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求む米国勢調査員−条件はバイリンガルの米国人 / 2010年03月17日(水)
【ダラス】テキサス州は、カリフォルニア州を除くと全米で最もヒスパニック人口が多く、近年の高失業率で求職者があふれかえっている。それにもかかわらず米国勢調査局は十分な調査員を確保できていないようだ。
 
 ヒスパニックが多く住むテキサス州南部を拠点とする国税局の広報担当エフレン・サリーナス氏は言う。

 テキサス州では、いわゆるハード・トゥ・カウント・コミュニティ(集計が困難な地域社会)から2万5千人の応募者を求めている。こういったコミュニティは、特に言語や文化の障壁、教育の格差によって、国勢調査への参加率が低い。メキシコとの国境に近い、マッカレンやラフェリアのような地域では、何百人規模の調査員不足が続いているという。国勢調査局は、繁忙期となる晩春から初夏にかけてテキサス州全体で10万人以上の調査員を雇用する見込みだ。

 ほかの州の国勢調査事務所も同じような問題に直面している。例えばコネチカット州のハートフォードの事務所の調査員数は目標の4割程度。ロシア語、韓国語、ウルドゥー語を話せる調査員が見つからなかったためだ。最近アフリカからの難民の定住が進んでいるアイダホ州ボイシでは、キルンディ語を話せる調査員の数が不足している。モンタナ州では、調査局の職員が先住民居住区に足を運び、一軒ずつまわって調査員への応募を依頼する事態になっている。

 国勢調査は、各州の議席割り当てのために行う米国居住者数の集計作業で、10年ごとの実施が義務づけられている。バイリンガルの調査員の確保は、英語が第2外国語となることが多いエスニックグループで正確な集計を行うために必要だ。こういった調査員の多くは、調査用紙を返送してこない住民に対応する集計担当者として採用される。

 ヒスパニックの場合、米国総人口の多く(見積もりでは15%)を占めるため、集計方法を間違えると国勢調査の結果に多大な影響をもたらす。

 調査会社ポリデータの分析によると、ヒスパニック人口が急増しているテキサスの議席は2010年の国勢調査後に4議席増えることが見込まれるという。この数は全米で最も多い。

 国勢調査局の見積もりでは、米国のヒスパニック人口は00〜08年にかけて30%以上増加している。だが正確な数の把握は、一筋縄ではいかないようだ。ヒスパニックのなかには英語を話さない人もいる。また不法滞在者は政府の職員を警戒し、調査に協力しない傾向にある。合法の滞在者であっても、移民労働者は定住所を持たないため、集計が困難だ。

 調査局は、ラテンアメリカ系「ラティーノ」の参加を促そうと積極的に取り組んでいる。今年初めには、局長自らが「コロニアス」と呼ばれる貧しいコミュニティに出向き、住民に国勢調査への参加を呼びかけた。スペイン語のメディアや、ラティーノの子供たちが通う学校でも国勢調査の広報活動が展開されている。

 だがラティーノの採用は簡単なことではない。彼らに対する調査が難しいのと同じ理由だ。調査員は英語が堪能でなければならず、数学と地図読解技術のテストに合格しなければならない。さらに米国籍を持つ米国人であることが望ましい(調査局は、特定の地域から米国人を採用することができない場合、最低限の条件として、合法の滞在者であれば採用可としている)。過疎地域のような、特定の場所、コロニアス、違法滞在者の割合が高い地域では、「条件を満たせる人はほんのわずか」とサリーナス氏は言う。

【3月12日16時33分配信 ウォール・ストリート・ジャーナル
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100312-00000308-wsj-int

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