2.平和な日常

December 09 [Tue], 2008, 9:47
「早く起きなさーい、遅刻するわよ」



東京から帰ってきた翌日。またいつもの日常が始まる。

母に起こされた私は不機嫌になりながらも、祖母の作った朝食を食べる。

通っている小学校までは徒歩1,2分といったところであろうか。

近いからこそ毎日ギリギリになってしまう。

「行ってきまーす」

私と妹は声をそろえて家を飛び出す。



家には私と妹の部屋がない。

もちろん父と母の部屋もない。

祖父母は1階で、父と母と私たち姉妹は2階で過ごしていた。

といっても、二世帯住宅のような立派な家ではなく、小さな普通の家である。

家のどこかに必ず誰かがいて、一人になることはなかった。

中学生になるとそれをうっとうしく感じることもあったが、今思うと幸せだった。

寝るときは4人並んで寝ていた。狭かったけれど、暖かかった。

食卓には毎日みんなで集まり、1日の出来事を話す。

自分の話を聞いてほしくて、ご飯を食べるのを忘れて一生懸命話していた。

祖父はいつもニュースを見ていた。

アニメが見たい私はよくケンカになった。



うるさい毎日だった。

でも、寂しいと思うことは一度もなかった。

絵に描いたような家族だった。

しかし、暗い日々へのカウントダウンは始まっていた。
P R
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自分が生きてきた証を形にして残したいと思いこのブログをはじめました。

ひとつの物語として残せたらいいなと思っています。

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