05-悪乗り 

2006年02月20日(月) 13時32分
梅本「おい、テープ出来たぞ。」
宮本「ありがと。早速、家で聞くよ。」
少々の罪悪感を持ちながらも宮本の後姿を見送った。そして翌日・・・
福本「昨日のアルバムは最高だ!特にB面の1曲目!」
梅本「いや、俺はB面のラストがいい!」
そして宮本・・・
宮本「俺もB面のラスト!あれはいい!」
福本の予想通り。聞いてない・・・。宮本は全く聞いてない・・・。
話を合わせるだけ、それだけの為に宮本は俺達の趣味に便乗していたのだった。
聞けば宮本の家は自営業。生鮮物の販売店。
小銭は多分、家のレジからパクってきたのだろう。
梅本「おい、明日レンタル屋、一緒に行かないか?」
宮本「行く行く!何時ごろ来ればいい?」
福本「俺の家に来いよ!昼から行こう。」
俺達の行動は日増しにエスカレートして行った。

04-悪知恵 

2006年02月20日(月) 13時17分
夏になった。日も長くなり自然とウロウロする時間も長くなった。
それぞれの部活を終えると当り前の様に集合する様になった三人。
相変わらず宮本のポケットを頼りに街へ繰り出す日々。
ことレンタルレコードに関してはレコードとテープ、セットで頂戴していた。
梅本「おい、昨日のアルバム、よかったなあ。」
福本「ああ。俺はB面の1曲目が好きだな。」
梅本「そうか?2曲目がいいんじゃない?」
宮本「どれもいいよ!」
三人「そうだな!」
一見自然な会話の中、ふと宮本の表情に何かを感じた。そして解散・・・
福本「おい、宮本さあ、テープ入れてるけど・・・聞いてないじゃないか?」
梅本「そうか〜?それはないだろう???」
福本「うーん、そうかなあ。何か不自然だよな。あのさ・・・」
突然、福本から提案。
梅本「それは・・・どうかな?」
宮本の分まで録音していた俺達。試しにA面だけ録音してみよう。
福本の提案だった。
福本「ちょっとやろうぜ。今日の分からさ。」
俺達はA面だけ録音したテープを作成。翌日、宮本へ手渡した・・・

03-不思議なポケット 

2006年02月16日(木) 13時53分
夕方、レンタル屋に着いた3人。
何の疑問もなくいつも通りにレコードを手に取る。
店の壁には新作がズラリ。どれもこれも興味あり。
しかし我に返り気が付く。金が無い・・・。相棒も金が無い・・・。
宮本:「これにする?あっ、これも?」
信じられない光景だった。一体、何枚借りただろう?5枚?6枚?
当時の子供には考えられない金額を宮本はポケットの小銭で払っていた。
宮本:「あっ、録音するからテープも買おう。みんな何使ってる?」
梅本:「これとか・・・これかなあ。」
宮本:「そうなんだ。じゃあ俺も同じのにしよう。」
カセットテープ、いくらだっただろう?いずれにせよ1回1本しか買えなかった俺。
宮本は無造作にテープを購入。そして反対のポケットから再び小銭を取り出した。
宮本:「なあ、俺のステレオ調子悪いんだ。この新作、俺の分も録音してくれないか?」
梅本:「おう・・・いいよ。」
レコード数枚、テープたくさん。宮本は手渡した。そして家路に着く。
宮本:「じゃあ、テープ待ってるね。」
そう言って宮本は帰った。初めて体験した「おごり」である。
梅本:「おい、あいつ・・・」
福本:「・・・(微笑)。」
その時、俺たち二人は同じことを考えていた・・・

02-歩み寄り 

2006年02月16日(木) 13時38分
当時の梅本、少々だが洋楽に興味あり。
手持ちの少ない金、ほとんどレンタルレコード。
CDの普及していないこの時代、レコード1回借りて2〜300円。
新作はまだ高い・・・
よく借りても月に2〜3回。それ以上は子供には無理。
宮本:「レンタル屋に行こうか?」
突然の歩み寄り。やや疑問を持ちながらも話をする。
梅本:「金がないぞ。今月は無理。」
宮本:「俺が持ってる。ほら・・・。」
彼のポケットには無数の100円と500円。当時の子供には考えられない金額。
たまたま一緒に居た梅本の相棒。名前は福本。身長170cm、体重70kg。デカイ男。
福本:「おい梅本、コイツ連れて行こうぜ(微笑)。」
梅本:「・・・そうだな。」
宮本:「じゃあ学校終わったら待ってる。」
放課後、当時、自転車を持ってなかった宮本を荷台に乗せレンタル屋へ向かう3人。
この日から宮本との付き合いが始まった・・・

01-出会い 

2006年02月16日(木) 13時18分
ずっと前の話。私、梅本、小学校から中学校へ進学。
数校の小学校が集まる田舎の中学校。
小さな小学校だった為、9割が知らない奴ばかり。
当時の梅本、身長165cm。結構デカイ中学一年生。
斜め隣りの男。名前は宮本。身長145cm・・・まあ普通の男。
この宮本、どこにでもいるお調子者。まさにそのもの。
当り前の様にちょっかいを出してくる。
宮本:「お前、デカイな。威張ってんじゃないよ。」
梅本:「・・・」
宮本:「何とか言えよ。調子に乗ってんじゃねえよ。」
些細な事から掴み合いになる。子供によくある光景。
身長差から考えても梅本の圧勝。宮本、ボロボロ→号泣。
そんな宮本の友達。手の平を返した様に梅本に近よる。
自然と生まれた上下関係。これもまた子供によくある光景である。
数日後、宮本が言い寄る。そして彼はこう言った。彼の取った行動は・・・?
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