むかし ジュールという こねこがいました
ジュールは せかいをまるごと だきしめたいと おもっていました
こんな文章で始まる本を
今日、大好きなひとがくれた。
昼間に電話した時は、
ホワイトデーなんて知らんぷりって感じで
「今日は数学の日なんだよ」とか言ってたのに
夕方になって、宅配便で届いた。
かわいいメッセージカードも一緒に。
期待もしてなかったから
メッセージを読むまで、ホワイトデーのお返しだとも
気付かなくて、その分
一層うれしかった。
なんてステキな人なの!ジュールは、まるであなたみたいなこねこ。
わたしもそうありたい。
あいにいきたい。
友達。恋人。
そんなの後で考えればいいから。
ハグしたい!
わたしも大スキです。
ジュールは せかいをまるごと だきしめたいと おもっていました
こんな文章で始まる本を
今日、大好きなひとがくれた。
昼間に電話した時は、
ホワイトデーなんて知らんぷりって感じで
「今日は数学の日なんだよ」とか言ってたのに
夕方になって、宅配便で届いた。
かわいいメッセージカードも一緒に。
期待もしてなかったから
メッセージを読むまで、ホワイトデーのお返しだとも
気付かなくて、その分
一層うれしかった。
なんてステキな人なの!ジュールは、まるであなたみたいなこねこ。
わたしもそうありたい。
あいにいきたい。
友達。恋人。
そんなの後で考えればいいから。
ハグしたい!
わたしも大スキです。
はっ、とした。
とてもよく似ていたから。
顔のつくりそのもの、目とか髪型とか。
それと、ほくろの位置が同じだった。
今まで会った人の中で一番、似ていた。
もちろんそっくりなわけじゃないし
背も高い。声も違う。
だけどわたしは
何度もその人の姿を盗み見た。
最近、もう わからない。
確かに いた のに いない。
それって どういうこと。
いた のか どうか もう わからくなる。
Kの遺したものはたくさんあって、
写真の中で笑っているし、画面の中では動いてるの。
手紙ももらった物も、電話番号もアドレスも。
みんなの記憶の中にもいて、色んなところでそれを見る。
だけど話してる声は、ひとつも残ってない。
わたしの名前を呼ぶことも、もう二度と、会うことも ない。
話すことも、遠くからその姿を見ることさえも ない。
これまでの四年半、そうだったように、これからも ずっと。
永遠に。
Kの存在が、わたしがKの人生に関わっていたことも
幻想、妄想に思えてくる。
今日見掛けた人は、Kにとても似ていて
堪らない気持ちになって、最後まで目で追ったけど
わたしは出来るだけ一生懸命、Kを思い出した。
思い描いた。少しでもリアルに思い出せるように。
そうすると、Kが素敵な人だったって気付いた。
Kはもっとずっとニコニコしてる。
煙草も吸わないし、肉も食べない。
ダウンコートなんて着ないし、もっと素敵な車を選ぶわ。
あぁ、最も口に出したくないことをもう書いてしまおう。
わたし、なんでKを捨てたんだろう。
あんないい男、どこにもいないわ。
とてもよく似ていたから。
顔のつくりそのもの、目とか髪型とか。
それと、ほくろの位置が同じだった。
今まで会った人の中で一番、似ていた。
もちろんそっくりなわけじゃないし
背も高い。声も違う。
だけどわたしは
何度もその人の姿を盗み見た。
最近、もう わからない。
確かに いた のに いない。
それって どういうこと。
いた のか どうか もう わからくなる。
Kの遺したものはたくさんあって、
写真の中で笑っているし、画面の中では動いてるの。
手紙ももらった物も、電話番号もアドレスも。
みんなの記憶の中にもいて、色んなところでそれを見る。
だけど話してる声は、ひとつも残ってない。
わたしの名前を呼ぶことも、もう二度と、会うことも ない。
話すことも、遠くからその姿を見ることさえも ない。
これまでの四年半、そうだったように、これからも ずっと。
永遠に。
Kの存在が、わたしがKの人生に関わっていたことも
幻想、妄想に思えてくる。
今日見掛けた人は、Kにとても似ていて
堪らない気持ちになって、最後まで目で追ったけど
わたしは出来るだけ一生懸命、Kを思い出した。
思い描いた。少しでもリアルに思い出せるように。
そうすると、Kが素敵な人だったって気付いた。
Kはもっとずっとニコニコしてる。
煙草も吸わないし、肉も食べない。
ダウンコートなんて着ないし、もっと素敵な車を選ぶわ。
あぁ、最も口に出したくないことをもう書いてしまおう。
わたし、なんでKを捨てたんだろう。
あんないい男、どこにもいないわ。
- URL |
わたしが 向けた 刃
あの時 ズタズタに傷付けた
Kは 薄々気付いていたでしょう
わたしがナイフを隠し持っていたことに
それでもKは信じ難い思いのまま 傷だらけ
手が震えて 血が止まらない
耐え難い 怒りと悲しみ
わたしが 向けた 刃
今 わたしに 返ってくる
今日もまた一本返ってきた。
本当に 最低な女だ。 わたし。
友達とか恋人とかいるの、 奇跡だな。
あんな嘘吐いて
人を貶めて
笑って 楽しく過ごしてた。
今日まで。
何にも出来ないくせに。
何にも解かってないくせに。
ただのバカ女のくせに。
面の皮、厚いにも程がある。
みんなそう思ってるよね。
10年もそのことに気付かないなんて
どんな神経してんの?
どうやっても償えない。
あの時 ズタズタに傷付けた
Kは 薄々気付いていたでしょう
わたしがナイフを隠し持っていたことに
それでもKは信じ難い思いのまま 傷だらけ
手が震えて 血が止まらない
耐え難い 怒りと悲しみ
わたしが 向けた 刃
今 わたしに 返ってくる
今日もまた一本返ってきた。
本当に 最低な女だ。 わたし。
友達とか恋人とかいるの、 奇跡だな。
あんな嘘吐いて
人を貶めて
笑って 楽しく過ごしてた。
今日まで。
何にも出来ないくせに。
何にも解かってないくせに。
ただのバカ女のくせに。
面の皮、厚いにも程がある。
みんなそう思ってるよね。
10年もそのことに気付かないなんて
どんな神経してんの?
どうやっても償えない。
- URL |
あぁ、 何も手につかない。
何度も何度も携帯を開いては、閉じて。
胸が高鳴って、苦しくなる。
いい歳してバカみたい。
と思いながら、昨日から何回こうやってるんだろう。
彼の恋人になって約4年。
Kがいなくなって約4年。
もう恋なんてしないと思ってた。
誰にも心揺れなかった。
あいつは突然目の前に現れて
すごい引力でわたしを惹きつけた。
連絡先なんて交換するんじゃなかった。
「トモダチ」なんて言いながら
これじゃ完全に恋の病。
話すことなんて特にないのに
声が聴きたくて、何度も何度も躊躇って
嫌われるのが怖くて電話もできないなんて。
あなたはどんな人なの?
全部、全部知りたい。
どんなイヤなやつでもいいから。
何度も何度も携帯を開いては、閉じて。
胸が高鳴って、苦しくなる。
いい歳してバカみたい。
と思いながら、昨日から何回こうやってるんだろう。
彼の恋人になって約4年。
Kがいなくなって約4年。
もう恋なんてしないと思ってた。
誰にも心揺れなかった。
あいつは突然目の前に現れて
すごい引力でわたしを惹きつけた。
連絡先なんて交換するんじゃなかった。
「トモダチ」なんて言いながら
これじゃ完全に恋の病。
話すことなんて特にないのに
声が聴きたくて、何度も何度も躊躇って
嫌われるのが怖くて電話もできないなんて。
あなたはどんな人なの?
全部、全部知りたい。
どんなイヤなやつでもいいから。
- URL |
恋をしていたんだなぁ。わたし。
Kに。
出会った頃のKの写真を偶然に見つけた。
その写真は、わたしと付き合う前に付き合っていた女の子、
つまり前の彼女と写っている写真。
昔、この写真をKに見せられた時、わたしは激怒した。
わたしに出逢う前のことでも、Kが他の女の子を好きだったなんて、
嫌で嫌で、堪らなかった。
ろくに見もせず投げ捨てた。
何て言って怒ったのか、忘れてしまったけど
しばらく拗ねて、口をきかなかった。
怒ったって仕方ないのは解かってたけど。
どうも我儘な性格で。
その懐かしい写真を見ても、今は嫉妬しない。もちろん。
会ったこともない、彼女の名前は今でも覚えているけど。
わたしは今夜、その写真を見て胸が高鳴った。
恰好良かったから。
Kはパーフェクトに恰好良かった。
いつだったか、Kが亡くなった後
その写真について友達が話してきたことがあった。
そしてわたしは昔、そのことでKに怒った話をした。
おもしろおかしく。
すると彼女は 意地悪くからかわれたんでしょう?とおかしそうに言った。
答えは、NO。
彼は一生懸命謝ってた。焦って
「これは昔のことでしょ?」
「俺は撮りたくなかったんだけど・・・」
「そんなつもりじゃなくて・・・」
とか何とか。
懐かしい記憶。
Kは
パーフェクトだと思われていた。
確かに、そう思われるほど輝いていた。
でも神様じゃない。
我儘な恋人に不条理に責められて
焦って一生懸命、弁明する、普通の男だった。
わたしはあの頃、Kに恋をしていたんだ。
こんな風に胸を高鳴らせて、Kを見てた。
そして、わたしがKを見つけるより先に、Kはわたしを見ていた。
Kはみんなが思うようなパーフェクトな男じゃなかった。
でも優しくて、かわいくて、クレイジーで
誰よりもわたしを愛してくれる恋人だった。
そのことをあの頃のわたしが、ちゃんと気付いていたなら
世界のシナリオは変わっていた。
恋は、恋のまま。
二度と戻らないつもりだったのに
最後の最後で、愛に気付かせた。
悔しいけれど、やっぱりKはパーフェクトだ。
Kに。
出会った頃のKの写真を偶然に見つけた。
その写真は、わたしと付き合う前に付き合っていた女の子、
つまり前の彼女と写っている写真。
昔、この写真をKに見せられた時、わたしは激怒した。
わたしに出逢う前のことでも、Kが他の女の子を好きだったなんて、
嫌で嫌で、堪らなかった。
ろくに見もせず投げ捨てた。
何て言って怒ったのか、忘れてしまったけど
しばらく拗ねて、口をきかなかった。
怒ったって仕方ないのは解かってたけど。
どうも我儘な性格で。
その懐かしい写真を見ても、今は嫉妬しない。もちろん。
会ったこともない、彼女の名前は今でも覚えているけど。
わたしは今夜、その写真を見て胸が高鳴った。
恰好良かったから。
Kはパーフェクトに恰好良かった。
いつだったか、Kが亡くなった後
その写真について友達が話してきたことがあった。
そしてわたしは昔、そのことでKに怒った話をした。
おもしろおかしく。
すると彼女は 意地悪くからかわれたんでしょう?とおかしそうに言った。
答えは、NO。
彼は一生懸命謝ってた。焦って
「これは昔のことでしょ?」
「俺は撮りたくなかったんだけど・・・」
「そんなつもりじゃなくて・・・」
とか何とか。
懐かしい記憶。
Kは
パーフェクトだと思われていた。
確かに、そう思われるほど輝いていた。
でも神様じゃない。
我儘な恋人に不条理に責められて
焦って一生懸命、弁明する、普通の男だった。
わたしはあの頃、Kに恋をしていたんだ。
こんな風に胸を高鳴らせて、Kを見てた。
そして、わたしがKを見つけるより先に、Kはわたしを見ていた。
Kはみんなが思うようなパーフェクトな男じゃなかった。
でも優しくて、かわいくて、クレイジーで
誰よりもわたしを愛してくれる恋人だった。
そのことをあの頃のわたしが、ちゃんと気付いていたなら
世界のシナリオは変わっていた。
恋は、恋のまま。
二度と戻らないつもりだったのに
最後の最後で、愛に気付かせた。
悔しいけれど、やっぱりKはパーフェクトだ。
- URL |
さっき、偶然にMr.chirdlenの「CANDY」という歌を聞いた。
それは今の、Kを失ったわたしの気持ちとリンクするものがあった。
それと同時に、昔、わたしを失った時、Kもこんな気持ちだったんだろうか
と思った。
自惚れと思われるだろうけど、Kは本当にわたしのことが好きだった。
わたしはKを裏切って、捨てた。
あの時、どれだけ傷ついて、悲しんで、悔しくて、恨んだだろう。
どれだけ・・・・。
それなのに、3年後、偶然会った時 Kは変わらない笑顔で話し掛けてくれた。
「やっぱり可愛いねぇ」って、うれしそうに。
心底ホッとしたの、覚えてる。
いつも、いつも、そうだった。
わたしがひどいことしても、メール返さないままで何か月も放置しても
次に会った時は、いつも同じ笑顔で、同じことを言ってくれた。
七年間。
だからこれからも、ずっとそうだと思ってた。
Kはわたしのこと好きなのは当たり前だ、と思ってた。
ずっとずっと、そこで笑ってると思ってた。
疑いもしなかった。
Kは、いなくなるのと引き換えに わたしにCANDYを食べさせた。
だからこんなに苦しいんだ。
それは今の、Kを失ったわたしの気持ちとリンクするものがあった。
それと同時に、昔、わたしを失った時、Kもこんな気持ちだったんだろうか
と思った。
自惚れと思われるだろうけど、Kは本当にわたしのことが好きだった。
わたしはKを裏切って、捨てた。
あの時、どれだけ傷ついて、悲しんで、悔しくて、恨んだだろう。
どれだけ・・・・。
それなのに、3年後、偶然会った時 Kは変わらない笑顔で話し掛けてくれた。
「やっぱり可愛いねぇ」って、うれしそうに。
心底ホッとしたの、覚えてる。
いつも、いつも、そうだった。
わたしがひどいことしても、メール返さないままで何か月も放置しても
次に会った時は、いつも同じ笑顔で、同じことを言ってくれた。
七年間。
だからこれからも、ずっとそうだと思ってた。
Kはわたしのこと好きなのは当たり前だ、と思ってた。
ずっとずっと、そこで笑ってると思ってた。
疑いもしなかった。
Kは、いなくなるのと引き換えに わたしにCANDYを食べさせた。
だからこんなに苦しいんだ。
- URL |
君がくれたもの。
君がいた頃にくれたもの。
君がいなくなってからくれたもの。
たくさんある。
全部、いなくなってから気付いた。
君を失ってから気付いた。
優しさ。強さ。人を愛するということ。愛される喜び。出逢いの奇跡。誰かを思い遣ること。赦すこと。信じること。情熱。孤独。探究心。視野を広くもつこと。貫くこと。柔軟性。美意識をもつこと。知ること。考えること。こだわること。行動すること。痛み。悲しみ。自然を愛すること。楽しむこと。繋がること。慈しむこと。過去は戻らないこと。今、この瞬間を生きること。命の大切さ。君がどんなにすごい人だったか、ということ。
考えだしたらきりがない、たくさんのこと。
Kがいなくなってから、たくさんの人との出逢いがあった。
その中でも少なからず、大切にしたい、していこう、と思える出逢いがあった。
それもKがいなくなったからこそ、生まれた出逢い。
Kがいなくなってから、わたしが自分と向き合って、選んで、歩き始めた道。
決して歩き易い道ではない、厳しい道。
その道の途中で出逢った人達。感情。希望。夢。
ありがとう。K。
出逢えてよかった。
もう、何もかも投げ出してひっそりと生きていきたいと思う日もある。
でも、もう後には退けない、と思う。
Kがくれたたくさんのものは素晴らしすぎて、手放すのは、あまりにも悲しいし。
だけどね、昨日、思いもよらない瞬間に
突然湧き上がった、考え。
Kがわたしにくれたたくさんのもの。 と、Kの命。
自分の考えたことに一瞬、眩暈のような揺らぎを感じた。
わたしは今、葛藤しながらも人生を戦い、楽しんでいるふりをしているけど
Kの命よりも大切なものなんて、ない。
うまく書けないや。
Kが死んでからわたしが得たもの、これからの人生で得るものは、大袈裟に言えば全て
「Kの死」がなかったら存在し得ない。
それらがどんなに素晴らしく、美しく、心を動かしたとしても
Kの命よりも価値があるとは思えない。
Kが生きていたほうがずっと、ずっと良かった。
そんなことが、よぎった、
わたし、本当にヤバイよね。
君がいた頃にくれたもの。
君がいなくなってからくれたもの。
たくさんある。
全部、いなくなってから気付いた。
君を失ってから気付いた。
優しさ。強さ。人を愛するということ。愛される喜び。出逢いの奇跡。誰かを思い遣ること。赦すこと。信じること。情熱。孤独。探究心。視野を広くもつこと。貫くこと。柔軟性。美意識をもつこと。知ること。考えること。こだわること。行動すること。痛み。悲しみ。自然を愛すること。楽しむこと。繋がること。慈しむこと。過去は戻らないこと。今、この瞬間を生きること。命の大切さ。君がどんなにすごい人だったか、ということ。
考えだしたらきりがない、たくさんのこと。
Kがいなくなってから、たくさんの人との出逢いがあった。
その中でも少なからず、大切にしたい、していこう、と思える出逢いがあった。
それもKがいなくなったからこそ、生まれた出逢い。
Kがいなくなってから、わたしが自分と向き合って、選んで、歩き始めた道。
決して歩き易い道ではない、厳しい道。
その道の途中で出逢った人達。感情。希望。夢。
ありがとう。K。
出逢えてよかった。
もう、何もかも投げ出してひっそりと生きていきたいと思う日もある。
でも、もう後には退けない、と思う。
Kがくれたたくさんのものは素晴らしすぎて、手放すのは、あまりにも悲しいし。
だけどね、昨日、思いもよらない瞬間に
突然湧き上がった、考え。
Kがわたしにくれたたくさんのもの。 と、Kの命。
自分の考えたことに一瞬、眩暈のような揺らぎを感じた。
わたしは今、葛藤しながらも人生を戦い、楽しんでいるふりをしているけど
Kの命よりも大切なものなんて、ない。
うまく書けないや。
Kが死んでからわたしが得たもの、これからの人生で得るものは、大袈裟に言えば全て
「Kの死」がなかったら存在し得ない。
それらがどんなに素晴らしく、美しく、心を動かしたとしても
Kの命よりも価値があるとは思えない。
Kが生きていたほうがずっと、ずっと良かった。
そんなことが、よぎった、
わたし、本当にヤバイよね。
- URL |
わたしの失ったものが、
いや、わたしの捨てたものが
どんなに貴重であったか。
誰かにとって。
わたしは、これからもそれについて、
幾度も思い知らされ続けるんだろう。
ここに居る限り。
随分、わかったつもりでいたけれど
全然わかっていなかった。
My Dream と言ったんだ。あの人は。
Kに会うことが夢だった、って。
でも、彼はもういなかった、って。
でも君に会えて、うれしい、って。
じんわりと涙が込み上げてきた。
せつなくて、くやしくて、うれしくて、くるしかった。
何度考えても、すぐ忘れてしまう。
本当に二度と会えないこと。
何一つ、戻せないこと。
Kを救える場所にいた。
手を掴める場所にいたのに、わたし。
しかも彼は、そのチャンスを何度もくれたのに。
もっと強引に引っ張ればよかった。
ううん。
ちゃんと手を握ればよかった。
後から言うのは、誰でもできることだね。
あの人は言った。
君の音は 彼を 思い出させる、って。
お世辞はよしてよ。
わたしがKになれるわけない。
なんて皮肉な人生なんだろう。
いや、わたしの捨てたものが
どんなに貴重であったか。
誰かにとって。
わたしは、これからもそれについて、
幾度も思い知らされ続けるんだろう。
ここに居る限り。
随分、わかったつもりでいたけれど
全然わかっていなかった。
My Dream と言ったんだ。あの人は。
Kに会うことが夢だった、って。
でも、彼はもういなかった、って。
でも君に会えて、うれしい、って。
じんわりと涙が込み上げてきた。
せつなくて、くやしくて、うれしくて、くるしかった。
何度考えても、すぐ忘れてしまう。
本当に二度と会えないこと。
何一つ、戻せないこと。
Kを救える場所にいた。
手を掴める場所にいたのに、わたし。
しかも彼は、そのチャンスを何度もくれたのに。
もっと強引に引っ張ればよかった。
ううん。
ちゃんと手を握ればよかった。
後から言うのは、誰でもできることだね。
あの人は言った。
君の音は 彼を 思い出させる、って。
お世辞はよしてよ。
わたしがKになれるわけない。
なんて皮肉な人生なんだろう。
友達の車の助手席で、夜のドライブ。
急に、今まで感じたことのないくらい、Kを感じた。
初めて二人で会った夜。
初めてKがわたしを迎えにきてくれて、
初めてKの車の助手席に乗って、
初めて高速道路を走った夜。
わたしは緊張して、Kの視線を感じても顔を向けられなかった。
Kがうれしそうに、本当にうれしそうに
「ほんっとにかわいいねっ!」と言った。
チラッとKを見たら、満面の笑顔。
うれしくって、恥ずかしくって、逃げ出したいぐらい胸がはちきれそうだった。
その時のことを驚くほどリアルに思い出した。
思わず微笑んでいた。
もうずぅっと前のことなのに、わたしはまだ余韻の中にいた。
帰りの車の中、今度はわたしが運転手。
友達は隣で眠っている。
こんな時、いつもKのことを考えている。
良くないことなのかもしれない、と思うけれど。
Kはもういないのだ、ということにちゃんと向き合おうと考える。
叫び出したくなる。
そうだ。
最期のお別れだと思って、Kの家に行った時のことを考えていたんだ。
わたしはずっと黙っていた。挨拶もそこそこに、泣きもせずに。
堪えていたわけじゃなく、なんだか実感がわかない感じだったと思う。
きちんとお線香をあげて、手を合わした。何の感情もなく。
「顔、見てあげて」と言われたら、動けなかった。
友達が隣にきて促すように支えてくれた。
その瞬間、自分でも予想しなかったぐらい涙が出てきた。
嫌だ、見れない、と泣いた。泣きじゃくった。
今思えば人前であんなに泣くなんて、考えられない。わたしには。
友達も泣きながら励ましてくれて、もう今日で最期なんだし後悔すると思って
自分を奮い立たせてKの傍に行った。
顔を見た瞬間、嘘のように涙がとまった。
Kではなかった。
間違いなくKなんだけれど、もうKではなかった。
魂が離れた肉体。Kの魂の器。
血の気のない、動かない、わたしの知らない人。
そう感じてしまった。
その横たわる肉体に、何の情もわかなかった。
あぁ、今初めて、あの時感じたことをカタチにした。
誰にも言わなかった、言えなかったし、言いたくなかった。
なんてひどい女なんだとずっと思ってた。
でもこれが本当のことです。
叫びたい。
誰もいない海でも、どこでもいい。
泣き叫びたい。
狂ったように少しも躊躇せずに泣き叫びたい。
気が済むまで。或いは気が違うまで。
そうすれば楽になるのかどうか。
そんまことはどうだっていい。
わたしは、わたしの悲しみや怒りをもう、解放したい。
急に、今まで感じたことのないくらい、Kを感じた。
初めて二人で会った夜。
初めてKがわたしを迎えにきてくれて、
初めてKの車の助手席に乗って、
初めて高速道路を走った夜。
わたしは緊張して、Kの視線を感じても顔を向けられなかった。
Kがうれしそうに、本当にうれしそうに
「ほんっとにかわいいねっ!」と言った。
チラッとKを見たら、満面の笑顔。
うれしくって、恥ずかしくって、逃げ出したいぐらい胸がはちきれそうだった。
その時のことを驚くほどリアルに思い出した。
思わず微笑んでいた。
もうずぅっと前のことなのに、わたしはまだ余韻の中にいた。
帰りの車の中、今度はわたしが運転手。
友達は隣で眠っている。
こんな時、いつもKのことを考えている。
良くないことなのかもしれない、と思うけれど。
Kはもういないのだ、ということにちゃんと向き合おうと考える。
叫び出したくなる。
そうだ。
最期のお別れだと思って、Kの家に行った時のことを考えていたんだ。
わたしはずっと黙っていた。挨拶もそこそこに、泣きもせずに。
堪えていたわけじゃなく、なんだか実感がわかない感じだったと思う。
きちんとお線香をあげて、手を合わした。何の感情もなく。
「顔、見てあげて」と言われたら、動けなかった。
友達が隣にきて促すように支えてくれた。
その瞬間、自分でも予想しなかったぐらい涙が出てきた。
嫌だ、見れない、と泣いた。泣きじゃくった。
今思えば人前であんなに泣くなんて、考えられない。わたしには。
友達も泣きながら励ましてくれて、もう今日で最期なんだし後悔すると思って
自分を奮い立たせてKの傍に行った。
顔を見た瞬間、嘘のように涙がとまった。
Kではなかった。
間違いなくKなんだけれど、もうKではなかった。
魂が離れた肉体。Kの魂の器。
血の気のない、動かない、わたしの知らない人。
そう感じてしまった。
その横たわる肉体に、何の情もわかなかった。
あぁ、今初めて、あの時感じたことをカタチにした。
誰にも言わなかった、言えなかったし、言いたくなかった。
なんてひどい女なんだとずっと思ってた。
でもこれが本当のことです。
叫びたい。
誰もいない海でも、どこでもいい。
泣き叫びたい。
狂ったように少しも躊躇せずに泣き叫びたい。
気が済むまで。或いは気が違うまで。
そうすれば楽になるのかどうか。
そんまことはどうだっていい。
わたしは、わたしの悲しみや怒りをもう、解放したい。
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