カフェ? 

2006年06月14日(水) 1時19分
数日経った帰り道
堕威君に、京君からカフェでの仕事の誘いがあった事を話してみたら、案の定すげー驚いてた。


「それでどうするん?あすこで働くん?」

「んーまだ迷ってるよ。」



チラッと堕威君を見る

きっと、京君の事を考えてるであろう、サラサラの赤い髪からのぞく堕威君の横顔
凄くカッコイイ



あー‥
なんかおかしいな‥

俺‥

堕威君を好きすぎて

他の誰かを想う君の横顔ですら愛しく想う


だから

今まで通り
仲の良い友達として

大好きなその横顔を見ていられれば

それが俺の幸せかな

それ以上は望まないから

きっと
俺が君に想いを伝える事は一生無い


だけど


「ねぇ堕威君」

「んー?」

「就職蹴って二人であのカフェで働いちゃわない??」

「はぁ?!」

「いいじゃん!」

「そんな簡単に就職蹴れるかアホっ!!」

「ほら、京君と一緒に仕事が出来るんだよ?(小声)」

「おまっ‥」



君を想っているからこそ

背中を押してあげたいんだ



「ねぇいいじゃーん!!」

「んー;」

「京君金髪だし、きっと堕威君も赤髪のまま仕事出来るんじゃない?」

「…!!」

「こんな条件いい仕事無いって〜」

「せや‥なぁ‥‥」


だって
君は


「したら、また敏弥とも今まで通り一緒やしな」



ほら、こんなにも優しい







少し緊張した様子の堕威君を半ば強引に引っ張り店に入る。

あ、居た居た。

「京くーん!来たよー!」








[END?]

出てきたのは、このカフェの店長らしい若い男の人。
襟足すげー長いなー。
それにしても店長にタメ語とか京君ってやっぱ強者…!



「こないだ常連にツバ付けといたって話したやろ?働きたいって!しかも二人!」

「ホンマ?」


「」



[END?]


カフェ? 

2006年06月14日(水) 1時17分
その日を境に俺たちの定位置はテーブル席へ移った。

堕威君はというと、やっぱりどことなく店内をチラチラと気にしていて。


「堕威君さぁー」

「あー?」

「そんなにあの金髪の子気になる?」

「ぅぐふっ!!!!(吹)」

「うわっ汚ぇー!!」

「おまっ‥お前が変な事言い出すから‥!!」

思い切って聞いてみたら堕威君はストローですすっていたジュースを吹き出した。

「図星かよ‥‥」

「いや、別に気になってるっちゅーか‥‥」

「惚れた?」

「聞けアホ。」

「ごめんごめん。ちょっと聞いてみただけ!」

精一杯笑顔で、ニッと笑ってみせた。




それ以上は
聞きたくなかった。

自分から聞いといて
物凄い後悔した‥‥。



堕威君はあの金髪の子の事好き‥なんだろうな‥。




────────────
翌日の帰り道。
この時間帯の下校はいつもなら寄ってくあのカフェ。


「今日寄ってく?」

「あ、ごめん俺しばらく真っ直ぐ帰るから‥‥ほら俺卒業したらフリーターじゃん?そろそろ仕事探しとこうかなーって。」

「ああ、せやんなぁ〜」

「また暇な時行こー」




嘘はついてない。
だけどやっぱり行けない一番の理由は、うん‥‥。




さて、求人雑誌でも探して帰るかな。

────────────

「あ‥」

堕威君と別れて、コンビニに入ろうと入り口へ向かって歩いている時
見慣れた金髪がドア付近の自販機の横で煙草を吸っているのに気付き思わず声を発してしまった。
俺の声に気付いたその人物は顔を上げ俺の方を見る。


「あ、あんたよくうち来る、」

驚いた。カフェ以外で会うなんて‥‥てゆうか、俺の事分かるんだ‥。

その人物は立ち上がって煙草を足で踏み消しこちらを向く。

「今日は一人なんや。」

「あ、俺がしばらく仕事探しするんで‥」

こうして並んでみるとやっぱり小さいなぁ
背は小さいのに態度はやたらデカい

「仕事探し?仕事探してるん?!」

「え、うん?」

「ホンマっ?うちで働かへんっ?!」

「ぇえ?!」

「うち今めっちゃ人手不足でなぁ〜、俺忙しいの嫌やねん。なっ?ええやろ?」

「いやでも無理が‥」

「平気やって俺から店長に言っとくし!うちの店長めっちゃ物分かりいいから心配あらへんわ」


まさかそんな話を出されるとは…有難い話ではあるけど、あそこで働くって事はこの子と一緒に働くって事で
第一堕威君はどう思うだろうか‥‥


「とりあえず今すぐ決める...

カフェ? 

2006年06月14日(水) 1時16分

決して俺には向けられない、

君の特別な視線



────────────

「あー‥‥もう卒業だよー‥切ないよー‥‥」

「せやなー。」


この時期、三年生はもうほとんど授業が無いから、いつもより早めに終わった学校帰りにはこのカフェに寄ってダラダラと二人でダベッて帰るのが俺と堕威君の日課。



「学生時代の終焉すなわち青春時代の終焉だぜベイべ」

「お前のオツムは当分ガキのままやし安心しろや」

「うっさいなー。どーせガキだよ」

「そこが敏弥のええとこやんか(笑)」



俺と堕威君はいつも一緒に居た。
堕威君は俺なんかよりずっと大人で、なにかと世話をやいてくれて、凄く優しい。

俺は堕威君と居る時が何より心地よい。
卒業したら、この当たり前のような毎日が終わってしまう訳で。
それが堪らなく寂しい。

きっと、堕威君に対して友情以外の感情を持ち合わせて無ければ、こんなに悲しい事は無かったんだろうな。


「堕威君は?」

「ん?」

「寂しいとか思わない?」

「なん、お前俺と離れるの寂しいん?(笑)」

「俺が先に質問してんのー!」

「んーそら敏弥と今までみたく会えんくなるのは寂しな〜。」

「でしょっ?!」

「お前程つるんどる友達おらんしな(笑)」



友達、か‥‥。

やっぱりそうだよね‥‥。




────────────



「あ、敏弥。今日こっちの席にせん?」

「え?ああうん、いいよ?」

頻繁に訪れる店なだけあって、俺たちがいつも座る席はだいたい決まっていた。
窓辺のカウンター席。
しかし今日はテーブル席。


「ねぇなんでこっちなの?」

「や、なんとなくやけど、カウンターやなくてテーブルでぐたーってしたかっただけやって」

「ふーん」

注文する飲み物もいつもだいたい同じ。
だからさほど時間は費やさず店員を呼んで注文する。

注文の品を待ってる最中、いつも通り他愛の無い会話をするが、堕威君はさっきから視線だけ店内に向け、何かを目で追っているように見えた。


「ねぇ堕威君ー?だいこーん?」

「あー?」


おかしい‥‥堕威君が大根て呼ばれてツッコんでこないあたり普通におかしい。


「ねぇ堕威君ってば!」

「えっ、あ、何?」

「さっきからどこ見てんの?パンチラ?」

「アホか」


そしたら堕威君は何かに気付いたような表情を見せ
何故だか急に視線を窓の外へやってしまった。





「お待たせしましたー。」

注文の品を持ってきた店...
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