其処は難解極まるダンジョンであった。
内部のいたる所は菌糸で覆われ、腐臭と猛毒の瘴気を撒き続けていた。
粘菌にその身を奪われ、当てもなく彷徨う獣や人であったであろう塊、
マスクを失いその猛毒の瘴気にその若い命を奪われてしまった冒険者達の骸。
そして、その骸を苗床に生える更なる腐海の植物達。
まさに、其処は腐海と形容するに相応しい場所であった。
そして、待ち構える謎の数々。
変容する壁、道無き道、粘菌に隠された部屋。
我々と知恵比べでもするかの如く現れる謎解き。
また、我々に襲い掛かる自然と言う名のトラップ。
まるで意志在るが如くに襲いくる粘菌。
腐海に適応した他を逸脱する形容を誇る蟲の群れ。
マスクも効かぬ毒を吐く新種の植物達。
我々はそれらを少しづつ、だが確実に制覇し腐海の深部へと歩を進めていったのだ。
そして、現れるKINOKO!
それは冗談を現に顕したが如く、手足を持ち意志を持ち、
知能を持ちて我等を打倒せんと向かってきたのである。
一言で言おう、「強かった」と。
我々がそれに勝てたのは負けぬと誓った意志が起こした奇跡かはたまた神の悪戯か・・・。
しかし、我々はそれを打倒したのだ。
そう、私たちの勝利だった。
そして私はこの冒険を物語にするべく、筆をとろうと思う。
タイトルはもう決まっている。
タイトルは、そう・・・「風の谷のKINOKO! 〜big KINOKOよ永遠に〜」
−とある旅人の日記 第三章弐百四拾二頁−
・・・何処に風の谷が(´Д`|||)
ーーー此処までが挨拶であるかの如くに振舞う物体その1ーーー