おんにゃのこ 

2007年06月24日(日) 19時04分


「収集かけた方がいいわよ!」

「なんでアンタ、こんな所に居るのよォ!」

「見たときから変な感じがしてたのよ・・・ 病院の白衣みたいなの着てたし・・・・」


・・・・俺なにやってんだろ


夜を抱く 

2007年06月16日(土) 0時21分


弾け飛ぶほど

リロル・フィンガ  甲鉄 

2007年05月19日(土) 0時01分
夕暮れの紅が目に染みると、何人が言っただろう。
甲斐は寮の部屋に寝そべり、幸せに酔いしれていた。彼はよほど高尚な幸運が訪れた時ぐらいしか本当の幸せという物を感じない。そんな甲斐が鼻歌まで唄い上機嫌でいるということは、彼の感興を高ぶらせる何かが手に入ったということなのだ。
結論を解いてしまえば、甲斐は今、鉄雄と二人きりである。
鉄雄は、女受けする服装を研究しようと山形が購入した(だがすぐフラれた)雑誌を、噛り付くように読んでいる。甲斐はその熱心な背中を眺めているだけで満足だった。視界に鉄雄がいる。それだけで目に映る光景は原色に近くなる。
陽が堕ち、暗くなってきた。そんなことは如何だっていい。
鉄雄の全身を舐めるように眺めていて、甲斐はふと、あること気付いた。

「鉄雄、爪」

小指だけが鮮血のように赤く塗られている。最初は怪我でもしているのかと思ったほどだ。

「ああ、これ」

金田に塗られたんだ。鉄雄は恥ずかしそうに答えた。・・・・・ふうん、どうしてまた。知らねェよ、女が忘れていったんだってさ。・・・・・なんで小指だけ?  寝てるときに勝手に塗られたんだよ。他の指は必死で防いだ。
落とさないの? 落としたいに決まってるだろ、でもできないんだよ。・・・・除光液とか、必要なんじゃない? ・・・・・そう、それが無い。
甲斐は再び畳に肘をついた。鉄雄も雑誌に目を戻す。
甲斐の視線はなぜか、鉄雄の小指に釘付けにされていた。マニキュアの安っぽい赤。しかし艶やかに、はみ出すことなく押しとどめられた形の良いそれは、ぷっくりと、愛らしささえ感じさせる。
色白で華奢な鉄雄の体に、真紅の花弁が落ちたようだった。朝ぼらけの雪の上に落ちた椿。思わず笑った。何を考えているのだか。
不意に鉄雄が、マニキュアのついた手で髪をまさぐった。甲斐は奇妙な威圧感に耐え切れなくなり、鉄雄に近づいた。
・・・・・なに?
首を捻る鉄雄の手をぐいと招く。
指の一本、一本を確かめるように触れる。
そして、紅蓮の色づく小指を。
そっと、口に含んだ。
「甲斐?」
舌の先でチロチロと、間接まで舐めあげる。軽く吸いながら甘咬みして、付け根まで舌を滑らせた。爪から薬品の辛い味がして、それが更に甲斐をそそらせた。
「甲斐?」
呼ぶ声。霧の向こうから聞こえるようだ。
口内の一番柔らかい所に鉄雄を迎え入れ、音をたてる。
「甲斐?」
我に返った。
・・・・・・・なんて厭らしい想像をしていたのだろう。
鉄雄は呆然とする甲斐の顔の前で手を振った。「おーい、生きてるか?」
甲斐は申し訳なさと決まりの悪さに顔を赤くした。鉄雄の顔を見ることができない。いくら鉄雄の指が艶やかだったからといって、今の妄想はあまりに品が悪い。
・・・・・まったく、どうしたってんだよ。鉄雄は無邪気に笑う。そして雑誌のページを捲ろうとして、顔をしかめ手を引っ込めた。
「痛ッ・・・・・」声を漏らす。紙で手を切ったらしい。細い指に、紅い線が滲む。
鉄雄は小指を口に食んだ。
瞬間、甲斐は鉄雄の唇を奪っていた。



END

ハーブティ  鉄←甲 

2007年05月13日(日) 20時07分
 甲斐に呼ばれた。片付いた寮の部屋。鉄雄と金田の部屋とはえらい違いだ。几帳面な甲斐が整頓しているのだろう。山形のベッドと机だけは、脱いだ服や「何時の?」と聞いてみたくなるほど古いカップ麺などのゴミが積んであったが、やはり綺麗な部屋というのは気分がいい。
 「なんだよ、見せたいものって」
 鉄雄は胡座をかいて座っていた。甲斐は嬉しそうな顔で、テーブルの上で何かしている。用意されているポット。マグカップが二個、艶やかに光っていた。
 「これ。」
 見せてきたのは、缶に入った御茶の葉だった。深い赤に散りばめられたオレンジの皮。覗き込むとツンと匂いがきつくて、顔をしかめた。
 「なにこれ」
 「ハーブティ。家から送ってきたんだ。鉄雄、飲んだことないでしょ?」
 もちろんだった。普段飲み物といえば、自販機のコーラや水道の水。こんなわざわざ蒸らしてカップに注ぐような品のいいお茶など、滅多に飲むことはない。
 「ローズ・ヒップスっていうんだよ、これ。鉄雄に飲ませてやりたくってさ」「ふうん、美味いの?」
 山形は出かけているらしい。部屋を見回しながら、なんとなく聞いた。
 「・・・・まあそれなりの味かな」
 鉄雄は甲斐の意味深な微笑みに、まるで気付いていなかった。

 甲斐が両手でティーカップを鉄雄に渡す。甘酸っぱい匂いが漂ってきた。目が醒めるほど透明感のある真紅。お茶の種類など緑茶と烏龍茶くらいしか知らない鉄雄には、もの珍しかった。
 火傷しないようそっと唇を窄めて、カップに口付け、中身を口に含む。酸っぱくて、おかしな味だ。それでも甲斐の淹れ方が上手いのだろうか、不味くはなかった。それでも・・・・
 「変な味」
 鉄雄が呟くと、甲斐は微笑んだ。
 「・・・・・お茶菓子かなんか用意しとけば良かったね。」「砂糖かミルクある?」「普通、お茶にはそんな物入れないんだよ」
 それはそれで飲めるのだが、やはり違和感を感じる。高級な物に舌が慣れていないせいだろうか。お茶では無い別の物が入っていそうな、怪しげな味だ。しかしそんなことを言うと甲斐に馬鹿にされそうで、鉄雄は強がり無理をして飲んだ。
 暫く他愛ない雑談をしていた。カップの中身が半分ほど無くなったところで、甲斐が突然切り出した。
 ・・・・ところでさ。
 甲斐の顔をちらりと見た。じっと、鉄雄を見つめている。その視線は潤んでいて、どことなく色っぽかった。
「・・・・なんか、体が熱くなってきた気がしない?」「そうかな」「うん」「・・・・そう言われてみれば」「でしょ?」
 その時はまだ、意味が分かっていなかった。
 甲斐に突然、接吻されるまでは。
 本当に、一瞬の出来事だった。カップを置いて一息ついた鉄雄の胸倉を掴み、甲斐は唇を鉄雄の唇に被せた。湿っぽくて柔らかな感触が伝わってくる。洋画のワンシーンのように、下唇を甘咬みされ、舌を吸われる。長かった。なのに、抵抗することができない。お互いの柔らかさを確かめあうように、鉄雄はされるがままに瞳を閉じていた。
 やっと唇を離した甲斐は、息を切らしていた。鉄雄はなぜか冷静だった。なのに、動悸が止まらない。頬が異常に熱く火照っている。
「・・・・なにすんの」「いま鉄雄に飲ませたお茶、変な味したでしょ」
 ・・・・・・・まさか。
 そのまさかとでも言いたげに、甲斐はにんまり笑って鉄雄を抱きしめた。パーカの紐をほどき、首筋に熱い舌を這わす。胸元を弄る手。しかしその手を、鉄雄は払いのけなかった。予想外のことで、頭はちゃんと驚いている。なのに甲斐の熱と自分の熱が溶け合って生まれた、なんとも言えない心地よさに抗えない。
「・・・・金田にわけてもらったオクスリ。予想以上に効くみたいだね」
 耳元で独り言のように呟いて、甲斐は再び鉄雄に口付けた。鉄雄の思考は停滞していた。甲斐を拒むことができない。それどころか、腕が、足が、勝手に甲斐を求める。ああ、そういう事か。もうすでに、体が自分の物では無くなっていた。

 気がつけば、ベッドに横たわり天井の染みを数えていた。傍らに寄り添う甲斐の細い体。心地よい気だるさに伸びをする。
 何も覚えていない。記憶が吹っ飛んだ、という方が早いかもしれない。それでも目を閉じると、リアルな残像が浮かんでくる。何度も鉄雄を求める甘い声、背中をなぞる手の感触。甲斐は耳元でずっと、鉄雄への愛を語っていたような気がする。それが呪文のように耳に残る。
「鉄雄」
 甲斐が耳元で囁く。
「・・・・実はさ、あのお茶、なんにも入ってなかったんだ」「!?」「鉄雄のことだからバレないかなぁと思って。計画通り」
 悪戯っぽく笑い、甲斐は体をすり寄せてくる。鉄雄はしてやられたわけだ。間抜けな自分にひどく腹がたったが、まあいいか、と溜息を吐いた。甲斐を抱いたのは、鉄雄自身の意志だったのかもしれない。
 友達であるはずの甲斐と関係を持ってしまった。不思議と罪悪感は無かった。なんとなくこうなることが前から分かっていたような気がするのは、何故だろうか。





 

慰安  山甲 

2007年04月13日(金) 23時45分
 ねえ 知ってゐる? お母さん
 
 遠ゐ水平線の裂け目
 すべての人は其処へ向かふの
 赤ゐ花弁を 浮かべませう
 
   あの子が 迷子にならないやうに



 夢を見た。恐ろしい夢だった。
 穏やかな海辺に、俺は座っていた。深い海は目の醒めるような緑色をしている。母さんが気に入っていた宝石より輝いていて、白い水沫をたてて打ち付ける波は、幼馴染のように親しげだった。
 白んだ空に太陽が燦燦と光り、心地よい風が吹く。気分が良くなった俺は、海に入りたくなった。
 足をつけた瞬間に来る鮮やかな冷たさや、進化に逆らう快感を思い出すだけで胸が弾んだ。澄んだ水面が、俺を呼んでいるようだ。
 ついに誘惑に負けて、裸足のつま先を波に沈めて、徐々に深みまで歩んでみた。
 膝まで水に浸かったところで、柔らかだった波は突然冷たく肌を刺し、そして醜く濁っていった。
 日が隠れ、漆黒の闇が包み、雲は形を変えて流されていく。雷鳴が轟き、地面が揺れる。
 水面が、赤く染まっていく。
 ついに巨大な波が激しくぶつかり、俺を飲み込んだ。一瞬にして視界が閉ざされ、体の自由を一切奪われる。肺に流れ込む水。胸が圧迫され、苦しみが頭を殴り、やがてそれすらも感じなくなる。
 肢体がバラバラに引き千切られ、奥へ奥へと流されるような感覚に襲われた。
 意識が遠のき、体が大きく波にねじられた。思い出が火花を散らし溶けていく。嫌だ。嫌だ。必死で拒絶した。しかし、大いなる力には抗えないのだ。
 終わったと思った。
 何も見えない。何も感じない。全てが虚であり、そして空間すらも存在しないのだ。白でもないし、黒でもない。重さもないし、かといって浮いているわけでもない。
 意識だけが漂って、そして、悲鳴を、あげた。

 目が覚めてまず、自分の体を抱きしめた。全身に汗をかき、心臓が破けそうなほど鼓動をうつ。息を押し殺そうとしたができなかった。
 頬は不覚にも涙で濡れていた。舐めると海と同じ味がして、吐き気を催した。

 昼過ぎまでずっとぼんやりしていた。自分の体が自分のものでなくなる気がして、堪らなく怖かった。夢の中の出来事とはいえ、あの時確かに訪れた「無」という必然が、俺の心を占拠しているようだった。
 空を見ても、何も感じない。呼吸することも忘れてしまいそうだ。喉が渇き、瞳は開いているのに閉じている、そんな感じ。全てのものが幻のようだ。
 不意にそれが虚しいという感情だと気づき、息を呑んだ。
 心臓さえ止まってしまいそうだった。

「甲斐ちゃァん」
 黴くさい寮の部屋。山形が俺の頭を小突いてからかう。俺はそれを、適当は相槌であしらっていた。
「なんか今日の甲斐、変だよなァ」
「別に、そんなことないって」
「本当かァ?」
 山形は訝しげに俺の顔を覗く。廊下からは相変らず、馬鹿馬鹿しい話し声や罵声が微かに聞こえてくる。
 突然山形は、俺を背後から抱きしめた。腕を回して、荒々しくシャツのボタンを外される。俺はその腕を掴んだ。
「なにすんの」
「することっつったら決まってんだろォ?」
「こんな真昼間から?」
 熱い吐息を耳元に吹きかけて、うなじを唇でなぞった。
「こんな、真昼間から」
 いつもなら必死で拒むはずなのに、囁かれると全身が痺れて、次第に体が火照っていった。冷たい肌に山形の熱を帯びた指が焼けるようだ。俺は軽く目を閉じて、思わず溜息を漏らした。
 抱かれたまま固いベッドに倒れこんだ。瞬間、あの悪夢が白昼夢のごとく蘇ったが、シーツの上でもがくうちに、思考を奪われていった。本能のまま、求め、施し、絡まるだけ。
 これはまったく予想外なことだが、俺の方がずっと山形を欲しがっていたようだ。
 わざとらしい声や音はたてずに、いつだって山形は乱暴に俺を抱く。だが俺の意思をまるで受け付けないそんな山形のやり方が、今はせめてもの救いだった。
 俺はただ体の内側で爆発するような快楽によがり、ひたすら山形の名前を呼んだが、言葉にすらなっていなかった。鈍い痛みはすぐ快い痺れへと変貌し、艶やかな残像が脳裏を支配する。馬鹿みたいに大きく体を仰け反らせ、浅く早い吐息には甘い嬌声が交じった。
 濡れた髪を弄り、頬を撫ぜ、全身にキスをする。踊るように足を絡ませ、首筋を甘く咬んでみた。山形はくすくす笑い、俺はベッドの上で何度も飛翔した。

 成り行きまかせで体を動かしていたのに、終わるとやはり二人共ぐったりとしていた。
 俺は裸のまま山形の胸の上でうつ伏せになり、山形は煙草をふかしていた。
 汗の匂いと煙が交わって、鼻がツンとした。それは俺に安堵の溜息をつかせ、いつまでも嗅いでいたいと思った。
 気だるい上体を起こし、山形の肩に手をつき、熱い肌をなぞる。顔を、首を、腕を、腹まで指を滑らせた。波打つ心臓の鼓動が伝わってくる。共鳴する。
「お前、山形だよなァ」
「ああ」
「山形の形してるもんなァ」
「どういう意味だよォ、それ」
「ただ、好きだってことだよ」
 消え入るような声で呟いたのに、しっかり聞こえていたらしい。山形は
「こいつは珍しいなァ」
 と笑って、俺の背中に乗せた指に力を込めた。俺は大人しく山形の頼もしい腕に収まって、深い眠りについた。
 もう悪夢に魘されることはないと思う。全てが幻想だったとしても、こいつのことだけは信じられる。この世の終わりだろうと、溶けていく現実だろうと、こいつさえ居れば笑い飛ばせるだろうと、夢うつつながら思った。



銀河の切れ端で光るemerald
其処が悲しみの拠り所
誰かが手招きしてゐます

 ゐゝえ 大丈夫、何処へも往かなゐ




END

不意に 

2007年04月08日(日) 15時32分


「俺、お前に夢中かも」


だからどうしてこう甲斐鉄が好きなのかって。

ぷりきゅあ 

2007年04月07日(土) 18時40分

明日は日曜日だ! ということで(なにがだ
裏の初が女装ってどんなだよ・・・・
右は甲斐・左は鉄雄のつもりなんです。つもりですけど。

 

2007年04月02日(月) 15時05分
ついに作ってしまった裏・・・・ 表ですら亀更新だというのにとんでもないですね。
「純情日和」のテーマが「友情! 純情! 青春!(本当かよ」みたいな感じなんで、裏も年齢制限かかるようなブツは置かないかと思われます。というより書けない!
表はあんまりラブラブとか絡みとかないので、せめて裏はイチャイチャさせたい・・・・!
表同様、AKIRAメインで活動したいと思います。宜しくお願いしますw
P R
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