【題詠blog2012】自選10首☆彡

December 01 [Sat], 2012, 12:46

最後バタバタを駆け込んだリレーになりましたが、無事完走できてほっとしています。
ご覧くださった皆さま、ありがとうございます

拙い歌の中から、自分で10首選んでみました。

来年はもっと瑞々しく、表現を豊かにできたらなぁと思います。
またご覧いただけたら幸いです



月のない闇にさらわれないようにひんやり光る点字ブロック
 (005:点)

あどけない少女が蝶に変わりゆくための過程でほどくみつあみ
 (009:程)

いつまでも「いい人」だけの立ち位置も飽きて思わずふれる逆鱗
 (013:逆)

温水のシャワーがやけに優しくて昨日の君が消えてくれない
 (026:シャワー)

右腕のほくろに星の名を付ける 左はわたしを温めている
 (036:右)

青空を蹴り上げたくて漕いでいたブランコ きっとみんな正しい
 (039:蹴)

久しぶりからで始まる台本を奥歯辺りで用意している
 (063:久しぶり)

息継ぎを忘れた頃におぼれたい例えば恋のひとつかふたつ
 (066:息)

自転車がゆきたいところへゆく夏は二度と戻らぬ風のピリオド
 (077:転)

かなしみが零れぬように見上げれば 先生あのね、せかいは青い
 (100:先)


追伸

余裕ができたら、クリスマスカラーのミニ電子書籍を作ろうかと考えてます。
まだ構想段階ですが、ちょっとしたプレゼントになれば


【題詠blog2012】100首まとめ[後半]☆彡

November 30 [Fri], 2012, 23:21

[051:囲] 夕立はいつも突然 囲まれて羽化するまでの狭間でふたり
[052:世話] 世話をやめたのは私だうなだれる花と萎れた心を抱いて
[053:渋] 過ちと囁くように茶の渋が刻まれてゆくペアマグカップ
[054:武] 浮かんでは沈めるひとの名が溶けた武蔵野線は夕陽を乗せて
[055:きっと] 三日月が揺れているせいこんなにも酔っているのはきっとあなたに
[056:晩] ちりぢりに燃えて色づく恋でした三日三晩と薫った後に
[057:紐] 唇で紐解かれゆく愛玩具裸の月はじっと観ている
[058:涙] 引き潮に渡す涙を滲ませて生まれた脚は真っ直ぐに立つ
[059:貝] 十分に熱を与えて開けない貝はどこにもゆけないさだめ
[060:プレゼント] プレゼントしても良いかと見上げればあなたのように揺れる向日葵


[061:企] 微笑みを強要される月曜にビルいっぱいの企業広告
[062:軸] 軸さえも傾くほどに追いかける星でこれから何を探そう
[063:久しぶり] 久しぶりからで始まる台本を奥歯辺りで用意している
[064:志] まっすぐに意志を貫く白線を迷うことなく跨げずにいる
[065:酢] 定説を塗り替えたくて噛みしめる失恋あとの甘酢レンコン
[066:息] 息継ぎを忘れた頃におぼれたい例えば恋のひとつかふたつ
[067:鎖] ブランコが跳ねて鎖が切れちゃえば僕たちだって空も飛べるね
[068:巨] 手にしたいと思えば思うほど遠く巨大化してく抱いた夢は
[069:カレー] 「好きな食べ物」に「カレー」と書くような人を選んだほうがいいのに
[070:芸] どの芸も読書もグルメ番組も満たすことなく冬は降り立つ


[071:籠] また夏が終わりを告げる少しずつ熱は流れて灯籠はゆく
[072:狭] あんなにも狭く感じた1LDKですべての音が かなしい
[073:庫] 何重に仕掛けられてる金庫より解読したい心がひとつ
[074:無精] どこまでも虚無精巧に作られた人形たちの硝子の瞳
[075:溶] 春風に溶かす鼻歌まだ誰も知らない花につける君の名
[076:桃] 本能を確かめたくてかじりつく桃に滴る予感をみてる
[077:転] 自転車がゆきたいところへゆく夏は二度と戻らぬ風のピリオド
[078:査] 白黒のなかに隠れた真実を写し出すため検査機を抱く
[079:帯] バリアって言えばすべてが守られたあの日と同じ安全地帯
[080:たわむれ] たわむれに熱き抱擁 奪うなら奪い尽くせよふるえる泉


[081:秋] 秋なんて呼べばたちまち冬が来る だから僕らは夏の端っこ
[082:苔] こんなにも静かな祈り湿り気を帯びた心に苔の生すまで
[083:邪] ガーベラのようにさよならしたいから涙よどうか邪魔せずにゆけ
[084:西洋] 僕たちがなくした夏を閉じ込めて光りはじめる西洋硝子
[085:甲] いつからか硬い甲羅を背負っては我慢することばかり覚えて
[086:片] ただ雪が白く正しく降りしきる駅で片道切符を握る
[087:チャンス] チャンスって平等じゃない震えてる後出しされたじゃんけんのぐう
[088:訂] 訂正の効かない夜がありまして雪がまばらにわたしを隠す
[089:喪] 喪に口がふたつ潜んでいることを滲ませ白い煙は空へ
[090:舌] 舌先で夏を舐めとる間だけ私を酷く熱してほしい


[091:締] 水彩に景色を変えて唇をきつく締めてた さよならじゃない
[092:童] 童謡の続きが思い出せなくていつの間にやら大人の子ども
[093:条件] 「運命の人」はたくさんいるらしい条件外となれば「偽者」
[094:担] 加担した夜のカンパリオレンジは混ざり合えない甘さが残る
[095:樹] 樹の枝が熟れゆく空を受け止めてなによりあつき熱き抱擁
[096:拭] 海だったものがほろほろ溢れ出て拭う腕から星は生まれる
[097:尾] いまここで尻尾がなくて良かったし負けてうれしい花いちもんめ
[098:激] 叩くでも流すでもなく雨は降る 時に激しく貪れよ、君
[099:趣] 紅すぎたリボンをほどく夜がある趣味も特技も知らないままに
[100:先] かなしみが零れぬように見上げれば 先生あのね、せかいは青い


【題詠blog2012】100首まとめ[前半]☆彡

November 30 [Fri], 2012, 22:31

[001:今] 桟橋に今を彫り合う夕間暮れどこか寂しき犬の呼び声
[002:隣] かなしみの隣でひらくパラソルは受け止めるからこぼしてごらん
[003:散] 眠れない夜は羊と散歩より丸い氷も溶ける逢瀬を
[004:果] 果たせない約束たちが降り積もる 雪割草が顔を出しても
[005:点] 月のない闇にさらわれないようにひんやり光る点字ブロック
[006:時代] 輝きは時代と共に消え失せて静観している東京タワー
[007:驚] 驚きと敬意をもって称します 僕を選んでくれたあなたに
[008:深] 両脚を捨てて漂う深海で埋葬される恋物語
[009:程] あどけない少女が蝶に変わりゆくための過程でほどくみつあみ
[010:カード] 八重歯とかえくぼだとかを思い出す テレホンカードの穴をなぞれば


[011:揃] お揃いの物がいくつも残されて2時に飛び出す非常階段
[012:眉] 眉尻はやがて消えゆく真実は白日のもとに曝されてゆく
[013:逆] いつまでも「いい人」だけの立ち位置も飽きて思わずふれる逆鱗
[014:偉] 「頑張って偉いね」「ぼくはすごいね」と光るメダルが今日を支える
[015:図書] 展開図書くためひとつまたひとつ解き明かしてくあなたの躰
[016:力] この青い地球がくるり自転する遠心力で巡り逢いたい
[017:従] 従えば負けとなるのも知っていてほどいてしまう赤いスカーフ
[018:希] 左手に希望右手に絶望を隠したまま手を繋げずにいる
[019:そっくり] ハート型そっくりになるくせっ毛のきみのつむじも愛しい夜明け
[020:劇] 劇的な出逢いなんかを期待していつもの角をとび出す卯月


[021:示] 汗ばんだ手と手を握り直したら神の啓示のごとき雷光
[022:突然] 突然のためにいくつか準備する 素直に泣ける夕空だとか
[023:必] 恐々と覗いてみれば 必需品のリストに我の名前があるか
[024:玩] 気づいてはもらえなくてもくるくると回り続けるこわれた玩具
[025:触] ただ一つ確かなものを探してた 触れることすら叶わぬ人と
[026:シャワー] 温水のシャワーがやけに優しくて昨日の君が消えてくれない
[027:損] 煮詰まった会議室から放つ歌 損なこととは露も知らずに
[028:脂] あぶらとり紙の脂もさっきまで確かに君の一部であった
[029:座] 口座にも呆れられてる日の預金残高8,080円
[030:敗] 勝ったのは私の方で何故かしら敗けたあの子に集まるひかり


[031:大人] あの頃の大人になってみたけれど「愛してる」さえうまく言えない
[032:詰] 広すぎる部屋が怖くて詰め替えの利くものばかり選ぶマツキヨ
[033:滝] かんたんに運命だとか言う人も滝の糸さえ結べはしない
[034:聞] 聞き間違いかと思ってた 村雨が夏の終わりの始まりだった
[035:むしろ] 好きよりもむしろ嫌いと言ってたらきっとあなたを抱きしめていた
[036:右] 右腕のほくろに星の名を付ける 左はわたしを温めている
[037:牙] 研いでいた牙がぽろりと取れちゃってまるくなるから撫でてください
[038:的] 的中率5%の占いも信じてしまう春が来ました
[039:蹴] 青空を蹴り上げたくて漕いでいたブランコ きっとみんな正しい
[040:勉強] 力がないだとか虫が嫌いとか言い訳しては逃げる「勉強」


[041:喫] 水槽の小石のように愛でている喫煙室のひざ小僧たち
[042:稲] 降り続く雨と暗闇稲光 ひとり占めする準備はできた
[043:輝] 輝け、と急き立てられるマニキュアの小瓶で泳ぐ無数のラメたち
[044:ドライ] 虚ろなる泉もとうに枯れ果てて静かに朽ちるドライフルーツ
[045:罰] 仄白き肌に小花を降らせてはすべての紅き罰を私に
[046:犀] 名も捨てた二人は夜にくるまれて金木犀は香りはじめる
[047:ふるさと] 気が付けば我もひとつのふるさととなりし日母の背中を撫でる
[048:謎] 蝶結び体温匂い謎すべて解けるためにあるのよ、おいで
[049:敷] 敷石が奏でる音に漂えばいつしか遣らずの雨に囚われ
[050:活] 喉鳴らし活水ひたり染み込ませ熱した夏を泳ぎ始める


完走報告(本間紫織)

November 30 [Fri], 2012, 22:04

2009年の初参加以来、やっと2回目の完走です。

今年は短歌を中心に置いて、Twitter等を活用しながら皆さまのお歌に触れることができ、
充実した一年になったなぁ...と思います。(まだ早いですね)

そうして色々吸収したものをお歌に込めて、じっくり大切に詠みたいなと思っていたのですが、
のんびりしすぎて結局バタバタと最終日ゴールとなりました。。

何はともあれ、これもまた自分の力になるかと思いますので、励みにしてさらにステップアップしていきたいなと思います。

最後になりましたが、主催者の五十嵐さま、このような貴重な場を設けて下さいまして、ありがとうございました。
一緒に走って下さったランナーの皆さま、本当にお疲れ様でした。

それでは、また来年お会いしましょう。

100:先(本間紫織)

November 30 [Fri], 2012, 21:47

かなしみが零れぬように見上げれば 先生あのね、せかいは青い

プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム:本間紫織
  • アイコン画像 現住所:北海道
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