もしくはXの悲劇。(2)
2009年04月03日(金) 21時33分
※前回記事からの続き。異常に長いのは相変わらずです。
実際は犯人指摘パートは選択肢形式だったのですが、
読み物風にリライトしてみたら、フレさんの捏造度が
前回に比べ飛躍的に高まりました(´_ゝ`)ゴメンナサイ
************************************************
バストゥーク 大工房食堂
《容疑者A:ロマンスへの聴取》

あなたが例の事件に関して聞きたいっていう坊やね。
可憐な乙女、ロマンスよ(*^-^*)
アタシを疑うなんてどうかしてるわよねえ!
さて、何が聞きたいのかしら?
――被害者・ザナドゥさんのことをどう思っていますか?
そうね…この際だから正直に言うけど、大っ嫌いだわ。
どうしてもムシが好かない、ソリが合わない人っているでしょう?
アレよ。
――それなのに隣席に?
仕方ないじゃない。
部屋に入った時、ソコしか空いてなかったんだもの。
それに円卓のシェフとして参加している以上、私情は挟まないわ。
料理の腕だけはお互い認めていたしね。
――あなたはララブミートボールを作ったそうですが、
それを作る時は1人でしたか?
ええ、そうよ。
・・・というか、料理はあらかじめ作ったものを持ち寄るから、
みんな基本的には1人じゃないかしら。
誰が何を作ってきたかは、円卓に並んだ時に初めて分かる。
それぞれ自分のコードネームのアルファベットを冠した
料理を作るんだもの、署名しているのと同じだしね。
あら、そろそろ時間だわ。ごめんなさいね。
・・・そうだ。事件に関係あるかは分からないけれど
不思議に思ったことがあるの。
あの日食べたガトーオーフレース・・・まあ、毒入りだった
わけなんだけど・・・今まで味わった事がないくらい、
とっても美味しかったの。
まるで雪降る聖夜に見る夢のように繊細で――。
いやん、アタシったらポ・エ・マー☆
だけどきっと気のせいね。
すぐにザナドゥが倒れたから一口しか食べられなかったし。
さ、今度こそさようならよ。
ダンディ以外に犯人がいるなら、がんばって見つけてちょうだい!
サンドリア港 錆びた碇亭
《容疑者B:ギャングスターへの聴取》

へ〜、兄さんがマカロニの言うてた探偵さんか〜。
例の事件について、うちに聞きたいコトあるんやて?
あんまし時間あらへんけど、何でも聞いてえな。
――ザナドゥさんのことをどう思っていますか?
どうて言われてもなあ…まあ、好きや。
真面目やし、人当たりも悪くない。
ザナドゥを嫌いな人の方が少ないんと違う?
――事件当日あなたが作ったのはグリーンキッシュでしたか?
せや! うちの十八番や。
兄さんも食べたらほっぺた落っこちてまうで〜。
――ガトーオーフレースではない?
さっきも言うた通り、うちはグリーンキッシュしか作ってへんで。
だから必然的にケーキを作ったのはザナドゥ本人やと思うけど。
・・・あ、もしかして疑うてはる?
実をいえば、アフタヌーンティータイムにガトーオーフレースを
切り分けたのはうちや。
せやけど皿は適当に回してもろたし、一皿だけ毒を入れて
ザナドゥを狙うってなややこしい事、したくてもできへんよ。
犯人は毒を隠し持ってたダンディで決まりやないの?
・・・ただ、ちょっとひっかかっとることがあってな。
あの日、なんでザナドゥは裏切り者の告発を15:00の
鐘が鳴るまで待ったんやろか。
そうせなならん事情があったんかなあ。
あ。うち、そろそろ配達に行かなあかんわ。
探偵さん、せいだい気張りー!
途上にて
《容疑者C :ダンディからのメッセージ》
“やあ。捜査は順調かな?
一つ思い出したことを伝えたくて、見張り番の目を盗んで
このメッセージを書いている。
あの日の朝、ザナドゥは平たい箱を持っていた。
あれは多分、トマトの香り・・・。
この小さな情報が手がかりになるといいのだけれど”
************************************************
「――錬金術師が関係者たちから得た証言は以上だよ」
そう言って学者は口を閉ざした。
からめた両指に顎を乗せ、眼鏡越しに挑戦的な視線を
投げかけてくる。
“さて、犯人は?”――無言の切り込みを俺は真っ向から受け止めた。
「真犯人はヤツしかいねえ」
実際は犯人指摘パートは選択肢形式だったのですが、
読み物風にリライトしてみたら、フレさんの捏造度が
前回に比べ飛躍的に高まりました(´_ゝ`)ゴメンナサイ
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バストゥーク 大工房食堂《容疑者A:ロマンスへの聴取》

あなたが例の事件に関して聞きたいっていう坊やね。
可憐な乙女、ロマンスよ(*^-^*)
アタシを疑うなんてどうかしてるわよねえ!
さて、何が聞きたいのかしら?
――被害者・ザナドゥさんのことをどう思っていますか?
そうね…この際だから正直に言うけど、大っ嫌いだわ。
どうしてもムシが好かない、ソリが合わない人っているでしょう?
アレよ。
――それなのに隣席に?
仕方ないじゃない。
部屋に入った時、ソコしか空いてなかったんだもの。
それに円卓のシェフとして参加している以上、私情は挟まないわ。
料理の腕だけはお互い認めていたしね。
――あなたはララブミートボールを作ったそうですが、
それを作る時は1人でしたか?
ええ、そうよ。
・・・というか、料理はあらかじめ作ったものを持ち寄るから、
みんな基本的には1人じゃないかしら。
誰が何を作ってきたかは、円卓に並んだ時に初めて分かる。
それぞれ自分のコードネームのアルファベットを冠した
料理を作るんだもの、署名しているのと同じだしね。
あら、そろそろ時間だわ。ごめんなさいね。
・・・そうだ。事件に関係あるかは分からないけれど
不思議に思ったことがあるの。
あの日食べたガトーオーフレース・・・まあ、毒入りだった
わけなんだけど・・・今まで味わった事がないくらい、
とっても美味しかったの。
まるで雪降る聖夜に見る夢のように繊細で――。
いやん、アタシったらポ・エ・マー☆
だけどきっと気のせいね。
すぐにザナドゥが倒れたから一口しか食べられなかったし。
さ、今度こそさようならよ。
ダンディ以外に犯人がいるなら、がんばって見つけてちょうだい!
サンドリア港 錆びた碇亭《容疑者B:ギャングスターへの聴取》

へ〜、兄さんがマカロニの言うてた探偵さんか〜。
例の事件について、うちに聞きたいコトあるんやて?
あんまし時間あらへんけど、何でも聞いてえな。
――ザナドゥさんのことをどう思っていますか?
どうて言われてもなあ…まあ、好きや。
真面目やし、人当たりも悪くない。
ザナドゥを嫌いな人の方が少ないんと違う?
――事件当日あなたが作ったのはグリーンキッシュでしたか?
せや! うちの十八番や。
兄さんも食べたらほっぺた落っこちてまうで〜。
――ガトーオーフレースではない?
さっきも言うた通り、うちはグリーンキッシュしか作ってへんで。
だから必然的にケーキを作ったのはザナドゥ本人やと思うけど。
・・・あ、もしかして疑うてはる?
実をいえば、アフタヌーンティータイムにガトーオーフレースを
切り分けたのはうちや。
せやけど皿は適当に回してもろたし、一皿だけ毒を入れて
ザナドゥを狙うってなややこしい事、したくてもできへんよ。
犯人は毒を隠し持ってたダンディで決まりやないの?
・・・ただ、ちょっとひっかかっとることがあってな。
あの日、なんでザナドゥは裏切り者の告発を15:00の
鐘が鳴るまで待ったんやろか。
そうせなならん事情があったんかなあ。
あ。うち、そろそろ配達に行かなあかんわ。
探偵さん、せいだい気張りー!
途上にて《容疑者C :ダンディからのメッセージ》
“やあ。捜査は順調かな?
一つ思い出したことを伝えたくて、見張り番の目を盗んで
このメッセージを書いている。
あの日の朝、ザナドゥは平たい箱を持っていた。
あれは多分、トマトの香り・・・。
この小さな情報が手がかりになるといいのだけれど”
************************************************
「――錬金術師が関係者たちから得た証言は以上だよ」
そう言って学者は口を閉ざした。
からめた両指に顎を乗せ、眼鏡越しに挑戦的な視線を
投げかけてくる。
“さて、犯人は?”――無言の切り込みを俺は真っ向から受け止めた。
「真犯人はヤツしかいねえ」




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