大阪冬の陣2ndシーズン10 くるくる寿司 餃子の王将 八幡店 〜王将の回転寿司〜 

2010年03月21日(日) 8時53分
あなたはあの「餃子の王将」に回転寿司コーナーがある店を知っているだろうか?

といったわけで、やってきたのは京都府八幡市にある「餃子の王将 八幡店」。



店の看板を見るとおぉ!「くるくる寿司」とあるではないか!



おぉ!なんという違和感だ。
餃子と寿司の接点が思い浮かばないだけに謎は深まる。

店に入る。
日曜日とあって店は大混雑。
ここまでは普通の「餃子の王将」の光景だ。

だが、店の奥にはガランとしている一角があった。
そここそが、回転寿司コーナーであるのだ!



レーンの上には……寿司は廻っていない。



日曜のランチ時にこの状態なのだから、ほとんど寿司が廻ることはないのだろう。
メニューを見る。



丼物や握りのセットメニューの他にお好み寿司もある。

で、面白いのは一品メニューが豊富に揃っているところ。



話によると「王将」は店舗ごとに店長の裁量でメニューが決まるとのことなので、こういった一品もこちらの店のオリジナルなのだろうか。
ちなみに「王将」には過去2回しか行ったことがない。
学生時代、下北沢界隈に住んでいたときに行ったことがある程度だから、少なくとも20年以上は行っていないことになる。

ま、下北沢には回転寿司店があったので、回転寿司店でマンガを読みながら寿司をつまみ、ビールを飲む、というのがスタイルであったので、他の外食、とりわけ牛丼チェーンやファーストフード店など激安系のチェーン店にはまったくといっていいほど寄りつかなかった。
そういえば、「マクドナルド」という店にも最後に行ったのはいつだろうか……
これも20代前半を最後に行っていないような気がする。
ファーストフードで行く店は「モスバーガー」だけです。
何はともあれ、基本、回転寿司という姿勢は崩さない。


そんなわけで、「餃子の王将」セカンド・バージンみたいな感じなので、なんとなくウキウキしてきた。

とにかく寿司をいただこう。
関西定番の「はまち」(120円)



軍艦からは「山かけまぐろ」(120円)



技術が問われる「うなきゅう巻」(200円)



見ているとネタはちゃんと柵から切り出している。
寿司を握る手つきもしっかりとしている。
これには予想を裏切られた。
てっきり、100円寿司的なのっけ寿司かと思っていたので。

食べてみるとシャリが厳しいことになっているが、箸でつまんで横に倒して醤油につけてもネタがはがれないくらいしっかりと握られている。

見ると「和食職人の自信作 豪華にぎわい盛り」というメニューがあった。



寿司の技術を持った和食職人がいらっしゃるということだ。
すべての餃子は店内で仕上げて提供するという姿勢は寿司にも生かされているようだ。
これも「餃子の王将」らしいこだわりである。

で、なんといってもここは「餃子の王将」。
寿司だけ食べるというわけには行かない。
椀物には「ワンタンスープ」(280円)でいってみる。



う〜ん、中華味と寿司というのはやはり微妙だ。
だが、この冷たいシャリの寿司には大きな違和感はない。

メインはやはり「餃子」(200円)で決まりだ!



なるほど、これが人気の味なのか。
確かに200円という低価格でここまでパリパリに焼き上げていれば人気になるのもうなずける。
回転寿司でもこれくらいコストパフォーマンスの良さを感じてもらえる商品をを作りだしていかなくてはならないのかもしれない。
ゴチでした。


(寿司と中華が並ぶの図)

以前、餃子寿司というのを紹介したことがあるが、餃子と寿司には相容れない部分があるのは間違いない。
回転寿司店で餃子を出す店はちょっと記憶にないが、中華店で寿司を出す店はあるという事実。
これが「王将」の懐の深さなのだろうか……
回転寿司店における餃子寿司が色物なら、「王将」における回転寿司も色物
私のような色物好きな客のためにも回転寿司の灯は消さないで欲しいと思った次第です。


くるくる寿司 餃子の王将 八幡店
京都府八幡市戸津中代60-1
075-983-1091
11:00〜2:00(月〜土、祝)
11:00〜22:30(日)
無休

皿の数 4皿+スープ
今日の一番皿 餃子
今日のがっかりさん ナシ

クロマグロは高嶺のマドンナだったあの頃・・・ 

2010年03月19日(金) 9時01分
さて、先日のワシントン条約締約国会議で、大西洋産クロマグロの国際取引を禁止する案が否決された。

日本をはじめとする規制反対派の主張は「クロマグロは野生動物保護のワシントン条約の枠組みではなく、
大西洋まぐろ類保存国際委員会など従来の漁業資源管理の国際枠組みで対応すべきである
」とのことであった。

結果、圧勝という形で否決されたわけだが、そもそも今回のモナコ提案がどうして提出されたのか、といったところにこれからの課題はあるのだろう。

回転寿司業界においても大西洋産のクロマグロを提供している店は当然のごとくあるわけで、とりあえずホッとしているはずだ。

とはいえ、個人的には本マグロがなければ回転寿司は成り立たない!とは思っていない。
本マグロを楽しみに回転寿司店に来る、という方が主流ではないからだ。
たとえば、季節のフェア等で本マグロ祭り、なんてのがあれば、大きな引きにはなるが、
回転寿司における本マグロというのはオプション的な立場にあるのではないかと思っている。
バチマグロやキハダマグロなどの赤身が100円で提供されているとしたら、
本マグロ赤身は倍以上の価格というのが相場。
そう簡単に手が出せる代物ではない。

ま、私なんぞは「オレもいつかは本マグロを食べるようになっちゃるもんね」と思いながら、バチマグロを食べ続けてきたようなもんである。
本マグロの大トロなんてのは夢のまた夢。
男子生徒垂涎の憧れのマドンナのごとく、一介の平民には決して手が届く存在ではなかったのだ。

といったわけで、ある意味、回転寿司道のゴールともいえる本マグロであるが、
最近は本当に多くの店で取り扱われるようになった。
それだけ本マグロが大衆化してきたということでもあるが、それでもまだ威厳は保っていて欲しい、と思う。
本マグロは特別なんだ!」というスペシャルな扱いをお店の方にもお願いしたいくらいです。

話は大きく脱線したが、おそらくいま日本でも最も人気なのは回転寿司のネタというのは、バチマグロの中トロではないかと。
手頃な値段で美味しく楽しい寿司を提供する、それこそが回転寿司の真骨頂であり、手が届かないマドンナに入れあげてもそれは大衆の心には響かないんじゃないのかなと。

私はいまでも本マグロはリスペクトしているので、ここぞという時にしか食さないようにしています。
それがいつまでも愛し続けるコツなんでしょうかね。

なにはともあれ、とりあえずワシントン条約のリストに載らず、よかったよかった。

大阪冬の陣2ndシーズン9 江戸前 回転鮨 弥一 なんばパークス店 〜紀州の実力派回転寿司〜 

2010年03月16日(火) 9時36分
大阪で「江戸前」の看板を掲げている回転寿司店、というのは、一昔前には見られなかったが、グルメ系の台頭と共に最近では江戸前の本格握りを売りにした店が出てきている。

今月、リニューアルしたなんばパークスにある「江戸前 回転鮨 弥一」も人気の一角を占める店である。



こちらの店、和歌山県に本店を置いており、紀州のネタにこだわりがある。



本日のおすすめにもあるように特に南紀勝浦直送の生マグロには自信アリ!という店だ。



本格志向にふさわしく落ち着いた雰囲気。
職人さんも笑顔で迎えてくれた。

まずは「白身三昧」(550円)をいただこう。



ヒラメ、タイ、カンパチの三貫。
ふむ、しっかりと握ってあり、味も上々。

お次は淡路島産「さより」(350円)



回転寿司でもサヨリは細工寿司で提供されることが普通になってきた。
これも江戸前の仕事である。
仕事がしやすい魚だが、手早く仕事をしないと美味しさも半減してしまう。
こちらはもちろん、イケている。

続いて南紀勝浦直送の「生まぐろ」(280円)



勝浦といえば生マグロの水揚げ日本一を標榜する漁港だ。
那智勝浦に行ったことがあるが、これが見事にマグロの町という感じであったのを覚えている。
町内で生マグロを提供する店の食べ歩きMAPがあったり、マグロのオブジェがあったり。
やはり和歌山を代表する魚であろう。

〆には「紀州南高梅しそ巻き」(130円)



紀州と言えばやはり南高梅
地場の名物を味わえるのも最近の回転寿司の楽しみの一つである。
ゴチでした。

オープンから1年半あまりだが、なんというか安定感があり、寿司には貫禄さえ感じられる。
いまでも大阪では激安系が圧倒的に強いのは確かだが、大阪のグルメ系も元気になってきている、というのを実感できる店である。


江戸前 回転鮨 弥一 なんばパークス店
ジャンル 素材重視系
大阪府大阪市浪速区難波中2-10-70 なんばパークス6F
06-4396-4181
11:00〜22:30
定休:不定休(なんばパークスに準ずる)

皿の数 4皿
今日の一番皿 生まぐろ
今日のがっかりさん ナシ

大阪冬の陣2ndシーズン8 廻鮮鮨 喜十郎 〜大阪の超新星登場!〜 

2010年03月13日(土) 19時18分
さて、今回の大阪ツアーで最も楽しみにしていた店を紹介したいと思う。
それがこちら、「廻鮮鮨 喜十郎」である。



昨年、4月末にオープンしたという新店で、地魚をリーズナブルに提供しているという、大阪にはこれまでなかったグルメ系回転寿司の新星なのだ。



店は関空の先、泉南にある。
泉南と言えば水なすが有名だが、来るのははじめて。
農業が盛んな地域らしい。



店内は清潔感のあるすっきりとした造り。
新しい店はいつ来ても気持ちがいい。



こちらは地元泉州の老舗鮮魚問屋が経営する回転寿司店のようだ。

本日のおすすめを見る。



ふむふむ、「生」「鮮」「新物」「自家製」といった文字が並んでいるところを見るとネタに自信アリ、という気持ちが伺える。



紀州や地元の下荘漁港などの魚が並んでいる。

まずは「味くらべ皿」(189円)というのがあったので、「寒ブリ」と「カンパチ」からいただこう。



寿司自体は小粒だが、味も良く値段も手頃。
これはなかなかコストパフォーマンスがいい。

本日のおすすめから三重県産「生かつをタタキの握り」(140円)



これもお値頃感がある。

赤だし」(100円)ってのも気合いが入っている値段だ。



お次は「地物たちうお」(140円)



西鳥取漁港産、とある。鳥取漁港といっても泉南にある漁港である。
ここまで地場のネタがある回転寿司店は大阪にはないだろう。
個人的にはちょっと炙った方が好きなのだが、鮮度がよいのかシャキッとした食感がなかなかにいい。

で、次に何を食べようか、とわくわくするのはレーンがバラエティに富んでいるからだろう。



専門的に言うと「皿の流し込みが上手い」という感じだ。
寿司が途切れないレーンを見ていると感心する。
500円の高額ネタを惜しげもなく流しているところもポイントは高い。

では、そのレーンをご覧ください。



天然鯛のアラ炊きなんてすごいもんも流れてます。

創作系からは店長イチ押しという「エビ巻磯辺揚げ」(189円)



おっ、これはいい!
運ばれてきたときの香りが素晴らしく、エビのモチッとした食感が面白い!
まさにモチのような味わい。
バックヤードで作られた寿司だが、出来栄えが非常に良い。
これは是非、知っておいていただきたいことだが、バックヤードで作られた寿司が美味い店は間違いなくレベルが高い

〆にはおすすめの尼崎漁港産「鮮赤貝の握り」(315円)



昼に揚がってきた地の赤貝です」の一言を添えて、皿を渡された。
あぁ、そうですか、それは大変、美味しそうですね!」と食べる前から期待値がガツンと上がっていく。
この一言で旨さが倍になるのだから、最高の殺し文句といってもいいだろう。
ゴチでした。

自家製ネタにこだわりがあるようで、非常に手間が掛かる寿司が多く見られた。
仕込みの丁寧さは寿司を見れば一目瞭然。
お客様に美味しいものを食べていただきたいという思いが相当に強くなければ、回転寿司業態でここまでは徹底できないだろう。

店長の人柄も良く、店はほのぼのと明るく、楽しく食事が出来る雰囲気。
一人、カウンターで食べていてもなんだか楽しくなってくる。
そしてなにより、コストパフォーマンスが恐ろしく良い。
いやー、大阪に現れた超新星、といいたいくらいの店である。
関空に行った時などはわざわざ足を伸ばして来る価値は十分にある。

こういったグルメ系回転寿司店が増えてくると大阪の勢力図はガラリと変わってくるだろう。
その名前を是非、記憶していただきたいと思う。


廻鮮鮨 喜十郎
ジャンル 素材重視系
大阪府泉南市馬場2-282-1
11:00〜14:30 17:00〜22:00(平日)
11:00〜22:00(土日祝)
無休

皿の数 5皿
今日の一番皿 エビ巻磯辺揚げ
今日のがっかりさん ナシ

大阪冬の陣2ndシーズン番外編2 〜奇跡の酒場 明治屋を堪能するの巻〜 

2010年03月11日(木) 15時20分
さて、ジャンジャン横町を後にして阿倍野を目指して、歩き始めた。
ほとんどの店はシャッターが降りているが、飲み屋だけは開いている、という商店街を歩く。
飛田本通商店街、とある。
昼には労働者で賑わっているらしいが、日が暮れると飲み屋以外は店じまいしてしまうらしい。

で、いぶし銀な角打ちを発見!



ジャンジャン横町よりもDEEP感が漂うだけにとてもじゃないが入れたもんではない。
ここは部外者進入禁止のエリアであるといっても過言ではない。

さらに進んでいくといわゆる青線地帯飛田遊郭の一帯に出る。
ここは東京の吉原、名古屋の中村と並んで日本三大遊郭の一つである。

ここ、何度通ってもヤバイです。
私もまだ長生きがしたいからして、写真を撮る、などという暴挙には出ない。
下手をするとどこからか怖いお兄さん方が出てきて囲まれる、なんてことになりかねないからだ。(興味がある方はどんなところか、検索してみよう!)

で、呼び込みのおばさんに釣られて、チラとレディースを見てみるとこれがなんというか看護婦さんのコスプレで鎮座していた。
エッ、こんなところだっけ?」と妙に思ったが、ここは青春通りと呼ばれる若い女性がいるところらしい。
下からストリップ劇場かと思うくらいすごいピンスポットを当てているので、女の子がこれでもか!ってくらいキラキラしてる。
とにかく凄いところです。

足早に遊郭地帯を通り抜けると阿倍野の灯が見えてきた。
このあたりも再開発が進んだおかげでDEEPな飲み屋街だった「あべの銀座」が消失している。
その中で凛とした風情を保っているのが「明治屋」である。



この店は古典酒場通に言わせると日本でも三本の指に入る名酒場といわれている。

まだこの手の酒場に来ると私などは若造の部類だが、なにか背筋がシャンと伸びるような店なのだ。



なんといっても店の雰囲気が素晴らしい。
店内のそこかしこから刻んできた時の重みを感じることができる。
うーん、肴などなくてもこの雰囲気だけで十分に酔えそうだ。

ここではとにかく酒でいきたい。



店の中央になる大きな樽から注がれた樽酒は樽香が強く、これまで飲んだ中でも最高のぬる燗といってもいいくらいだ。

常連らしき皆さんが真っ先に頼んでいる「湯豆腐」(370円)からいただいてみる。



な、なんだこの旨さ……思わず絶句の味わいである。
こりゃ、たまらんです。



そして名物の「きずし」(550円)
漢字で書くと「生寿司」だ。まぁ、いわゆる「〆サバ」なのであるが、通常のものよりも長めに酢漬けされているのか、味わいが深いのが特徴だ。

次々とつまみ、行ってみよう!


ふぐ皮湯引き」(450円)


なまこ」(450円)


シュマイ
玉子の皮がめずらしい。柔らかく肉汁がジューシーなシュウマイである。


そして、〆に「おでん」をいただく。
酒は「梅の宿しぼりたて一番汲み」。
なんというかもの凄く味が染みこんでいるおでんだ。
これもたまらん!

うーん、なんというか至極なひとときであった。
酒飲みとしてはこの店をこのまま文化財に指定して欲しいくらいだが、いつまでこのスタイルを守り続けてくれるのだろうか……。
大阪にまたどうしても来たい店が一軒増えたのはうれしい限りだ。
ゴチでした。


この後、南田辺へと向かい「スタンドアサヒ」という店に行くのであるが、それはまた別のお話。


明治屋
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋2-5-4
06-6641-5280
13:00〜22:00
定休日:日曜・祝日

大阪冬の陣2ndシーズン番外編1 ジャンジャン横町の将棋道場と謎のトンボブドー酒 

2010年03月08日(月) 19時01分
大阪に来るたびに必ず立ち寄るところがあるシリーズの第2弾!
今回はジャンジャン横町編。



とにかくここで串カツを食らう、というのが来阪時の儀式のような感じになっている。
知らない方はなんのこっちゃ、と思うかもしれないが、構わずに書く。
御堂筋線に乗って動物園前駅で降り、ジャンジャン横町へと続くトンネルを抜けると日常モードから非日常モードへと体のスイッチが切り替わっていく音が聞こえるのだ。

この横町の雰囲気が好きなんですね。
ある意味、私にとっての大阪の聖地です。

さすがに最近は慣れてきたが、ちょっと前までは常に緊張を強いられていた。
なにせ365日いついかなるときでも真っ昼間から酔っ払っているオッチャン連中であふれかえっている。
連なっているのは飲み屋ばかり。



それ以外の店は皆無に近い。
東京ですら、真っ昼間から営業している飲み屋がこれほどまでに集まっている場所はない。
さすが、大阪……いや、ジャンジャン横町である。

でまぁ、例によってふらふらと吸い寄せられるようにやってきたのだが、今回の目的は串カツではない。
そう、こちらの「三桂クラブ」なのである。



いわゆる将棋道場っていうやつだ。
ここもですね、なんちゅうかメチャ、ジャンジャン横町っぽいDEEPな場所なんですね。
平日だろうがなんだろうが、ドヒマなオッチャンたちで沸き返っている。
一般的な良い子の皆様にはそもそも将棋道場なんっう場所にも縁がないだろう。

ま、こう見えても将棋は有段者であったりする。
日曜の午前中には教育テレビの将棋トーナメントも家にいれば必ず見る。
なので、将棋道場という場所にも行ったことがある。
日本将棋会館の道場などは未来のプロ棋士を夢見る子供たちがわんさと押しかけているが、三桂クラブに子供たちの姿など……もちろん、ない。
子供たちどころか善良そうな市民の姿もない……のではないかと思ったりする。
たたでさえここはジャンジャン横町なのだ。
普通の将棋好きくらいの人ではビビッって道場には入れないだろう。
ちなみに私は単に将棋がしたいのではない。
このやさぐれた雰囲気の中で、映画「王将」の世界観に浸ってみたいのである

ガラス越しにはこれまたヒマを持て余したオッサンが観戦したりしている。
これもまた名物的光景だ。
このオッサンたちをかき分けガラリと扉を開ける。
いらっしゃいませ」と拍子抜けするくらい親切そうな声で迎えられた。
お店の方々はやさしげで人当たりがよい。
ジャンジャン横町にあっては天使のような存在かもしれない。

店の方には三段か四段くらい、と告げておく。
たぶん、ここにいらっしゃる方では勝負にならんとは思うが、ま、それでも一番強そうな方と手合わせしたかったわけだ。
とりあえず、相手が見つかるまでなんとはなしにオッチャンたちの対局を見る。
うーん、なんというか凄い手のオンパレードだ。
典型的な一直線のオッチャン将棋である。
最新定跡など一切縁がないのだろう。



ここに巣くっているオッチャンたちを見ていると競艇場やら競輪場にいるギャンブラーを彷彿させる。
もちろん、昔は掛け将棋などもやっていただろうからして、それもさもありなん、なのだが、将棋を指す、というよりは、バクチをしている、という雰囲気に近いものを感じる。
なにせここに入れば私など圧倒的な若造なのである。

しばらくすると、相手が見つかる。
なんと背広姿の紳士が相手だった。
オッチャン相手かと思っていたので、ちとガッカリしたが、きっと強い方なのだろう。



そんなわけで、現在、50手くらいの中盤戦。
見る人が見ればわかると思うが、早くも圧倒的に勝勢となってしまった……
銀得の上にこちらの飛車成りも受からない形だ。



終盤はこんな感じ。
こちらの玉は手つかず。相手の王は丸裸、といった恐ろしいくらいの大差がついている。
もう終わり、という局面でもしっかり考えられたので、1時間ほどかかって終了。
もちろん、勝たせていただきましたが、勝敗なんかどうでもいいちゃどうでもいい。
まったりとこのジャンジャン横町で将棋をするのが目的で、「王将」の世界をちょっとでも肌に感じられたのは素敵であった。

ここは1日いても1000円、1時間400円ということで、概ねのオッチャンは朝から晩までずっといる。
帰り際にも従業員の方が出口まで見送ってくださり、「また来てください」と丁寧に告げられた。
個人的には道場の前にある串カツ屋の出前が取れるならビールかっくらって差してみたい気がしますが、アルコールOKなんてことになると恐ろしいことになるのだろう。

串カツで一杯、と思っていたら、ミュージシャンきってのDEEP酒場通・スカパラの川上氏よりtwitterを介して指令が飛んできた。
ぜひ、横丁出て左手のディープ沖縄酒場「丸徳」で「トンボブドー酒」の正体を確かめてきて下さい!」とのこと。

なので、店へと行ってみることに。



新世界名物 煮込 ホルモン 丸徳」
かなり気合いの入った風体の店である。
午後5時前、ということで、先客は一人のみ。



トンボブドー酒の瓶を見つけたので、前の席に陣取ってみる。
ブドー酒赤」と「海ぶどう」を注文。



すきっ腹だったのでえちょっとクラクラときた。
甘味果実酒ということで、リキュールがきいておりかなり甘めだ。
ネットを見てもトンボブドー酒の情報はほとんどない……
というか、発売元のホームページにも出ていない。
ちなみに姉妹品に「ハチブドー酒」というのがあるのはわかった。
トンボにハチですか……

ホルモンうどんにもひかれたが店を出る。
次に行く店は既に決まっていたのである……


三桂クラブ
大阪府大阪市浪速区恵美須東3-2-17
06-6643-6019
定休:火曜

丸徳
大阪府大阪市浪速区恵美須東3-4-2
06-6631-3390
定休:水曜

大阪冬の陣2ndシーズン7 回転寿司 新竹 オーク200店 〜手間暇掛けた愛情の寿司で飲むの巻〜 

2010年03月06日(土) 20時22分
大阪に来ると昔から必ず立ち寄る回転寿司店がある。
弁天町にある「回転寿司 新竹 オーク200店」である。



昔から大阪で最も本格的な寿司が食べられる回転寿司店、といった評価を自分の中でしていたりする。



店舗は正直、狭いといえば狭いのだが、そんなことを一切感じさせないくらい、飛び切りに旨い寿司がいただけるのだ。

グランドメニューは105円から各種揃っているのだが、普通の回転寿司店のメニューとは明らかに違う。



たとえば、105円のメニューには「マグロ天麩羅」「自家製水菜の浅漬」、157円には「鯛皮湯引き(ポン酢)」、262円には「胡麻だれの豚焼しゃぶ」など職人の手が入ったオリジナリティあふれる創作寿司がこれでもか!といった具合に並んでいるのだ。

今日は飲みながら楽しんでみたい。



まずは本日のおすすめからつまみにも最適な寿司からいってみよう。


活ふぐシリーズ「皮湯引き」(315円)
うん、これは皮がプリッとしており鮮度もいい。
そして、とにかくボリューミーである。
ギャル曽根のごとく大食いであれば、腹具合を気にせずにあれこれいきたいところだが、1つ1つの寿司が大きいので何を食べるか慎重に選ばざるを得ない。


湯がきポン酢」(315円)
これはなんとも粋なはからいというか、具が別皿添えとなっている。
飲んでいる身とすればうれしい限りだが、カキの水分で海苔がしけないための工夫でもあるのだろう。
よく考えられていて感心する。


天麩羅盛り合わせ」(630円)
カニ、ナス、エビ、ハモ、オクラ、ノリ、キス、ホタテなどなど。
このボリューム感でこの値段とはなんたる安さか!
もちろん、揚げたてでサクサクとした衣も美味だ。

ここでボリューム感満点の寿司が並ぶレーンをご覧ください。



いやいや、かなりの迫力です。



寿司のPOPをみても、しっかりと説明がされていて思わず皿を取りたくなってしまう。
いいPOPですね。


といったわけで、冷酒(630円)にチェンジ。


ナマコ」(315円)
酒のお供にはかかせません。

メニューを見ると「シャリ抜きアリ」とあったので、おつまみでいただいてみることに。


活明石の生蛸」(315円)
押し返すような弾力が明石タコの特徴だが、さらにプツッと噛み切れるシャープな味わい。
毎朝、生きたまま店に届くとのことなので、この鮮度が保たれているのだろう。

〆には「最高級フォアグラ」(525円)



フォアグラの濃厚さが際立つ一品だ。
うん、これも美味!
で、見ている方の中には「なぜ、フォアグラを寿司にしなければならないのか?」と疑問に思う方もいるかもしれない。
だが、フォアグラなどは普通、一般食卓で食べられるものではなく、名前だけしか聞いたことがない、という方も多いはずだ。
「いったいフォアグラとはどんなものなのか……いつかは食べてみたい」と日々、思っている方もいることだろう。
そんな時、回転寿司店で見た「フォアグラ」の文字。
おっ、こんなところでフォアグラに会えるのか……これは運命の出会いだ。
よし食べちゃうもんね
」といったことになったりするのではなないだろうか。
多分に妄想が入ってますが、寿司にすることで知ってもらえる、食べてもらえるというのが、なんでもアリの回転寿司のがいいところでもある。
ゴチでした。

とにかく一つ一つの寿司に対して、しっかりと手を掛けており、寿司に対する愛情が感じられる。
ここまで手間を掛けて、このボリューム感、この値段と考えるとおそろしくコストパフォーマンスはいいのではないかと思う。

大阪の回転寿司店というのは大衆文化が色濃く出ており、気取って食べる人などは皆無といってもいいかもしれない。
それだけにお客さんたちからは「回転寿司が好きなんだ!」という思いがひしひしと伝わってくるのだ。
この店はへんにこじゃれたりしないで、このままの雰囲気でいてほしいと老舗酒場を思うような気持ちでいつも見つめている。


回転寿司 新竹 オーク200店
ジャンル 素材重視系
大阪府大阪市港区弁天1-2-3 オーク200 3番街
06-6576-6616
11:00〜14:00、17:00〜23:00(平日)
11:00〜23:00(土日祝)
無休

皿の数 6皿
今日の一番皿 最高級フォアグラ
今日のがっかりさん ナシ

「よんぱち48hour」出演のお知らせ 

2010年03月04日(木) 23時28分
といったわけで、3月5日の午後1時からは「よんぱち48hour」(FM東京)に出演します。
お仕事中の方も多いかと思いますが、よろしければチェックしてみてください!

今月は目が回るほどいまのところ忙しく、新規プロジェクトがいろいろと立ち上がり、うれしい限りです。
こちらはおいおいお知らせするとして、先日、訪れた「第38回国際ホテル・レストラン・ショー」の話をちょっと。
このイベントは飲食関連業の最先端がわかる!という、大規模なもので、
回転寿司関連業界からも出店していました。

注目はコンベア会社の第一人者「北日本カコー」さん。
会場内はすべて撮影禁止と言うことで、写真はありませんが、まーたですね、実に面白いレーンを次々と開発していました。
タッチパネルで注文した寿司が新幹線に乗ってて自分の席まで運ばれる、というのは定着してきましたが、さらにグレードアップしたモノレールレーンが登場!
どんなレーンかはご想像いただくとして、回転寿司がさらに面白くなる仕掛けが満載で、これら最新機器の登場が楽しみ荷なりました。
さすが革新的なレーンを開発し続けてきた北日本カコーさんだけのことはあると思わず、「ムムム・・・」と唸ってしまったほどです。

回転寿司はアミューズメントパークである、と私は常々、思っていますが、これからは機能的に便利且つ子供も大人も楽しめる仕掛けというのが流行っていくのではないかと予感しています。

回転寿司は進化し続けている、というのを実感した次第です。

大阪冬の陣2ndシーズン6 江戸前 回転寿司 とれとれ屋 三国店〜大阪1の創作寿司〜 

2010年03月03日(水) 13時54分
大阪といえばまごうごとなき激安寿司のメッカであるが、グルメ系回転寿司も徐々に注目されつつある。
なかでも立ち寿司店の「鮨処 音羽」が経営するという異色?の回転寿司店がある。
江戸前 回転寿司 とれとれ屋」である。
今回は三国店へとお邪魔した。



現在行われているイベントはご覧の通り。



うん、見ていると食べたくなってくる上手なポスターだ。



店内も大阪回転寿司には数少ない明るく、清潔感のある、ゆったりと落ち着ける造り。

まずは「人気三昧」(388円)からいただく。



アジ、サーモンかぶら、煮穴子の三貫。
見栄えも良く、見ているだけでなんだかウキウキとしてくる寿司だ。
ただ、味に関しては大阪スタンダードともいえる、玉シャリにネタを乗せ軽く握った感じの寿司。
以前、宝塚にあった系列店の「すしの一本釣り」(3月1日より「とれとれ屋 宝塚店」に変更)は本格的な握りを売りにした回転寿司店だったが、こちらはいかにも大阪らしい寿司を提供する店のようである。
とはいえ、寿司の彩りの良さは秀逸で、創作寿司のレベルも高い。
サーモンかぶらはかぶらの甘さとシャキとした歯ごたえとサーモンのトロリ感が相まって面白い。

お次は「ごまふぐのタタキ握り」(388円)



正直、ごまふぐを刺身で食べてもうまいもんじゃないと思う。
トラフグと比べれば明らかに味が落ちるし、せめて唐揚げや一夜干しで食べるくらいかなぁ、と思うのだが、こちらはタタキで提供している。
ふむ、噛めば噛むほど味が出てくるといったスルメのような身質である。

〆鯖昆布巻」(189円)



うーん、バッテラを寿司にしました、みたいな世界だろうか。

〆には「ヘルシー三昧」(252円)



大根の芽ネギ添えなにわ椎茸アボカドの三貫。
野菜寿司は地味なものが多いが、これは見た目も華やかで食指が動く。
大根の芽ネギ添えはシャキシャキの歯ごたえに梅のアクセントが効いており、最後にふわーっと漂う芽ネギの味わいもいける。
肉厚のなにわ椎茸も香ばしく、シャリにもまずまず馴染んでいる。
ゴチでした。

創作寿司のレベルで言えば文句なく関西1だろう。
トッピングや飾り付けは実に上手い!
寿司の出来栄えに関しては大阪スタンダードではあるが、いい意味で大阪らしい寿司ではないかと思った次第です。


江戸前 回転寿司 とれとれ屋 三国店
ジャンル エンタメ系
大阪市淀川区新高4-1-38
06-6350-1136
11:30〜22:00
無休

皿の数 4皿
今日の一番皿 ヘルシー三昧
今日のがっかりさん ナシ

3/5 「よんぱち48hours」(FM東京)出演のお知らせ 

2010年03月01日(月) 13時22分
昨日の東京マラソンには友人が多数出場していて、皆、無事完走という報告を受けました。
それにしても、TV画面で見ているだけでも寒そうな様子…よく走ったなと感心することひとしきり。
一方、チリ沖地震の影響で日本にも津波が押し寄せ、一部漁港で被害が出たようで心配なところです。

といったわけで、3月5日(金)の13:00から「よんぱち48hours〜WEEKEND MEISTER〜」(FM東京)に出演します。
番組パーソナリティーは放送作家の鈴木おさむ氏。

実は私も長年、放送作家をやっており、いろいろなバラエティ番組を作ってきましたが、やっぱりアイディアをひねり出すよりもただ出演する方がどれだけ楽なことか。
放送作家をしてる頃は「こんな生活じゃ、長生きできねぇなぁ…」と思っていたので、寿司を食べる日々のいまはどれだけ幸せなことか。
盛り上がっていろいろとお話しできればいいですね。

ちなみに今回は房総半島のおすすめ回転寿司店回転寿司のおもしろ雑学などをお話しする予定です。
春の房総は魚も旨いし、菜の花畑も美しい。イチゴ狩りを楽しみのも一献。
もちろん、回転寿司もおすすめですよ!

東京近郊にお住まいの方、是非、チェックしてみてください!

大阪冬の陣2ndシーズン5 漁港直送回転寿司 ぶっちぎり寿司 庄内店 〜おばちゃんパワー全開のアットホームな世界〜 

2010年02月28日(日) 13時33分
大阪の下町・庄内へとやってきた。
宝塚線庄内駅から続く商店街は大阪らしい猥雑な活気に満ちている。
おばちゃんの元気の良さときたらもぅ、それはまごうごとなき日本一!
大阪のおばちゃんはホントに元気だなぁ、と思いながら、庄内WEST商店街を歩き「漁港直送回転寿司 ぶっちぎり寿司 庄内店」へと向かった。



時間は12時30分。
店内は活気に満ちている……うん?なにか活気の質が違うぞ……
そうです、ここでもおばちゃんパワーは健在だったのです。

なんと驚くことにご高齢者率98%超というくらいおばちゃん熱気でムンムンとしている。



さ、さすが大阪……としかいいようがない世界である。
空いている席に潜り込む。



メニューはほとんどが105円、典型的な大阪激安寿司である。
なににしようかと考えていると隣の夫婦の会話が耳に飛び込んできた。
奥さんは何か注文したがっているのだが、ダンナは「廻ってくんの待っとらんかい!」と制している。
これも回転寿司の美学なり、か。
確かにレーンの上にはたくさんの皿が廻っているが、自分の食べたいものが廻っているとは限らない。
とはいえ、周りを見るとこれまた案の定、誰も注文している様子はない。
席の前にインターホンがあるのだが、それに向かって話しかけている人は皆無だ。
これもまた大阪激安系のデフォルトスタイルなのだ。

とりあえず、気になった「自家製 鯛の子」(210円)を取ってみる。



その名のごとく、鯛の卵である。
京料理などでは見かけるが、関東では馴染みがない素材だ。
そういえば、昔、新潟の柏崎で鯛の子の塩辛を食べたことがある。
意外に汎用がきく素材なのだろうか。

続いて「ぶり」(105円)



ふむ、まずまずといったところか。

で、ここでものすごいことが起きた。
近くに座っていたおっちゃん(推定60歳オーバー)が座席からぶっ倒れるようにして落ちたのである。
見るとカウンターにはビアジョッキが。
おいおい、真っ昼間からそこまで飲みますか?ってなもんである。

店のおばちゃんは手慣れたもので「あらあら、大丈夫かー?」と助け起こしていた。
まさかこれも日常茶飯事の光景というわけではないだろうが、いまのメンツならあり得るなとさえ思った。
なにせ、おばちゃんたちも基本「飲む」という姿勢の方が多いのだ。
おばちゃん常連たちが席に着くと「今日は飲まないの?」と店員さんが声を掛け、そこそこ世間話に花を咲かせている。
飲みありき、というのが、大阪のデフォルトといってもいいだろう。
とにかく大阪回転寿司は独特な世界観の中にある。

大阪ならではの「鯛皮ポン酢」を食べたが、こちらは写真取り忘れ。

で、意を決して注文してみることにした。
都合がいいことに注文で握るという寿司があった。



ふわふわ玉子寿司」(105円)



だが、注文してすぐに「ふわふわ玉子寿司」が廻ってきやがった。
なんてことだ……こういうときってのはいまだにバツが悪くて困ってしまう。
注文する前にはよくレーンをチェックしよう。

寿司は四角い形状で見た目もおもしろい。
甘めのだし巻き玉子でシャリを包んだデザート感覚の寿司である。
ゴチでした。

おばちゃんパワー全開のアットホームな回転寿司店。
もっとも大阪らしい回転寿司店のひとつであることは間違いない。


漁港直送回転寿司 ぶっちぎり寿司 庄内店
ジャンル 激安・均一価格系
大阪府豊中市庄内西町3-4-15
06-6334-2426
11:00〜22:00(L.O.21:30)
無休

皿の数 4皿
今日の一番皿 自家製 鯛の子
今日のがっかりさん ナシ

大阪冬の陣2ndシーズン4 回転すし 海幸 〜キムチの街の大阪デフォルト寿司〜 

2010年02月26日(金) 22時05分
鶴橋に来たのである。



鶴橋というと焼き肉の街、として有名であるが、駅前の商店街には韓国関連の店が軒を連ねている。



キムチなど韓国食材を売る店も多い。



で、気になったのがこちらの海苔巻き



韓国の海苔巻きで「キンパ」と表記されていた。

キムチやらカニやらキュウリやらを巻き、海苔にゴマ油を塗ったり白ゴマを振るそうである。
ふむふむ、これはおもしろい。
かなり濃そうな味なので、他の寿司とはあわないような気がするが、鶴橋の名物寿司といえば「キンパ」で決まりだ!

そんなわけで、鶴橋の回転寿司店へと。
駅前には「たぶん日本一短い廻る寿司店」のキャッチフレーズがインパクト絶大の「うをさ」がある。



こちらのお店、約5メートルという短いレーンがある。
寿し・一品料理 うをさ 今日のテーマ「1分10秒の不思議な世界」参照)
そのほとんど真横にあるのが「回転すし 海幸」である。



本日のおすすめはご覧の通り。



皿は135円、195円、295円の3種類という構成になっている。
グランドメニューの多くは135円ということで、激安系といってもいいだろう。



ちなみに一品料理も充実。
昼から飲む客が多いのだろうか?

見渡すと飲んでつまんでいる客の姿がチラホラと見られる。
昼から回転寿司店で酒を飲んでいる客の数がこれほどまでに多い地域は大阪をおいて他にはない。
さすが大阪ですわ。

席の前にはメニューがべったりと張ってあるのも「海幸」の特徴。



これだと嫌でもメニューが目に飛び込んでくる。

本日のおすすめから「しまあじ」(295円)をチョイス。



ふむ、シャリは例によって例のごとくつめたい……
だが、これが大阪回転寿司のかつてのデフォルト。
ある意味、大阪の激安寿司の古き良き文化が残っている店、といってもいいだろう。

お次は「ぶり(一貫)」(135円)



そして「ひらめ」(195円)



お昼のひととき、たゆたゆとした時間が流れている。

おすすめの「上鰻白焼」(295円)



〆には「ミニうどん」(135円)



大阪の寿司はうどんと共に食べるというのも定石である。
しかも、安いっす。
ゴチでした。

ガード下にある店だけにガタゴトと電車の音が響いているが、それもまた心地いい。
ベテランホール係のおばさまたちの元気に励まされる、そんないかにも大阪らしいお店である。


回転すし 海幸
ジャンル 激安系
大阪市天王寺区船橋20-13 鶴橋駅前JRガード下
06-6761-4758
10:00〜23:00
無休

皿の数 5皿
今日の一番皿 ミニうどん
今日のがっかりさん ナシ

大阪冬の陣2ndシーズン3 100円回転寿司 磯野漁太郎〜フンドシ魂の激安系〜 

2010年02月22日(月) 11時01分
大阪きっての激安回転寿司激戦区・なんばへとやってきた。
界隈には「廻る元禄寿司」、立ち呑みの老舗が経営する「回転寿司 赤垣屋」、そして2店舗めをオープンした「回転寿司 日本一」など強豪がひしめいている。



ミナミだけでも12店の回転寿司店があり、各店とも味・価格とも激烈な競争を繰り広げている。
そんな中、昨年7月にオープンしたのが「100円回転寿司 磯野漁太郎」だ。

なにはともあれド派手な看板が目を引く。



機械仕掛けのマスコット・磯野漁太郎クンが数十秒ごとに顔を出してパフォーマンスを繰り広げる、という仕組みだ。

垂れ幕もインパクト絶大!



ミナミでフンドシとは男らしいぜ!

入り口も回転寿司店というよりは元気系居酒屋風といった感じ。



店内は広く、巨大櫓が組まれており、無味乾燥な100円寿司の世界とは無縁、まさに祭りの世界が展開されている。



BGMのお囃子はUPでノリノリだ。
・・・・・・うーん、このお囃子のリズムには聞き覚えがある。
どこの店で流れていたか・・・・・・

で、客層を見てド肝を抜かれた!
なんとほとんどが10代か20代前半という若者ばかりなのだ。
このド派手な演出が功を奏して若者の心をガッチリつかんだのだろうか?
若者が回転寿司店で普通に盛り上がっている様を見ていると喫茶店やファミレスの代わりに回転寿司店を利用する時代が来たか、とちょっと感慨深くなる。

ちなみに現在発売中の「関西ウォーカー3/2号」では回転寿司店の覆面調査なる企画が行われており、こちらの店が僅差ながら1位に輝いている。
コストパフォーマンスと雰囲気が10点満点を獲得しているが、まぁこういう調査ってのは調査員の質やら情報量やらにえらく左右されてしまうので、それほど順位に意味はないと個人的には思っている。

といったわけで、寿司をいただこう。
現在は「冬のうまいもん祭り」というのをやっている。



びんとろ」をポチッとな。
タッチパネルで注文し、待つこと1分・・・・・・
なんと店員さんが寿司を持ってきてビックリする。



そうきましたか・・・・・・人力で持ってくるとは100円寿司のシステムとしては異例。
人手をかけないことが100円寿司のシステムでは不可欠といわれているところに逆の発想。
大混雑時の対応はどうなっているのだろう? 

醤油皿は・・・と見渡したがない。
昔の回転寿司店では醤油皿がない店なんてのはざらにあったが、最近は必須アイテムと化していると思ったのだが・・・・・・

この冬、イチ押しという「炙りやわらか牛ステーキ



甘ダレたっぷりのカルビでこれはいかにも若者ウケしそうな味。
こういった寿司を生み出すことで、若者の目を回転寿司に向けさせることができるのだろう。

ちなみにこんな寿司も廻っている。



お子様もどぞ。

〆には「特上まぐろ



ちと筋ばっており、残念な感じ。
ゴチでした。

こちらは瀬戸内の老舗旅館が経営するというちょっと変わった存在だ。
他にも大阪府下で5店舗の飲食店を展開しており、若者のニーズに合わせた店舗デザインというのに長けているのだろう。
正直、味は値段並みだと思うが、いかにもミナミにピッタリの回転寿司界のカニ道楽みたいなシンボリックな存在になるかもしれないと思った次第です。


100円回転寿司 磯野漁太郎
ジャンル 激安・均一価格系
大阪府大阪市中央区難波千日前12-35 スイング吉本ビル2F
06-6645-7345
11:00〜23:00

皿の数 3皿
今日の一番皿 炙りやわらか牛ステーキ
今日のがっかりさん 特上まぐろ

大阪冬の陣2ndシーズン2 廻転寿司 日の丸漁港組合〜新激安寿司激戦区の新店 船系ド演歌の世界〜 

2010年02月20日(土) 9時17分
大阪の回転寿司は元気だ!
ここ1年で新店がポコポコとオープンしていると聞く。
特に回転寿司業界に初参入する新興勢力が目立つとのことで、首都圏にはないうれしい傾向がこちらにはあるようだ。

といったわけで、訪れたのは梅田



ここはなんばに次ぐ、激安寿司の超激戦地でもある。
まず立ち寿司店では「元祖ぶっちぎり寿司 魚心



市場ずし



回転寿司店では130円均一の「廻る元禄寿司」と「回転寿司さかえ」が控える。



で、その「回転寿司さかえ」の対面に昨年のクリスマスイブにオープンしたのが「廻転寿司 日の丸漁港組合」である。



こちらを手がけるのは大阪を中心に手広く居酒屋等展開するHASSIN
なるほど「日の丸漁港組合」というネーミングはいかにも居酒屋っぽい。

ガラリと扉を開ける。



おぁ、このお祭りマンボな雰囲気は最近流行の海鮮居酒屋っぽい。
石巻港、気仙沼港、函館港、八戸港と書かれた看板が見えるので、東北を売りにしているのだろう。
ちなみにこの店の隣では「北海道、東北うめもん酒場」という居酒屋を展開している。

席は職人がいる円形カウンターと大手100円寿司チェーンではお馴染みのE型レーンが同居するおもしろい形。
カンターに陣取ったが、まぁですね、BGMがスゴイんですね。
船系ド演歌とでもいうんでしょうか?
鳥羽一郎や野太い女性演歌歌手がヘビーローテでかかっているわけですよ。
荒波がどうしたこうしたとか、玄界灘が、とかそんなド演歌ばかりが流れている。
強烈な世界です。

寿司は126円均一と界隈の回転寿司店よりも10円安い設定。



で、流れている寿司を見るとこれがなかなかに見栄えがよい。
見ているとロボシャリにネタを置いてかる〜く握っているだけではあるが、ネタも大きめでこの価格ならば十分に合格点であろう。

まずは「まぐろ」をいただく。



握りたてだったら・・・・・・さらに美味だったろうと思いながらいただく。

お次は本日のおすすめの「うなぎ・玉子押し寿司」をいただく。



大阪の回転寿司店に押し寿司は欠かせない。
玉子の押し寿司ってのは関東ではまず見かけない。
なるほど大阪。

黙々と仕事をこなしている握り手の方がレーンに並べた皿をすかさずいただく。
寒ぶり



大根おろしのトッピングが寿司を引き立てている。
握りたてとあって味にも納得。
こういった店ではレーンに並べられた寿司に狙いを付けるのが常道である。
なにせ客も黙々とレーンから皿を取っているので、注文しにくい雰囲気が醸成されている。
少しでも美味なものを食べようと思ったら、辛抱強く好みのネタが握られるのを待つのみ。

〆には「中トロ(一貫)」



ネタは大きく味もまずまず。
ゴチでした。

激安寿司の激戦区に殴り込んできた店だけにどれだけの満足感があるのかがポイントになると思われるが、海鮮居酒屋風ド演歌の世界も寿司に関してもインパクトは十分にあると思う。
しかも早朝5時まで営業というスタイルも回転寿司では異例中の異例。
ド深夜に回転寿司が楽しめるというのはフリークにとってはうれしい限り。
大阪伝統の回転寿司スタイルの中ではいける口の店ではないかと思った次第です。


廻転寿司 日の丸漁港組合
ジャンル 激安・均一価格系
大阪府大阪府大阪市北区堂山町6-7  ステージゴールドビル1F
06-6313-0840
11:00〜5:00
無休

皿の数 4皿
今日の一番皿 中トロ
今日のがっかりさん ナシ

大阪冬の陣2ndシーズン1 大起水産回転寿司 りんくうシークル店〜中国人もビックリ!国際魚市場〜 

2010年02月18日(木) 11時09分
1年振りの大阪である。
昨日の講演でも話したのだが、関西というのは独特の回転寿司文化が根付いている地域だと思う。
やはり回転寿司発祥の地であり、長年、元禄寿司文化によって醸成され、近年は無添くら寿司あきんどスシローという大手100円寿司チェーンの本部があることで根っから100円寿司文化が根付いている地域、ではないかと思うのだ。
客側もサービスというものに関してはそれほど意識がなく、そのためか店側もサービスレベルを上げていない、というイメージだ。
ある意味、店が客を育ててきた結果といえるのだが、これからは客側がもっとサービスに関して厳しい目を持ち、客が店を育てていただきたいと思う。

といったわけで、1店目に訪れたのは「大起水産回転寿司 りんくうシークル店」。



大起水産といえば、大阪きっとていってもいいほどの人気チェーン店であるが、このりんくうシークル店は関西空港の目と鼻の先、という立地を生かした店作りを行っているという。

店の横には幻想的な観覧車がそびえ立つ。



この観覧車はりんくうシークルのシンボルのようである。

さて、店内に入ると世界地図が張り巡らされている内装が目に付く。



この店舗のコンセプトは関空に空輸された魚介類を新鮮な状態で食べられることを売りにしているのだ。
海外の水産業者とのタイアップイベントなども行っており、「世界の魚」をアピールしているという。
関空が24時間運用を開始し、貨物の輸送時間が大幅に短縮されたことが背景にあるようだ。

席に着く。
そして目の前に広がる巨大なオープンキッチンに驚かされる。



回転寿司でここまで広大な板場を持っている店はそう滅多にあるものではない。
中では多くの職人さんが働いている。

まずは大起水産名物といってもいい「オーロラサーモン」(189円)をいただく。



オーロラサーモンはノルウェーから生の状態で出荷される魚のため、まさに鮮度勝負となる。
関西ではいち早く、オーロラサーモンを取り入れているのではないかと思うが、この店を象徴するようなネタではないだろうか。



現在、「かに祭り」開催中とのことでお得になっている「山盛りかに身」(368→263円)をば。



カニのほぐし身たっぷりのうれしい一品だ。
もちろん、一貫を一口でパクリといただく。

店の奥にはこれまた巨大な水槽が置かれていた。



こちらでは泳ぎ魚が提供されているが、その回転寿司離れした値段にちょっと驚く。



と、右隣に中国美女軍団5人がやってきた。
年の頃は20歳前後、といった感じ。
グループ旅行でしょうか?
「イクラ」「アブリサーモン」などと手慣れた感じで寿司を注文していく。
テーブル一杯にずらりと並べられた寿司皿を見ながら、「こりゃ、中国に魚をごそっともってかれるだろうな・・・・・・」と心配になった。

と、今度は左隣に中国人青年が一人でやってきた。
何の気なしに見ていたら、これがなかなかすごい食べ方をしているので気になってしまった。
寿司の世界ではタブーとされているネタをシャリから剥がして醤油に付ける「追いはぎ」をするのはまだ良いとして、ネタをどーっぷりと醤油に付けるのにはちょっと驚いた。
いや付けるという表現では生やさしい。
づ、漬けを作っているといっていい!
コレはもう完全な漬けである。
なにせ10秒くらいは醤油にじっと漬している。
両面をまんべんなく漬しているのだから徹底している。

で、軍艦のたらの白子が来たのでどのようにして醤油を付けるのか興味津々でチラ見していたら、これがまたビックリ!
まず軍艦を一貫持ち、軍艦の底部に醤油を漬けた。
そして、そのシャリに染みこんだ醤油をもう一貫の白子部分にちょんちょんと漬けたのである。
マナー的な問題はともかくとして、ある意味、回転寿司上級者が使用する高度テクニックといっても過言ではない技を繰り出したのである。
よく知ってんな、そんな技、と思いつつ、マナーにとらわれない中国人の寿司への情熱をひしひしと感じた。
まさに回転転寿司を謳歌しているようだった。

気を取り直して、カナダ産「味付き数の子」(368円)



プツプツとした歯ごたえがなんとも気持ちいい。
卵の密度が高くないとこうはいかない。

〆にはネーミングが気になった「七福神巻」(210円)



玉子、干瓢、キュウリ、エビ、ウナギなど7つの具が入っているから七福神巻。
まさに。
食べると福が来るのではないかと思い、いただいた。
ゴチでした。

これから中国人観光客のみなさんが日本の回転寿司店にどんどんと来るようになるのではないかと思う。
上海では回転寿司店がどんどんとオープンしていると聞くので、本国にも本格的な回転寿司ブームがくるかもしれない。
そのとき、魚はごっそりと持ってかれそうだな、と心配になった次第です。


大起水産回転寿司 りんくうシークル店
ジャンル エンタメ系
大阪府泉佐野市りんくう往来南3番地
072-469-1520
11:00〜22:00
無休

皿の数 4皿
今日の一番皿 オーロラサーモン
今日のがっかりさん ナシ

「関西ウォーカー 3/2号」回転寿司特集のお知らせ 

2010年02月17日(水) 21時00分
2月16日発売 「関西ウォーカー」で『評論家が選ぶ3大チェーン必食寿司』という特集を監修しています。

無添くら寿司あきんどスシローかっぱ寿司の3大100円チェーンのおすすめ寿司を紹介していますが、
同じ100円寿司といえども各店に特徴があるのだなとあらためて思いました。

特におどろいたのが「無添くら寿司」。
先日、首都圏でも一、二の売り上げを誇るという横浜磯子店へと訪れましたがまたもや進化していた!


(「無添くら寿司」の新兵器がレーンを変えた!)

この模様はいずれお伝えしたいと思います。

ちなみに今号では大々的に回転寿司特集を行っていますので、関西地区の方、是非、ご覧になってください。

覆面調査でスッキリ!! 安うまっ! 「回転寿司」決定版!

「安くて味はそれなり」「どこにも似たようなもん」は、ひと昔前の回転寿司。値段も味も大満足な、超すごいお店が増えています! 今回は、街なかになる超優良店を大特集! 覆面調査ですっきり!

「回転寿司の最新取り組みについて」新聞掲載のお知らせ 

2010年02月16日(火) 16時58分
先週から全国地方紙回転寿司の記事が掲載されています。


(2月10日 中部経済新聞)

こちらから記事内容が読めます

無添くら寿司」の好調な要因、「すし銚子丸」の革新的な取り組みを中心に家族団らんの場として回転寿司店が機能している、といった内容です。
記事の全体監修をしましたが、このように各店の取り組みを広く知っていただく機会というのはなかなかないので、ありがたい限りです。

新聞記事のほうにも載っていますが、実は子供の好きな食べ物が長年、1位の座に君臨していたハンバーグを追い落とし、ついに寿司がbPになったそうです。
そのことで先日、水産庁に呼ばれて「どうして寿司が子供達に人気になっているのか?」「最新の回転寿司の取り組みとは?」といった内容の話をしてきました。
2009年度版の水産白書に回転寿司のことがはじめて掲載されるとのことで、じっくりと回転寿司店の取り組み等について話てきましたが、水産庁の方々にも魚の更なる消費には回転寿司の力が必要だと思っていただけたようです。

さて、明日は大阪で講演があります。
このあたりの話もチラリとしてみたいと思います。

ジャパン・インターナショナル・シーフード・ショー大阪

開催:2月17日
時間:午後3:00〜3:45
場所:ATCホール(アジア太平洋トレードセンター内)


HPはこちら

ジャパン・インターナショナル・シーフード・ショー大阪 講演のお知らせ2 

2010年02月14日(日) 20時35分
さて、本日はバレンタインデー
回転寿司とは関係のないイベントのようですが、どこかで「チョコ寿司」なんてのを出している店があるとおもしろいですね。
縁結びの回転寿司店とか・・・

チョコをもらえなかったとお嘆きの皆様にバレンタインにちなんでハート寿司を送ります。


(回し寿司 活 グランデュオ蒲田店)

回転寿司のエンタメとはこんなところにあるのではないかなと思っています。

といったわけで、講演のお知らせです。
今週の17日(水曜日)、大阪にて講演を行います。
ジャパン・インターナショナル・シーフード・ショー大阪」というイベントの中で行われます。

開催:2月17日
時間:午後3:00〜3:45
場所:ATCホール(アジア太平洋トレードセンター内)


HPはこちら

テーマは「いま求められる回転寿司のサービスと商品価値」という小難しいものですが、
現代回転寿司に必要なものをあれこれと・・・・・・必要な考え、必要な人材、必要な商品、必要な店作りなどなどについてお話できればと思います。

ご興味ある方はこちらから申し込みいただけます。



北九州よかとこ一度はおいで!〜ご当地グルメ編〜 

2010年02月13日(土) 12時02分
せっかく北九州に来たのだからご当地グルメも思いっきり満喫してみたい。
今回は北九州市役所イメージアップ課のみなさん、ご推奨のグルメツアーです。

まずは北九州市市役所内の食堂で打ち合わせを兼ねながらの昼食。



特製皿うどん」をオーダー。
長崎に行くとついチャンポンを頼んでしまうので、九州で皿うどんを食べるのは初めてかもしれない。
気分を九州モードに切り替えて、いざグルメ旅へと。

同行スタッフの「モツ鍋が食べたい!」の一言で紹介されたのが「ぢどり屋銀次郎」。



モツ鍋といえばもちろん福岡がメッカ。
小倉でモツ鍋、というのはどうなのよ、と他のスタッフの支持は得られなかったが、それでも新鮮なモツと地鶏に舌鼓を打つ。

ちょっとわかりにくいかもしれないが、八幡駅ビルはなんと立体駐車場となっていた。



普通、駅ビルといえば商業施設などが入っているものだが、2階から5階まですべてがパーキングという駅ビルを見るのははじめてだ。



その駅前にあるのが「八幡のチャンポン」。


八幡のチャンポン」(780円)
こちらのチャンポンにはデフォルトで唐揚げが入っているのが面白い。
大分の中津から波及した味付き鶏唐揚げは、最近、東京でも売り出されて徐々に人気が高まってきている。
時間が経つにつれて唐揚げはスープを吸い、スープは唐揚げの味が染み出してくるという趣向。
ラーメン丼に入っているとチャンポンっぽく見えないのはなぜだろう?

チャンポンと人気を二分している「カツのせ焼そば」(840円)



生卵が乗っており、これをグジャグジャとかき混ぜるとカルボナーラ風になる。
チャンポン麺を炒めているため、芯が残っているのが独特だ。

もうひとつ、北九州のチャンポンといえば戸畑チャンポンが有名。


寛太郎
こちらは太い茹で麺を使うのが一般的だが、戸畑では蒸し麺を使っている。
この蒸し麺が意外とモチモチ、ツルツルの喉越しで他のチャンポンとは一線を画している。
スープはトンコツ系で長崎から伝わってきた味が福岡あたりでアレンジされたことが伺える。
長崎で誕生したチャンポンが伝播していく過程で、その土地柄に影響されていくというのは面白い。

人気の観光地・門司港レトロの海峡プラザで「バナナソフトクリーム」をいただく。



実はこの門司港、バナナの叩き売りの発祥地なのである。
バナナの叩き売り・・・・・・最後に生で見たのはいつだろう?
子供の頃、近所の八百屋や縁日などでよく見かけていたが、いつの頃からか姿を消してしまった。
独特の口上とリズム感ある実演にずっと笑いっぱなしだったことが思い出される。
この門司にはバナナの叩き売り保存会があり、イベント等で往年の実演販売を見ることが出来るそうだ。

門司港といえば忘れちゃならないのが「焼きカレー」。
B-1グランプリに出場しても人気になると思うのだが、門司の人々に言わせると「焼きカレーはB級グルメではない。A級グルメだ」という思いがあるらしい。
昭和30年代に門司港で生まれた焼きカレーは明確にどの店で発祥したのかは不明である。
よって元祖や本家を名乗る店が多々あるのだが、中でも決定版といえるのがこの店ではないか。
本家本元 歴史ある焼きカレー」という看板を大々的に掲げる「軽食・喫茶 ユキ」。



レトロ感あふれる店内の壁に張ってあった新聞にはこちらのおかみさんがインド人から教わったスパイシーなカレーを日本人の味覚にあわせるべく、オーブンで焼いたのがはじまり、と記されていた。



駅周辺には焼きカレーを提供する店が30店舗近くあるというが、ここまで本家にこだわるのだから思い入れは相当に強いのだろう。


焼きカレー」(800円)
ご飯の上にカレーと玉子とチーズを乗せてオーブンで焼く、というのが焼きカレーの定義だそうだが、これをこのようにグチャグチャに混ぜるのが正しい食べ方。

個人的な感想としてはもうちょっとコクがあったほうが好きだが、混ぜて食べるのが好きな土地柄なのかもしれない。



ちなみにフルーツサラダ付です。

最後はラーメン2軒。
戸畑にある「a子」。



門司の本店は北九州では知らない者がいない、といわれるくらい有名なラーメンで、こちらは息子さんが経営しているという。



昭和レトロな雰囲気も本店譲り。
本店ではオヤジさんのFINGER IN THE SOUPが有名だそうだが、(親父さんの指でのダシでスープに旨みが増す、という噂……)こちらでは残念ながら(?)スープに指が入ることなく普通に提供される。



北九州のラーメンは博多ラーメンよりも久留米ラーメンに近い店が多いというが、こちらのラーメンもトンコツがズドンと主張するというよりは醤油ダレとたーっぷりの脂のインパクトが強い。
濃厚だが後味すっきりのスープはトンコツが苦手の輩もガツガツと飲めそうだが、食後1時間以上経っても口腔内に脂っぽさが残っているほど強烈な味わいであった。

ラストは「力ラーメン」。



これは「ちからラーメン」と読む。
市役所の方達は「カラーメン」と呼んでいたのでてっきり「辛いラーメン」のことだと思っていた。
確かにカラーメンとしか読めない。

小倉駅付近の歓楽街の中にあるためか、ほろ酔いの人々が多数いた。



ので、こちらも餃子をつまみながらビールで一杯。



ブラックペッパーが多量に入っており、やはり辛−メンかと思った。
小倉の人間は力ラーメンをほめられるのがなによりうれしいと言っていたが、〆の一杯には最適です。
ゴチでした。

小倉は他にも焼きうどんの発祥地であり、平成14年に行われた「富士宮やきそば」との天下分け麺の戦いの成功で、いまや国民的イベントにまで成長した「B-1グランプリ」が誕生したといわれている。
その戦いのDNAを引き継ぐイベントが3月27日、28日に開催される。
第2回小倉BQ食KING〜天下分け麺の戦い2010 天下一之焼麺決定戦〜」。
全国の焼麺が大終結し、日本一の焼麺を決定しようという大会だ。
B-1チャンピオンの横手、富士宮の牙城に迫る、知られざるご当地焼き麺が大集結!
いまやB級グルメ界の王者となった「焼そば」の真の日本一を決める大会だけに優勝した麺はB-1チャンピオンをも凌ぐといってもいいだろう。

果たして焼き麺日本一はどのグルメになるのか?
こちらもご当地グルメマニアとしては見逃せないところである。
2010年は北九州から目が離せない!

北九州よかとこ一度はおいで! 近代化産業遺産を巡る旅 

2010年02月11日(木) 16時06分
北九州に行っていたのである。
某雑誌の取材で北九州の近代化産業遺産群を見てきたというわけだ。
北九州には昨年も訪れているが、歴史等を知っていると知らないで来たのでは大違い、だと気付いた。
あのですね、実に興味深い発展の仕方をしてきているのですね。
そんなわけで、北九州の近代化産業遺跡群を簡単な歴史とともに紹介しようかと思う。
当ブログ初の歴史ものです。

さて、話は筑豊炭田から石炭を若松港に運んでいた明治時代くらいからはじめたいと思う。
筑豊から採掘された石炭は遠賀川を船で下り、洞海湾若松港まで運ばれるようになる。
このときに使用されていたのが「川ひらた」という平べったい船。



現存しているのは2隻だけという貴重な船だ。

遠賀川と若松港をつなげていたのが堀川運河
着工から完成まで180年以上もかかったといういわく付きの運河である。
最盛期にはこの運河が大渋滞するくらい川ひらたが行き来していたという。
川を下るのに5日ぐらい船をひいて戻るのに20日くらいかかったとのことだ。
なんという長旅でしょう。

ちなみにこちらが現在の堀川運河。



いまはドブ川のようであるが、これも立派な近代化遺産である。
そういう歴史背景を知っていて見ると何の変哲もないこの川も違って見える・・・・・・ような気がしないでもない。

石炭は洞海湾の若松港に集められた。
ここで石炭の積み下ろし作業をしていたのが「ごんぞう」と呼ばれた労働者たちだ。
若松はごんぞう達で沸き返り、ごんぞうたちの組長だった「花と龍」の主人公、玉井金五郎が活躍していた。
若松港は日本一の石炭積出港として、大いに栄えたのである。

そして、1897年に官営の八幡製鉄所の誘致に成功。
ここから製鉄所の街、企業城下町として隆盛を極めることになる。

こちらは大正8年に建築された「旧古河鉱業若松ビル」。
円柱の部分が凝っている。
上には見張り所があったというが、シンボル的な意味合いで建築されたという話だ。



国際貿易港に発展を遂げた若松港には石炭界の隆盛のあとがいまに残っている。
この当時、国鉄の博多駅長が若松駅長になるのは大栄転といわれており、九州の中心地だったことが伺える。

昭和14年、石炭は完全鉄道輸送になり、川ひらたとごんぞう達は姿を消すことになる。

うーん、なんだか本格的な歴史ものになってきたが後半戦。

1901年、国内初の東田第一高炉が操業を開始。



1972年まで使われ続けてきたものなので、もちろん当時のまま、というわけではないが、それがかえって歴史を感じさせる。

新日鉄八幡営業所と戸畑営業所をつなぐ、くろがね線は本格的な企業内鉄道である。
こちらの宮田山トンネルも近代化遺産。
全長1,740メートル、幅8.3メートル
。八幡製鉄所時代のマークも見える。



ところで、この貨車だが時速20キロもないんじゃ・・・・・・というくらいの低速運転であった。

八幡製鉄所の第三次拡張工事の一貫として1927年に完成したのが、河内貯水池だ。
現在も新日鉄が管理を行う民間企業所有ダム。
いかに八幡製鉄所の力が強大だったかを思い知らされる。



奥に見える橋は南河内橋
日本に現存する唯一のレンティキュラートラス橋で、曲線が交わる姿が美しい。


こちらは中河内橋
人口ブロックによるアーチ橋だ。

そして、河内貯水池最大の見所である堰堤



高さ43メートル、幅189メートルの重力式含石コンクリートダムで、表面をすべて切石で覆ってある。
実に壮観。



こちらは堰堤麓にある取水塔。さて、なんと読むのか・・・・・・

近年、門司港レトロとして注目を集める門司港地区には明治時代の建造物が並んでいる。


1891年に大阪商船門司支店が完成。

この後、日本郵船や三井物産などが出来、貿易港として発展していく。
そんな門司港レトロをどぞ。


(門司港駅)


(旧門司税関)


(旧三井倶楽部)

製鉄所とともに発展してきた北九州の街。
そしていまも生き続ける近代化産業遺産の数々。
その歴史と共に散策をしていると昔の情景が浮かんでくるのではないだろうか。
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