ブームは移る 

October 20 [Fri], 2006, 18:01
義母が大好きなもの、それはかつてはティッシュペーパーだったがいつのまにかティッシュのブームは去り、今ではトイレットペーパーブームがやってきた。
トイレにストックしているペーパーを次々に自分の部屋にもっていく。たまたま私と出くわした時にはささっとそれをおなかの中(ブラウスの下)に隠す。(丸わかりなんだけど・・)
持っていってさてどうするか。ティッシュのときと同様にある長さで切り、それをたたんで輪ゴムでとめたり、そしてまたこのようなものを製作するのである。



芯の中には少しだけペーパーを巻いたものをガーゼのハンカチにくるりと包んだものをつっこんでいる。

初めてこれを目撃したとき、
「なんだこりゃ???」
と思わずじ〜っと見てしまった。
私の視線に気づいた義母が言った。
「えぇやろ、これ!」
「う・・うん。いいですね・・」
「あんたも欲しかったらつくったろか?」
「え、・・いえ。はい。あの・・また今度つくってね」
「そうか?なんぼでもつくったるで」
「ありがとう・・」

・・これって何のためにどうやって使うの?

まぁいいのです。
トイレットペーパーの方がティッシュよりは埃のたち方が少しはましだし、値段も安いし。
義母の暇つぶしになるのならよしとしなければ。。



疑惑 

September 29 [Fri], 2006, 17:10
ここ数日の姑を見ていると「躁うつ病」じゃないかと思う。(躁うつ病について正しい知識があるわけではないのであくまでも憶測)
躁状態とうつ状態が日替わり、いや時間替わりでやってくる。
見事なまでの変わりっぷりに唖然としてしまう。

ある時突然「まったく動けない」と言う姑。
さっきまで歩いてたじゃない!と言いたいのを我慢してあの手この手でなだめるがどうしても立ち上がれない、と言ってリビングの床に寝転がったまま。
私が体を起こすのに手を貸そうとすると、ぼ〜っとした目で私の顔を見て
「あんだ誰?」
「jiadaoですよ〜」
腰が悪いので、地べたから直接立ち上がる動作はたぶんできない。(本当はできるかも・・と最近考える。)
そこでとりあえず椅子に腰掛けさせようと脇から手をいれてぐぃっと体を持ち上げる。
「痛っ!骨が折れる〜っ!」
と姑は叫ぶがおかまいなし。
(こんなことで折れるもんですか、いためるのは私の腰の方だ!)
やっとこさ椅子に座らせる。
「ここで少し休んでね。ちょっとしたら立ってみましょ」
「ハァハァ・・」
わざとらしく息をついている姑をそのままにして5分ほど他で用事をすませてから様子を見に帰ると・・
いない。
自分の部屋に戻ってベッドに横になっている。
アホくさ・・。
そこで二階へ上がり10分ほど用事をしてから姑の部屋へ。
いない。
リビングにもどこにもいない。
姑の外行きの靴がなくなっている。
また出て行ったのね。何が 動けない、よ、ホントにもう・・・
ほうっておくわけにもいかないので探しに行こうとしていたら、まさにそこへ姑がヨボヨボながらも、杖もつかずに鼻歌を歌いながら帰ってきた。
「どこへ行ってたの?」
「フンフンフ〜ン♪」
私の問いかけは完全無視、ついさっきまでとは打って変わって超ご機嫌。
「いつもjiadaoさんには世話になってるさかい、○○堂(近所の薬局)でなんでも好きなもん買うたるわ。何がええ?」
「・・・じゃぁ考えときますね」
「なんでもええで。何にしよかな〜そうや、お団子がええなぁ」
「はい、お願いしますね」
(薬局でお団子かい?それ以前にお金の管理なんてもう出来てないのに)
「あ〜楽しいな、あんたを喋ってる時が一番楽しいわ」
「まぁそうですか」
(私は一番楽しくないぞっ!)

どうしてここまでころりと様子が変わるんだろう?

東野圭吾さんの最新小説「赤い指」を読んで以来、姑ももしかしたら認知症のフリをしているのでは?という疑惑が捨てきれないでいるこの頃である。

義母の名(迷)言 

August 22 [Tue], 2006, 13:39
「私みたいな役立たずはもうおらん方がええねん」
「私はみんなの厄介もんやから死んだ方がええ」
「誰か頭をバ〜ンと殴って殺してくれへんやろか」
「M川(近所の川の名前)の橋の上からポーンと飛び込んだら死ねるやろか」

最近こんなことばかり言う義母。
可哀相だとは思うけれど、こんなことばかり延々と聞かされては(これを言い出した時は、いくらなだめてみても無駄。同じことばかり壊れたテープレコーダーのごとく繰り返すだけ)うんざりしてしまう。

つい先日はこのような台詞を繰り返した挙句にこう言った。

「せやけどな、やっぱり死なれへんわ。今私が死んだら T夫は一人ぼっちや。そんな可哀相なこと でけへん。 あの子より先には死なれへんわ」

思わず はぁ〜〜〜〜???? と言いそうになりました。

心の中ではしっかりと悪態をつきました。

「T夫さんが一人ぼっちになるって? 私は一体T夫さんのナンなんですか?」
「先に逝かれるのはどう考えてもお義母さんです。順番は守ってくださいね!」

認知症の人相手にこんなこと思うのはやはり鬼嫁ですかね・・




本能? 

August 04 [Fri], 2006, 10:39
別ブログ「びゆてぃふる・らいふ」に書いたように、先日夫がC型肝炎に感染していることがわかり、今その検査中である。
義母にはもちろん話していない。
息子が病気である、しかも入院しなければならない。それを告げればどんなパニックが待っているのか想像するだけでも恐ろしい。
入院となった場合でも、旅行だとか、ゴルフだとか毎日誤魔化し続けなければ仕方ないだろうな、と思っている。
私も夫も義母のいる所では極力普通に過ごしているつもりなのだけど、母親としての本能が働くのだろうか、ちょうど夫が最初に病院に行った頃から執拗な息子への後追いが始まった。
少しでも夫の姿が見えないと、私にたずねる。
「Tちゃんはどこや?」
「二階で昼寝してますよ」
こう答えても30分後には同じ事を繰り返す。
「Tちゃんはどこ?あの子に何かあったんか?」
「何もないですよ、本屋でも行ったんじゃないかな。」
「あの子に何かあったら、私もう生きてられへん。」
「大丈夫ですって。もうすぐ帰ってくるから。」
・・何か感じるものがあるのだろうか。

「仕事に行ってるのよ」
「用事で出かけてるよ」
「犬の餌を買いに行ってくれてるの」
「集会に行ってるよ」
等々、バージョンを変えて応対する。
夫の姿があるときには、ぴたっと側に寄り添う義母。
そして意味不明の会話につきあわされる夫。

今からこんな調子で、いざ入院本番となったら私は相手をやり通すことができるのだろうか。
不安です。


怖い・・ 

July 09 [Sun], 2006, 11:39
毎日あれこれ珍事件が起こるので、あれもこれも書こう、と思っているうちに今日の事件でそんなもの全部吹っ飛んでしまいました。
いえ、事件というほど大げさなものではないかな。

義母は自分の湯のみを、食後必ず部屋に持って行く。
中にお茶が入っていようが入っていまいが持って行く。
「お茶いれましょうか」
と聞いても
「いやもうええわ」
「じゃぁそのコップ洗いましょうか」
「いやいらん」
?なぜ断るのかよく分からない。
とにかく湯のみを持って行く。
そしてそれを隠す。
今までは大体パターンが読めて、戸棚の中や押入れの中、また布団の中などに隠している。
トイレに行った隙とか、お風呂に入っている間にそれを探し出して洗っておくのが私の日課。

ところが今日は見つからない。
思い切って部屋に行って義母にたずねた。
「コップどこへ置いたの?」
義母の形相が一変した。
「私はな、そんなもん持ってきたこといっぺんもあらへん!なんでそんなこというの。私が盗ったとでも言うんか!?」
「そんなこと言ってませんって。お義母さんのコップが台所にないから、こっちかな、と思っただけですよ」
「何言うてるの、あんたは。そんなに私を悪者にしたいんか!?」
まずい。
気をそらさなくちゃ。

エプロン 

June 27 [Tue], 2006, 17:25
朝お化粧をしてあげる時(お化粧といっても何も塗らない。化粧水と乳液がひとつになったものを塗って後は薄く色づくリップクリームを塗り、眉を描くだけ)や着替えを手伝う時、義母は椅子またはベッドに腰掛けているので、視線がちょうど私の胸元にくる。

そして毎日決まり文句を言う。
「あんた、ええ前掛けしてるなぁ。」(前掛けってエプロンのこと)
「そう?こんなの安物よ。」(実際安い。一枚500円程度)
「よう言うわ、こんなええ前掛けやったら一生もんやで」
「・・そうかなぁ」(私、一生このエプロンをするの?んなアホな・・)
「私もそんなん着たいなぁ」
「じゃぁまた買ってきますね」
とりあえずこう言っておく。
当然だが買ってこない。

義母は元気な頃、エプロンじゃなくていわゆる「洋割烹着」をつけていた。
エプロンは紐が肩こりの原因になるのでいやだ、と言っていた。
いつかの誕生日だったか母の日だったか忘れたけど、義母に洋割烹着を何枚かセットでプレゼントしたことがあった。
一応ありがとう、と言ってくれたけどなんとなく様子が変だった。
柄が気に入らないのかな、と聞いてみたら
「あんたは私みたいな年寄りに まだ仕事させようと思ってるんか?」
と言い捨てた。
そんなつもりじゃなかったのに・・・

それ以来意地でも義母には極力家事を手伝ってもらわないように意識するようになった。
今思えばそれが悪かったのかもしれない。
怒らせてでもいいから、悪い嫁になってもいいから、義母から家事をとりあげるべきじゃなかったと思う。
だって家事をずっとやっている人はボケにくい、って先日読んだ本に書いてあったから。

後悔先に立たず、とはこのことですね。



おうちに帰る・・ 

June 09 [Fri], 2006, 21:56
しばらくここを書く気になれなかった。
あまりに腹がたった時って書く気になれないものだなぁとわかった。

その気晴らしになったのが、状態は違うけれども同じ介護仲間である友人宅へのミニ訪問だった。
そのことは別ブログ「びゆてぃふる・らいふ」に書いたので、よかったら読んでください。
こちら

ところで最近足腰の調子がマシになった義母がよくふらふらと外に出てゆく。
今のところは、行き先は決まっており、それはお隣の自分の実家で、以前から義母のかけこみ寺のようになっていたが、そのお隣でも今は色々と大変なので、そうそう義母の相手もしていられない。
これまでは開けっ放しだった正門も鍵をかけて閉まっているのだけど、義母にはそれが理解できない。インターフォンを押すことも出来ない。(今までしたことがないので)
一度、偶然に家の人が帰ってきたときに出くわして中に入れてもらった時、こんなことを言ってたらしい。
「ここは私の家やのに、jiadaoさんが閉めてしもて私を入れんようにするねん。なんて意地悪な子やろ」
・・・
まぁね、ボケてるんだから実家を自分の家だと思うのは仕方ないとしても、どうして私がお隣の家の門を閉めるわけ?
それくらいだったらまだいい。
その時、もう思い出したくもない、私への罵詈雑言を連発したそうな。
それが冒頭に書いた「ブログも書けないくらい腹のたったこと」なのです。

あ・話がそれました。
とにかくしょっちゅう外へ出て行こうとするので、
「お義母さん、どこへ行くの?」とたずねると
「家に帰るわ」
と大真面目に答える。
「えらい長い時間邪魔したなぁ、もう家に帰るさかい」
とぺこぺこお辞儀をすることもある・・

娘が読んだ本の中に、ボケたら女性は18歳に戻る、と書いてあったそうだ。
義母も18歳に戻ったのかな。
今の義母には実家が自分の家なのか・・
もう親も兄弟もいないのに。
今の当主は義母にとっては甥にあたる人、この人もまた認知症の初期症状を呈しているというのに。。
なんか切ないですね。

実家が隣にある、というのも良し悪しで、お隣さんにはたびたび迷惑をかけて申し訳ないと思う。

ティッシュペーパーその2 

May 26 [Fri], 2006, 14:40
義母の部屋からパンパンパン!とかしわ手でも打っているような大きな音が何回もする。
何をしているんだろうとのぞきにいった。
・・あ〜またやってる。(4月13日参照)
ティッシュペーパーを箱から出してご丁寧に一枚ずつ八つ折にたたみかえ、それを手のひらにのせてもう片方の手でパンパンと叩いているのだ。
「お義母さん・・なんでこんなことしてるの?」
「なんでって、こうしといたら使いやすいやろ?箱に入ったままやったらすぐに使われへん。こうやって叩いといたら綺麗やろ?」
「・・・そうですね・・」
「私今これだけつくってん。あんたも使うか?使うならあげるで」
と見せてくれたのがこれ↓



そういいながら袋の口を開こうとしているが、あまりにぎゅぅっと縛ってあるのでなかなか開けられない。
「お義母さん、もういいって。私たくさん持ってるから。せっかくつくったからここに置いといたら?」
「そうか、ほんならちり紙いるときはこれ使うたらええわ」
「はい、ありがとう」

それから毎日この袋が増え続けている。
パンパンやるときに埃が舞い上がる。
それでなくてもお菓子の食べこぼしとか、抜けた髪の毛とか糸くずやらで毎日掃除機をかけているのにゴミだらけになる義母の部屋。。。

ちなみに、義母は自分では一切掃除機をかけなくなった。
この点はよかった。
だってよく真夜中に突然ガーガーやりだして、自分の部屋だけでなくあちこち掃除機で遠征してきてそのたびに私たちは安眠妨害の被害者になっていたから。

にしても、ティッシュペーパーはもうすぐ値上がりするというのに、こんなことずっと続けられたらたまらんなぁ。

キッカワきよし 

May 07 [Sun], 2006, 9:25
義母は昔から演歌が好きで、テレビでもよく歌番組を観ていた。

私が買い物に出るときには一人になるので、ウロウロしないように(家の中でも外でも)テレビをつけていくのだが、普通の番組だとすぐにあきてしまうみたいであまり役にたたなくなってきた。
そこで以前に撮りためた歌番組のビデオをかけるととても機嫌がよい。

ことに義母のお気に入りは「氷川きよし」。
(義母は「キッカワきよし」だと思い込んでいる)
「今日はどれにする?五木ひろし?美空ひばり?それとも・・」
「キッカワきよしがいいわ!」
「昨日も一昨日も観たでしょ、これ」
「観てへん。キッカワがええ」
「そう、じゃぁこれにするわね」
ビデオがスタート。
氷川きよしが登場してにっこり笑って手を振る。
「キッカワやな、ほら。私に手を振ってるわ!キッカワ〜〜〜♪」
と手を振り返す義母。
「あんたも観たいって言うてたやろ、そこに座って一緒に観ようや」
(誰もそんなこと言ってませんって。私は買い物に行きたいんです・・)
仕方なく5分くらい一緒に観てから
「私ちょっと用事を思い出したからお義母さん、これ観ててね」
とその場を去る。

これが最近の日課です。
同じ物ばかりで飽きるだろうと目新しいビデオを探しに出かけたけれど今はビデオなんて売ってないんですね。オークションなら手に入るかな?
まぁいいか。義母にとっては同じ物でも毎日「初めて見るビデオ」なのだから。

無粋な張り紙 

May 04 [Thu], 2006, 17:52
義母は家の中でも迷子になる。
迷子になるほど広い家ではない。平均よりは広いかもしれないけど、義母の生活範囲である場所はごく限られていてすべて隣り合わせ。迷いようがないと思うんだけど。
「便所はどこや?」
とウロウロ(一直線の廊下を行ったりきたり)したり風呂から上がり着替えのために自分の部屋に戻ろうとして玄関に向かったり。
こうしてトイレの場所が分からなくなり、いずれ失禁が始まるのだろう。
それはいやだ・・なんとかしたい。
そこでまた張り紙の出番である。

私がこの家に嫁いできた頃、トイレと洗面所にはちょうど日本旅館などにあるようなプラスチックの小さな板製の「お手洗い」「洗面所」という札が貼ってあった。
なんと無粋なことよ、と嫌だったけど初々しい新妻は文句を言うわけにはいかない。
それから約10年後阪神大震災で半壊した家の修理のためその札はなくなった。
今度はあんな小さなものでは駄目だろう。
ということで、トイレのドアに大きく「便所」と書いた紙を貼った。
義母には「トイレ」でもなく「お手洗い」でもなく「便所」でないと通じないのだ。
あぁますます無粋なことだ。。。
あまりにも格好悪いので、今日は写真はナシであります。

P R
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