ナイジェリア人が“ネック”の仰天理由は…六本木が環境浄化に本腰(産経新聞)

January 16 [Sat], 2010, 16:00
 【衝撃事件の核心】

 日本を代表する繁華街、東京・六本木。最先端のファッションビルやきらびやかなイルミネーションが話題を集める一方、悪質なナイジェリア人の客引きに苦情が相次ぐなど、不良外国人問題が後を絶たない。このため、街のイメージ低下を避けるべく地元関係者と警視庁、行政などがタッグを組み、環境向上対策に乗り出している。モデルとするのは、かつて「犯罪多発地帯」とまで言われながら、劇的な環境浄化に成功した新宿・歌舞伎町だ。果たして六本木地区の“再生”はなるか−。(滝口亜希)

■六本木に客引き集中は歌舞伎町浄化が理由?

 「お兄さん、次どこ行くの? ここ、どう?」

 新年を迎え、買い物客や仕事帰りのビジネスマンでこみ合う六本木の街に、客引きの声が飛び交う。六本木地区の中心地点である六本木交差点には複数店舗の客引きが集まり、雑踏に目をこらしていた。

 中でも目立つのが数人のアフリカ系外国人だ。20代という男性は、たどたどしい日本語で「この仕事? 何カ月か前からしている」と話すと、交差点で待ち合わせをする若者の集団に、居酒屋のチラシを片手に近づいていった。

 六本木対策の中でも最重点課題の一つとされているのが、この外国人客引き問題だ。

 客引きとは、飲食店に雇われて、主に街頭で客を勧誘する仕事。もともとアフリカ系外国人の客引きは歌舞伎町に集中していたが、平成17年ごろから六本木地区にも現れるようになり、次第に増加。警視庁の捜査幹部によると、客引きはキャバクラなどの飲食店の従業員として雇用されているケースよりも、「客を1人連れてくれば1千円」といった歩合制がほとんどという。

 「歌舞伎町で環境浄化活動が進んだことで、多くの客引きがはじき出された。彼らの間では、『六本木に行けば何とかなる』といううわさも広がっているといい、歌舞伎町で仕事を失った客引きが六本木に流れてきた」(捜査幹部)のだという。

■ナイジェリア人が急増のワケは…

 「しつこくつきまとわれた」「腕をつかんで引っ張られた」…。

 客引きをめぐっては、悪質な例や苦情も多数報告されている。平成20年4月に改正された都迷惑防止条例では、路上に立ちふさがり、通行を阻害する行為についても禁止されるようになった。

 警視庁も摘発を強化。アフリカ系外国人だけを見ても、六本木地区で都迷惑防止条例や風営法違反で摘発された数は、20年が14人だったのに対し、21年は12月10日時点までで28人と倍増した。

 中でも存在感を増しているのがナイジェリア人だ。21年に摘発された客引きのうち、ナイジェリア人は18人と全体の約3分の2を占め、2位以下のガーナ(5人)、カメルーン(以下すべて1人)、シエラレオネ、マリ、ウズベキスタン、バングラデシュに大きく差を付けた。

 ナイジェリアはアフリカ西部のギニア湾に面する、面積約92万3千平方キロの連邦共和国。ナイジェリア人をめぐっては昨年1月、クレジットカードを偽造したとして、男2人が警視庁に逮捕された。無許可で飲食店を経営し、摘発されたケースもある。

 なぜ、ナイジェリア人ばかりが六本木地区に増えたのか。別の捜査幹部は「ナイジェリア人は特に血縁のつながりが強く、日本での生活に慣れた者が母国にいる親戚(しんせき)を呼び寄せるケースも多いためではないか」と推測する。

■情報交換、脅威の視力…捜査も難航

 六本木地区は17年6月、「魅力ある繁華街としての再生を目指す地区」として、国の再生プロジェクトの対象になった。ともに選ばれたのは北海道・薄野や大阪・ミナミなど。モデルとなっているのは、警察と連携しながら地域ぐるみの環境美化・防犯活動を展開し、環境浄化に成功した歌舞伎町だ。

 実際に、地元企業で作る六本木商店街振興組合などが中心となって、住民によるパトロール活動や清掃活動などを定期的に実施。雑多なイメージを受けやすい六本木交差点のロゴを新しくするなどして、環境浄化とともにイメージ向上に取り組んでいる。

 一方、警視庁は歌舞伎町、池袋、渋谷とともに、六本木を重点取り締まり地区として「盛り場4地区」に指定。風営法や都迷惑防止条例を所管する生活安全部が、無許可営業の飲食店や悪質な客引きの摘発を集中的に行っているほか、偽造カードや薬物売買の捜査を担当する組織犯罪対策部も警戒を強めるなど、全庁を上げた浄化作戦を展開している。

 ただ、ナイジェリア人については捜査の難しさを指摘する声もある。

 「ナイジェリア人同士は情報交換を密に行っているため、署員の顔はだいたい覚えられている。私服で見回りをしても、向こうから『今日は何ですか』と逆に聞いてくるぐらい」

 そう話すのは地区を管轄する麻布署幹部。また、警視庁幹部の一人は「こっちが双眼鏡を使って行動確認をしていても、向こうの方が視力が良いのか、気づかれることもある」。

 別の幹部も「彼らはつながりがものすごく強いから、他人の情報を“ツウ”(密告)したら、母国にいる親戚にまで危害が加えられる可能性もあるといわれている。だから、ものすごく口が堅いし、捜査の端緒となる情報ももれてこない」と話す。

■犯罪件数減少も高まる危機感…「安全だが安心できない街」

 4地区対策の効果もあり、六本木地区の治安自体は回復の兆しを見せている。麻布署によると、六本木地区の刑法犯の認知件数は17年が1328件だったのに対し、18年が1231件、19年が1057件と徐々に減少。21年の1〜11月も812件と、前年同期の833件を下回った。

 それでも地元の懸念が晴れない理由がある。地元企業関係者の一人は説明する。

 「都迷惑防止条例などにひっかかるような悪質な客引きでなくとも、外国人が徒党を組んで路上に立っていることで威圧感を与え、客足が遠のいてしまうのではないか」

 実際、六本木商店街振興組合が通行人らを対象に行ったアンケートでは、「外国人が立っていて、六本木は怖い」といった回答が複数寄せられたという。

 同組合の後藤譲理事長は「数値的には犯罪は減っているが、体感治安が上がらない。いわば、六本木は安全だが、安心してもらえない街になっている」と現状を危惧(きぐ)する。さらに、こう力を込めた。「六本木には他に負けない魅力が沢山ある。だからこそ、われわれはどこよりも労力を費やして、環境を良くしたいんです」。

 六本木の挑戦は続く。

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