喫煙具の紹介

February 24 [Tue], 2009, 12:21
今、喫煙具の紹介をします。

この喫煙具は、おそらく喫煙方法の発生した初期から利用されていた方法で、メソアメリカ地域やネイティヴ.アメリカンの喫煙方法が、細長い筒状の喫煙具を使うものであった。1519年にエルナン.コルテスが接触したアステカ族がパイプによる喫煙を行っていたことが記録に残されている。スペインから欧州に広がる過程では、当初こそ現地の喫煙具がそのまま利用されていたものが、次第に各地で独自の喫煙具が制作されるようになり、利用されていった。フランスの船主ジャン.ダンゴ (Jean d'Ango, 1480-1551) の記述によれば、1525年に船員の一人がクレイパイプを使用していたという。

このほか古くからのタバコの利用方法としては大型の葉をそのまま巻いた葉巻のほか、噛みタバコや嗅ぎタバコ(スナッフ.snuff)があるが、こちらは火を点けて煙を吸引する喫煙とは異なる。喫煙方法として16世紀以降にヨーロッパから世界各地に広まったため、世界各地で様々な様式の喫煙用パイプが利用されており、シガレット(紙巻き煙草)の普及する19世紀までは一般的であった。一方の葉巻は、タバコの生産地ではその場で乾燥した葉を単純に巻いた素朴なものも利用されていたが、保存性や携帯性の上では、あまり一般向けではなかった。

一服あたりの喫煙時間は、葉の銘柄や詰め方にもよるが、平均的には30分から1時間で、人によっては2時間を超え、パイプスモーキング大会など喫煙時間を競う国際大会も存在する。

日本では煙管という少量ずつ喫煙する方法もあったが、西欧文明が急速に流入した明治.大正の頃に一部に見られたものの、一般では煙管の方が普及しており、第二次世界大戦以降には、一時的にアッパーミドルクラスにパイプ喫煙が浸透したが、紙巻煙草が急速に普及した事から、趣味性の強い喫煙方法と見なされている。更に、昨今の禁煙.分煙化の影響から街中でパイプを咥える人はほとんど見られなくなった。

欧州では19世紀ごろまでは労働者等の大衆の喫煙方法とされて(モンティ.パイソンのスケッチの中にも、炭鉱夫がパイプをふかしている場面がある)おり、上流階級は高価なケースに詰めた嗅ぎタバコや、加工に手間の掛かる(吸うときには簡単な)紙巻タバコを使用していた。日本のパイプ愛好家の中には、プロレタリアート文化に触発されてこれを好む者も少数ではあるが見られる。1990年代以降のシガー(葉巻きタバコ)ブームに関連して、または近代ヨーロッパを扱う文学作品にも度々登場するなどその趣味性の高さから、近年では再び愛好者層が増えている。2000年代より、これらパイプ用の喫煙具を扱う通販サイトも増加傾向が見られる。

このように熱心な愛好者を持つパイプ喫煙だが、両切りタバコを除く紙巻き煙草と違ってアセテート繊維製のフィルターを備えていないパイプではヤニやタールなどが歯の裏など直接口腔内を汚す傾向もあったり、また器具を用いる事から手間が掛かるなど、好みの別れる喫煙方法である。喫煙に関する健康問題があり、また、癖の強い煙草も少なくないため、同じ喫煙者どうしでも喫煙場所を選ぶ傾向は葉巻き同様である。