ラッシュライフ

August 03 [Tue], 2010, 23:15
 もうここで何回も書いとるけど、伊坂幸太郎ってホントにすげーぜ

 今回読んだのは、『ラッシュライフ』っていう、結構長めの、いわゆる群像劇なんだけど、俺は群像劇っつのが大体好きじゃない。
映画で言えば『マグノリア』なんかも、全然面白いと思わんかった。

この本も、5人もの主要な登場人物がおって、場面がコロコロ変わってめんどくさいし、はっきり言って全然期待せずに読んだんだけど、結局ぶっ飛びまくっちまった

 キラキラ光る才能っていいよな
なんか、ハッピーになれるっつうか。

 俺は、音楽やっとったときも、もちろんめちゃくちゃ才能のあるヤツとたくさん出会ったりしたんだけど、そういうのって同業であっても不思議と全然イヤな気持ちにはならんもんでさ。
むしろ、そういうヤツらとの付き合いが自分に刺激を与えてくれるっつうか、知らない世界に連れてってくれるっていう感じがして、ワクワクするんだよな

 最近では法律の勉強やっとっても、「こいつは次元が違う」っつうヤツに何人か出会ったけど、やっぱり同じような気持ちになれるんだわ。

 ちょっと話が逸れたけど、伊坂幸太郎の小説を読むと、ただ面白いっつうだけじゃなくて、そういう喜びがあるんだよな。

 これまで

オーデュポンの祈り
アヒルと鴨のコインロッカー
チルドレン
グラスホッパー
死神の精度


 そして、『ラッシュライフ』と読んできたけど、全部スゴイ
順番なんか、全然つけられん。  
島キクジロウ、文句なく超オススメしちゃうぜ

 

ドラマ、映画、小説

May 20 [Thu], 2010, 23:18
 今期の月9、『月の恋人』が修習生の間でも結構評判だし、出演者もゴージャスなんで、とりあえずの設定を教えてもらって、第2回を観てみた。
毎週、その時間が楽しみになるお気に入りのドラマがあるのってハッピーなことだし、久しぶりにそういう感覚を味わいたいと思ったんだけど、残念ながら全然そういう感じじゃなかったなあ
遅ればせながらキムタクや北川景子が演じるところを初めて観たんだけど、あんなもん?
うーん、せめてもう1回は観てみるかな。

 ちなみに、日曜はいつものように市民図書館に行って北野武の『HANA-BIを観た。
たけしはもともと苦手で、映画についても人に薦められて『その男、凶暴につき』や『座頭市』を観たんだけど、全然ダメでさ
ただ、ついこの間、フランスのビッグな賞を取ったじゃん?
だで、改めて偏見なく代表作を観てみようと思ったんだけど、ホント稀に見るぐらい良さが分からんかった。
あれを評価する人がたくさんおるっていうのは不思議というしかないんだけど、まあ好き嫌いってそういうもんなのかな?

 ついでに最近読んだ本は、森絵都の『カラフル伊坂幸太郎の『オーデュボンの祈り
こっちは、両方とも最高だった

 中学生の援交が出てくる『カラフル』をBABYが「めちゃくちゃ面白いから絶対読んで!」って言っとったのはちょっと気になるけど、確かに中学生が読んでも、大人が読んでも、それぞれに楽しめる素晴らしい小説だった。

 伊坂の方はデビュー作なんだけど、やっぱ彼は最初から凄かったんだと、ぶっ飛んだぜ
言葉、文章、物語、小説とかって、こんな色んな可能性があるんだって、いつも驚かされるんだよな。

 たくさんの人を幸せにすることのできる才能って、マジで素晴らしいな

グラスホッパー

September 07 [Mon], 2009, 9:07
 伊坂幸太郎『グラスホッパーは、凄まじかった

 これまで読んだ『アヒルと鴨のコインロッカー』や『チルドレン』とは違い、バンバン人が死ぬ、かなりハードボイルドな作品なんだけど、相変わらず構成や表現に、細部に至るまで神経が行き届いとって、後半になると何度も前に戻って読み返しながら、「あー、もうすぐ終わっちゃう〜」って感じで、1行ずつかみ締めながら最後を迎えた。

 これら3作品は、すべて構成が普通じゃなくて、この『グラスホッパー』は、3人の登場人物が順番に主観者になって話が展開していくというスタイルで、初めはバラバラだった3人が次第に交錯していくんだけど、これがめちゃくちゃ効果的に物語を立体的にしとって、ぶっ飛ばされたぜ

 俺は、これまでほとんど古い純文学しか読まず、新しい、しかもミステリー系なんかまったく縁がなかったんだけど、やっぱ食わず嫌いはいかんっつうことだね。

小説&ドラマ

July 03 [Fri], 2009, 12:03
 恥ずかしながら、今頃になって『新宿鮫』とその2作目の『毒猿』を読んだ。

 こういう流行ものっぽいのって、読んだことなかったんだけど、作者が俺の高校の先輩に当たるってことで、前からちょっと興味があったのと、たまには軽い物語もいいかなと思って、古本屋で買ったんだよ。

 まあ、俺はもともとミステリーなんてジャンルの本はほとんど読んだことがないし、評価のしようもないんだけど、やっぱ売れる本っていうのはよくできとるな
それに、何かハマった小説とか、ドラマとかがある時期って、独特の幸福感があるじゃん?
普段生活しとっても、早くまたあの世界に浸りたい、みたいな。
久しぶりにその感覚がバキバキに蘇って、それだけでも気持ちが潤う気がしたぜ。

 とはいっても、このまま3作目以降を続けて読むのも気が引けるんで、とりあえず次は、今流行もんの太宰や安吾を何冊かはさむかな。

 ドラマといえば、『春のワルツ』は、9話まで観たんだけど、どうにもハマれんかった。
やっぱ、主役のピアニストが好きになれんのは致命的だぜ。
そんなわけで、韓流は中断して、『24』のシーズンWを観始めたんだけど、こっちは文句なく盛り上がる。
ただ、キムはいつになったら出てくるんだ?

野中弘務・差別と権力

February 17 [Tue], 2009, 16:46
 野中は、もう5年以上前に政界を引退しとるんで、多くの人がその存在さえ覚えとらんかもしれんが、俺的には、かなり気になる存在だった。

 部落出身者で、57歳での国政デビューであるにもかかわらず、総理大臣一歩手前まで上り詰めたっていう超異色の経歴もあるけど、その言動自体が最悪から最高まで、あり得んような幅があって、一体こいつはなんなんだ、とずっと感じとったんだよな。

 基本的には、自民党的政治を体現しとって、まさに政治の政治らしいイヤな部分を最も感じさせる存在だった。
ただ、なぜか、平和や人権、環境なんかの問題に関する発言なんかについては、他の政治家とは比べもんにならんような本気さが伝わってきて、妙な感じなんだよ。
例えば、小泉が首相になって初めて靖国参拝をしたとき、当時のニュースステーションに出演して、それがいかに愚かな行動かを長時間に渡って切々と訴える姿には、グッと来るもんがあったんだぜ。

 そして、その辺の疑問に見事に答えてくれたのが、この本だってわけだ。
魚住昭っていう人の本を読んだのは初めてだけど、難しい取材をキッチリして、野中弘務という人物を題材にしつつも、今の政治の闇の部分を、最後まで冷静にしっかりと描いとって、感動した。
野中に興味がなくても、政治の世界に少しでも興味がある人には、是非オススメしたいぜ。

 そして、あらためて思うのは、どんなに素晴らしい理念や理想があったとしても、政治的な駆け引きや権謀術数によって立場を築いた人は、結局それを実現できんままに終わるんだろうってことだ。
とはいえ、83歳の野中にも、今こそ本当に自分がやりたかったことへ向けて、一歩でも前に進めるよう、最後のエネルギーを振り絞ってもらいたいもんだぜ。
そして、そのまま前のめりに力尽きるんであれば、俺は間違いなく、その人生をリスペクトするだろう

官僚国家の崩壊

February 14 [Sat], 2009, 15:17
 9月以降、受験生に戻ってめっきり読書の時間がなくなった中、最近、政治関係の本を2冊読んだ。
 
 『官僚国家の崩壊』(中川秀直)と『野中弘務・差別と権力』(魚住昭)で、前者が政治家自身によるもの、後者がいわゆるノンフィクション・ライターによる政治家本だ。

 『官僚国家の崩壊』は、わが師・田中秀征のオススメでもあったんで期待したんだけど、どうも全編自己アピールが強過ぎて、気持ちよく読めんかった。
つうか、これまで読んだ政治家による本の中で、秀征さん以外のって、みんなそうなんだけど、著書を通して自分の政策や思想を伝えようとするものと、自分自身を伝えようとするもののうち、前者を装った後者っていうタチの悪いのががほとんどで、そういうのってやっぱり胡散臭く感じちゃうんだよな。

 まあ、強いていえば、小泉純一郎の『郵政省解体論』は、まだ誰も郵政民営化なんて思いもよらんかった頃に書かれたもので、相当に説得力があって面白かったけど。
とにかく、中川が言いたいことはほとんど正論で、それもかなり本気だっていうのは伝わってくるんで、秀征さんはその辺を評価したんだろう。
本の方はともかく、この混沌とした政治状況の中で、町村派での立場がやばくなった今こそ、真価が問われる刹那に差し掛かっとると思うんで、今後の行動には期待したいもんだぜ。

 そして、『差別と権力』、これは面白かった。
が、今日は長くなったんで、続きはまた近いうちに。

 ところで、昨日のスタ論、民事系2回めの第2問、時間を間違えて、4時間のところを死にそうになりながら3時間半で書き上げて、ちっとも終了の合図がないもんで、間違いに気付き、それからまた、最後の数行を消して、1枚半ぐらいじっくり書くという失敗をやらかしちまっただ。
まあ、いい経験にはなったものの、3時間半経過の前15分、マジで死ぬかと思った。。。

本と映画

May 14 [Sun], 2006, 23:59
 ローに入ってからの生活は充実しとるけど、一番の悩みは本を読む時間と映画を観る時間がないことだ。

 はっきり言って音楽を聴く時間は特に必要はないんだけど、本と映画は絶対に必要で、それがない生活なんて人間として無意味だと思っとる。
 それで、今年からは毎日通学で通る下高井戸シネマに月に1回は行くことに決めたぜ! といっても、4月は行けんかったけど、今月こそは行くぞ

 本は4月になんとか1冊読んだ。司馬遼太郎の『愛蘭土紀行』の上巻なんだけど、ずっと前から読みたかった本なんだよな。世界史、特にヨーロッパ史全体との位置付けを常に意識しながらのアイルランド旅行記で超面白い 民族や歴史をこういう視点で見たら世界観が変わるだろうな、と司馬の知性の奥行きにつくづく感心させられるぜ。

 法律以外の本を読む時間なんて1日15分取れればいい方だけど、それでもあるとないとでは大違いで、生きる意味が全然違ってくるんで、少なくともこの1年は頑張るぞ

 ライブは2年生の夏と次の春まで、空手、読書、映画も2年生の終わりまで、ボクシングは3年前期まで継続して、3年夏以降、新司までは勉強(と飲み)のみ、っていうのが俺の合格までのスケジュールだぜ

環境リスク論

March 04 [Sat], 2006, 0:00
 小学校6年のときに有吉佐和子の『複合汚染』を読んだのと、フォークの神様・岡林信康の部落問題をテーマにした『手紙』という曲を聴いたのが、俺の人生の転機になった。そのときから、環境問題と人権問題が俺の人生の不変のテーマとなったわけだ。

 そういうわけなんで、これまで環境関係の本は山ほど読んできたんだけど、理系の立場からのものは読んだことがなくて、今回初めて挑戦したのが『環境リスク論』(中西準子)だ。
 リスク論というのは、簡単に言うと、危険性の有無すなわちAll or Nothingということではなく、最も避けるべき結果、例えば「人の死」とか「発ガン」とかをエンドポイントと呼び、そのエンドポイントに至る可能性を数値で表し、それを利用して政策選択をするという理論だ。例えば、ある工業地域における水銀汚染を改善するために必要な投資額と、それによって減少する、水銀を原因とする視覚障害の数(水俣病の症状)を計算することによって、一人の視覚障害を減らすのにいくらかかったかを割り出し、その政策が妥当かを検討する、というような恐ろしくドライな方法論なんだぜ。市民運動的な感情的な論理を一切排除する、ある意味寂しくて非情な考え方だけど、めちゃくちゃ現実的で説得力がある。こういう思考方法を一つの引き出しとして持っておくことは、俺には絶対有意義だろう。素晴らしい本にめぐり合えたぜ。
プロフィール
  • ニックネーム:Kick
  • 性別:男性
  • 誕生日:1962年11月11日
  • 現住所:東京都
  • 趣味:
    ・音楽
    ・お酒
    ・スポーツ
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パンクバンドのボーカリストとしての活動に一区切りつけ、法廷をステージにしてロックする弁護士、Rock'n'Lawyerになるため、修習生としての日々をさらしていく、そう、これはロック弁護士への道!
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