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LGのフルHD液晶ディスプレイ注目機種――120Hz駆動の「W2363D-PF」と超解像の「E2350VR-SN」を試す / 2010年07月08日(木)
 昨今は動画性能を重視した液晶ディスプレイが増加中だ。高速応答やオーバードライブ、動画向けの画質モード、ダイナミックコントラストといった機能は、多くの液晶ディスプレイが備えるようになった。さらに最新のキーワードとしては、“120Hz駆動”や“超解像”が挙げられる。

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 120Hz駆動とは、従来は60Hzであった液晶ディスプレイのリフレッシュレートを120Hzに高めたものだ。俗に“倍速駆動”と呼ばれ、画面の書き替え回数を増やすことにより、動画表示の残像感を低減したり、NVIDIAの3Dシステムである「NVIDIA 3D Vision」に対応できるのが大きなポイントとなる(ただし、120Hz駆動の液晶ディスプレイならば、すべての製品でこうしたメリットが享受できるわけではない)。

 超解像とは、低解像度な動画を補正し、解像感を高めて表示する機能だ。超解像を実現する手法やチューニングは製品によって異なるが、基本的な効果は同じと考えてよい。低解像度の動画を単純に高解像度化したり、シャープネスを一様にかけるのではなく、アップスケールした場合に“ぼやけ”が目立つと思われる部分を重点的に補整する。これにより、ノイズなどの見た目の不自然さをそれほど感じさせずに、動画の解像感を大きく向上させられるのだ。

 こうしたトレンドの機能を積極的に搭載し、しかも高いコストパフォーマンスを実現していることで、最近国内市場での存在感を高めているのが、LGエレクトロニクス・ジャパンの「FLATRON」シリーズだ。今回は同社の液晶ディスプレイから、120Hz駆動に対応した「W2363D-PF」と、超解像に対応した「E2350VR-SN」を取り上げよう。

●NVIDIA 3D Vision対応の120Hz駆動モデル「W2363D-PF」

 まずは「W2363D-PF」から見ていく。W2363D-PFは120Hz駆動に対応し、NVIDIA 3D Visionにも正式対応している。採用する液晶パネルはTN方式、画面サイズは23型ワイド(アスペクト比16:9)、画面解像度は1920×1080ドットのフルHD、画面の表面処理はノングレア(非光沢)タイプだ。

 そのほかの基本スペックは、最大表示色が約1670万色、輝度が400カンデラ/平方メートル、コントラスト比が1000:1(最大7万:1相当)、応答速度は黒→白→黒が5ms/中間調(グレーからグレー)が3ms、視野角は上下160度/左右170度となっている。

 本体サイズは555.5(幅)×205.95(奥行き)×419.2(高さ)ミリ、重量は約5.2キロだ。スタンド機能は、上15度/下5度のチルト機構のみで、スイベルや高さ調節、縦回転の機能はない。

 インタフェースは、デュアルリンク対応のDVI-Dを1系統、HDMIを2系統備える。120Hz駆動にはデュアルリンクDVI-D入力端子にデュアルリンクDVI-Dケーブルをつなぐ必要があり、このケーブルはW2363D-PFに付属する。デュアルリンクDVI-Dで接続しないと、120Hz駆動にならない点は注意したい。なお、D-SubのアナログRGB入力がない点は覚えておこう。

 PC用のオーディオ入力とヘッドフォン出力(いずれもステレオミニ)もあるが、本体にスピーカーは内蔵していない。ただし、バーチャルサラウンド機能の「SRS TruSurround HD」を標準搭載しており、ヘッドフォン利用時にこれを適用できるのは気が利いている。オーディオ入力とHDMI入力の音声は、ヘッドフォン端子からスルー出力される仕組みだ。

 OSDメニューの操作は、前面のタッチボタンで行う。MENUボタンでOSD表示、上下ボタンで設定項目/設定値の選択、SETボタンで決定だ。設定中にMENUボタンをタッチすると、上の階層に戻る。入力系統を切り替えるSOURCEボタンはトグル式で切り替わる。また、動画やゲーム向けの機能を設定するOSDメニューが別になっており、このメニューは「G-MODE」ボタン(ゲームコントローラーのアイコン)で呼び出す。

 画質に関するOSDメニューの設定項目を列挙すると、明るさ、コントラスト、ガンマ、色温度、画質(シャープネス)などだ。色温度の設定には、sRGB、6500K、9300K、およびRGB個別のカラーバランスが用意されている。6500K未満の値と、6500K〜9300Kの中間値にも設定できるのだが、ケルビン値が分からないので使いにくい(6500Kと9300Kは表示で分かる)。さらにHDMI接続では、黒レベル、色相、彩度も調整可能だ。

 もう1つのOSDメニューであるG-MODEには、4つの設定がある。(1)2D表示時に画像処理をスキップしてフレーム描画の遅延を減らすスルーモードの有効/無効、(2)SRS TruSurround HDの有効/無効、(3)自動輝度調整の有効/無効、(4)2D表示時のスケーリング機能といった設定だ。スケーリング機能は、1:1(ドットバイドット)、ORIGIMAL(アスペクト比を保持した拡大)、FULL(フルスクリーン表示)の3通りが選べる。

 ユニークな機能としては、「TRU-LIGHT」(トゥルーライト)にも触れておきたい。前面の円形レバーを下げると、ゲーム、ムービー、音楽、オフというOSDの選択肢が表示される。これはプリセットの画質モードではなく、本体前面のLEDイルミネーションにおける発光モードを切り替える機能だ。表示/再生する映像や音に合わせて、本体のLEDイルミネーションが発光する。正直、それほど実用的とは思えないのだが、遊び心のある工夫としては面白い。

●120Hz駆動の動画表示は何が違うのか

 画質に関してだが、120Hz駆動の効果はどのような映像を表示するかによって違う。一般的な動画コンテンツは毎秒60フレームなので、これを120Hzで表示する場合、1フレームを2Hzぶん表示することになる。映像の前後フレームを解析し、本来は存在しない中間フレームを作り出して120Hzで表示する「倍速補間」はサポートしないため、120Hz駆動であっても見え方は標準的な60Hz駆動の液晶ディスプレイと変わらない。

 一方、フレームレートを60fpsより上げられる3D対応のPCゲームなどにおいては、120Hz駆動が生きてくる。例えば、フレームレートが120fps出る理想的なPCゲーム環境では、映像を毎秒120フレームで入力し、それをそのまま毎秒120回書き替えの画面に映し出せるため、滑らかな動画表示が行えるのだ。120fpsまで出なくても、60〜120fpsの間のフレームレートが安定して出るようなPCゲーム環境ならば、120Hz駆動の効果は期待できる。

 なお、映像ソースが毎秒60フレームでもW2363D-PFの動画ブレはそれほど気にならない。コンテンツの内容に集中して50センチ〜1メートル程度の距離で視聴するといった一般的なシーンでは、動画ブレが不快に感じることはないだろう。

 120Hz駆動が威力を発揮するNVIDIA 3D Visionも試用した。NVIDIA 3D Visionは電子シャッター式の3Dメガネをかけて画面を見ることで、ゲーム映像、動画、静止画などを3D立体視化できるシステムだ。利用には、120Hz駆動に対応した液晶ディスプレイと対応GPUが必須となる。現状のNVIDIA 3D Visionはゲーム用途がメインであり、対応ゲームでなくても3D立体視が可能だ(グラフィックスドライバがリアルタイムでNVIDIA 3D Vision用の映像へと変換・表示する)。

 W2363D-PFは画面サイズが23型ワイドと、パーソナルユースの液晶ディスプレイとしては十分な大きさなので、NVIDIA 3D Visionの効果もはっきりと実感できる。また、3Dメガネのシャッター開閉にぴったり映像が合うように、通常120Hzのデータ処理を内部的に172Hzでデータプロセッシングする技術や、クロストーク(右目と左目の映像が重なって画質が下がる現象)の割合を低減する技術も搭載し、より高品位に3D立体視が楽しめるよう工夫している。

 実際、デモ映像や静止画、対応ゲームをいくつか試してみたが、かなり自然な3D立体視であり、臨場感や迫力の高まりは相当なものだ。電子シャッター式の3D立体視なので、利用時は画面の輝度が下がるほか、メガネに画面以外の光が入ってくると、クロストークや画面の乱れが発生するといった問題もあるが、これはW2363D-PFに限った話ではない。NVIDIA 3D Visionの使用感は良好といえる。

 ちなみに、静止画の表示品質はまずまずといったところ。やや発色が浅めで淡泊、暗部が浮き気味という印象は受けたが、TN方式の液晶パネルとしては視野角が広めだ。視野角による色度の変化もTN方式としては小さい部類だろう。グラデーションの表現では、不自然なバンディングは少ないが、微妙に色かぶりした領域が見られた。とはいえ、画像や動画の観賞が中心で、色再現性を求める用途でなければ、実用上は問題ないだろう。

●“超解像”を搭載した「E2350VR-SN」

 続いて「E2350VR-SN」に話題を移そう。E2350VR-SNの特徴は、動画の解像感がアップする“超解像技術”をはじめ、動画向けの高画質化機能を豊富に搭載していることだ。

 まずは液晶ディスプレイの基本スペックから見ていく。液晶パネルはLEDバックライト搭載でTN方式のノングレア(非光沢)タイプ、画面サイズは23型ワイド(アスペクト比16:9)、画面解像度は1920×1080ドットのフルHDとなる。最大表示色は約1670万色、輝度は250カンデラ/平方メートル、コントラスト比は1000:1(最大500万:1相当)、応答速度は5ms、視野角は上下160度/左右170度だ。中間調の応答速度は公開されていない。

 スタンドに工夫があり、付属のフットスタンドを取り付けた一般的な設置のほか、フットスタンドなしでも設置できる。本体スタンドのネック部分が支えとなり、フォトフレームのようなスタイルで置けるのだ。画面のフレーム下部がすべて机上に乗るため、設置スペースに余裕が欲しいところだが、ノートPCのように画面を少し見下ろす位置関係で使いたい場合には有用だろう。

 フットスタンドを装着した場合は、上15度/下5度のチルト調整が行える。スイベルや高さ調節、縦回転といった機能はない。VESAマウントに対応しない点にも注意が必要だ。LEDバックライトに加えて、こうした本体スタンドの仕様もあり、ボディはかなり薄型だ。サイズは559.8(幅)×198.0(奥行き)×428.1(高さ)ミリ、重量は約3.34キロとなっている。

 各種端子はディスプレイ部の背面へ垂直に差す配置で、電源にはACアダプタを用いる。インタフェースはDVI-Dが1系統とHDMIが1系統、そしてアナログRGB(D-Sub)が1系統の合計3系統だ。ステレオミニのヘッドフォン出力端子も備えているが、これはHDMIで入力した音声をスルー出力するためのもので、本体にスピーカーは内蔵していない。

●多彩な高画質化機能を搭載

 OSDメニューの操作は、前面のタッチセンサー式ボタンで行う。6個のタッチボタンがあり、どれか1つに触れるとOSDのトップメニューが表示される。トップメニューの項目は、それぞれ6個のボタンに割り当てられており、該当するボタンに触れると次の階層へと移動する仕組みだ。

 トップメニューの内容は、MENU(メインメニュー)、SMART+(付加的な機能)、SUPER+ RESOLUTION(超解像)、AUTO(アナログRGB入力の自動調整)、INPUT(トグル式の入力系統切り替え)、EXIT(OSD終了)だ。各メニュー階層では、ボタンの役割が上下左右の「カーソル移動」や「戻る」に変化する。

 MENUの設定内容は、明るさ、コントラスト、画質(シャープネス)、黒レベル(HDMI入力時にHIGH設定にすると、階調レベルをAV機器向けの16〜235にセットする)、色温度、ガンマなどだ。色温度のプリセット値は、sRGB、6500K、7500K、8500K、9300Kの5通りで、RGBカラーバランスのユーザー調整も行える。

 SMART+メニューの内容は、自動輝度調整の有効/無効、スケーリング機能の切り替え、f-Engine(画質モード)の切り替え、デュアルウェブ(2画面表示)の有効/無効、シネマモードの有効/無効だ。スケーリング機能の設定は、フルスクリーン拡大の「ワイド」、アスペクト比を保った拡大の「オリジナル」の2種類で、ドットバイドットはサポートしない。

 f-Engineの選択肢は、NORMAL(f-Engine無効)、ムービー、インターネット、f・エンジンデモの4通りだ。ムービーやインターネットに設定すると、基本的にダイナミックコントラストと色調補正、ノイズリダクションが有効になる。画面の左半分はNORMAL、右半分はムービー/インターネットといったように、効果を確認しながらの選択が可能だ。確定すると、全画面でf-Engineが有効となる。

 SUPER+ RESOLUTIONメニューは超解像の設定だ。強度を4段階(無効を含む)で設定できるほか、デモモードもある。デモモードでは、画面の左半分を超解像オフ、右半分を超解像オンで表示し、超解像の効果を見比べながら確認できる。

●E2350VR-SNの超解像は使えるのか?

 E2350VR-SNの超解像は効き具合がハッキリしていて、いろいろな動画で解像感がアップし、細部がより描き込まれ、鮮明さが増すような印象を受ける。E2350VR-SNはノイズフィルタ(モスキートノイズ/ランダムノイズ)とオーバーシュート(輪郭の偽色)の抑制機能も搭載しており、超解像を有効にしたときの画質低下を低減している。実際、超解像を有効にしてもノイズやオーバーシュートはそれほど目立たない。

 超解像は、低解像度な映像だけでなく、元から高解像度な映像でも有効だ。むしろ、高解像度な映像を超解像のLow設定で見たほうが、分かりやすいかもしれない。低解像度の動画だと、Low設定では強度が弱く感じ、MediumやHighの設定にすると、逆に強すぎる場合がある。動画全体や輪郭部分のシャープネスが不自然に強調され、ノイズが見えたり、粗く見えてしまうのだ。高解像度な動画はLow設定、低解像度な動画はMedium設定がバランスよく感じた。

 また、動画の視聴においては、見た目に分かるほどの動画ブレは感じなかった。文字が高速でスクロールするテロップなどでは、輪郭がぼやけて見えるものの、こうした特定のシーンを除けば快適に視聴できるだろう。加えて、超解像を有効にすると輪郭がクッキリと描かれるため、見た目の残像感を軽減する効果もある。

 一方、静止画の表示品質については、中間調の発色が浅いものの、デフォルトでコントラストのバランスがよく、黒の締まりがよい。単色のグラデーションを表示すると、バンディング(トーンジャンプ)と色かぶりが見られる部分があるが、動画表示がメインなら不都合は感じない。視野角は、TN方式の液晶パネルとして平均的な印象だ。角度を付けて画面を見ると色度変化が大きいものの、正面から普通に見るぶんには問題ない。

●120Hz駆動のW2363D-PFか、超解像のE2350VR-SNか

 以上、W2363D-PFとE2350VR-SNの2台を同時に使ってみたが、核となる機能が明確に異なるだけに、どちらを選ぶか悩ましいところだ。実売価格はW2363D-PFが4万円前後、E2350VR-SNが2万円台前半となっており、いずれもコストパフォーマンスは高い位置にある。

 1つはっきりしているのは、ゲームやNVIDIA 3D Visionへの対応を重視するなら、W2363D-PFで決まりということだ。特にPCでFPSなどを積極的にプレイするユーザーは、W2363D-PFの強みを引き出せるだろう。また、合計3系統のデジタル入力があるため、DVI-DにはPC、2基あるHDMIには家庭用HDゲーム機やBlu-ray Discレコーダーを同時につないでおくことができる点もありがたい。

 一方のE2350VR-SNは、何といっても超解像がウリだ。超解像はさまざまな映像コンテンツに利用でき、動画共有サイトの動画やストリーミング動画など、少しだけ低めのビットレートでエンコードされた映像によく効くという印象を受けた。ゲーム以外の映像コンテンツを頻繁に視聴するユーザーには、E2350VR-SNが向いているといえる。【林利明(撮影:矢野渉),ITmedia】

【7月7日22時40分配信 +D PC USER
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