怪逅 

2009年05月28日(木) 2時45分

 読むのに覚悟がいる本である。
 正直に申し上げれば、すっきりとした読後感=カタルシスを
 得られる話は少ない。それどころか異物を飲み込んだ
 ような重苦しいものが腹の底に溜まる。 なぜなら怪事は
 終息せず、体験者のことで続いているからである。
 現在進行形の謎と呪い。
 ミステリー小説ならあり得ぬラストだが、実話怪談とは
 そういうものである。
 恐怖の後の安堵などという甘いプレゼントは用意されていない。
 ページを繰ったが最後、理不尽な戦慄世界にひたすら
 翻弄されることになる。
 奇妙な歓喜と熱狂と共に。
 邂逅の意は「めぐりあうこと」とある。
 怪事に邂逅した人々の記録が本書「怪逅」である。
 そう、怪はめぐるのだ。
 貴方が本書と邂逅したことはすでに、その予兆なのかもしれない。



 まだ借りた本が残ってるんです。
 上・中・下と3冊あって、1冊目の1章?まで読んだものの
 時代小説っぽいというのもあってか
 そこからなかなか先に進まずなのです。
 で、ちょっと寄り道することに。
 ということで選んだのがこの本です。
 これならテイストも違うから気分も変わるやろうし
 すぐに読み終われそうやし。

 確かに気分は変わりました。
 それにすぐに読み終われました。
 ほんでもってほんとにすっきりした読後感ではありませんでした。
 なんていいますか・・・
 ぇ・・・だからその後どうなったんよ?
 いやいや、この話はここで終わったらおかしいやろ?
 絶対に何かしらのリアクションがあったはずやろ?
 なんでこんな尻切れトンボやねん!!ってな感じです。
 
 現在進行形ならば、その後がなくてもなんとか許せる風味ですが
 中にはこの話は絶対に完結してるはずじゃんっていうのがあって
 そういうのが若干のフラストレーションが溜まるっていうか。。。

 意味がわからんのが多くて
 それが確かになんとのぅぞぞぞっと恐く感じる話もございます。
 あっつい時に読んだらちょっとは涼しくなるかもよ?な1冊です。

重力ピエロ 

2009年05月23日(土) 22時51分

 兄は泉水、ふたつ下の弟は春、優しい父、美しい母。
 家族には、過去に辛い出来事があった。
 その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。
 連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。
 そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。
 謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは。
 溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。


 これ、映画化されましたね。
 兄、泉水はそれでも僕はやってないの加瀬亮が、
 美しい弟、春は岡田将生が演じておりますが。
 お兄ちゃんはイメージに合うけど、春は三浦春馬のがイメージに合うような。
 映画の話はまぁええな。
 見るかどうかもわからんし。
 原作がおもしろかったから、見たらがっかりしそうで。
 多分見ないと思うけど。
 (役者じゃなくて内容にがっかりしそう・・・)

 これは各章にタイトルがついておりまして
 短いなーって思う章もあれば、ちょっと長め?と感じる章もあり
 で、ボリューム的にまぁええ塩梅な感じでした。
 最初は途中でギブアップするかもよって思ってたんやけども
 それはいらん心配でした。
 
 後半の展開はちょっと唐突な感じがしないでもなかったし
 ラストもなんや気持ちすっきりせんのぅって感じで
 あたしは若干の後味の悪さが残った風味でした。

 

チルドレン 

2009年05月06日(水) 14時49分

 「俺たちは奇跡を起こすんだ」
 独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに
 巻き込むが、なぜか憎めない男、陣内。
 彼を中心にして起こる不思議な事件の数々。
 何気ない日常に起こった五つの物語が、一つに
 なったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。
 ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。


 今回もあっという間に読んでしまいました。
 この連作短編っていう形がよかったのかも。
 
 1つの話が短くて読みやすいっていうのもあるけど
 短い中でもおもしろ要素がぎゅっと詰まってて
 なかなかよろしいです。
 1話完結風味やのに、5話で1つの話になってる風味なのも
 よかったのかもね。
 探せばこんな感じになってる小説が他にもあるのかもしれんけども
 あたしは今までお目にかかったことがない形態やったから
 新鮮味もあったかな。
 キャラクターもすごくよかった。
 前に読んだ死神の精度の時に
 1つの話が終わった後、その後、そこに出てきたキャラはどうなったのかなぁ?って
 ちょっと気になってたんやけど
 こっちはその辺、前よりもその後が見えて、より楽しくなりました。
 ま、わかるのは陣内くんのことが大半やねんけど。
 
 とにもかくにも、1つの話が短くて、内容もおもしろいから
 集中して読めちゃいます。

 今度は、映画化もされた重力ピエロに挑戦します。
 これは今までとは本の分厚さも形態も違うような感じがするから
 どれくらいで読めちゃうのかわかりませんが
 がんばるぞー。

死神の精度 

2009年04月25日(土) 9時40分

 @CDショップに入りびたり
 A苗字が町や市の名前であり
 B受け答えが微妙にずれていて
 C素手で他人に触ろうとしない
 そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。
 一週間の調査ののち、対象者の死に
 可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。
 クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う6つの人生。


 自分から読もうと思わないジャンルの本です。
 同僚が貸してくれた数冊のうちの1冊です。

 これは金城武と小西真奈美で映画化された死神の精度の原作です。
 映画は本を読んでから決めようかなと。
 で、映画はたぶん見ません。
 なぜなら本がすごくおもしろかったのと小西真奈美がそなにに好きではないから。

 さてさて本の内容は
 死神・千葉が生死の可否を決める6人の、それぞれの1週間のお話です。
 
 死神なのに、その仕事は素行調査をしてる探偵のイメージであり
 スパイのイメージでもあります。
 
 相手は死ぬリストに選ばれた人で
 ほんとに死んでいいのかを調査部の死神が調査するねんけど。
 本の中ではハッキリと千葉が対象者に可を出してはなくて
 えーー、この人どうなんの?って思わんでもないねんけど。
 ただ、全部を読むと、6人のうちの何人かの可否はわかります。

 
 あたしが決して手にとるジャンルの本ではないから
 正直、読み終われるのか心配やったけど
 1つ1つの話がちょっと物足りんと感じるくらい短いのですぐに読めます。

エンプティー・チェア 下 

2008年11月09日(日) 22時03分

 町の問題児だった"昆虫少年"を無事逮捕したが、
 尋問するうちに少年の無罪を信じたサックスは、
 少年とともに逃走する。
 少年が真犯人だと確信するライムは、サックスを説得するが、
 彼女は聞こうとしないばかりか、
 逃走途中で地元の警察官を射殺してしまう。
 少年が嘘をついていたことも判り、
 状況は絶体絶命のデッドエンド!

エンプティー・チェア 上 

2008年11月09日(日) 22時00分

 脊髄手術のためにノースカロライナ州を訪れていた
 ライムとサックスは、地元の警察から捜査協力を要請される。
 男一人を殺害し二人の女性を誘拐して逃走した
 少年の行方を捜すために、発見された証拠物件から
 手掛かりを見つけるのだ。
 土地勘もなく分析機器材も人材も不十分な環境に
 苦労しながらも、何とか少年を発見するが……。

コフィン・ダンサー 下 

2008年11月09日(日) 21時58分

 殺し屋「コフィン・ダンサー」は執拗に証人に後を狙う。
 科学捜査専門家リンカーン・ライムは罠を張って
 待ち構えるが、ダンサーは思いもよらぬところから現れる。
 その素顔とは。
 そして四肢麻痺のライムと、その手足となって働く
 アメリア・サックス巡査の間には愛情が育っていくが……。
 サックスにダンサーの魔手が迫る!

コフィン・ダンサー 上 

2008年11月09日(日) 21時49分

 FBIの重要証人が殺された。
 四肢麻痺の科学捜査専門家リンカーン・ライムは、
 「棺の前で踊る男(コフィン・ダンサー)」と呼ばれる
 殺し屋の逮捕に協力を要請される。
 巧みな陽動作戦で警察を翻弄するこの男に、
 ライムは部下を殺された苦い経験がある。
 今度こそ…… ダンサーとライムの知力を尽くした
 闘いが始まる。


 ボーン・コレクターとこれとエンプティー・チェアが本屋に並んでるのを発見しました。
 ボーン・コレクターは映画を見てしまったので迷うことなく、読むのはやめました。
 映画がわりとおもしろかったからね。
 
 ということで、読み始めてみましたが、とってもおもしろかったです。
 
 

チームバチスタの栄光 下 

2008年03月08日(土) 3時05分
 
 東城大学医学部付属病院で
 発生した連続術中死の原因を探るため、
 スタッフに聞き取り調査を行っていた万年講師の田口。
 行き詰まりかけた調査は、高階病院長の差配でやってきた
 厚生労働省の変人役人・白鳥により、思わぬ展開をみせる。
 とんでもない行動で現場をかき回す白鳥だったが、
 人々の見えなかった一面が次第に明らかになり始め・・・。
 医療小説の新たな可能性を切り拓いた傑作。


 映画では阿部寛が演じてる変人役人・白鳥がやっと登場。
 でもどうやらビジュアルはかなり違うっぽかったぞ。
 小説の中の白鳥は小太りな感じやし、イメージはギトギト・ツルンのゴキブリやもん。
 阿部寛はスラっとしてて、顔もいいし
 白鳥=阿部寛にはならへんような気がするなぁ?
 しかーも、元モデルに上等の服の下品な着方なんかできるんだろうか・・・と思いつつ
 読み進んでいきました。
 
 でもでも
 読み進めば読み進むほど
 どんどん白鳥=阿部寛になってきました。
 それはひとえに、阿部寛がちょっと変わった人の役が多かったからかも?
 トリックの上田教授とか、結婚できない男とか。
 見た目は違うけど、イメージはどんどんピッタリとはまっていきました。

 下巻でも、やっぱり難しいコトバがいっぱい出てくるねんけど
 上巻同様、難しくてもへっちゃらさーって思えるくらい
 ハラハラ・ドキドキ、誰が犯人?って思いながら読めました。

 白鳥・田口のコンビの活躍をもっと見たいなぁと思うくらい
 虜になってしまいました。
 

チーム・バチスタの栄光 上 

2008年02月29日(金) 2時18分
 
 東城大学医学部付属病院のチーム・バチスタは
 心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の
 天才外科チーム。
 ところが原因不明の連続術中死が発生。
 高階病院長は万年講師で不定愁訴外来の田口医師に
 内部調査を依頼する。
 医療過誤氏殺人か。
 田口の聞き取り調査が始まった。
 第4回このミステリーがすごい大賞受賞、一気にベストセラー入りした話題の
 メディカル・エンターテインメント。

 映画は見たいなぁと思ったんやけど
 仕事が忙しくて、どうも見にいけそうにないし
 とりあえず原作を読んでおくかーと。
 上下巻になってたし、一瞬、やめとく?って考えたのやけども
 どっちも薄かったから買ってしまいました。

 読み始めたら、医療専門用語がいっぱい出てきて
 途中でギブしてしまうかも?ってことはなくても、こんな薄い本なのに
 なかなか下巻にいけないかもね・・・・って思ったのん。
 が、しかし、
 難しい用語も苦にならへんくらいおもしろくて、あっというまに上巻を
 読んでしまいました。
 
 映画で竹内結子が演じてる田口は、実は男やったのねー。
 なんで田口を女にしちゃったかなぁ・・・映画。
 
 なんかえーらい大学病院の内情とかに詳しいし
 手術のところもリアルやと思ったら
 この作家さん、現役の勤務医さんらしいです。
 そりゃー詳しいわけだ。
 
 上巻では病院長が田口に術中死の内部調査を依頼して
 田口がチーム・バチスタの面々の聞き取り調査を終了させて
 手に負えないと判断するまでが書かれてます。