆するとともに、読者が自分の課題として問い直すことを可能にしています。

 この本の凄さを255文字で表現することができなくて、廃盤でマイノリティ!?しか読んでいない?『哺育器の中の大人』との比較に頼った感想・レビューを書きましたが、ぜひ激しく移り変わる社会に窮屈さや取り残された感じを味わっている方に読んで欲しいと思いました。もしかしたら貴方は他人から押し付けられる価値観や効率至上主義のマニュアルに疑問を感じる過敏な人なのかもしれませんから…

 もしかしたらネット社会も「普通がいい」という病に拍車をかけるシステムなのかもしれませんね。色々な意味で恵まれているひと、そうでないひと、普通のひとの生活が分かり、他者がどのようなことを考えているを知ることができる社会(でも、ネットに参加しているひとがマジョリティであったり、オピニオンリーダーであったりするとは限らないんですけどね…)は、他者の表に出ている面と自分のすべてとを比較してしまいがちなのかもしれません。

 この本には多様な分野の専門書からの引用が書かれています。この本の説得力は、泉谷先生ご自身が、正解のない問いに立ち向かうために反芻した本の数と親身になってクライアントに寄り添う姿勢から生まれているのだと思いました。

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アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉 

February 18 [Sat], 2017, 12:01
 市井コンサルタントとして社会人生活を積んでこられた小倉氏が、
 平易な言葉使いやシンプルな意味解釈により、
 私たちを照らす灯になるようにと執筆された本。

 小倉氏は、30歳で課長になったものの、チームをまとめることが
 できずに、うつ病を発症。「上司としていかにあるべきか」
 「人間としていかに生きるべきかと常に模索し続けていたそうです。

 この本に書かれていることは、岸見一郎先生の本と重複していますが、
 そんな小倉氏が抽出した部分や、付け加えたエピソードの部分は、
 アドラーが提唱していることを、滑らかに腑に落とすための潤滑剤に
 なっています。

 ◆ 他者に認められるために行動すべきではない
 私だけではなく、誰もが、良い行動をした時は、それを認めてもらいたい、
 と思っているのではないでしょうか?しかし、アドラーは、他者に
 認められるために行動するべきではない、と言っているそうです。

 確かに、認められることが目的になってしまうと、
 他者が見ているところでは、良い行動をし、見ていないところでは、
 良い行動をしないということになってしまうかも(・・?

 ◆ありのままの子供を認める
 「子供は、勉強で一番になれない、と思った時、運動で一番になろう。
 ダメならば、芸術で、それでもダメならば……。最後は非行で注目を
 集めようとする。人は正しいことをして注目されないと、時に
 『負の注目』を集めようとする。」

 世間の価値観が一元化し、流れに乗れない子供や人が負の注目を
 集めようとするならば、世の中はどんどん荒んでしまいますよね。
 皆が子供に人にそのような傾向があることを知る必要があるのでは
 ないでしょうか?

 ◆現実を受け入れ、そこにポジティブな意味を見つけていく。
  それはだれにでもできることなのです。

 岸見先生の本では、「大切なことは何が与えられているかではなく、
 与えられているものをどう使うかである」と書かれていることだと
 思うのですけれども、自分が持っているスキルを徹底的に
 使い倒すことで、道が拓けるのかもしれませんね。

 ◆原因論ではなく、目的論
 アドラーは「すべての行動には(本人も無自覚な)目的がある」
 そして「感情が人を突き動かす」のではなく、人は目的のために
 「感情を使用する」と言ったそうです。
 私は、激情に駆られることが少なくないので、典型的な「目的のために
 感情を利用する人」なのだと思います。カッコ悪いです。

 ◆本当に自信がある人はそれを誇示する必要がありません
 私は、自分の努力を他者に認めてもらおうという気持ちからなのか、
 何かとアクションがオーバーになりがちでした。これからは、
 誰も認めてくれなくても、自分が良いと思うことは影日向なく
 行動したいと思います。

 平穏に暮らしている時は、心に響かないかもしれませんが、
 著者の小倉広さんがそうであったように、「答えの出にくい問題」が
 壁として立ち塞がった時、きっと私たちに示唆を与えてくれるのが、
 アドラー心理学なのだと思います。

 私は、岸見一郎先生の『嫌われる勇気』『アドラー心理学入門』
 『アドラー心理学実践入門』『人生を変える勇気』を読み進めてきた
 ことによって、徐々に自分自身を客観的に観察する力が芽生え、
 悩みの原因も少しずつ明確になってきたような気がしているので、
 更に視点を変え課題に真正面から立ち向かう勇気を得るために、
 ここに書かれている言葉を心と体に刻み込みたいと思います。


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幸せになる勇気 

February 18 [Sat], 2017, 11:58
 読み進めるに従って「哲人の言葉に自尊心を抉られ、罵声を浴びせることで応戦しようとする青年の姿が、徐々に自分自身と重なってくる」という苦しさを感じました。

 私は、未だ20代だった頃、岸田秀さんと伊丹十三さんの対談『哺育器の中の大人』を読むことによって、岸田秀さんの精神分析に出会いました。岸田秀先生は、独学でフロイトの精神分析を学び、『哺育器の中の大人』では、伊丹十三さんの巧みな質問に促され、分かりやすい解説を繰り広げてくれました。

 私は、『幸せになる勇気』を読むことによって、『哺育器の中の大人』を読んだ40年も前になろうとするときに感じたような、真の自分を客観的に見ることの辛さを再び感じました。それを直視することは、『嫌われる勇気』を振り絞ることよりも勇気のいることでした。しかし、そのプロセスを経ず、自分を信頼できるようになることはありませんし、自分を信頼できない者は、他者を信頼して「私たち」を主語に愛の課題に踏み出すことも出来ないのです。

 この本を読むと、否が応でも、58歳にもなった自分の中に、まだ自立しきれていない幼児が隠れている(たぶん他の人からは丸見え@_@;)ことを思い知らされます。表面的には自分より恵まれているように見える人に嫉妬し、持っている宝物の輝きに気がつかない自分がいます。先ず、その宝物の汚れを拭わないと…

 些細な部分を指摘する方もいますが、この本が与えてくれる果実を得るためには、この本を道具として使い、真の自分と対峙することが必要なのだと思いますので、価値を感じられた人は、『真の自分と対峙する勇気』を持てた人、些細な部分が気になった人は、『真の自分と対峙する勇気』を持てなかった人なのではないでしょうか?

 自己中心性を捨て「わたし」から「わたしたち」へ主語を変換せよ。という提言は、今までの岸見先生の書籍に見つけられなかった新しい導きですね。「愛とはお互い見つめあうことではなく、共に同じ方向を見つめることである」というアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの言葉にも通じる概念であると思いました。

 些細な部分を指摘する方もいますが、この本が与えてくれる果実を得るためには、この本を道具として使い、真の自分と対峙することが必要なのだと思いますので、価値を感じられた人は、『真の自分と対峙する勇気』を持てた人、些細な部分が気になった人は、『真の自分と対峙する勇気』を持てなかった人なのではないでしょうか?

 自己中心性を捨て「わたし」から「わたしたち」へ主語を変換せよ。という提言は、今までの岸見先生の書籍に見つけられなかった新しい導きですね。「愛とはお互い見つめあうことではなく、共に同じ方向を見つめることである」というアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの言葉にも通じる概念であると思いました。


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    ・70年代のブリティッシュロック-最近はあまり聞いていませんが
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