<15歳未満脳死移植>課題残る情報公開 「子ども優先」初

February 16 [Thu], 2012, 12:48
<15歳未満脳死移植>課題残る情報公開 「子ども優先」初
国内初の15歳未満からの脳死臓器提供で日本臓器移植ネットワークは12日、心臓移植について、子どもへの移植を増やすために設けられた、18歳未満からの提供先は18歳未満を優先する国の基準が適用されたと明らかにした。改正臓器移植法の全面施行から9カ月。移植医療での歴史的な一歩を歓迎する声が上がる一方、特に透明性が求められる小児脳死臓器提供での情報公開のあり方に課題も浮かんだ。 15歳未満からの脳死臓器提供は、昨年7月に全面施行された改正臓器移植法で可能になった。移植ネットによると、提供者は、関東甲信越地方の病院に交通事故による重い頭部外傷で入院していた10代前半の男子。両親は「息子は将来、世の役に立つ仕事をしたいと言っていた。(提供は)彼の願いに沿うことだと考えた」と話しているという。 心臓は大阪大病院で10代男性▽肺は東北大病院で50代女性▽肝臓は北海道大病院で20代男性▽膵臓(すいぞう)と腎臓の一つは藤田保健衛生大病院(愛知県)で30代女性に移植される予定。もう一つの腎臓の移植を受ける患者は選定中。小腸は医学的理由で断念された。摘出手術は13日午前4時ごろ開始、同7時ごろに終了予定だという。 臓器移植を受けた人の全国組織「NPO日本移植者協議会」(大阪市)の大久保通方理事長は12日、東京都内で記者会見した。「新しい扉が開かれ、提供者や家族に感謝したい」と述べ、「臓器提供への理解はまだ十分でない。提供者の家族を支えることが大切だ」と指摘した。 一方、移植ネットは家族が提供を決断するまでの経緯について「詳細は控えたい」とし、主治医による病状説明から臓器提供の話までの時間などは公表していない。家族が冷静に正確に理解するため、どんな説明をしたのかも不明だ。 臓器提供を数多く経験し、医療現場の公開にも取り組む鹿野恒・市立札幌病院救命救急センター副医長は「情報提供をきちんとしなければ、逆に社会に不信感が生まれる。慎重になりすぎず、情報提供していくことが、社会の理解や、この制度の定着につながるはずだ」と話す。 小児の臓器提供での大きな課題が虐待の見極めだ。厚生労働省で12日開かれた記者会見でも虐待の有無などに関する質問が相次いだ。移植ネットは「個人の特定につながる」などとして事故の詳細情報の公表を控え、虐待を判別する手続きや判断については「改正法の運用指針に従って適切に行われた」と答えた。 小児の虐待に詳しい市川光太郎・北九州市立八幡病院長は「過去も含めて虐待の判定は難しく、医療機関だけでなく、地元警察や児童相談所と連携して素早く確認することが必要だ。透明性確保のためにも、虐待の有無を判定した経緯などを提供病院が第三者にきちんと情報提供することが求められる」と話す。【大場あい、永山悦子、河内敏康、下桐実雅子】防波壁、高さ15メートル目安=浜岡原発の津波対策―中部電力
中部電力は12日、浜岡原発(静岡県御前崎市)の海側に津波対策として設置する防波壁について、海面から15メートルの高さを目安とする方針を明らかにした。防波壁は、海面から12メートル以上の高さにする考えだが、東京電力福島第1原発では高さ14〜15メートルの津波が襲来したとされていることから、15メートルの高さを一つの目安にする。 詳細な設計については、今月開始した地盤調査工事などの結果を踏まえ検討する。同工事は2011年12月ごろまでを予定している。
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