星に願いを―まつの+大谷 

2008年07月08日(火) 21時54分
■注意書■
オリキャラまつの登場。
1日遅れの七夕のお話です。

七夕の前日、大谷さんちに泊まりに来たまつのと吉継の話





■星に願いを■


ささのはさらさら
のきばにゆれる
おほしさまきらきら
きんぎんすなご



七月六日の夜のこと
七夕の神事があるために、大谷吉継の屋敷は慌ただしい空気に包まれていた。

診察のために吉継の屋敷を訪れていたまつのもまた眠らずその様子を眺めていた。


「ごしきのたんざく、わたしがかいた…」
「まつの、それは何の歌ぞ?」

小さな声で歌っていると、偶々通りかかった吉継がそう尋ねた。

そうか、この時代にはない歌なんだ…と納得し、私の故郷の歌です、と短く答えた。

「私の国にも七夕はあったんですよ。幼い頃七夕の日によくこの歌を歌いました」

そう言うと、今度は吉継に聞かせるように歌いだす。

ささのはさらさら
のきばにゆれる
おほしさまきらきら
きんぎんすなご

ごしきのたんざく
わたしがかいた
おほしさまきらきら
そらからみてる

「この国では見掛けませんが、七夕の日に短冊に願い事を書いて笹に吊るすんです。そうすると、願い事が叶うって言われてて…」
「そうか。よき風習だな。絵馬のようで風情がある」

吉継はそっとその場に腰を下ろした。
少し涼しくなった空気。月が南を示している。

それをしばらく二人で見上げた。

「して、まつのは何を願う?」

いつの間にか視線をまつのに向けていた吉継がそう声を掛けると、まつのも視線を吉継にやる。

そして困ったように笑みを浮かべると「内緒です」と言ってまた月を見る。

「故郷へ帰りたいか?」

まつのの態度から吉継がそう推察する。
すると月を見たまま彼女は首を横に振る。

「では何を?」

「言いません。願い事は口にすると叶わなくなるんです」

まつのの言葉に吉継は笑みを浮かべた。
それに気付いたのかまつのは不思議そうに吉継を見る。

「それも、まつのの国の言い伝えか?」
「ええ、そうですが…」

「なれば、五助にでも笹を持ってこさせよう。」
「え…」

吉継は立ち上がり、ゆっくりと歩きだす。
数歩進んでから振り返り、
「まつのは短冊を用意しておきなさい」
と目を細めて、優しげな調子で言った。

「かしこまりました。吉継様のも、五助様のも用意しておきます」



その日吉継の部屋に三枚の短冊がついた笹が飾られた。



『来年は行長様や三成様とも一緒に七夕を過ごしたいです』








■後書■

大変です。ついにまつのが逆ハー主人公に…



相変わらずグダグダボケボケよれよれな文章でごめんなさい。


やっとまつのと吉継を絡ませられた!いつか書きたかったこの組み合わせ!!
まつのを書いているとついつい行長様がでしゃばりがちだけど、まつのは三成とも吉継とも仲が良いのです。

とくに吉継の主治医(薬師のほうが近いかも)なので結構仲良しさん。


この辺の経緯はそのうち書きます。



にしても吉継と絡ませられただけで本当に満足でした。
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このブログは晶夕(ショウユウ)が運営する、妄想関ヶ原に関する小話と、妄想武将の設定を書き綴ったものです。

最近武将の妄想が止まりません。
故にこんなブログはじめちゃいました。

今は関ヶ原が熱いです。
でも、まだまだ調査が足りないため史実無視しまくりです。
と、言いますか…95%くらい史実無視で構成されています。

そんな訳でここの小話は全て、
『歴史上の人物と同姓同名の人達が似たようなことをしちゃってる』話
くらいで済ませて戴けると有難いです。
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